ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

金融商品取引法案

2006-03-12 13:02:16 | 経済・金融・税制
世界に冠たる貯蓄大国であるわが国が、貯蓄から投資への転換を方針に掲げて早5年。異例とも言える0金利の影響もあり、1400兆円と言われる預貯金から株式市場へ相当な資金が流れたようです。

反面、平成電電やライブドアに見られるように、投資家が被害を受けるケースも散見されるようになりました。そこで政府は今国会において「金融商品取引法案」を提出して、更なる投資環境の整備を図るようです。

その基本的な方向性は正しいと思います。ただ、私が気に食わないのが、「商品先物取引」に対する規制が今回も見送られたことです。その理由が毎度おなじみの、監督官庁の縄張り争いだというから頭に来ます。

私は商品先物取引自体の重要性は分かっているつもりですが、あれは本来リスクヘッジのためにあるべきもの。それを逆用して、ハイリスク・ハイリターンを狙う金融商品と化していますが、実際は投資というより投機に近いものでしょう。とても一般消費者向けの金融商品ではないはず。株式市場で信用取引の経験が十分にある人でも、大やけどする可能性を持った極めてリスクの高いものです。とてもじゃないが、一般の消費者、特に高齢者向けのものではない。

にもかかわらず、実際に商品先物取引で大損をして困窮しているのは、退職金をつぎ込んだ高齢者などの素人投資家。さればこそ、今回の法案で規制をかけるべきだったのに、役人の縄張り争いで先送りされるとは、なんたる情けなさ。

本末転唐ニは、まさにこの事です。お坊ちゃん議員のお間抜けぶりに大騒ぎするより他に、もっと真剣に時間をかけて議論することは沢山あるはずです。いつもながらですが、国会の空騒ぎぶりにはうんざりしますね。
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荒川選手への非難

2006-03-10 12:46:14 | スポーツ
主にアメリカのメディアで、今回のトリノ五輪女子フィギュアでの荒川選手の金メダルへの非難があるようです。

雑誌の見出しを見かけた時は、瞬間的にムッとしたものですが、よくよく読むと少しは肯ける部分もあると感じました。たしかに荒川選手は、ノーミスで演技を完成させて、転唐ェあった他の選手を上回る得点で優勝しました。観客の声援も一番あったように思えますし、なんといっても日本唯一の金メダル。しかも、これまで白人選手に独占されていた女子フィギュア金メダルで、初のアジア(つまり有色人種)人の獲得ですから、欧米に非難されると感情的に反発したくなります。

ただ、私自身少しだけ物足りなさを感じていたのも事実です。荒川選手にはチャレンジが足りなかったとの批評は、ある意味私も肯けるのです。特に3回転ジャンプを連続する場面で、2回目を2回転に済ませたことは、たしかに無難な選択だとの評を免れ得ないものでしょう。彼女自身は、その判断を一回目の跳躍中に、瞬時に判断して3回転を2回転に切り替えたと述べています。その判断が完成した演技につながったのは確かだと思います。

しかし、一昨年世界選手権で優勝した時の荒川選手は、そこを連続して3回転で決めています。あの時の演技は、今回のトリノと比べるとよりチャレンジ精神に満ちていたことは事実でしょう。その意味で、欧米の荒川選手への厳しい批評も一概に理がないとは言えないと思います。

でもね・・・だったら10年以上前のカナダでの冬季五輪、伊藤みどりは金メダルだろう、と思わざる得ません。あれは今でも納得できない。まあ、主観で判断されがちの競技ですから、言うだけ野暮かもしれませんがね。
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NHKと日の丸

2006-03-08 21:33:08 | 社会・政治・一般
ちょっと仕事に間が空いたので、オムスビ片手に昼食がてらネットサーフィンしてたら、飛び込んで来たのがトリノ五輪で金メダルを取った荒川選手の映像。

その手には日本の国旗が握られて、リンクを滑走してるシーンでした。その衣装は競技本番の時のものです。つまりメダル獲得後の場面。あれれ?私はその映像をTVでは見ていません。早起きして観ていたので、見逃した記憶はないのだが・・・

どうやらNHKの奴、日の丸を手にリンクを滑走して観客の声援に応える荒川選手の場面をカットして放送しなかったらしい。テレ朝なら分かりますが、国営放送だよなNHKって。

そういえばメダル授与のシーン前後から、やたらと解説者とアナウンサーの会話とインタビューの画像をはめ込んでいたが、要するに荒川選手が日の丸を掲げて滑る場面を放送させない為の番組作りだったのか。

一体全体、どこの国の国営放送なんだNHKは。日本人が日の丸を掲げた場面に、なにか問題でもあるのか?それとも近隣諸国の感情を逆なでするとでも邪推したのか?

誰がこのような馬鹿げた番組作りを指示したのか知りませんが、いっそうのこと岩波か朝日あたりにNHKを買い取らせたら如何?まあ、新華社はマズイと思うがね。
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体罰の是非

2006-03-07 12:44:46 | 社会・政治・一般
最近の小学校、中学校の先生は大変だと思います。体罰の禁止はさておき、怒鳴ったり脅したりする行為すら禁じられているとか。おかしなことになったものです。

私は暴力を目的とした体罰には賛成できませんし、体罰自体を良いことだとも考えていません。しかし、必要悪であろうと容認せざる得ません。なぜかといえば、悪いことをすれば罰せられるという教訓は必要だと考えているからです。

話せば分かると言う人は少なくありませんが、現実がそうでないことを無視した能天気な空想に過ぎません。なにしろ、私自身が所謂ワル餓鬼だったので、諭されようと、怒鳴られようと、口先だけの先生の言うことなんて聞きやしませんでした。

そりゃ「話せば分かる」こともあるでしょう。でも実際は、分かりたくない、分かっても繰り返すが現実でしょう。断言しますが、痛い思いをしなければ分からない事って、たしかにあるものです。

転校を繰り返したことと、育ちが悪かったせいか、私は中学以前、小学校の時から補導を繰り返し受けてきました。警察どころかMP、交通機動隊のお世話にもなっています。親族が教育関係者にいたおかげで施設に送られることは避けられましたが、札付きの悪ガキだったのは事実です。

ずいぶんと先生方には怒られましたが、私が本気で悔悛を覚えたのは、身体を張って怒る先生に叱られた時だけでした。ただし自分の行為を悪いと思ったわけでなく、ひっぱたかれ、ぶん殴られた痛みで反省しただけです。つまり、言っても分からない馬鹿な悪ガキには、体罰で分からせるのも有効な手段だということです。

ただね、最近の糞真面目な先生方に、うまく体罰できるかな?私は先生どもにずいぶんブン殴られましたが、一度も大怪我したことありません。あの頃の先生は、おそらく自分たちもしごかれ、殴られした経験があったから、子供を怪我させない程度に体罰をする技量があったと思います。こればっかりは机上の知識じゃ、分かる訳ない。このことを考えると、やはり体罰は難しいかもしれません。
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クロアチアvsアルゼンチンを観て

2006-03-06 12:48:55 | スポーツ
連日の激務でクタクタになりながら帰宅し、ワイシャツにアイロンかけながらニュースを見ていたら、W杯で同じ組のクロアチアがアルゼンチンに勝ったという親善試合が放送されています。マジかよ・・・

こりゃ、本格的に強い。洒落にならない強さだわさ。そういえば、昨年もブラジルと引き分けていたはずです。今の日本の実力では引き分けなら万万歳ですね。フランス杯の時のスーケルやボバンのようなスーパースターはいませんが、組織としてのまとまりは前回以上の好チームに仕上がっています。しかも、そのディフェンスの汚なさ、激しさは本家アルゼンチンも嫌がるほど。身体当てられてのプレーは、日本のおおいに苦手なプレーですから、ますます悲観せざるえない。

この様子だと、ドイツW杯は全敗か、一分2敗で敗退濃厚かも・・・あな寂し。

もしかしたら、今回のワールドカップを境に日本は世界の表舞台から遠ざかるのではないかと、私は危惧しています。今回のメンバーにも若手はほとんど含まれていません。シドニー世代はボールの扱いは上手いのですが、試合に弱い。その下のアンダー21はオランダでの世界大会で敗退したように、シドニー世代以上に勝負に弱い。かろうじて、その下のアンダー19がカタールでの世界大会(ローカル大会ですがね)で優勝しているのが希望の星。

まあ、マスコミはお仕事ですから実力以上に煽るか、偉そうに見下すかのどちらかでしょうが、私は現代表メンバーが世界を相手に、どれだけ頑張れるかを楽しみにしたいと思います。日本のサッカーは、まだまだ歴史が浅い。プロリーグが始まって10年たらず。世界のトップクラスと対等に勝負が出来るには、後20年はかかると思います。具体的には、名波や藤田、中田、中村たちが指導者になり、育てた選手が活躍するようになってからでしょう。これはこれで老後の楽しみです(生きているかなあ~)
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