KORG Gadgetのマニュアルはアプリから呼び出すのだが、公式サイトのQAコーナーからも見れる。
KORG Gadgetのマニュアル(公式)
買わなくても見れるんなら前回の「Phoenix」解説は要らなかったな~、ポリモジュレーションのところ大間違いだし、と思ってブルーになっていた。
だが、ガジェットマニュアルにはエディットの第2画面が載ってない。パラメータ名だけである。第2画面を載せるだけでも需要はあるかも?
というわけで、今回は「Berlin」を解説してみる。
Berlinはパラメータが整理されているけど、どう見てもアープ・オデッセイをリスペクトしている。オデッセイは前回のプロフェット5と並ぶアナログシンセサイザーの名機である。僕はソフトシンセの「Oddity」を持っている。
これは本物。
こっちはパソコン用のバーチャルオデッセイ「Oddity」
Oddity公式
オデッセイの特徴は、オシレータシンクによるしゃくりあげるようなリードシンセだ。僕はシャクレた音がそんなに好きじゃないので、Oddityはあまり使ってなくて、オデッセイのパラメータにも詳しくないのだが、このBerlinは簡単にエディットできて気に入った。
では、Berlinの第一エディット画面。
【一番左のセクション】
PORTAはポルタメント。次の音の音程が離れているとき、瞬時に音程が変わるのではなく、ウイーンと段階的に変わるアレである。つまみを上げる程ウイーンが遅くなる。VIBは音程が揺れる。BENDは普通にピッチベンド。
【VCOセクション 左から2番目】
MODはオシレータシンクの深さ(シャクレ成分増加)。ゼロだとシャクレない。TONEはシャクレのカラーみたいな感じだが、MODがゼロでもTONEをいじるとシャクレる。BALANCEを弄ってもTONEに似たシャクレ変化を起こす。正直、この辺の関係性がよくわからない。TONEとBALANCEを両方上げると、シャクレ度は倍増する。これらのシャクレ度調整とWAVEFORMで選ぶ波形で音色の基礎的なタイプを作る。スイッチをEG1にすると、シャクレ度の変化がEG1セクションの設定に従い、LFOにするとLFOセクションの設定に従う。
【EG1セクション 左から3番目】
2番目のセクションでEG1にしている場合、ATTACKはシャクレ開始までの時間。上げるとグイーンと徐々にシャクレる。DECAYはシャクレが減っていく時間。両方ゼロにすると、均一にシャクレ続ける感じになる。
【LFOセクション 一番右側】
一般的なLFO。TEMPOのスイッチをONにすると、FREQを動かした時にポップアップで音符の長さが出る。1/16にしてS&Hにすると面白い。
上の中央にあるスイッチをVCO/MODからVCF/AMPにすると、第2エディット画面に切り替わる。
【VCFセクション 一番左】
FREQでローパスフィルターのカットオフ周波数(開度)を調整し、RESOでレゾナンス(FREQの周波数付近の音を振動させてクセを付ける)を調整する。下のツマミはFREQを変化させるソースの選択。僕は減衰時にフィルターも閉じたいので、ここはEG1を上げることが多い。EG1を上げてLFOも上げると二つが加算されて派手な音になる。KBDは音程による変化の度合い。
【VCAセクション 左から2番目】
AとDとSとRは音量の時間的変化。フィルターには関係しない。LEGATOをONにすると、連続して弾いた時にアタック感が薄れて繋がりが滑らかになる。
【DELAYセクション 左から3番目】
普通のディレイなのであんまり説明する必要ない気もするが、TIMEは遅延時間でLEVELは遅延音の大きさ。SPREADをONにするとリバーブあるいはエンハンサーがかかったみたいな広がり感が出る。
【MASTERセクション 一番右】
説明不要だと思うがマスターボリューム。ミキサー画面に戻るのが面倒なので、結構ここでいじってしまう。
--------
Oddityはパラメータの関係性がよくわからなくて、狙った音色を作るのが難しかったが、Berlinは文字通り直感的に作れる。まだはっきりわからない部分もあるが、オデッセイ譲りの(?)抜けの良さを生かしてリードシンセ用にこれから大活躍すると思う。
KORG Gadgetのマニュアル(公式)
買わなくても見れるんなら前回の「Phoenix」解説は要らなかったな~、ポリモジュレーションのところ大間違いだし、と思ってブルーになっていた。
だが、ガジェットマニュアルにはエディットの第2画面が載ってない。パラメータ名だけである。第2画面を載せるだけでも需要はあるかも?
というわけで、今回は「Berlin」を解説してみる。
Berlinはパラメータが整理されているけど、どう見てもアープ・オデッセイをリスペクトしている。オデッセイは前回のプロフェット5と並ぶアナログシンセサイザーの名機である。僕はソフトシンセの「Oddity」を持っている。
これは本物。
こっちはパソコン用のバーチャルオデッセイ「Oddity」
Oddity公式
オデッセイの特徴は、オシレータシンクによるしゃくりあげるようなリードシンセだ。僕はシャクレた音がそんなに好きじゃないので、Oddityはあまり使ってなくて、オデッセイのパラメータにも詳しくないのだが、このBerlinは簡単にエディットできて気に入った。
では、Berlinの第一エディット画面。
【一番左のセクション】
PORTAはポルタメント。次の音の音程が離れているとき、瞬時に音程が変わるのではなく、ウイーンと段階的に変わるアレである。つまみを上げる程ウイーンが遅くなる。VIBは音程が揺れる。BENDは普通にピッチベンド。
【VCOセクション 左から2番目】
MODはオシレータシンクの深さ(シャクレ成分増加)。ゼロだとシャクレない。TONEはシャクレのカラーみたいな感じだが、MODがゼロでもTONEをいじるとシャクレる。BALANCEを弄ってもTONEに似たシャクレ変化を起こす。正直、この辺の関係性がよくわからない。TONEとBALANCEを両方上げると、シャクレ度は倍増する。これらのシャクレ度調整とWAVEFORMで選ぶ波形で音色の基礎的なタイプを作る。スイッチをEG1にすると、シャクレ度の変化がEG1セクションの設定に従い、LFOにするとLFOセクションの設定に従う。
【EG1セクション 左から3番目】
2番目のセクションでEG1にしている場合、ATTACKはシャクレ開始までの時間。上げるとグイーンと徐々にシャクレる。DECAYはシャクレが減っていく時間。両方ゼロにすると、均一にシャクレ続ける感じになる。
【LFOセクション 一番右側】
一般的なLFO。TEMPOのスイッチをONにすると、FREQを動かした時にポップアップで音符の長さが出る。1/16にしてS&Hにすると面白い。
上の中央にあるスイッチをVCO/MODからVCF/AMPにすると、第2エディット画面に切り替わる。
【VCFセクション 一番左】
FREQでローパスフィルターのカットオフ周波数(開度)を調整し、RESOでレゾナンス(FREQの周波数付近の音を振動させてクセを付ける)を調整する。下のツマミはFREQを変化させるソースの選択。僕は減衰時にフィルターも閉じたいので、ここはEG1を上げることが多い。EG1を上げてLFOも上げると二つが加算されて派手な音になる。KBDは音程による変化の度合い。
【VCAセクション 左から2番目】
AとDとSとRは音量の時間的変化。フィルターには関係しない。LEGATOをONにすると、連続して弾いた時にアタック感が薄れて繋がりが滑らかになる。
【DELAYセクション 左から3番目】
普通のディレイなのであんまり説明する必要ない気もするが、TIMEは遅延時間でLEVELは遅延音の大きさ。SPREADをONにするとリバーブあるいはエンハンサーがかかったみたいな広がり感が出る。
【MASTERセクション 一番右】
説明不要だと思うがマスターボリューム。ミキサー画面に戻るのが面倒なので、結構ここでいじってしまう。
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Oddityはパラメータの関係性がよくわからなくて、狙った音色を作るのが難しかったが、Berlinは文字通り直感的に作れる。まだはっきりわからない部分もあるが、オデッセイ譲りの(?)抜けの良さを生かしてリードシンセ用にこれから大活躍すると思う。