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森羅万象 ~ 歩く印象派

10年間で最大1000億円  米軍再編法案、23日に成立=受け入れ自治体に交付金

2007年05月22日 19時12分48秒 | 時事スクラップブック(論評は短め)
10年間で最大1000億円!
税金の使い方として、こういうやり方がまかり通るとは・・・。

 参院外交防衛委員会は22日夕、在日米軍再編特別措置法案を与党の賛成多数で可決する。同法案は23日の参院本会議で成立する見通しだ。これに先立ち、同委員会は22日午前、安倍晋三首相や久間章生防衛相らが出席して質疑を行った。
 同法案は再編計画を確実に実行するため、新たに米軍施設建設や訓練移転などを受け入れる市町村に対し、工事の進ちょく状況などに応じて「再編交付金」を配分することが柱。防衛省は今年度予算に関連費用約51億円を計上している。
 首相は、野党が再編交付金を「札束でほおをたたくやり方だ」と批判していることについて、「米軍の抑止力で地域の安定が保たれている。日本全体として必要な基地を受け入れる地域に対して、国として発展を支援していくのは当然だ」と反論した。山本一太氏(自民)への答弁
5月22日13時1分配信 時事通信


4段階で交付金上積み 米軍再編法案の全文判明

 在日米軍再編の関係自治体に対する交付金の拡充を柱とする「駐留軍等再編円滑実施特別措置法案」の全文とその運用方針が17日、明らかになった。交付金は法案に基づき再編計画受け入れ、環境影響評価の着手、施設整備の着工、工事完了・運用開始の4段階に分けて上積みする方向。法案は公共事業の国負担割合を沖縄県内で最大95%とすると同時に、第12条には関係自治体が地方債を弾力的に発行できるようにする優遇措置を盛り込んだ。

 交付対象には、米軍が増強される施設の所在地と隣接自治体のほか、現行法で騒音工事の補助を受けている周辺自治体も含める。政府は来月9日にも法案を閣議決定、25日召集の通常国会での成立を目指す。

 米軍普天間飛行場(沖縄県県宜野湾市)のキャンプ・シュワブ沿岸部(同県名護市)移設や、厚木基地(神奈川県)の空母艦載機の岩国基地(山口県)移駐、米軍嘉手納基地(沖縄県)のF15戦闘機訓練の本土移転などを着実に進めるのが狙いだが、負担を引き換えにした公共事業拡大には反発の声も出そうだ。

 法案は10年間の時限立法で、第6条に「再編の進ちょく状況に応じ、再編交付金を交付する」と明記。政府は戦闘機の常駐、一時的な訓練移転など負担の大きさを数値化して、交付額に差をつける方法を検討する。再編完了の翌年度から交付金を減額させて3-5年以内で交付を終える予定。規模は10年間で最大1000億円の見通しだ。

 法案は28の条文と付則、別表で構成。首相を議長に関係閣僚でつくる「再編関連振興会議」が知事の申請を受け対象地域を指定し、知事は関係市町村長の意見を聞いて「再編関連特別地域振興計画」を作成。国は計画の事業に交付金に出す。

 交付金の対象は別表で沖縄県内とそれ以外に分け、通常33-50%程度の公共事業の交付金、補助金の負担割合を沖縄県以外でも最大90%に拡充。計画に基づく事業経費を調達する地方債の発行に関し、第12条で財政状況が悪い自治体の起債も財政投融資で引き受けるなど「特別に配慮する」と明示している。
(1月18日2時2分)山陽新聞より

追補:在沖縄米海兵隊のグアム移転だが移転費用60億ドルは日本側負担することになっている。

数字の配列が違っているゾ。

2007年05月22日 00時07分37秒 | 歩く印象派
岡花見さんの《ハッピーブログ》の辞書を引く のコメントの中で花見さんが
「携帯のボタン。わたしも言いたいことがある!
なぜ「1」ボタンのところが『ABC』じゃあないの?
きちんと最初はそろえて欲しい~。」
とおっしゃっていたが、上の写真を見て欲しい。

左から電卓、ケータイ、TVのリモコンなのだが、三者三様である。
今まで、使っていて、よくぞ気がつかなかったもんだと思った。
数字以外のボタンは目的や機能とかが異なるので割愛するが
数字に限って言えば電卓とケータイでは順序というか並べ方が行単位で逆さまである。
456は同じ位置であるが123と789の行が入れ替っているのだ。
TVのリモコンはチャンネルの操作ということもあって一番シンプルだ。

しかも、この電卓にはこざかしくも辞書機能がついていて,件の『ABC』はなんと「7」ボタンにあるのだ。(ケータイとは異なる配列!)
ケータイにも電卓機能がついていて試しにやってみたら数字の位置はケータイの配列のままであった。そうか、ケータイで電卓を使うときは通常の電卓と数字の位置が違うままで計算していたんだ。

念のためにパソコンのキーボードのテンキーを確認したら、電卓組であった。

こういう日常使う器機で数字のボタン位置が異なっていることに関して学校では教えたりしているのだろうか?
これは不便なのかこの配列がそれぞれ合理的(機能的)なのか?

「1」ボタンのところが『ABC』であって欲しいのといっしょで、これらの器機を世の中に送り出した連中は、使用者である私たちに対して何らかの説明責任てもんがあるんじゃないの?





自酒を見つける 「地酒祭りin足利」第1回開催に参加!酒呑んでいい会主催

2007年05月21日 19時00分20秒 | 歩く印象派
自酒(自分の好みに合う地酒のこと)を見つけると題打って力強く発進した「地酒祭りin足利」に参加してきた。地元栃木・群馬は勿論、埼玉、新潟、そして静岡からも合わせて11もの蔵元さんがやってきてくれた。驚くべきことにこの会は酒屋とか飲食店とかが主催でない。仲のよい呑ん兵衛たちが、自ら各蔵元に連絡をとり、会場を借りたり、ポスターやチラシ・パンフ、チケットなどを作り、宣伝も各自が馴染みの飲み屋や酒屋を巡って行なった。いわば、呑ん兵衛たちによる呑ん兵衛たちのためというまことにユニークな酒の会だったのだ。呑ん兵衛の鑑のようなイベントといえる。

きっかり14時に開会。壇上でマイクを手に挨拶するのはこの会の実現のため東奔西走の日々を送ったM島会長だ。

壇上には各蔵元さんたちが勢ぞろい。ちょっと緊張気味?

今か今かと開会を待っていた呑ん兵衛たちも、思い思いに謹聴?

各蔵元のブース紹介(店名すぐ下の文章はパンフより転載)

群馬県太田市の島岡酒造
新田一族発祥の地で地名の示す様に豊かな史跡と清冽な水資源に恵まれた処です。
(ブログ作成者からの註:一昨年、火災にみまわれ、一時は看板を下ろす覚悟もあったそうですが、全国から届いた励ましの手紙に勇気をもらい、みごと復活を果たしました。)

>本醸造の燗酒は旨味がのっていてなかなかの味わい。

群馬県みどり市(旧大間々町)の奥村酒造(株)
辛口の酒や、生酒に力をいれており、若い人にもどんどん日本酒を飲んでいただこうと考えています。


埼玉県深谷市の丸山酒造(株)
蔵元自ら醸しだす本格的な手作り酒、豊かな味わいとともに切れ味も冴えます。

>金谷酒店にも並んでいる。一番左の酒は旨い!
ここの酒蔵は年間2百石だそうで蔵元が杜氏です。ついつい応援したくなります。

群馬県邑楽郡千代田町の山川酒造(株)
五代150年間、豊富で清らかな名水「利根川」の伏流水を利用、伝統的な酒造技法である山卸廃?で醸しだされた酒は旨味とやわらかさを兼ね備えた手造りの一品です。


新潟市の今代司酒造(株)
お酒の原点を追い求めた結果、米は全量県内産の酒米、水は県内の天然水を使用して、より純粋な新潟産の純米酒を目指しました。



群馬県前橋市の柳澤酒造(株)
明治10年の創業以来、甘口の日本酒造りにコダワリ続けております。代々の当主の口伝として「酒造りはお米が持っている本来の旨味や甘みを上手に残すことなんだ」と伝えられております。

もち米を使った酒が甘いのだけれど、旨味があってお代わりする人が多かった。


群馬県館林市の分福酒造(株)
酒造りの姿勢においては、赤城山系の自然水、契約栽培での自然栽培米を原料に、昔ながらの手造りにて酒を醸すこだわりをみせている。

>新酒、1年もの、3年もの、9年ものを飲ませていただいたが、同じ酒がこうも化けるとは・・・。化けると言えば
館林といえばこれよ♪
タヌキですよ♪ ポンポコポン♪


静岡県富士宮市の富士高砂酒造(株)
口当たりの優しく少し甘く感じる酒質、代々「能登杜氏」による「山廃仕込」、「再仕込」等の味口造りです。


栃木県小山市の西堀酒造(株)
地元有機農法栽培農家の大橋秀光氏に酒米を契約作付依頼し、栃木県酵母、日光山系伏流水の時下井戸水を使用し、地酒本来の味わいを追及しております。



栃木県佐野市の第一酒造(株)
平成10年より。全銘柄特定名称酒へ移行。小仕込みによる米・水・造りのすべてにこだわりを持った酒造りは、ふくよかで洗練された味わいの逸品を生み出している。


おつまみも会員の手造りで美味でした。(トマトのまるかじりがフレッシュでかぶりつきました。)

第2回が待ち遠しい♪

「フリーターを使い捨てるな」「景気回復は(低賃金で働く)フリーターのおかげだ」

2007年05月21日 18時33分15秒 | 時事スクラップブック(論評は短め)
「もう我慢の限界だ」 フリーター労組がデモ、福岡で
2007年5月19日(土)23:06* 朝日新聞より

 福岡市の天神・大名地区の路上で19日、フリーターなど低収入で不安定な暮らしを強いられている若者たちがデモ行進をした。デモ隊は台車にステレオを載せ、大音響でダンス音楽を鳴らしながら「もう我慢の限界だ」「まともな仕事をよこせ」「フリーターを使い捨てるな」などとマイクで絶叫、自分たちの「生きづらさ」を訴えた。買い物客らで混雑する夕方の繁華街は一時、騒然とした雰囲気に包まれた。

 フリーターなどでつくる労組「フリーターユニオン福岡」(小野俊彦執行委員長)の主催。「五月病祭」と名付けられ、主催者発表で約90人が参加した。「生きさせろ!難民化する若者たち」などの著書がある作家、雨宮処凛(かりん)さんが「景気回復は(低賃金で働く)フリーターのおかげだ」とシュプレヒコールを上げると、沿道の若者たちから拍手と歓声が沸いた。

 デモの前には、同市中央区の教会で、雨宮さんが「生きづらさの変化」と題して講演。「いまの政治は『役立たずは早く死ね』と、生存権の切り崩しを進めている」などと主張した。

>「フリーターを使い捨てるな」
>「景気回復は(低賃金で働く)フリーターのおかげだ」
>「生存権の切り崩し」

その通りなのだと思う。
時代の閉塞感が、若者達を追い詰めている。それもかなり深刻にだ。
追い込んでいる大人(大臣とか国会議員)たちは、「美しい国」だとか「やれ若者の道徳観が・・・」などと偉そうに語るが、一番(道徳とかモラルが)腐っているのは彼らである。だから、政治に期待する若年層はさらに少なくなる。本来なら若者達の熱気は「政治を乗っ取ろうとする」方向性に向くのだろうが、今は、「連帯」とはほど遠いところにいる。今回の福岡のフリーター労組の行動が、失われつつある「連帯」を結びなおすきっかけになればと思う。

利根川スケッチ(6) 海までのキロ表示

2007年05月20日 23時51分58秒 | 利根川を歩いて海へ行こう!
上の写真「海から150.5キロ」の表示板は「K杭」と呼ばれていて川の両岸に沿って500メートル毎に立っている。

以下に解説
「K杭とは?

海からの距離を表すもので、堤防等の位置や高さを明確に示すために設置されています。
  151.0K等の表示の杭は、距離標とか、キロ杭といわれており、海からの距離を表すものです。151.0K-1、151.0K-2等の杭は距離標の間に設置し、約500mごとに設置された距離標の補助的な役割を果たす杭です。距離標の主な役割は、堤防の位置を明確に表すとともに、堤防の高さおよび河川の構造物の位置を把握するために設置されています。また、工事等に必要な高さを求めるためにも使用されています。これらの目的のため、距離標間に必要に応じて補助杭を設置し、河川管理を行っています。」
(上記は利根川上流河川事務所HPより)
しかし、これが果たして水源まできちんとあるのかどうかは定かでない。

その他に「情報コンセント」というものも設置されている。こちらは洪水などの災害時に水防団等が現場の情報を即時に伝達できるように光ファイバーで結ばれた情報システムでパソコンやテレビカメラ、電話を光ファイバケーブルに接続して、音声・画像などの情報を、事務所災害対策室に多量にすばやく送受できるというもの。情報コンセントはビデオカメラを接続して被災箇所などの動画を事務所に配信することも可能。(下の写真)

なんか、「スターウォーズ」のR2D2を連想した。姿も機能も。

それでは、主なキロ表示をまとめて紹介。


















上の表示はちぎり取られてしまったもの。たぶん「海から15キロ」と表示されていたはずだ。他に7~8枚同様のものが見られた。上流の表示は大きくしっかりしているのに対し、下流のは小さく、しかも板が薄いため、いたずらされやすい。ところで上流と下流と別れているのは管理するお役所が二つあるため。
利根川上流河川事務所
利根川下流河川事務所

取手市国道6号(大利根橋)付近で行政上は上流、下流と別れてる。



ところで表示は全て「海から~キロ」となっているが、せっかく両面あるんだから、私のように上流から海に向かう側の表示は「海まで」にしてほしい。海に向かっているのに「から」というのは離れて行く感覚でちょいと寂しい気がする。「まで」であれば登山でいう「登高意欲」というか近づいていく感覚が湧いて来るのではなかろうか。行政担当者に一考を願うところである。

政府の解釈改憲すべきではない…自民・船田氏

2007年05月20日 23時19分00秒 | 平和憲法9条

 自民党の船田元・衆院憲法調査特別委員会理事は20日のテレビ朝日の報道番組で、集団的自衛権に関する個別事例を研究する政府の有識者会議について、「憲法解釈の積み重ねがあり、それを一晩にして変えてしまうのは、政府としてはやるべきことではない」と述べ、政府の憲法解釈を変更すべきではないとの考えを示した。

 そのうえで、「(事例の中には)憲法解釈は今まで通りでも、個別的自衛権(の行使)で済むというものもあるかも知れない。しかし、有識者会議が4回、5回の短い議論の中で決めてしまうのは問題ではないか」と述べた。
(2007年5月20日22時10分 読売新聞より)

これもいい話だ。

2007年05月19日 20時04分11秒 | 歩く印象派
    (写真アルバイト先と団体交渉をした福家菜津美さん)

16歳「茶髪」少女 バイト先からクビ通告 個人で労組へ

2007年05月19日19時11分 = 朝日COMより

 ビジュアル系バンドや少女漫画が好き。そんな16歳の少女が、髪の色を理由にアルバイト先の店長から突然、クビを通告された。「納得できない」。彼女は闘うことを決めた。個人加盟できる労働組合(ユニオン)に入り会社と交渉、撤回させた。

 東京都練馬区の福家(ふくや)菜津美さん(16)は昨春、中学を卒業。高校には進まず、母と姉の3人暮らしの家計を支える。

 週5日、朝8時から夕方5時まで牛丼チェーン店で働く。さらに週2、3日は午後6時から9時半までファミリーレストランで。ダブルワークで月収は約16万円。高卒認定試験(旧大検)をとって大学に進み、獣医師になるのが夢だ。

 ところが3月、ファミレスの新店長に「髪の色を黒くしなさい」と指示された。極端な茶髪ではないし、店では規則通りに束ねている。1週間考えた後、拒否した。店長からは「それなら一緒に働けない」と告げられたという。「1年間、一生懸命働いて時給も20円あげてもらった。それが髪の色だけで否定されることが悔しかった」

 首都圏青年ユニオンに入って交渉することにした。4月の団体交渉には、同ユニオンの16人が支援に駆けつけてくれた。会社側は「解雇通告だというのは誤解」と説明。店長の「クビ」発言についてもはっきり認めない。だが福家さんは「一緒に働けないと言われたら、クビと同じじゃないですか」と思いをぶつけた。交渉の結果、会社は、髪を黒くしなくても今まで通り働くことを認めた。

 福家さんは20日に東京・明治公園である「全国青年雇用大集会2007」で体験を話す。

 「16歳でも、働く人の権利を知らないと絶対損をする。何も知らなければ、何も言うことができません」

>働く人の権利
今,この国では猛烈な勢いで「働く人の権利」がないがしろにされている。ニート君などという個人の「自己責任」みたいな扱いが目立つが、根本は差別選別容認、閉塞感漂う格差社会が一向に改まらないのが問題だ。いやむしろ格差推進派が大手を振って表通りを堂々と歩いている。

ちょいといい話

2007年05月19日 14時13分59秒 | 歩く印象派
(カゴの中にいる幼いスズメにエサを与える親鳥とみられるスズメ=大阪市旭区の旭署で)
2007年05月19日13時56分 = 朝日COMより

 大阪市旭区の大阪府警旭署で、車庫の地下部分に落ちた子スズメが署員の手で救出された。保護されたカゴの中でぐったりし、署員をやきもきさせたが、カゴを外に出すと親鳥とみられるスズメが現れて金網越しに口移しでえさを与え始めた。子スズメはすぐに元気を取り戻し、羽ばたきの練習も始めている。

写真カゴの中にいる幼いスズメにエサを与える親鳥とみられるスズメ=大阪市旭区の旭署で

 子スズメがエレベーター式車庫の地下部分に閉じこめられたのは16日夕のこと。「チュンチュン」という鳴き声が聞こえ、親鳥が周辺を飛び回っていたことから署員が気づいた。車庫内を捜し回ったがなかなか見つからず、翌17日になって基底部に潜って救い出した。

 一時はエサを与えても食べる力がなく、署員たちは「死んでしまうのでは」と危ぶんだ。しかし、自宅で子スズメを保護したことのある総務課の田上哲夫課長の発案でカゴを庁舎の外に置いたところ、親鳥が飛んできてカゴの外のエサを口移しで与えるようになったという。2、3日後にはカゴから出してあげる予定だ。


元記事はこちら→親スズメ、「保護された子」にえさ与える。

>親鳥が周辺を飛び回っていた
親鳥は必死に子スズメを探していたんだろうなあ。
に教えてあげよう。

映画「うつくしい人生」BSにて放映!(5/31)撮影監督永田鉄男氏はあの田中氏の甥っ子さんだった。

2007年05月19日 07時49分26秒 | 読んだ本・おすすめ本・映画・TV評
2月3日にご紹介した田中かず彦氏(休日は円海山で炭焼きを参照)の甥っ子さんは映画の撮影監督であった。
放送はNHK、BS2衛星映画劇場で5月31日(木)午後9時から。
以下は田中さんからお借りしたパンフからの抜粋。
タイトルの「うつくしい人生」は監督フランソワ・デュベイロン1999年サンセバスチャン映画祭グランプリ受賞作。



宮崎アニメで有名な久石譲さんとは家が近所で幼なじみだそうだ。

永田さんの御両親(永田丕さん、絢子さん)


※「大停電の夜に」の撮影監督でもある。

旧日光養魚場(現水産研究所)でR氏チョウザメに出会う。

2007年05月18日 06時00分43秒 | 歩く印象派
                (上の写真はヒメマス)
渇水の西ノ湖を後にしたR氏と私は菖蒲ケ浜にある日光養魚場を訪ねてみることにした。駐車場に車を停めて、ふと入り口の方を覗くと「魚と森の観察園」というカンバンが掲げられていて驚いた。国の行財政改革の一環なのだろう。(「 独立行政法人水産総合研究センター中央水産研究所日光庁舎」というのが正式な名称のようだが。)以前は水産庁の日光養魚場ですぐにわかった。養魚場の名の通りかなり地味な施設であったが、その点はさほど変化はないようである。
今はHPもあるので訪問される際には目を通しておくといいだろう。→日光支所




食い入るようにサクラマスを見つめるR氏。

サクラマスは成長とともに海に下るものの名称で、河川に残るものは渓流の女王と呼ばれる「山女(ヤマメ)」のことである。





サツキマスの陸封型。ヤマメとの違いは、側線の上下から背部にかけて朱点が散在することだそうだ。この水槽のアマゴはちょっと肥満気味。よく太り、尾鰭はすり切れて丸くなっているのは典型的な養殖魚の体形ってことかな。

下の写真は幻の魚ともいわれるイトウ。日本最大の淡水魚である。

ニッコウイワナ。


ヒメマスの幼魚たち。パーマークが目立つ。中禅寺湖の釣りの主役である。

ところで、このペレットはマスの餌である。入り口で入場料300円を支払うとこの容器を1杯分もらえる。外の池にいるマスたちに投げ入れるためのもの。

どんなマスがいるのかはちゃんと表示されている。

外の池のマスはまた一段と丸まるしていた。しかも飢えまくっており殺気を感じた。

撒き餌を試みるR氏。

中禅寺湖へつながる水路。放流されたマスたちが産卵のために帰ってくる。

そしてようやくR氏のお目当てであるチョウザメ(ベステル)の住む池にたどり着いた。
ベステルというのは大きく育つオオチョウザメの雄と、肉が美味しく養殖しやすいコチョウザメの雌の子供である。人工交配種であるため自然界には存在しない。

チョウザメはいわゆる鮫(サメ)の仲間ではない。
鱗(うろこ)の形が蝶々の羽のように見えることからチョウザメ(蝶鮫)の名が付いた。(下の写真)

ゆうゆうとR氏の目の前を通り過ぎるベステル。

チョウザメと聞くと高級食材キャビアが思い浮かぶが、あの卵の採取まで15年は育てなければならないそうで,その間のエサ代がばかにならない。かくして国内で養殖してキャビアを採取するより人件費の安い外国からの輸入品が市場には多くなる。じゃ、国内のチョウザメはどうしているかというと肉は美味なので刺身とか食用として出回っているのだそうだ。

追補:RESANDO氏のチョウザメ無惨!も合わせてご覧ください。