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森羅万象 ~ 歩く印象派

体感!迫力のアイスホッケー アイスバックスVS王子製紙 初観戦記

2007年02月24日 23時50分13秒 | 歩く印象派

                        (東京新聞2月25日スポーツ欄)
山岳映画会の仕掛人マサル氏は大のアイスホッケーファンでもある。日光出身ということもあって、日光神戸アイスバックスを熱烈に応援している。
そのマサル氏から日光霧降アイスアリーナでのアイスバックス応援に誘われた。
ルールも何も知らない全くの初心者だが、氷上の格闘技ともいわれるアイスホッケー初観戦に出かけた。

風は冷たいが、快晴の空をバックに日光連山が眩しい。例年に比べ雪はかなり少ない。

駐車場は車で一杯だった。チームカラーのオレンジをあしらった客が多い。

館内はすでに満員。立ち見必至だ。翻る応援旗!応援の熱気が伝わってくる。

対戦相手の王子製紙はリーグ3位の実力チームだ。応援団は鳴りモノ(太鼓)持参で威勢がいい。チームカラーは深紅のレッド。

午後2時ジャストに試合開始。睨み合いにも似た「フェイスオフ」というパックの奪い合いでゲームが始まる。

アイスホッケーという競技はサッカーのゴールよりかなり小さいゴールを守るキーパー1名を含む1チーム6人構成。
相手ゴールに、なぎなたにも似た棒(スティック)を使って、黒い円盤(パック)を入れれば得点というのは見ていればすぐにわかる。(が、実際には、なかなか点が入らない。)

ゲームはピリオドという単位が基本で
(1)第1ピリオド(20分間)
(2)第2ピリオド(20分間)
(3)第3ピリオド(20分間)
での合計得点の多いチームが勝ちというのもわかりやすい。
試合はスピード感にあふれ1秒たりとも目が離せない。
とにかく動きが速い。スケートが氷を削る音が鋭く響く。
パックを追う選手同士が勢い余って壁にぶつかる音もリアルだ。

選手がぶつかってゴールが動いたりパックがリンクの外に出てしまう、こんな時審判はいったん試合を止めて、仕切り直し(フェイスオフ)で再開となる。
オフサイドはサッカーと同じだがアイスホッケー特有のアイシングという仕切り直しがある。自陣ゴールに迫ったパックを敵陣深くに打ち出すものだが仕切り直し(フェイスオフ)が味方ゴールに最も近い場所で再開されるという代償を覚悟しなければならない。ペナルティというサッカーのレッドカードみたいな選手の一時退場制度もある。ファウルなどルールに反した行為と審判に判断されると2分間だけペナルティルーム(お仕置き小屋か?)へ幽閉されることになる。この2分間のあいだ、チームは1名欠員状態となる。こういうルールを覚えると俄然面白くなる。(以上は車中、マサル氏によるレクチャーから)

しかしながら、第1ピリオドを終えて双方とも得点ゼロ。

続く第2ピリオドも0対0のまま。
動いたのは第3ピリオドに入ってだ。
10分32秒。バックスに待望の1点目が入った!

私としてもアイスホッケー観戦初ゴールだった。

それもアイスバックス初得点とあって場内はどっと歓喜の声に包まれる。

この1点はメンバー達にとっても値千金だ。

ゲームはそのまま経過し終了2分前。王子のベンチが動いた。

それは、な、なんとゴールキーパーをベンチに下げ、代わりの選手を投入して6人全員で攻撃を行う「6人攻撃」という捨て身の作戦であった。(王子のゴールは無人状態)

写真を見れば一目瞭然。王子の6人攻撃がアイスバックス陣地を猛攻!

しかし、一瞬の隙をつきバックスの放ったシュートが無人の王子ゴールに突き刺さり2点目、そしてさらに3点目も・・・。

感極まるとはこのことか。

かくして私のアイスホッケー初観戦はアイスバックスの勝利そしてセミファイナル進出という快挙で締めくくられた。
いやはやマサル氏に感謝!そしてアイスバックスの勝利に乾杯!

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