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森羅万象 ~ 歩く印象派

酒蔵探訪 第一酒造「開華」(佐野市)の巻

2007年02月12日 23時55分57秒 | 趣茶
佐野にある第一酒造さんで工場を一般に開放する酒蔵見学会が催されるとのことで趣茶のみなさん方とともに酒造り工程を見学してきた。足の方はT辺さんが納車直後という新車を出して下さりご機嫌なドライブとなった。
写真(下)は新車の前でVサインのT辺氏。

国道50号を降りて佐野市内に向かうとすぐに第一酒造(開華)だ。

川のほとりに建っている。

その名も「清水橋」とは酒造りに相応しい名だ。

333年の歴史を持つ老舗(創業延宝元年1673年)だけあって、門構えも立派だ。

早速,受付を済ませ係員の説明を聞きながら静々と工場の中へ案内される。
冒頭の説明で現在この蔵で作られている酒はすべて「特定名称酒」(吟醸酒、純米酒、本醸造酒の3種類)であることを強調していた。まだ国内で「特定名称酒」だけの蔵は30%しかないそうだ。
(頭にかぶっているネットは衛生上のもの)

まずは精米所へ案内された。ひときわ目を引くのが堆く積み上げられた米袋の山。全て酒米だ。各地の有名酒米が並ぶ。ちなみにここ第一酒造では、冬は酒造りだが夏は自前の田んぼで酒米づくりも行っているという。

もう少し近づいてみる。一袋の重量は30キロある。

さらに近づくと産地と米の銘柄が記載されていた。
おおっ、これは山田錦ではないか。兵庫県産だ。

こちらは富山の五百万石。

酒造りにはさまざまな設備や道具がある。

タンクには手書きで「新酒1/19」それと「316、634」の数字の表示があった。これはいつ飲めるのだろう?

この道具は?

アナログ器機も現役で活躍中だ。

一方こちらは半年前に設置されたばかりの全国でも10数社しか導入されていない最新の瓶詰め装置「パストライザー」。
20分ほどの工程見学も終了。試飲コーナーへ。
「開華」の大吟醸をいただく。(運転手のT辺さんごめんなさい!)

よい気持ちで蔵を出てみると陽光の下、庭内の福寿草が花開き春の訪れを告げていた。