
横浜ジャック&ベティでの公開を見逃した本作、DVDで鑑賞しました。
なんとも不思議な雰囲気の映画でした。
一人の男が何通りもの人生を辿るのに、2092年という未来や火星への宇宙旅行まで描かれ
煙に巻かれた気がしなくもないのですが、
映像やファッションがスタイリッシュで、馴染みのある好きな音楽もふんだんに使われていて
不思議な世界に紛れ込んだ感じです。
以前、こんな思いが頭をよぎりました。
「ビッグバンが宇宙の始まりで爆発のように膨張した」「宇宙には起源があってその前には何も無かった」
な~んて言われてもなぁ~。
私たちが果てしないと思っている宇宙が、実はどこかの庭(?)の片隅だったりして。
そこから見たら、私たちのサイズがナノ位小っちゃかったりして・・・な~んて。
泣いたり笑ったり喜んだり、悲喜こもごもの日常も、どうでもいいくらいちっぽけなものかもしれないなと。
何故かこの映画を見て、そんなことを思い出しました。
***********************
ミ ス タ ー ・ ノ ー バ デ ィ
************************
< ストーリー >
2092年、科学の進歩で不死が可能となった世界で、118歳のニモは最高齢で唯一「死ぬ」人間だった。
死を目前にして、ニモは記憶をたどり昔のことを思い出す。
9歳の少年だったニモは、両親の離婚で母親について行くか父の元に残るかの選択を迫られる。
その後、3人の少女と出会い、それぞれと結婚する何通りもの人生を思いだす。
人生は選択の連続です。
何を食べるか? 何を着るか?みたいな些細なことから、
学校、職業、結婚、子供を持つか何人か?といった人生を左右するようなことまで。
無意識な偶然の選択から、悩んで悩んで決める選択まで。
もしあの時、別の選択をしていれば・・・って、誰しも考えたことがあるでしょう。
そんなことありえないことを考えても意味がないと却下するか、
あっちを選んでいたらよかったと後悔するか?
線路が交錯していくつもの道が枝分かれしていく映像に、私にもこんなに沢山別の道があったかも?っと
めまいを覚えそうでした。
父を選ぶか?母を選ぶか?って、9歳の子供になんと酷な選択を迫るんでしょう。
この子の心の声がこう言います。
「時間をさかのぼることはできない。だから選択は難しい。だから正しい選択をしなければ・・・」
緊張がみなぎります。そして「選択をしなければ全ての可能性は残る」の声。・・・?
非常に哲学的です。
そして、選択をせずに、全てを体験したらこんなに幾通りもの人生があるよ~ってところを
色んなパターンで見せてくれるんです。
自分の意志で選択した道。
他からの影響で受け入れた道。
始めの極わずかな差が、やがて無視できない大きな差となるというバタフライ効果のごとく
人の人生も大きく変わってゆく。
ニモの人生も、ハッピーエンドから、こんなはずじゃなかったのに・・・という驚きべき展開まで。
実際のニモ人生は、どのパターンだったんでしょう?
水(プール、浴槽、池)と
子供のニモ、大人になったニモの鍵穴からのぞく大きく見開いた目が効果的に描かれています。
音楽がとってもいいです
「ジムノペディー」や「Mr.Sandman」が頭の中で
リフレイ~ンしています。
「Mr.Sandman」って「砂男?」ではなくて、おとぎ話で子供の目に砂をまいて眠らせる『眠りの精』なんですね。
昔の古き良きアメリカを代表する曲ですね~。 他の映画でもよく使われていますよね。
この曲、大好きです
主人公ニモを演じたのは、ジャレッド・レト。
以前「チャプター27」でジョン・レノンを殺害した男を演じるにあたって数十キロ体重を増やし
別人のようでした。
レニー・ゼルベガーも真っ青のカメレオン俳優さんです。
本作でも特殊メイクで118歳の老人も彼が演じたようです。
前からジム・キャリーに似てるなぁ~と思っていましたが、ちょっとザック・エフロン入ってます。
そうそう!ニモの母親の再婚相手を演じているのが、カナダのTVドラマ「ビーイング・エリカ」で、
Dr.トムを演じているマイケル・ライリーだったのには驚きました。
「人生における選択は、時に正しく、時に間違っている」
でも、一回こっきり。やり直しはきかないからねぇ~。
あの時、別の選択をしていたら・・・今頃どこで、どうなっていたんでしょう?
以前、たまたま見たNHKの「ドラクロア」という番組で聞いて気に入っている言葉をご紹介します。
「他人と過去は変えることができないけれど、自分と未来は変えられる」

なんとも不思議な雰囲気の映画でした。
一人の男が何通りもの人生を辿るのに、2092年という未来や火星への宇宙旅行まで描かれ
煙に巻かれた気がしなくもないのですが、
映像やファッションがスタイリッシュで、馴染みのある好きな音楽もふんだんに使われていて
不思議な世界に紛れ込んだ感じです。
以前、こんな思いが頭をよぎりました。
「ビッグバンが宇宙の始まりで爆発のように膨張した」「宇宙には起源があってその前には何も無かった」
な~んて言われてもなぁ~。
私たちが果てしないと思っている宇宙が、実はどこかの庭(?)の片隅だったりして。
そこから見たら、私たちのサイズがナノ位小っちゃかったりして・・・な~んて。
泣いたり笑ったり喜んだり、悲喜こもごもの日常も、どうでもいいくらいちっぽけなものかもしれないなと。
何故かこの映画を見て、そんなことを思い出しました。
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ミ ス タ ー ・ ノ ー バ デ ィ
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< ストーリー >
2092年、科学の進歩で不死が可能となった世界で、118歳のニモは最高齢で唯一「死ぬ」人間だった。
死を目前にして、ニモは記憶をたどり昔のことを思い出す。
9歳の少年だったニモは、両親の離婚で母親について行くか父の元に残るかの選択を迫られる。
その後、3人の少女と出会い、それぞれと結婚する何通りもの人生を思いだす。
人生は選択の連続です。
何を食べるか? 何を着るか?みたいな些細なことから、
学校、職業、結婚、子供を持つか何人か?といった人生を左右するようなことまで。
無意識な偶然の選択から、悩んで悩んで決める選択まで。
もしあの時、別の選択をしていれば・・・って、誰しも考えたことがあるでしょう。
そんなことありえないことを考えても意味がないと却下するか、
あっちを選んでいたらよかったと後悔するか?
線路が交錯していくつもの道が枝分かれしていく映像に、私にもこんなに沢山別の道があったかも?っと
めまいを覚えそうでした。
父を選ぶか?母を選ぶか?って、9歳の子供になんと酷な選択を迫るんでしょう。
この子の心の声がこう言います。
「時間をさかのぼることはできない。だから選択は難しい。だから正しい選択をしなければ・・・」
緊張がみなぎります。そして「選択をしなければ全ての可能性は残る」の声。・・・?
非常に哲学的です。
そして、選択をせずに、全てを体験したらこんなに幾通りもの人生があるよ~ってところを
色んなパターンで見せてくれるんです。
自分の意志で選択した道。
他からの影響で受け入れた道。
始めの極わずかな差が、やがて無視できない大きな差となるというバタフライ効果のごとく
人の人生も大きく変わってゆく。
ニモの人生も、ハッピーエンドから、こんなはずじゃなかったのに・・・という驚きべき展開まで。
実際のニモ人生は、どのパターンだったんでしょう?
水(プール、浴槽、池)と
子供のニモ、大人になったニモの鍵穴からのぞく大きく見開いた目が効果的に描かれています。
音楽がとってもいいです

「ジムノペディー」や「Mr.Sandman」が頭の中で

「Mr.Sandman」って「砂男?」ではなくて、おとぎ話で子供の目に砂をまいて眠らせる『眠りの精』なんですね。
昔の古き良きアメリカを代表する曲ですね~。 他の映画でもよく使われていますよね。
この曲、大好きです



主人公ニモを演じたのは、ジャレッド・レト。
以前「チャプター27」でジョン・レノンを殺害した男を演じるにあたって数十キロ体重を増やし
別人のようでした。
レニー・ゼルベガーも真っ青のカメレオン俳優さんです。
本作でも特殊メイクで118歳の老人も彼が演じたようです。
前からジム・キャリーに似てるなぁ~と思っていましたが、ちょっとザック・エフロン入ってます。
そうそう!ニモの母親の再婚相手を演じているのが、カナダのTVドラマ「ビーイング・エリカ」で、
Dr.トムを演じているマイケル・ライリーだったのには驚きました。
「人生における選択は、時に正しく、時に間違っている」
でも、一回こっきり。やり直しはきかないからねぇ~。
あの時、別の選択をしていたら・・・今頃どこで、どうなっていたんでしょう?
以前、たまたま見たNHKの「ドラクロア」という番組で聞いて気に入っている言葉をご紹介します。
「他人と過去は変えることができないけれど、自分と未来は変えられる」

設定がユニークで、おもしろいですね。
人生は選択の連続…ほんとうにそうですね。
どの道を選択するかでその後の人生が変わってしまうのはもちろんですが、自分を取り巻く世界が狭い時には、他の選択肢が見えていない場合もありますよね。
私は大人になってから、子どもの時にこういう選択肢もあると知ってたらなあ…と思ったことがあります。
おっしゃるように 不思議な作品でしたね
選択によって変わる人生をそれぞれ見せていく構成!
まるで パズルのような・・・
非常に魅了されました
ここまできっちり作ってもらうと、文句のつけようがない。
これだけのものを作り上げた!ということに敬意を表したくなります。
今までもこの監督の作品は好きだったのですが、さすがでした。重層的で摩訶不思議な雰囲気。
もうちょっと作るペースを上げてもらいたいのですがね。
そうですね、世界が狭い時には選択肢沢山あることに気が付かないですよね。
>私は大人になってから、子どもの時にこういう選択肢もあると知ってたらなあ…と
私も何度もそう感じました。この年になっても、そんな世界があったんだぁ~ってことありますもんね。世の中は広いですね。
ほんとうにパズルのようでしたね。
異彩を放つというか、不思議な世界に私も魅了されました。
sakuraiさんが昨年度ベスト1に選ばれた本作、私も魅了されました。
>重層的で摩訶不思議な雰囲気
まさにそんな感じの独特の世界観ですね。
この監督の作品は初めて見たので、他の作品も見てみます。
またお邪魔ささせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
こちらこそ、コメントいただきありがとうございます。
震災以来、東京へ行くよりは、1~2か月遅れでジャック&ベティで鑑賞することが多くなりました。ひょっとしたらすれちがっていたかもしれませんね。
本作は非常にユニークで、不思議な世界観の、記憶に残る一本でした
こちらこそ、どうぞよろしくお願いいたします