*** ハッピー・ホリデイ! ***
クリスマスを来週に控え、あちらこちらで工夫を凝らしたイルミネーションを見かける今日この頃、今年春に封切られた「ホリディ」を選びました。
「ホリディ」も「ラブ・アクチュアリー」もアメリカやイギリスではクリスマスに合わせて公開されていたのに・・・
残念ながら日本ではシーズンオフ公開でいま一つ盛り上がりに欠けました。
やっぱりこの季節にやってくんなきゃ~。

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ホリディ THE HOLIDAY 2006
***************************************
この映画は間違いなく、女性による(ナンシー・マイヤーズ)、女性の為の映画です。
あっ、読むのを止めようと思ったそこのあなた、ちょっとお待ちを。
アクターズスタジオ創設者の一人で、「荒野の七人」「続夕日のガンマン」「ゴッドファーザーパート3」など数多くの映画に出演し存在感のあるイーライ・ウォラック(92歳!)が隣に住むハリウッドの脚本家アーサーを演じ、渋~い、いい味を出して、甘いラブストーリーをキリッと引き締めてます。
現在のハリウッドの映画製作姿勢をさりげな~く批判したりなんかして。
名前は知らなくても、お顔を見れば絶対見覚えがあるはずです。
ダスティン・ホフマンも懐かしのあの映画にひっかけて、ちょこっとカメオ出演しています。
「ホームエクスチェンジって、本当にやってる人いるの?」
という疑問に答えるべく、実際にネットで見てみました。
あるわあるわ、扱っているサイトだけでもHomeExchange.comやhomelinkなど様々、一つのホームページに世界中数千もの家が登録されてます。
古いものでは1953年設立って半世紀を越える歴史があるものもある。
日本で登録している方を見てみると、
リタイアした御夫婦や日本在住の外国の方が多く、大きなお家や麻布・六本木のマンションって・・・我が家じゃあ無理ね。
見ず知らずの人が自分の家に泊まり、家具・電化製品・車まで使われるとなると、箪笥や引き出しの中を見られたら?と心穏やかではいられないだろうし、掃除と片付けもしなくっちゃと、出かけるまでに疲れてしまう。
電化製品の使い方などは、表示の言葉がネックになりそうだ。
主人公のアマンダも言葉の不自由がないところ、ということでイギリスを選んでました。
主人公二人(キャメロン・ディアスとケイト・ウインスレット)の、性格、家、仕事、ライフスタイルなど、アメリカとイギリス対比が面白い。
クリスマスだというのに暖かいLA、ハリウッドの豪邸にプール、壁一面のDVDコレクション、モノトーンの家具に車は環境に配慮した?レクサス。
これぞアメリカのイメージ。
映画予告の製作会社を経営し、浮気をした恋人を問い詰めてぶっ飛ばすガッツ溢れるアマンダ。
一方のイギリスは雪が降り、童話「ちいさいおうち」に出てくるようなメルヘン調の暖炉があるこじんまりした家で、隣に羊が放牧され、教会に湖と牧歌的、棚には本がぎっしり、車はやっぱりミニクーパー。

新聞社の結婚コラムの編集者で、二股をかけたあげく別の女性と婚約したひどい男にずるずる利用されるアイリス。
クリスマス休暇の二週間、家を交換し、新しい出会いにより少しづつ変わっていく二人。
イギリスに行ったアマンダは、
子連れの男やもめアイリスの兄グラハム(ジュード・ロウ)に出会い、両親の離婚後15歳から涙ひとつ流さず、いえ流せず、肩肘張って生きてきたけれども、優しい気持ちを取り戻す。
一方LAのアイリスは、
隣人の脚本家アーサーに「映画には主演女優とその親友が登場する。君は主演女優なのになぜか親友役を演じている。」と言われ、「自分の人生なのだから主演女優にならなくっちゃね。3年通ったセラピストはそんなこと言ってくれなかった」と立ち直るきっかけをつかむ。
同じくひどい恋人に振り回される作曲家のマイルズ(ジャック・ブラック)と同じ痛みを感じ、慰めあい、励まし支えあって、次第に心を通わせる。
環境を思い切って変えるというのは傷ついた心を癒してくれるということなのね。
冒頭でアイリスがシェイクスピアの言葉を引用しています。
「愛に出会えば旅は終わる。 Journeys end in lovers meeting.」
二人の旅は新たな出会いで終わったのね。
「愛は盲目。Love is blind.」ってジャニス・イアンの歌かと思ってたら、これまたシェイクスピアの言葉だったんだ・・・。
今回のジュード・ロウは正統派美男子。
ドアを開けてこんな人が立ってたら、誰だって恋に落ちるでしょう。
でも残念ながらドアを開けたらジュード・ロウが・・・なんてこと現実にはありえない。
万が一、億が一あったとしても、あちらにも選択権があるわけで、こちらもキャメロン・ディアスじゃないもんね。
「ルックスだけじゃないんだぜ。演技派なんだぜ」ってことをアピールしたいのはわかるけど、わざわざ髪の毛抜いたりして汚れ役なんてやらなくてもいいんじゃない、ジュード。
せっかくの天の恵みは大事にしましょう。もったいない。
シャーリーズ・セロンしかり、二コール・キッドマンしかり。
いつもの切れキャラのイメージが強いのか、ジャック・ブラックの笑顔がちょっと怖い。レンタルビデオ屋さんで次々と映画音楽を口ずさんで解説する場面では本領発揮、こんな彼氏とDVDを借りに行ったら楽しいだろうな。
アマンダの仕事である映画予告に出演しているのは、
最近なにかとお騒がせの若手人気女優リンジー・ローハンと
「スパイダーマン」シリーズで友人を演じるジェームス・フランコ。
この映画のためだけに作った予告編「ディセプション 策略」、贅沢やな~。
本編作ってもいいんじゃないの?
そういえばホームエクスチェンジの映画は他にもありました。
1996年の「カウチ・イン・ニューヨーク」。
ウイリアム・ハート扮するニューヨークの精神科医がパリの新聞に広告を出し、パリジェンヌのジュリエット・ビノシュとアパートを交換、
勿論恋に落ちるのでした。
でもたった十年で新聞広告からネット検索へ!
技術の進歩はすっごいなぁ。私達のライフスタイルも確実に変化してますものね。
あと十年経ったらいったい・・・?
******** お ま け *********
このシーンはソフトバンクの携帯CMとかぶりませんか?
クリスマスを来週に控え、あちらこちらで工夫を凝らしたイルミネーションを見かける今日この頃、今年春に封切られた「ホリディ」を選びました。
「ホリディ」も「ラブ・アクチュアリー」もアメリカやイギリスではクリスマスに合わせて公開されていたのに・・・
残念ながら日本ではシーズンオフ公開でいま一つ盛り上がりに欠けました。
やっぱりこの季節にやってくんなきゃ~。

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ホリディ THE HOLIDAY 2006
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この映画は間違いなく、女性による(ナンシー・マイヤーズ)、女性の為の映画です。
あっ、読むのを止めようと思ったそこのあなた、ちょっとお待ちを。

アクターズスタジオ創設者の一人で、「荒野の七人」「続夕日のガンマン」「ゴッドファーザーパート3」など数多くの映画に出演し存在感のあるイーライ・ウォラック(92歳!)が隣に住むハリウッドの脚本家アーサーを演じ、渋~い、いい味を出して、甘いラブストーリーをキリッと引き締めてます。
現在のハリウッドの映画製作姿勢をさりげな~く批判したりなんかして。
名前は知らなくても、お顔を見れば絶対見覚えがあるはずです。
ダスティン・ホフマンも懐かしのあの映画にひっかけて、ちょこっとカメオ出演しています。
「ホームエクスチェンジって、本当にやってる人いるの?」
という疑問に答えるべく、実際にネットで見てみました。
あるわあるわ、扱っているサイトだけでもHomeExchange.comやhomelinkなど様々、一つのホームページに世界中数千もの家が登録されてます。
古いものでは1953年設立って半世紀を越える歴史があるものもある。
日本で登録している方を見てみると、
リタイアした御夫婦や日本在住の外国の方が多く、大きなお家や麻布・六本木のマンションって・・・我が家じゃあ無理ね。
見ず知らずの人が自分の家に泊まり、家具・電化製品・車まで使われるとなると、箪笥や引き出しの中を見られたら?と心穏やかではいられないだろうし、掃除と片付けもしなくっちゃと、出かけるまでに疲れてしまう。
電化製品の使い方などは、表示の言葉がネックになりそうだ。
主人公のアマンダも言葉の不自由がないところ、ということでイギリスを選んでました。
主人公二人(キャメロン・ディアスとケイト・ウインスレット)の、性格、家、仕事、ライフスタイルなど、アメリカとイギリス対比が面白い。
クリスマスだというのに暖かいLA、ハリウッドの豪邸にプール、壁一面のDVDコレクション、モノトーンの家具に車は環境に配慮した?レクサス。
これぞアメリカのイメージ。
映画予告の製作会社を経営し、浮気をした恋人を問い詰めてぶっ飛ばすガッツ溢れるアマンダ。
一方のイギリスは雪が降り、童話「ちいさいおうち」に出てくるようなメルヘン調の暖炉があるこじんまりした家で、隣に羊が放牧され、教会に湖と牧歌的、棚には本がぎっしり、車はやっぱりミニクーパー。


新聞社の結婚コラムの編集者で、二股をかけたあげく別の女性と婚約したひどい男にずるずる利用されるアイリス。
クリスマス休暇の二週間、家を交換し、新しい出会いにより少しづつ変わっていく二人。
イギリスに行ったアマンダは、
子連れの男やもめアイリスの兄グラハム(ジュード・ロウ)に出会い、両親の離婚後15歳から涙ひとつ流さず、いえ流せず、肩肘張って生きてきたけれども、優しい気持ちを取り戻す。
一方LAのアイリスは、
隣人の脚本家アーサーに「映画には主演女優とその親友が登場する。君は主演女優なのになぜか親友役を演じている。」と言われ、「自分の人生なのだから主演女優にならなくっちゃね。3年通ったセラピストはそんなこと言ってくれなかった」と立ち直るきっかけをつかむ。
同じくひどい恋人に振り回される作曲家のマイルズ(ジャック・ブラック)と同じ痛みを感じ、慰めあい、励まし支えあって、次第に心を通わせる。

環境を思い切って変えるというのは傷ついた心を癒してくれるということなのね。
冒頭でアイリスがシェイクスピアの言葉を引用しています。
「愛に出会えば旅は終わる。 Journeys end in lovers meeting.」
二人の旅は新たな出会いで終わったのね。
「愛は盲目。Love is blind.」ってジャニス・イアンの歌かと思ってたら、これまたシェイクスピアの言葉だったんだ・・・。
今回のジュード・ロウは正統派美男子。
ドアを開けてこんな人が立ってたら、誰だって恋に落ちるでしょう。
でも残念ながらドアを開けたらジュード・ロウが・・・なんてこと現実にはありえない。
万が一、億が一あったとしても、あちらにも選択権があるわけで、こちらもキャメロン・ディアスじゃないもんね。
「ルックスだけじゃないんだぜ。演技派なんだぜ」ってことをアピールしたいのはわかるけど、わざわざ髪の毛抜いたりして汚れ役なんてやらなくてもいいんじゃない、ジュード。
せっかくの天の恵みは大事にしましょう。もったいない。
シャーリーズ・セロンしかり、二コール・キッドマンしかり。
いつもの切れキャラのイメージが強いのか、ジャック・ブラックの笑顔がちょっと怖い。レンタルビデオ屋さんで次々と映画音楽を口ずさんで解説する場面では本領発揮、こんな彼氏とDVDを借りに行ったら楽しいだろうな。
アマンダの仕事である映画予告に出演しているのは、
最近なにかとお騒がせの若手人気女優リンジー・ローハンと
「スパイダーマン」シリーズで友人を演じるジェームス・フランコ。
この映画のためだけに作った予告編「ディセプション 策略」、贅沢やな~。
本編作ってもいいんじゃないの?
そういえばホームエクスチェンジの映画は他にもありました。
1996年の「カウチ・イン・ニューヨーク」。
ウイリアム・ハート扮するニューヨークの精神科医がパリの新聞に広告を出し、パリジェンヌのジュリエット・ビノシュとアパートを交換、
勿論恋に落ちるのでした。
でもたった十年で新聞広告からネット検索へ!
技術の進歩はすっごいなぁ。私達のライフスタイルも確実に変化してますものね。
あと十年経ったらいったい・・・?
******** お ま け *********
このシーンはソフトバンクの携帯CMとかぶりませんか?

ホームエクスチェンジは私も気になっていたのに、全く調べていなかったので、興味深く読みました!短期間でもいいからイギリス人の一般家庭に住んでみたいな、と思ってはいましたが、他人が我が家で生活するなんて、想像できません!!しかも私の留守中に。でも、しがないマンションである我が家に来てくれるイギリス人なんていませんね…
ご指摘の通り、アメリカとイギリスの対比、おもしろかったです。アメリカ人の中のイギリスのイメージってこうなんだな、と思いました。
アイリスがマッチでガス台に火を点けたり、アマンダがカート一杯買い込んで「パーティーですか?」って言われるところが典型的でおかしかったですね。