映画の話でコーヒーブレイク

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マージン・コール  Margin Call

2012-06-28 | 映画 ま行
タイトルの「margin call」
辞書によると「取引証券会社からの顧客に対する追加証拠金の要求」って・・・、
何のことやら私には分かりません
証券用語辞典とやらを見てみると、
 「損失の拡大を防ぐために、口座の純資産価値が所定の基準を下回った場合に、
  口座の所有者に通知し、追加の証拠金(追証)を要求すること」・・・
う~ん・・・難しい。

平たく言うと、損をした時のために準備していたお金を上回るほど損をしちゃった時に、
「急いで足りない分のお金を用意してくださいね」と言われるんだね。
そして、これが準備できないと…とんでもないことになりますよ~。
つまり、破たん~ってことですね?

本作は、リーマン・ブラザーズをモデルとした大手投資銀行を舞台に、
リーマンショックの発端がどのようなもので、世界に波及する金融危機を前に、
行員たちがどのような行動を取ったのかを描いています。

映画やテレビドラマで人気の俳優がたくさん出演しているにもかかわらず
日本では劇場公開なし、DVDスルーです。


                                   

           マ ー ジ ン ・ コ ー ル
                  MARGIN CALL

                                     


 < ストーリー >
ウォール街のとある投資銀行で、突然の大量解雇が発表される。
リスク管理部門の責任者エリック・デールも即日解雇を言い渡され、意味深な言葉とUSBを
部下のピーター・サリヴァンに手渡し会社を去った。
その夜、USBのデータ分析したピーターは、会社が全資産を超える損失に繋がりかねない
リスクを内包した大量の金融商品(不動産担保証券)を抱えているという結論に至る。
即座に上司からCEOにまで話が伝わり、その夜のうちに緊急役員会が招集される。
逼迫した状況の中、会社の存亡の瀬戸際で役員達が導き出した結論は・・・。


「HEROS」のザイラー役だったザカリー・クイントがプロデュースに参加、
自主映画として制作され本人も重要な役どころで出演しています。

主な出演者は、
 ケヴィン・スペイシー、ポール・ベタニー、ジェレミー・アイアンズ、サイモン・ベイカー、
スタンリー・トゥッチ、デミ・ムーアなど、地味な作品ですが、非常に豪華メンバーです。
リーマンショックを引き起こした金融証券業界に映画界の有志が物申すって感じでしょうか。

マネーゲームに踊らされ、度重なる非情なリストラに戦々恐々。
首切り専門業者が解雇を言い渡すので、会社の危機を訴えても「心配無用、お引き取りを」というのみ。
会社の中でも、いつかこんな時が来ると内心ビクビクしていた者、全く気付いていなかった者と様々。
ことが発覚し、さてどうしたものかと知恵を絞るが、世間に知られる前に売れるだけ売って回収しろと
指示するお偉いさん。
世界に波及する地雷を踏んだ瞬間、この方たちは「底なしの深淵」を覗いたんでしょうね。
自分を守るか?会社を守るか?世の中を守るか?

以前ユアン・マクレガー主演の「マネー・トレーダー 銀行崩壊」という映画を見ました。
1763年創業で「女王陛下の投資銀行」とまで言われた英国の名門投資銀行ベアリングス銀行が、
1995年たった一人の28歳のトレーダーのデリバティブ取引で巨額の損失を出し破綻した顛末を描いた映画です。

ウォール街」「ウォール・ストリート」「カンパニーメン」「フランス、幸せのメソッド」など
こういう映画が作り続けられるのは、
失敗から学んで、こんなことがまた起こることが無いようにという願いなんでしょうか?

そんなことを考えていたら・・・、
5月にアメリカの大手金融機関「JPモルガン・チェース」がデリバティブで巨額の損失を出し、
CEOが辞任のニュース。今もって損失の経緯を調査中とか。

なくならへんなぁ~。
お金は魔物やね~。




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 6月26日 「幸せの行方・・・」 DVD

       「リミットレス」 DVD      



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