映画の話でコーヒーブレイク

映画の話を中心に、TVドラマや旅行の話などを綴ります

魔法にかけられて

2008-03-19 | 映画 ま行
予告編を見て楽しみにしていた「魔法にかけられて」。
これまた、先行上映レイトショーで見てきました。

このところ動物ものやロボットものばかりで、
昔のマジックキングダム「魔法の王国ディズニー」は何処へ~…。

実写とアニメの融合で思い出すのは「メリー・ポピンズ」。
ジュリー・アンドリューズと
ディック・バン・ダイク(82歳の今も「ナイトミュージアム」で健在ぶりを発揮!)がアニメーションの動物達と歌い踊っていましたっけ・・・と思っていたら、
この映画のナレーション担当はなんとジュリー・アンドリューズじゃないの!

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    魔法にかけられて  ENCHANTED  2008

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オープニングでは今流行の飛び出す絵本からアニメーションの世界へ。
9:30PMスタートのレイトショーなので、8割がた埋まった客席は全員大人の男女。
それが10数分間、
「眠れる森の美女」のようなアニメーションの王子とジゼルの馴れ初めストーリーを見入っているのは何とも不思議な雰囲気でした。

そしていよいよ現在のニューヨーク、実写へ。
タイムズスクエアのマンホールからジゼル登場
     

ジゼルを演じるのはエイミー・アダムズ。
これほどパフスリーブとドアを通り抜けられないほど広がったロングドレス、
クルクル縦ロールヘアにティアラのお姫様キャラを
違和感なく演じられる人はいないんじゃないでしょうか。
表情・仕草など、ブリッコにならずアニメのお姫様そのものです。
彼女33歳ですってー!

純粋無垢で人を疑わないジゼルにとってニューヨークは未知の場所
ひょんなことから子連れ弁護士ロバートの所へ。

離婚訴訟専門のロバートは、自身離婚を経て超現実派、
6歳の娘にも、おとぎ話なんか信じるなと言い、3年越しの恋人とも甘いムードは全く無し。

一方ジゼルを追ってやってきたチャーミング王子(それはシュレック)ではなく、ハンカチやハニカミでもなく、ホンマモンのエドワード王子。

演じるジェームス・マーティンも王子様になりきり。これまた超はまり役!
古くは「アリー・myラブ」「X-メン」最近では「ヘアスプレー」でお馴染みです。
こんなにちょうちん袖にタイツが似合ってオオボケかましてくれるなんて
      

ジゼルもエドワード王子も、おとぎの国のルールを持ち込んで、歌は歌うわ、動物達を動員するわ・・・。
リアルな世界で浮きまくり。
ここでディズニークラシックへのパロディーとギャグが満載です。
ジゼルとロバートが行ったイタリアンレストランベラ・ノッテは「ワンワン物語」。
ひどい安宿だけれど王子が泊まったホテルは「DUKE」。「公爵」って名前で選んだのね~。

セントラルパークでは、まるでディズニーランドのパレードか
「サウンド・オブ・ミュージック」を思わせるよう歌い踊るシーンはさすが圧巻です

3曲アカデミー賞歌曲賞にノミネートされたのに取れなかったのは残念です。
いいのになぁ~ "That's How You Know"。

都会で動員できるのは鹿やリスではなく、ねずみに鳩にゴキブリとハエ~。
ここでは"Happy Working Song"。
ゴキブリには、正直ちょっと引きました。
でも都会にいるのはやっぱり・・・


ひたすら王子との再開・結婚・「幸せに暮らしましたとさ(Happyly ever after)」を夢見るジゼルの立場が、
現実世界の人々と接するうちに次第に変化しはじめる。

現実世界への適応に比例してドレスがだんだん現代風に、タイトに丈が短く変わっていく。
最後の舞踏会では、ストレートの髪にタイトな肩出しロングで、まるで別人!

お姫様キャラはすっかり影をひそめ、普通?のきれいなお姉さん。
    

いつもニコニコ、手助けをしてくれる動物達に囲まれて、
歌を歌って喜怒哀楽の「喜び」と「楽しみ」しかなかったジゼルが、
ティアラを盗まれたり、おとぎの世界を否定され、
始めて「悲しみ」や「怒り」の感情を持ったとき、おとぎの国に決別する。

エドワード王子では物足りなくなり、
ニューヨークの弁護士ハワードに惹かれていることに気が付き、葛藤が始まる。
     

超現実的なロバートもジゼルの影響を受け変わっていく。
最後にはドラゴンに追い詰められ危機一髪のロバートを助けるほどの逞しさをも身につける。

おとぎ話の最後は、や~っぱりジゼルも王子もハッピーエンド
バリバリキャリアウーマンっぽいロバートの彼女が、おとぎの国へというのは何とも皮肉。
女性はミュージカル「ウィキッド」でトニー賞を獲得したイディナ・メンデル。
彼女が歌わないのは残念です。

CGのリス、ピップの台詞のない名演技には爆笑です。
女王のスーザン・サランドンもこの役を楽しんでいる感じ。

最初のアニメがもう少し「白雪姫」や「シンデレラ」のような懐かしのディズニークラシックスぽいものだったらなぁ、
邪悪な女王が変身するドラゴンが「眠れる森の美女」に出てくるような細長い顔だったらもう少し怖さが増したのになぁ、と思わずにはいられません。

女性でこの映画を嫌いな人はいないでしょう。
男性は???

ディズニーの誇る懐かしのプリンセスシリーズを自虐的にパロリつつ、
最後はやっぱり王道の「幸せに暮らしましたとさ」で終わり
観客をすっかり「魅せる」ところに、ディズニー底力を感じました。

「底抜けに~」やられましたね。 

見終わってすっかり魅せられて(enchanted)しまったのは、私です。
ドリームワークスの「シュレック」シリーズに負けるな~!




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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
恐るべし、エイミー・アダムス! (mezzotint)
2008-04-09 23:56:01
nryokoさん
初めまして!TB&コメントありがとうございます。
ディズニーアニメに、映画に、ディズニーランド等
もうディズニーずくしの日本に今度は、パロディ?と思えるような実写とアニメのコラボがやって来たわけですが・・・・。子供向けなのかと思いきや、十分大人にも楽しめる最高の作品でした。しかしジゼル役の
エイミーの年齢にびっくり!今年34歳ですからね。
驚き!!この役年齢はいったいいくつなんでしょうね。多分10代くらいだと思うのですが・・・・。
恐るべしエイミー!超年増のぶりっ子プリンセスでは?といいたい放題で失礼しましたm(__)m
今後ともこちらこそ宜しくです。
返信する
トラコメありがとうございます (mezzotintさんへ(ryoko))
2008-04-10 01:00:56
でも、エイミー・アダムズは全然違和感ありませんでしたよ。
舞踏会シーンで今風になった方が、「あれれ?」って感じで、巨大なパフスリーブドレスの方が似合ってたように思います。
34歳であの役をやってのける彼女は凄いです。
返信する
おじゃまします (ピロEK)
2008-09-27 16:14:35
おじゃまします。私のブログへのコメントありがとうございました。いつも反応が遅くてスイマセン。
男性の私でもこの作品は楽しめましたよ。
この作品の鑑賞以降、過去のディズニー作品が観たくなった私ですが、うちにあるのはレーザーディスク…観る機械が故障しててありません
…ryokoさんオススメの「王様の剣」はどちらにしろ持って降りませんが、この機会にいくつかのディズニーアニメのDVDを買いなおそうかナァ…でももうDVDでも古い時代に突入してきたので買い控えた方が…困りました。
では、また来させていただきます。今後ともよろしくお願いいたします。
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コメント、ありがとうございます! (ピロEKさんへ(ryoko))
2008-09-28 00:49:41
ディズニー作品で育った人なら、男女に関わらずこの映画は楽しめるんですね~。
「王様の剣」には、思い入れがあるもんでお奨めしてしまいました。
買わなくてもレンタルDVDがあるじゃぁあ~りませんか?いかがでしょう?
こちらこそ、宜しくお願いいたします。
返信する
コメントありがとうございました (YOSHIYU機)
2008-12-08 00:00:23
私が、実写とアニメの融合で思い出すのは
『ロジャー・ラビット』と『スペース・ジャム』です(笑)
この作品は融合ではなく、アニメと実写は
完全に分かれてましたけどね。

ゴキブリは笑いました。
1番のお気に入りシーンです(笑)
王子に全然理解されないピップも、面白かった。

歌わないイディナ・メンデルは、勿体無かったですよね。
スーザン・サランドンも女王の姿よりも、老婆と
ドラゴンの方が長かったので、残念でした。
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コメントありがとうございます。 (YOSHIYU機さんへ(ryoko))
2008-12-08 00:45:55
私が実写とアニメの融合で思い出すのは「メリー・ポピンズ」です。世代の差ですね
キャストが上手く、30代の王子と姫でも違和感なかったですね。
自社の伝統を茶化しつつしっかりディズニーで収めるところは流石!ですね。
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