映画の話でコーヒーブレイク

映画の話を中心に、TVドラマや旅行の話などを綴ります

世界の果ての通学路

2015-04-04 | ドキュメンタリー
道なき道を何時間もかけて通学する世界の子どもたちを追ったフランスのドキュメンタリーです。

思い起こせば、わたし小学校に行くのに徒歩+バスで小一時間でした。
大阪市内に住んでいましたが、バス停まで15~20分位だったでしょうか?
そこから朝の混雑したバスで停留所4~5つほど。首から定期券をぶら下げて6年間通学。
4つ年上の姉と一緒だったので心強かったのですが、姉は幼稚園から一人で同じルートを通ったと
大人になってから知り、そんな小さい子供を親はよくもまぁ通わせたもんだと驚きました。
後ろから乗って前から下車するので、乗り過ごさないよう大人をかき分けて運転手さんの横に
陣取っていた記憶があります。帰りは牛舎を覗いたり、ザリガニ釣りなど道草が楽しかったなぁ~。
今では考えられないですよね。平和な時代でしたわね。

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         世 界 の 果 て の 通 学 路

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本編のほぼ9割は4つの国の子供たちが通学する様子を淡々と活写。
最後に、そうまでして学校に行く意味と将来の夢を子供たちが語ります。

・ケニヤのジャクソンは11歳。 将来の夢はパイロット。
    野生のゾウやキリンが生息する片道15㎞のサバンナを、妹と早歩きで2時間。
  

・モロッコのザヒラは12歳。  将来の夢は医者。
 女子の教育に理解のないアトラス山脈の村から、片道22㎞を友人と3人徒歩で4時間かけて寄宿舎へ。
   

・アルゼンチンのカルロスは11歳。将来の夢は獣医。 妹の夢は学校の先生。
    岩山やパタゴニア平原を馬に乗って片道18㎞を妹と1.5時間。
     
・インドのサミュエルは13歳。 将来の夢は医者。
    足の悪いサミュエルを車椅子に乗せ、弟ふたりが押して・引っ張って片道4㎞を1時間15分。
     
            

どの子の通学路も危険がいっぱい。
ゾウに襲われないように、足を踏み外さないように、車いすのタイヤを砂地に取られながら、
過酷な道程を学校目指してひた向きに進む。
妹の面倒を見、足の悪い兄のために文句も言わず車椅子を押す弟たち。
みんなとってもいい子たちなのよ。
何がこの子たちを決死の覚悟で学校へ通わせるのか?
それは・・・しっかり勉強して、将来を切り開き、夢をかなえたいから。

なかなか言えることじゃないです。
この子供たちはキラキラ光る瞳で、学ぶ喜びを、将来の夢を、親への感謝を熱く語るのです。
感動しました!
過酷な環境が、子供たちを素直で思いやりのある子に育て、
学習に対するモチベーションを高めるのか?

この映画を日本の子供たちに是非見てもらいたい!
でも…「ありえな~い!」とか「そんな不便な所に住む意味が分からない?」とか言われちゃうかな?
いや、ネットが使える環境にあれば世界のどこからでも大学教育を無料で受けられる昨今、
「通学」なんてこと自体、必要がなくなるのかも?

15年後、20年後、この子たちがどんな大人になっているか? 知りたいなぁ。 


 
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 ***** 見た 映画 *****

 4月 1日 「世界の果ての通学路」DVD

 4月 3日 「ゴーン・ガール」DVD ベン・アフレック、ロザムンド・パイク主演


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