映画の話でコーヒーブレイク

映画の話を中心に、TVドラマや旅行の話などを綴ります

リトル・ダンサー  Billy Elliot

2013-03-12 | 映画 ら行
すっかりご無沙汰いたしました

旅から帰って一段落し通常の生活に戻ったものの、期限の迫る懸案事項が気にかかり、
なかなかブログに向かえませんでした。
もともと筆不精なので、一度書くということから遠ざかるとリズムを戻すのに
時間がかかってしまうんです
その上、花粉症が始まりました。例年薬なしでも乗り越えられる程度だったのですが
今年の花粉は多いようで、くしゃみと目のかゆみに悩ませられています。
花粉症のくしゃみはかわいくない
力一杯激しいおっさんくしゃみの連続で、ちょっと恥ずかしいです

昨夜、懸案事項をやっと終え、ようやくブログに向かおうとしたら・・・
NHKBSで2000年製作の絵英国映画「リトル・ダンサー」が始まりました 
大好きな映画の一つです。
横目で見ながらパソコンに向かっていたのですが・・・やっぱりこの映画はスルーできない。
テレビの前に移動し、ティッシュの箱を抱え、ボロボロ泣きながら最後まで見てしまいました。
いい~!
やっぱりこの映画はいいなぁ~!


  *************************

         リ ト ル ・ ダ ン サ ー  Billy Elliot

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 < ストーリー >
1984年、英国北部の炭坑町に住む11歳のビリーは炭坑労働者の父と兄、軽度の認知症の祖母と
暮している。母親は亡くなっており、ビリーが祖母の面倒を見ている。父の意向でボクシング教室に
通っていたが、偶然目にしたバレエ教室に惹かれ、女の子に混じって練習するうちに夢中になる。
ビリーの才能に気付いたウィルキンソン先生は熱心に指導するが、父は激怒し止めるよう言い渡す。
炭鉱のストライキが長引き町中が暗く沈むクリスマスの夜、親友の前で踊るビリーの姿を見て、
息子の才能に気づいた父は、ロイヤル・バレエ学校に入学させる費用を稼ぐため、スト破りを決意する。
ロイヤル・バレエ入団のオーディションを受けに、初めてロンドンに行くビリーと父。そして・・・。


1980年代はサッチャー政権のもと、経済立て直しの思い切った改革が吹き荒れた時代。
不採算炭鉱の閉鎖が決定され、全国炭鉱労組はストを繰り返し、政権と全面対立の後敗北。
舞台となった1984年、そんな英国の厳しい社会背景を反映してます。

長く続く不況とストで経済的に苦しい炭鉱労働者たち。
ミドルクラスのバレエの先生の夫もリストラにあい、夫婦関係はぎくしゃくしている。
苛立つ大人たちや暗く沈む町の空気を肌で感じる子供たち。

ひょんなことからバレエに目覚めるビリー。
「バレエなんて女がやるもんだ。男ならボクシング」という保守的な空気の中、
踊りたいという自分の欲求に素直に、密かにレッスンを受け続けるビリー。
心の中に渦巻く色んな気持ちって…大人でもなかなか言葉にならないですよね。
怒りとか悲しみ、やりきれない思い、踊りたいという願望を、身体全体で爆発させる
ビリーの踊りや表情が、いいんだわ~。

未来のない炭鉱にから身を投じるのは長男と自分だけでいいと、悩んだ末にビリーの未来を
切り開こうと、仲間を裏切るスト破りを決行する父の愛。
父の覚悟を知り、カンパをしてくれる炭鉱夫仲間たち。涙が…止まらんわ。

ロンドンのロイヤルバレエ学校の明るく豪華な建物や生徒たちの上品な立ち振る舞いの中で、
戸惑うビリーの行動。あちゃぁ…あかん。
落ちたな…っと思ったところで、審査員の最後の質問に答えたビリーの言葉に、また涙。

結果を待つ家族の落ち着かない様子。
徘徊していた婆ちゃんがすっかりしっかりしちゃったりして。
ロンドンに旅立つビリーに、父や兄、親友マイケルとの別れのシーン。
男ばかりの不器用な家族の愛の表現に、ストーリーを知っているのにも関わらずまたまた涙。

暗く沈んだ炭鉱町で、
未来に向かってロンドンへ旅立つビリーと、
再開された炭鉱のエレベーターで暗い地下に降りていく炭鉱夫たちのコントラストが
うまいなぁ。

        
当時14歳だか15歳だった主演のジェイミー・ベル君も今や26歳。
光陰矢の如しです。
もう踊らないのかな?


この映画を基にした舞台「BILLY ELLIOT」は現在もロンドンで上演されていました。




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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お疲れ様です・・・ (lilly)
2013-03-12 14:26:25
旅に出ると、リズムが崩れますよね・・・
その上、花粉症とは・・・
私も、スゴイくしゃみ連発してますよ
そして、「リトル・ダンサー」私も久しぶりに見たくなって、番組つけていました!
家事をしながら・・・と思っていたのに
気付くと、真剣に見てしまって、涙、涙・・・
以前見た時よりも、泣いてしまったような気がします
本当に良い映画ですね・・・見てよかったです
返信する
Unknown (lilyさんへ(ryoko))
2013-03-12 15:12:39
早速コメントいただき、ありがとうございます。
lilyさんも昨夜ご覧になったのですね!
私も途中から、やっぱり見なくっちゃ~っとテレビの前に移動。
ガテン系の父親や兄の不器用な愛の表現、町の人たちの応援、マイケルとの友情などなど、ティッシュを抱えて、涙・涙・涙でした。
ジェイミー・ベル君の色んな思いがこもった表情と、感情が爆発するようなダンスがいいですよねぇ~。
いい~
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Unknown (セレンディピティ)
2013-03-13 08:11:25
お帰りなさい♪
今回も充実したご旅行でしたね。
しばらく余韻を楽しみに…といいたいところですが
日本はいろいろなものが飛んでいて…
早くも現実に引き戻されてしまったのでは?
花粉症、どうぞご自愛くださいね。

先日リトル・ダンサーの記事がやけに検索されてると思ったら…
BSで放映されていたのですね。
私も大好きな映画で、この年の旧作ベストシネマにも選ばせていただきました。^^
いつか舞台版も見てみたいです☆
返信する
Unknown (セレンさんへ(ryoko))
2013-03-31 00:40:39
なんだかバタバタしていて、返事が遅くなりました
余韻に・・・すっかり日常に引き戻されました。
目のかゆみとくしゃみですね。お心遣い、ありがとうございます。

検索数があがりましたか。いいですよねぇ~この映画。
アンダーグラウンドの通路で、ポスターを見かけました。舞台版、見てみたいですね。
ベル君はすっかり大人になって・・・時の流れを感じます。
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