映画の話でコーヒーブレイク

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奇跡 

2013-10-20 | 映画 か行
是枝監督作品を順番に見ています。
本作は2011年の作品で、九州新幹線全線開通を機に作られた映画だそうです。
九州新幹線といえば「51st ACC CMフェスティバル」でグランプリを獲得したあのCMを思い出します。
2011年3月12日、震災の翌日が開通式典だったためほとんど放映されなかった1万人を動員して作られたCMです。
         


本作では、開通した新幹線同士がすれ違うところで願い事をすれば「奇跡」が起きると信じる
小学生兄弟の物語。


                     

              奇    跡

                       


 < ストーリー >
両親の離婚により鹿児島県と福岡県で離ればなれに暮らす小学6年生の兄・航一と4年生の弟・龍之介。
いつかまた家族4人で暮らしたいと願う2人は、九州新幹線が全線開業する日の朝、
鹿児島から福岡に向かう新幹線「つばめ」と福岡から鹿児島に向かう「さくら」が初めてすれ違った時に
願い事が叶うという噂を耳にし、友人たちと周りの大人を巻き込んである計画を実行する。


両親を演じるのはオダギリ・ジョーと大塚寧々。
兄弟を演じるのは兄弟漫才コンビのまえだ・まえだのふたり。
父は福岡で弟と、母は鹿児島で兄とじいちゃん・婆ちゃんと暮らしている。
離婚前は大阪で生活していたという設定なので、ふたりの大阪弁はクリア。

離れ離れに暮らしながらも携帯で連絡を取り合い、何とか二人を元のさやに戻したいと願うふたり。
鹿児島の火山灰に閉口する兄。メジャーデビューを目指すミュージシャンの父を健気に気遣う弟。
それぞれの日常を淡々と、ふたりの姿をユーモアを交え、取り巻く大人たちとの関わりの中で描く
是枝監督のスタイルがいいわぁ

たまたま耳にした噂に、日常を離れ思い切った行動に出る子供たち。
夫々の願いを叶えようと奮闘する。
「スタンド・バイ・ミー」のように、子供たちだけの小さな冒険の旅。
兄弟それぞれが友だちを伴って、福岡から、鹿児島から、願いを叶えようと合流する。
協力し合って目的を達成した時の子供たちの晴れやかな姿。
「両親の復縁」を願うのかと思いきや…そうきたか~っとニヤリとさせられる願い事。
まえだ・まえだの二人の演技がと~っても自然
且つ、駅で仲睦まじい親子を見つめる時のお兄ちゃんの表情に、おばちゃんはウルウルきました
自分たちでやり遂げたことで、各々が自信をつけ一回り成長した感じがしました。
艱難、汝を玉にす。


しっかり者のお兄ちゃん航基君と、ひょうきんな弟の旺志郎君。楽しみなふたりです。
お父さんのCDを巡って「インディーズやから」と言いながら「インディーズって何?」と聞く弟と
答えるお兄ちゃんの台詞に爆笑。
弟の旺志郎君はクックドゥの「豚バラ大根」をとろけそうな美味しいお顔でCMに出演中。
お兄ちゃんの航基君、ずいぶん大きくなったでしょうね。もう中学生かな?


「かるかん」、久しぶりに食べたくなりました。
どんなお味だったっけ? ぼけた味って?




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