Norman's BLOG

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静かな秋ヶ瀬

2010年05月30日 | 秋ヶ瀬の四季
ほとんど渡りも終わった秋ヶ瀬です。
駐車場付近では盛んにカッコウが鳴いています。
その声が一層静けさを感じさせたりして。

カッコウは木の天辺で鳴くので、どうしても空抜けになります。
青空でないのが惜しい。


これからもまだ遅い渡りの鳥が入ることもあるのですが、ほとんどは繁殖地へ入ったのではないでしょうか。

田圃もシギチを見なくなりました。
バンの親子が餌探しです。


のどかな田園風景…と言いたいのですが、聞けば、雛は最初は8羽いたそうなのです。今は4羽。のどかではないですね。

そして例年のようにヨシゴイ。夏の田圃を楽しませてくれることでしょう。





舳倉島紀行(その3)ロスタイム

2010年05月18日 | 鳥と花の四季
舳倉島も今日が最終日です。
撮りたい鳥が山積みになっていきます。
つまり、他の人が撮ったのに私が撮れていない鳥ですね。
カラスバト、マミジロ、クロツグミ…

そんなわけで日の出前から歩き出したら、日の出を撮り損ないました。

カラスバトの声がします。全く入り込めそうもない藪の中です。
周りをウロウロしてみましたが、全く見えません。

あきらめて歩き出すと、ブッポウソウの情報が入ります。去年と同じところに2羽出ていました。


ヒレンジャクは今日は2羽しか見られません。オオルリ、キビタキ、マミチャジナイ…昨日まで見た鳥ならばいくらでも出てきますが、新しく入った鳥が見つかりません。入らなかったのでしょうか。

それでも林の中をのぞき込むと、地面からクロツグミが飛び上がります。おっと、すぐに下の草むらに入って見つからなくなりました。撮れなかったけど、見ただけマシ。

さらにマミジロが飛び上がります。今度こそ…撮れました。


再びオオルリやコホオアカを見ながら鳥探しです。
しかし、撮れた後というのは怖いもので、水場に言ったらまたまたマミジロ。ん~、光の加減か、こっちの方が綺麗に見えます。(同一個体だったりして)


そろそろ帰り支度をしようかと宿へ向かって歩き始めると、突然ジュウイチの声がします。しかも2羽。
かなり近くで鳴いています。見えそうです…これが見えない。
しばらく粘っていると、突然1羽のジュウイチが飛び出します。ちょっと茶色に見えます。若鳥でしょうか。飛んだ先を目で追って…見失いました。

いやいや、もう1羽いるはずと再度探します。なかなか見えません…また飛び出しました。これはハイイロに見えます。飛んだ先を目で追って…見失いました。

もう時間がありません。あきらめて宿へ向かいます。

宿でカメラを片付けて、フィールドスコープもしまい込んで、さて、港へ向かおうと立ち上がった時、宿の外から入ってきた人が一言「ヤツガシラ!」

もう手持ちのカメラしか残っていません。後はすっかり片付けました。
ええい、ままよと、手持ちカメラで飛び出します。

これが手持ちでも充分でした。最初こそは離れていましたが、最後はほんの5m。


5月も半ば過ぎにヤツガシラは珍しいですね。こんなに遅く繁殖地に行って、相手が見つけられるのでしょうか。こんなにのんびりと餌を探していて良いのですか?人ごとながら気になります…大きなお世話ですね。

デジスコを片付けてからのロスタイムのヤツガシラ。結構でした。

帰りの船はあまり揺れることもなく、デッキでカメラ片手に海を眺めます。
お、アカエリヒレアシシギの群れです。往きよりも近い。


時々オオミズナギドリが併走します。あまり近くはありませんが、とにかく撮りましょう…など、適当に楽しんでいると、突然オオミズナギドリの群れ。ついに船がオオミズナギドリの群れに突っ込んだのです。これを待ってました。


こっちがロスタイムですか?それともサドンデス?
なんでもいいや、気分爽快、君もそうかい?

舳倉島紀行(その2)普通の山盛り

2010年05月17日 | 鳥と花の四季
今日は舳倉島の2日目です。
良い天気なのですが、水平線近くには雲があって、日の出だというのにあまり明るくなりません。だからこれが朝日です。決して夕焼けではありません。


松の木に4羽のヒレンジャクがいます。裏から見ると、同じ木に3羽のコムクドリがいます。え?どっちを先に撮るべきですか?
とりあえずヒレンジャクです。


続いてコムクドリ。


この後コムクドリは飛んで行ってしまいました。続けてヒレンジャクも飛んで行ってしまいました。
ヒレンジャクはこの後も何度かみかけたのですが、コムクドリは見つかりませんでした。いや、別にもう一度見たいと思ったわけではないのですけどね。

変な鳥がいます。よく見れば、水浴び直後のオオヨシキリに見えます。ここは水場から少し離れているのですが。とりあえず一応撮ったけどここではパス。

歩き出すと、後ろから飛び越して枝に止まった鳥がいます。ん?白黒?サンショウクイじゃないですか。


この後すぐにヒリヒリと鳴いていなくなりました。かろうじてセーフ!
今日は撮るといなくなるパターンなのでしょうか。撮ろうとしたらいなくなるよりもなんぼかマシ。

草むらのセンダイムシクイ、地面のオオジュリン、枯れ芦の上のウグイス、松の木の上のアオジ、枝の中のサメビタキなど、一応証拠写真を撮り続けます。
草むらからアマサギが飛び出します。アマサギも1回は見るなぁ。

朝食後の道路の人だかりはカッコウです。


海岸沿いでコサメビタキやホオアカを見ながら林に戻るとそこにツツドリ。今日はごく標準的なツツドリです。ただし逆光。


今日もマミチャジナイがいます。しかも5~6羽がかたまって。島に到着したばかりなのでしょうか。盛んに地面で餌を探しています。こういう姿を見ると、餌を持ってきてあげれば良かったかな、などと思ってしまいます。

不意に目の前にキビタキが現れます。わ~、近い。
そう言えば昨日も見ているのに写真を載せませんでした。遅ればせながら。


空を見上げると、そこに6羽のハチクマです。上昇気流を捉えようとしてぐるぐる旋回しています。6羽とはいえ、鷹柱です。(連続写真ではありません)


今年は白樺峠へ行くことはないかな…と言うほどではないのでしょうが、思わぬ拾いものです。

林の中にムギマキの雌がいます。
そう言えば昨日も見ているのに写真を載せませんでした。遅ればせながら。


暗い竹藪の中にルリビタキの雌とコルリが出ます。どっちもピントが甘くなりました。それでもルリビタキの雌は何とか見られそうです。


コルリは見せられません。

何となく普通種で盛り沢山な1日でした。それでも今季初ものがたくさんあったし、良いのではないですか。

舳倉島紀行(その1)盛り沢山

2010年05月16日 | 鳥と花の四季
半年ぶりの舳倉島です。
風も穏やかで、波も静かです。

ニューへぐらのデッキの上は台湾から来たグループと、イギリス?から来たグループで満員盛況です。日本人は二人だけ。肩身が狭い。
1時間半の船旅では1羽のヒメウと数羽のオオミズナギドリと70羽ほどのアカエリヒレアシシギの群れを3つ見ました。でも遠い。

さて、宿に荷物を置いて歩き出すと、目の前に1羽の鳥が。ええと、逆光で良く分かりません。キビタキの雌ではないかと言う事で落着させます。幸先は悪くはない。


歩いている間中、アオジがやたら目につきます。いやいや、耳につきますと言いたいくらい良く鳴いています。

林に入ると低い草陰にムシクイがウロウロしています。
そしてマツの木にマミチャジナイが現れます。今年の舳倉は悪くはないようです。


林の中に不意に現れた鳥が良く分かりません。とりあえず撮って、後で考えましょうか。

マミジロの雌で良いですか?

ムギマキが撮り放題という話と、マミジロキビタキが出ているという話を聞きつけます。どっちかと言えば、マミジロキビタキですね。だから、ムギマキを撮っている人を横目で見ながら先を急ぎます。
林を抜けたところで、数人のカメラマンがウロウロしています。竹藪の脇にいるのはマミジロキビタキです。いいぞいいぞ。


地面の枯れ草の上にいるのはオオジュリンの夏羽です。ほとんど地面の上で餌を探していますが、たまに枯れ草の茎に飛び上がったりして。普段オオジュリンの夏羽は見ることがありません。夏羽になりかけなら見ているのですけど。夏羽って綺麗ですね。


ノビタキもすっかり夏羽です。ま、これはよく見られますけどね。

柵の上に飛んできたのはツツドリの赤色型。結構良い色をしています。


次の目標はチフチャフです。初日はとにかく先陣の人達が見つけてくれた鳥を追いかけます。そう言う意味では楽なのですが、はて、私にチフチャフが分かるだろうか。少し首をかしげながら、とにかく向かいます。
良かった、カメラマンが3人ほどいました。
カメラを構えてほどなく、遠くに小さい鳥が出てきました。ムジセッカのような姿、黒い足、間違いなさそうです。でも、小さいし遠いし、動きは速いし、これは証拠写真で終わりですね。


ここで秋ヶ瀬の先輩達と遭遇。ヒメコウテンシの場所などを教えてもらいます。ありがたいですね。
残念なことにヒメコウテンシは今は見つかりませんでしたが、後でもう一度探してみましょう。

そろそろムギマキを撮りに戻ります。その途中、行きがけの駄賃でイカルを撮ります。


ほかにもハチジョウツグミ、コサメビタキ、キビタキ、アトリ、カシラダカ…なかなか賑やかです。

ムギマキのポイントでは数人のカメラマンが待ちの状態ですが、あまり待つこともなくムギマキが現れます。


と、そこにオオルリも現れます。なんか盛り沢山になりそうです。ま、初日ですから。
へ~、結構綺麗な個体ですね。


ハチジョウツグミは全く人を恐れません。おかげで撮れる写真が近すぎて。

でも綺麗な個体です。もう1羽のハチジョウツグミは近づくとすぐに逃げます。

さて、そろそろ宿に戻りがてらヒメコウテンシを探してみます。いつも3羽で行動していると言う事ですので、たぶん見つかるでしょう。

ヒメコウテンシのポイントのあたりで、空に3羽の鳥が飛んでいます。おや?もう見つけてしまったのかな。
3羽が降りたあたりを探してみます。いました。カワラヒワも群れから少し離れた砂利地で3羽で餌探しです。


今日は充分盛り沢山でした。なんたって初日は人の見つけてくれた鳥をなぞるだけですから。
そろそろ今日の鳥見を終えようかと思ったところにコホオアカが入ります。


これで本当に今日の鳥見は終わりです。
最後の最後にシャッターを押したのは月と金星の程よい関係です。