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インプラントは今は簡単に成功するもの、って言ってるのは本当?

2011年01月21日 | 患者さんの知らないンプラント業界の話
色々とネット内での患者さん集めの為のHPやブログが簡単に見れる時代になって、凄く気に成る言葉を見付けてしまいましたので、今日はその事を書かせていただきます。

そこに書いてある事は、インプラントは今は安全になり成功するものです、と簡単に書かれていて、しかも驚いた事には難しい患者さんは上位の大学病院とかで診て貰えば良く、シンプルな患者さんばかりで大丈夫である、との事なのです。

これは本当の事なのでしょうか?

失礼ながら、全く逆である、今の時代は難しい患者さんが増えて来ていてシンプルに治せる患者さんは少数派である、とインプラントを長くやって来ている先生程話されているのが事実です。

このような事を書いている先生は、例外なくインプラント経験が浅い先生です。

少なくとも10年以上第一線でやって来た先生は、最近はシンプルな患者さんがいなくなって難しい治療をしないといけない方ばかりに成っているよね、といわれます。

私もインプラントを23年以上やり続けて来ましたので、今は簡単に治せる患者さんは凄く少ない、と感じています。

つまり、インプラント経験数が浅く、シンプルな治療しか手掛けた事しかなく、その程度の経験でものを語っているからであろう、と私は看過します。

こう言う無責任に見える発言は、本当に止めて欲しいものです。

これを読んだ患者さんは、歯科医が言うんだからそうなんだろう、自分も簡単にインプラントが入り、直ぐに咬めるように治るんだろう、と信じてしまうからです。

更に言えば、こう言う先生ほどHAインプラントとかでできる安売りのインプラントを使い、長期的予後も不明なのに安全であると平気で書いて、しかも医療倫理観を問うとまで書いてたりするんです。

呆れる話なのは、そう言う先生なのに、安いインプラントで患者さんを集める事が出来て、手術数が増えて上手になった、と書いている事です。

ビックリします。

安売りインプラントで手術数が増えたから、最近は上手くなった、何て良く書けたものです。

これで、医療倫理観を他人に問うとまで書くのが、私には全く分りません。

勿論、誰でも彼でも私は一流と書く先生方に比べれば正直なのかも知れませんが。


患者さんにお伝えしたい大事な事は、インプラントを絶対に甘く見てはいけない、と言う事です。

特に歯周病があって歯がなくなった方、噛む力が強くて割ってしまったような方は要注意です。

インプラントが簡単に成功します、何ていうのは正しく売り言葉でしかなく、安いインプラントで患者さん集めをするしかない先生の宣伝言葉です。

こう言う手のインプラントDRの治療を受けてはいけません。

何故なら、手術数が伸びてどんどんやり始める頃、自信が付き始める頃が、外科医は一番危ないからです。

更に言えば、インプラント治療はシステムとして医院全体の実力が、絶対的に必要です。

それが手術数が一気に沢山増えると、医院のスタッフが対応し切れない、滅菌とか消毒とかの大事な基礎力の部分が疎かになる危険性が高いからです。

ここの部分は絶対に軽視してはいけません。

インプラント治療とは、医院全体の実力が凄く問われるものである、と言う事は声を大にして言って置きます。

先生だけが実力があっても出来ません。

スタッフ、勤務医、受付全ての者がインプラントを理解し、何をどうすべきなのか教育されていないといけません。

最近読んだ心臓外科医として有名な山本晋先生の著作内でも、同じ事が指摘されています。

その治療に関わる者の実力も大事、決して忘れないで下さい。


では、何故こう言う事があるのかの内実を書いてしまいますが、インプラントに新規参入してくる先生は当然患者さんがそうはいません。

そうなると中々経験数を積み重ねる事が出来ず腕を上げる事が出来ない訳です。

なので、他所よりも低額な費用で安くやる事だけを宣伝するしかないのです。

長い経験を重ね、腕も磨いて来ている先生なら、そこまで行く間にかなりの患者さんを経験し、難しい手術も経験しています。

そうなると、わざわざ低額にしないでも患者さんは安心、安全、治療の質を求め、やって来ます。

又逆に、安心、安全、治療の質を保つ為にはそれなりに費用は掛かるものです。

チョット前にあった手抜きマンションの事件を、まだ皆さん覚えておられる事でしょう。

常識を超えている価格の裏には言えない事情が潜んでいる、と考えるべきなのです。

それが経験数が浅い、実は実力が然程高くない、と言う事の裏返しです。

そこまでしないと患者さんが来ないから、低額にしないと出来ない、のです。

もう一つ驚く事が書いてあるのは、直ぐ近くに大きな病院があるから、そこでCTを撮れば安全で、被爆量が安心だと書いたりしているのです。

これも全くの間違いです。

今使われている歯科用CTの殆どは医科用CTよりも被爆は少ない、と分かっています。

このように間違っている知識をHPとかで平気で書いている事自体で、この先生の実力、知識、経験レベルが分かります。

日本で一番難しい歯学部を出ている方とも思えないです。

しかし、残念ですがこの先生のようなインプラントDRが、今にわかに増加しているのが現実なのです。

同じ一番難しい大学の教授である春日井先生が危惧なさっている通り、インプラントのリスクファクターはDRである、は正しく至言でしょう。

インプラント本体が改善され、いくら骨とくっ付きやすくなろうとも、施術するのは必ず歯科医師です。

その腕、知識、経験、更にはスタッフ教育、医院全体のシステムが何よりも重要、ハードウェアーよりも運用するソフトウェアーが大事なのである、と知って下さい。

今日はかなり怒りの日記に成ってしまっていますが、何処が問題の先生でHP、ブログであるかは具体的には指摘せず、一般論として書かせていただきました。

失礼しました。


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