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インプラント極めるには総義歯から8 技工士さん、歯科医へ送る総義歯臨床の鉄則

2011年05月26日 | 日々のインプラント臨床の話
咬合床を違和感なく上手に作る事は、咬合関係を設定するに際して非常に大きな意味を持ちます。

違和感があるものだと、患者さんは入れていることを気にして、正常ではない感覚で閉口しようとします。

それでは、良い位置は設定できません。

咬合床を作成するのは、やはりできるだけ先生自身が作りましょう。

どういう形態になるのか?自身で経験することが何よりも重要です。

トレー用レジンは、オストロンを用いることをを勧めしています。

簡便で、やり直しがしやすいからです。

今は光重合タイプのものもあるかもしれませんが、私は従来通りの常温重合タイプをお勧めしています。

ブロックアウト、アンダーカットはパラフィンワックスでしっかりと埋めてください。

これができていないと模型にオストロンが食い込んでしまって外れなくなりますし、折角の研究用模型を壊してしまうでしょう。

オストロンというレジンは、非常に操作性が良くて使いやすいレジンですが、粉と液を混ぜて粘土状にして、厚み2mm位に伸ばして研究用模型に圧接します。

この時に、素早くはみ出ている部分に関してはエバンス刀とかで切り取ります。

これは、腹を決めて一気に切ってください。

どうしても厚くてゴテッとした咬合床を作ってしまうのは、最初に2mm程度に仕上ていないこと、余帖部分を思い切ってカットしないことにあります。

コツを言うと、歯槽頂部分では、できるだけ頑丈にするために厚みを残し、辺縁になるに合わせて薄くなるのを許容する、です。

そうすればゴテッとした不格好な咬合床にはなりません。

編縁がカットされてギザギザなのは後で研磨して綺麗に仕上げれば良いのです。

重要なことは頑丈に作ること。

そのためには歯槽頂の厚みを取ることです。

そして、圧接した状態で、流水下でそのままの形で押えて、固まるまで我慢する。

ここが大事です。

オストロンは必ず発熱をしますので、それに伴い変形をします。

変形をできるだけ抑えるには、圧接したまま冷ましながら固めるしかないのです。

特に上顎の口蓋部。

圧接しながら固めてやるだけで、適合が全く違ってきます。

それが患者さんの違和感を拭い去り、良い咬合位を見出すのにとても役に立つでしょう。

固まった咬合床は、充分に発熱が終了してから外す事。

これも重要です。

圧接してて固まったのを確認してすぐに外してはいけません。

少なくとも半日、できれば1日待ってからにしましょう。

勿論、水に浸けて置くことは言うまでもありません。

更に、外すときにも決して力ずくはいけません。

周囲から少しずつ緩めながら外しましょう。

ブロックアウトに使ったパラフィンワックスが、軟化する程度のお湯に漬けるのもありです。

とにかく力を掛けないで外す、これが重要です。

外れたら、研究用模型に付いているパラフィンワックスは、お湯に流して綺麗に取りましょう。

もちろん咬合床に付いていたらキチンと取るのは当然です。

その上で、辺縁を綺麗に丸めて研磨して、研究用模型に書いている概型線通りに仕上げてください。

模型に綺麗に着脱できて、その上でガタ付きがないでしょうか?

そうなっていることが最低条件です。

駄目なら、一から作り直しましょう。

後は手を動かして覚えるしかありません。

頑張ってください。

今日はここまで、です。

では又。


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