ブラックジャックとかDR.Xとかの漫画・ドラマ等の影響で、ゴッドハンドの名人DRに手術受ければ、もうそれでOKと考えてしまい、術後経過中に不測の事態を起こしてしまう患者さんが時々出ます。
こちらがお願いしていたことをし損ねていたり、チャンと頑張らなかったり、色々とこちらの想定を超えて問題を起こされてしまう方が、実際本当にいるんです。
そうなると、本来であれば1ヶ月程度で安心出来る状態にまで治る筈なのに、治癒経過が悪く、あれおかしいな?と言うことで我々が発見するのですが、もうその時には、失われた1ヶ月、時には2週間のトラブルは、その修復、リカバリーに掛かる時間は何倍にも及ぶのです。
そのことを患者さんはつい忘れてしまうのか、シマッタ、と言う表情を浮かべられ反省の言葉を述べられますが、失われた2週間~1ヶ月の時間は決して取り戻すことは出来ないのです。
そして、繰り返しになりますが、それを取り戻すのに同じ2週間~1ヶ月では絶対に取り戻せないし、何倍にも何倍にもなってしまうんです。
だから、絶対手術受けたら油断してはいけません。
例え世界1の名医の手術を受けたとしても、です。
昔の名レスラーの力道山ですが、刺殺されたと言われていますが、実際は手術受けて縫い合わせてチャンと治るようにしていた筈なのです。
それなのに、空腹に耐えかねて、買い食いをしてしまって、それが原因で傷口が開き、腹膜炎を起こし命を落とした、と言うのは良く知られている話です。
それと同じことが、我々の業界でも起きているんです。
さすがに命の問題にまではなりませんが、喪失した期間、時間の人生での無駄は何物にも代え難いでしょう。
チャンと治るように努力する、それは患者さん自身にもある責任なんです。
そのことを絶対に忘れてはいけません。
何故なら、我々は患者さんを四六時中見張ってはいられないからです。
自己責任、と言うことをしっかりと理解して置かないと、大変な思いをされて後々苦労するのは患者さんご自身です。
ゴッドハンドの手術受けたから安心、と胡坐かくような気持ちは絶対に持たないように、するべきこと、してはならないこと、チャンと理解して経過良く治るように努力して下さい。