元ベース弾きの田舎暮らしは

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「反貧困の勉強法」

2010年08月21日 | 本・雑誌
刺激的なタイトルの新書を本屋で目にしました。
講談社新書で880円。和田秀樹 著。

毎日、就職相談窓口を訪れる人たちの学歴はまちまち。
中卒・高校中退も結構多いのです。それも若い人たち。
フリーターを何年もしている人や「ひきこもり」族が新見にも出現。

この本で書かれていることは、格差社会を認め、なら「受験戦争を勝ち抜け」というのが著者。
もろ手をあげ 賛成ではありませんが、興味深い主張もいくつかあります。

頭の良さは遺伝ではなく、親の成功体験を伝える技術だとか。
高学歴の親ほど、情報を子供に伝えているのだそうです。
言ってみれば「環境の遺伝」かも。
ただ「学力偏差値」より「社会偏差値」の重要性も説いています。

例に出している金沢工業大学の方針にも納得。
授業の中で、現実の厳しさを教え、生涯賃金などの例示により、学生に動機付けを。
フリーターの生涯賃金数千万、正規社員3~4億円。
就職率99%の大学だそうです。

一番おもしろかったのは、4月生まれと3月生まれの比較。
クラスで自信を持って育った人たちと、体力的にもハンデを背負った「早生まれ」のトラウマ。
幼いころの1年間の差は、頭脳的にも、身体の発達も大きいもの。
データを示してないので真実かどうかは知りませんが、思わずうなづきます。

四人の娘たちの教育には、もう遅すぎますが、孫たちには役立つかも。
誰一人結婚もしていませんが(笑)

画像   音楽を学んだ三女の学び舎

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2 コメント

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やぶにらみ (nebu)
2010-08-22 23:26:24
この類のハウツー本、著者自身の実践、実績が多くの場合みかけだおしに感じます。

>頭の良さは遺伝ではなく、親の成功体験を伝える技術だとか。

頭の良さとは何か?
ここで、もう多くの考え方が生じてきてしまい、
貧困とは何か?
ここでも多くの考え方が生じてきてしまいます。
てなことで、一元的なハウツーはひとそれぞれに合うことはないだろと、思ってしまいます。
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Unknown (元ベース弾き)
2010-08-24 05:21:02
nebuさん

確かに、言葉の定義も曖昧です。
「反貧困」の言葉をタイトルに使用することで目を引こうとしています。
社会的テーマの解決手法までは踏み込んでいません。
軽い読み物です。

ただ 現実に目を向けようとしていることは興味深い点です。
私も毎日 窓口で深刻な人生相談に対応しているから・・・。

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