設計士さんに、岡山の実家の建て替えのプランを依頼中です。
定年退職後の「終の棲家」を求めてです。
ハードルの高い条件があります。
「予算」です。十分な資金が無いのです。
「満足感を犠牲にしなければなりません。」と設計士さんに釘をさされました。
せっかくの機会だからとずるずる予算オーバーをする人が多いそうです。
お金のある人は、それもいいでしょうが、私はそうではありません。
もう一つのネックは、築120年の母屋の存在です。
私も記憶にない、数回のリフォームでつぎはぎだらけの家です。
つなぎめから雨漏りのする屋根や石に乗っただけの基礎の補強が要るのです。
しかし、高い石垣の上ですから景観だけは抜群です。
この「あばら家」で85歳の足の弱った母親が独りで生活です。
私以上に、母親がこの古い家にこだわっています。
嫁にきて60年、目をつぶっても歩ける間取りが頭に刷り込まれています。
すぐ冷めるタイルのお風呂、作り付けの古い流し台、寒いトイレが三ヶ所。
理屈ではなく、不便ながら住み慣れた家への愛着が断ち切れないのです。
こんな条件下で、今 設計士さんにプランニングをお願いしています。
予算のためにも、古い母屋の骨組みを生かすよう考えてもらっています。
屋根も基礎も倍かかる「平屋」はお金持ちの建て方ですと、厳しい指摘です。
一時は、現在の母屋とは別な場所にと、考えましたが、「帯に、たすきに」で実現しません。
土地は田舎ですから、広いのですが、出来上がりのイメージが湧きません。
外観は、今ある「離れ」などとのバランスもあるそうです。
私達夫婦もあと20~30年で、一丁上がりです。
設計士さんは、退職金をつぎ込む危険性と無駄を指摘してくれています。
欲しいのは、家族以外の人とも食事をする、音楽の流れる空間です。
ただし 母親が穏やかな晩年を快適に過ごせるスペースの和室は絶対条件です。
画像 実家(左の母屋を生かす予定。中が物置の小屋。右が離れ)
奥の間(この部屋からの景色が最高、イチョウは頭を切り成長を止めるつもり)
玄関(愛着はありますが、撤去せざるをえないかも)