さぁ!ここで弁当食べて最寄りの駅から東海道線ビール星人になっちゃいましょうね(^-^) もうゲームセットです。悔しさや無念さなど微塵もありません。だってコレが今の湘南自転車オヤジの実力なんだもん。
今日は妙に素直なワタシ。
レジで支払いをしているその時、先程のブルベライダーがコンビニに勢いよく飛び込んできた(@@)
「ね、ね!ここがチェックポイントでしょ!よかった~、手前にあった大きなローソンかと思ったよ。もうタイムアウトで認定されないのは百も承知!でもワシはどうしても600キロを完走して自己タイムを残したい。今まで200,200,300を完走できた。だからこそこの600を走りきりたいんだ。お兄さんはまだまだ走るとみえる。ここから先は道が複雑になるしもう暗い。一人で行くには不安があるので一緒に行こう!」
え!? 湘南自転車オヤジは心の中でゲームセットボタンを押しちゃったんですけど・・・・・・。でも、そんなことをこの方の前で口にするのは大変に失礼だし。しかも、サイコンは500キロ少々しか超えていない。これではあれほど苦労して上った麦草峠や真夜中の三才トンネル付近などなど浮かばれやしない。それに今の自分は膝が痛いとか熱中症にやられたとか肺炎になったとかそのような緊急事態には陥っておらず、ただ疲労してビールを飲みたい一心の情けないオヤジに成り下がっているだけだ。トップライダー達もこのPCを通過した時に疲労くらいは感じているはずだ。ここでゲームセットしてしまったら今回のBRMは後味が悪くなりそうだし・・・今後にもつながりそうもない・・・・、と既に心の中で大きく整理を始めていた。
「わかりました、ここからは道もわかりますので一緒に行きましょう。ただし弁当は食べさせて下さい。」
ありゃま!自分はナンテ事を言っちゃうの!?弁当食べ終わるまで完全に心の整理をしなくちゃいけないじゃないの(^^;;
もうビール妄想とはバイバイね。そしてルートの確認。座間到着推定時刻の算出。こんなことを弁当をいただきながらやり、徐々にモチベーションをあげていった。
完全復活だ!
さぁ!いきましょ!
無理は禁物、お互いに空腹や睡魔に襲われたら素直に申告し休憩は必ず取る。もう時間は関係ない、目的はただ一つ座間の水辺公園に無事着くことだけだ。そこまでの道中、この方を安全にお連れする。この揺るぎない決心を心に貼り付け刻み込み赤唐辛子号に跨がって東へGo!
西間門左斜め、東間門左折、暗い夜道を北上しR1を右へ。およそ1キロ走って 江原公園を左折。え?あの小さな道を右折?一カ所クランク状の交差点で考え込むが無事に鮎壺交差点に出れた。このルートを設定したスタッフの皆さん、誰かここの地元出身者いらっしゃいません?
後はK394を北上するのだが意外にも勾配がキツい。確か御殿場は標高400メーター近くあったっけ?でもこの坂は計算外だった。
途中眠くなってきてしまった。これはさすがにまずい!ジャイアント氏に声をかけコンビニで停車。そして登場したのが睡眠爆破(だったっけ?)。これを一本グビっとやれば一応数時間はOKなはずだ。汗でグローブから異臭を放っているので一応コンビニではグローブを外して物品を購入するのだが、手に臭いが移っているためかレジのおねーちゃんがむせて「失礼しました・・・」と。いやいやこちらこそすんませんね、悪臭オヤジで(^^;・・・
ピーク手前で本部に電話を入れ、まだ二人は諦めないで走り続けている旨伝えた。時は21時15分。
本当に御殿場までの上りはキツイ。御殿場市の住民は市役所北交差点を頂上にして毎日坂道を生活の通路としているのだろうか?自転車乗っている人はいるのであろうか?数々の疑問が頭の中を交錯している。つまりまだ自分は意識はしっかりしているってことだ。後ろを走るジャイアント氏も元気いっぱい。よかった(^-^)
市役所北交差点を過ぎると下り基調になり小山市街地までは快適なダウンヒルの連続。多少暗い道ではあるが、結構なスピードを出すことができ時間短縮に役立つこのダウンヒル。しかし、小山市街地からR246に出た後は恐かった。今日は連休真中の日曜日、トラックは少ないはずなので意を決して車道に出て快速する。普段だったらここの区間は歩道を走るのだが、ジャイアント氏と相談した結果、歩道は暗くパンクの危険性もあるので車道を走ることにしたのだ。
清水橋からは旧道選択、この暗い旧道は信州路と比較してかわいいものだ。もう暗闇ナイトランは怖くない。
山北市街地を抜け、一部恐怖のR246区間に戻り、キューシート79番でとうとう23時を迎えてしまった。一応、本部に電話を入れDNF宣言をする。しかし我々は必ず絶対に水辺公園に戻ることも伝え、本部も時間によっては撤収してしまう旨も我々二人は了解した。
79番から再びR246に戻る区間、神奈川県にこんな区間があったことは知らなかった。かなり暗く、路面は良好ではない。周辺にセメント工場があるので、昼間はミキサー車の往来も結構激しいからか?
秦野丘陵の最後の8%の坂をクリアして、小田原厚木道路側道を北上。もう両腕に体を支える力などない。ふらふら走りをしているから、後ろのジャイアント氏は気が気でなかったに違いない(^^;
そして日付が変わった1時55分、まるで親子のような67歳のジャイアント氏と43歳の湘南自転車オヤジは誰もいない座間水辺公園にとうとう到着することができたのだ。
「ジャイアントさん、着きましたよ!我々は正真正銘600キロを走り切りましたよ!」
サイコンはきっちりと620.75キロを刻んでいた(涙)。
湘南自転車オヤジにとってブルベ元年はDNF、しかもSR逃しという結果に終わりました。しかし、残念な気持ちはありません。また来年があるし、再来年もある。しかも67歳という一つの指標もこの大会で手に入れることもできました(^^; これは何にも替えがたいモチベーションアップの起爆剤です(^-^)v
2008年また頑張ろう!
ここまで御一緒させていただきましたジャイアントのSさん、貴方との出会いがあったからこそ湘南自転車オヤジは水辺公園まで戻ることができました。本当にありがとう!
また、スタッフのみなさん、大会運営ご苦労様でした、そしてありがとうございました。特に行く先々で大きく手を振って迎えてくれたS山さんにはホントに感謝感激であります。また来年お世話になりますのでよろしくお願いしますm(_ _)m