Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

玉石混合のシステムの音質

2015年11月22日 | ピュアオーディオ
オーディオマニアの方でよく見かけるが「玉石混合」のシステムだ。SPやアンプ・CDPは最高級クラスの機器を揃えてあるのに、ソース機器にゼネラルオーディオクラスを使っていたりする。こんな時の音質は「最低の能力の機器のレベル」で収束する。忘れてならないのが「ケーブル」(配線材)にも同じことが言える。

性能の高い機器ほど、「情報量」(音数)や「エネルギー感」等の情報を多く伝送できる。しかし、入出力のケーブルに機器のグレードに見合わないモノが使ってあれば、そのケーブルのグレードで収束する。ケーブルの場合、「音のバランス」まで壊してしまうから厄介だ。

例えば、「非常に高い性能のプリアンプ」に対して入力ケーブル(ラインケーブル)の性能が低い場合、増幅したくても増幅できる量が来ていない。また出力についても、「十分な増幅が出来ている」のに、送り出し側のケーブルが性能が低いと情報量の「オーバーフロー」が発生して、痩せた音しか後ろの機器に送り出せない。

機器とケーブルは「同格」かケーブルの方の性能を高くしておかないと、ヌケ・キレ・ノビの有るサウンドにはならない。機器とケーブルは本来は「セット」で考えて置くべきだろう。

有名な高級機器を使っていても、その前後にゼネラルオーディオクラスのケーブルを使っていたのでは、まともなサウンドさえ期待できない。この辺が理解されていない方が非常に多く、機器偏重の「考え方」が変わらない限り音質アップは出来ないだろう。

高級機器ばかり揃えていて、「鳴らない・鳴らない」と言っておられる方の装置では、ケーブルがゼネラルオーディオクラスの方が多い。

ケーブルの性能確認で1番「劇的変化」をするのは「SP箱内配線」であろう。SPユニットに直結するケーブル(配線)はケーブルの性能をダイレクトに出してくる。最近のSPはその「箱内配線の交換」さえ出来ない「シスコン並み」の作りのものしかなくなっている。

2番目に大きく変化するのは「SPケーブル」だろう。但し、「SP箱内配線」をSPケーブルと同じグレードになっている事が前提条件。パワーアンプの出力側に当たるSPケーブルは、「どこまで太く硬くできるか?」が大きなポイントだ。従来考えられていたよりも遥かに多くの情報をパワーアンプは出している。私は「SPケーブルはどこまで太くできるか?」と実験して、現在の太さ・硬さ(SP端子の限界値)にしている。もっと大きく太く・硬くしたいがこれ以上はユニットを壊してしまう可能性が有るので自重している。本当はもっと大きく太く硬くしたいと思っている。硬くなれば非常にシャープでタイトな密度の濃いサウンドになるのだ。


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