Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

ケーブルの正しい判断は一般の方には難しいかも?・・・

2018年04月17日 | ピュアオーディオ
メイン2セット(音楽部屋・自宅)とサブシステム2セットを、とにかく毎日鳴らしている。ケーブルのグレードが高いと音数が多く、エネルギー感も多く、質感も良く・・・と全体の音質が上がる。顕著なのが「音圧アップ」で有る。良いケーブルを判断する時は「音圧アップ」するかを確認する様にしている。「音圧アップ」とは、同じボリューム位置で音量が大きくなる事。

良いケーブルを使うとその場を離れたくなくなるから次の日も又聴きたくなる。そうやって1年以上鳴らしていると「2000Hr」を超えて来る。2000Hrを超えて来るとアンプを始めシステム全体が「活性化」され、自然と「音のバランス」が取れ、キレ・ヌケ・ノビが感じられる様にいなって来る。好循環のケース。

反対にケーブルのグレードが低いと、淋しい音や痩せた音・キツイ音が出て来る。「聴くのが辛く」なって聴きたくなくなる。そうなると、毎日が一日置きに、1週間に1回に・・・と聴く頻度が下がって来る。使用頻度が低くなると機器の接点に酸化膜が付き、ますます音質ダウンして来る。更にそれを続けて行くと、「機器の故障」が発生する。高価な機器が数年で修理しなければならなくなるのは「使用頻度」が低い事や使い方が悪いからだと思う。ごく普通に毎日使ってやりさえすれば故障まではしない。

良いケーブル(性能の高いケーブル)は一般の方にはその良さが判り難い。何故なら「交換直後」から「音のふん詰まり」が発生するからだ。

例えば、グレードの低いケーブルAからAの2倍くらいの性能を持っているケーブルBに交換したらどうなるか? そのケーブルで伝送される情報量は確実にアップしている。でもそのケーブルで送られた信号を下流側の機器が受け止めきれない現象(オーバーフロー)が発生する。音のバランスや左右の音量さえ狂って来る。毎日サウンドが変化して来る。出て来る音は「ふん詰まっている」ので、聴くのが辛くなる・・・交換したのはケーブルBだよね・・・元のケーブルAの方が良かった・・・みたいにケーブルBが悪者扱いにされて「受け入れられない」・・・と外される。悪循環のケース。

本当は下流側の機器が「即対応」出来ないだけの事で、ケーブルが悪いのではなく、対応できない機器が悪いのに・・・ではなく、機器が対応できるようになるにはそれなりの時間がかかる・・・その時間を私は「苦行」と呼んでいる。軽く1000Hrは見ている。

客観的に、一般に「高級ケーブル」と呼ばれるケーブル材の断面積(太さ)と、機器の内部配線で使われているケーブル・プリント基板配線の断面積(太さ)は、圧倒的に高級ケーブルの方が太い。つまり、「送れる情報量」の量が大きく違うのだ。当然「オーバーフロー」して機器のグランド側に流れ出す・・・ノイズの発生やセレクターからの音漏れが発生する。

処が面白い事に、時間をかけて機器をその情報量の多さに馴染ませてやるとかなりの処まで吸収できるようになる。つまり、高級ケーブルに対応して来る。

2000Hrもかかるので一般の方はそれを待てずにケーブルを「ダメ判定」してしまう。もうこれは「悪循環」しかない。「ケーブルの原理」を理解する事さえ難しい。


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