Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

ステレオの音質の客観的評価は?

2007年06月09日 | ピュアオーディオ

オーディオを長くやっていていつも思うのは「自分のステレオの音質はどれくらいのレベルに有るのだろうか?」と言うことだ。

評論家諸氏のオーナー宅拝見に類する類の記事は「八方美人」のほめ言葉ばかりで、

SPの能力やセッティングの仕方、組み合わせ方、ケーブルの種類を見ると、とてもよい音が出ているとは思えない例が殆どだと思う。

評論家にしてみればユーザーをけなす訳にも行かず、「ほめ殺し」に終始せざるのは充分に理解できる。ユーザーと軋轢を作れば次の仕事が回ってこないばかりか敵を造る事になりかねない。

しかし、世の中にはすごいサウンドを出しているSPやユーザーがいるのも事実である。ただそんな人は表になかなか現れてこない。変人扱いされるのかもしれない。

1台数百万円のSPやアンプを並べても接続されているケーブルがバーゲンで¥300円で売られているような物で接続されている例も多数ある。

これはオーナーの価値意識が装置偏重主義な事と、販売するオーディオ店の悪どい「売上主義」や雑誌評論家諸氏の説明不足である。

もっと「音質」について語られて良いと思う。新製品の情報を出すだけが雑誌や評論ではないはずだ。音質は個人の好みの問題とすり返られている例が多すぎる。

「本当に良い音」とは「客観的に良い音なのだ」とつくづく思う。それは部屋も音楽のジャンルも選ばない「自然に近い音」なのだと思う。

私はCDの中に入っている情報(音)を全てSPから出したいと工夫してきた。その結果判った事は、ハイエンドのマニアでさえCDの情報の50%も出していないのではないのだろうかと言う思いだ。一般の通称マニアクラスでは10%ぐらいの音数しか出していないと判断している。

情報量が圧倒的に多くなるとピーキーな音はなくなりより自然に聞こえる。100dbを越える音圧の中でも「会話」が出来る音が自分の理想で、ほぼその音を獲得できてきたようである。

その良い加減・悪さ加減を客観的に判断する基準が確立されていないことが、オーディオを混迷に導いていると思う。

出口の見えないグレードアップで泥沼化した金銭感覚、この為オーディオを避ける方が後を絶たない。この悪循環を断つには「客観的指標」を確立する必要がある。・・・多分心ある評論家諸氏の中にも同じように考えている方が必ず入ると信じている。


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