Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

ソースの音源について

2014年11月23日 | ピュアオーディオ
今までは機器を一通り揃え、ネットワーク方式・マルチアンプ方式が良いかの実験をして、マルチアンプシステムの音数の多さや解像度、音のキレ・ヌケ・ノビに付いて勉強して来た。その次が「機器の潜在能力」をどう引き出して「音質アップ」させる事が出来るかを実験して来た。
その過程で
1)SP等のセッティングはどう有るべきか?
2)伝送ロス対策
3)音変換ロス対策
の3点に重点的に取り組んで、個人的に一通り対策を完了したと思っている。まだ「やればキリがない」のもオーディオで有る。

現在は、機器の潜在能力を引き出す方はひとまず卒業して、「音源」に付いて意識する様になった。LPにしろCDにしろ、その元となる「音源」が有る訳で、その「音源」から何度コピーされているのか?を気にする様になった。ソースの「音源」による差は、機器の価格にすれば数100万円の差に匹敵すると感じている。中級クラスの機器でもソースが良ければ十分音楽を聴いて感動できると思う。



例えば、「THE DAVE BRUBECK QUARTET /TIME OUT/TAKE FIVE」であるが、40年前に安物オープンデッキで4TR19cmでFMのエアーチェックをしたテープの中に、「TAKE FIVE」が有り、「これは良い」と思って買ったCDが上の写真のCDで有る。しかし出て来た音は、エアーチェックしたサウンドに到底及ばない。CD化される時の「音源」に問題が有ると思われる。エアーチェックの包装に使われていたのはおそらくモノラル音源の原盤に近いものであったと推測される。(JAZZ評論家:油井氏の案内した番組)

コピーを繰り返せばその回数毎に10%は「音数」が減少して行くのではないだろうか?基音となる音は出ていても「雰囲気音」や「エネルギー感」は消えている。「伝送ロス対策」の時も似た様な感じであった。安物ケーブルと自分で工夫して作ったケーブルとでは全然「音数」が違うのだ。

40年前クラシックばかり聴いていた頃、日本盤より西独等の輸入盤の方が音が良いと云う事を聴いていた。実際に同じ盤を購入して聴き比べた事が有るがそれは本当だった。音数・エネルギー感・音のキレ・ヌケ・ノビとSN比が違うのを感じた。当時の話では、マスターテープからリマスターが作られるが、そのリマスターからダビングされたものが日本に送られて、「原盤」になっていると云う事だった。当時の記事では「日本人にはクラシック音楽は判らない。適当なのを送っておけば良い」ぐらいのモノが「原盤」にされていた様である。

JAZZでも1950年代の全盛時代のモノラルLP(特にゲルバーの製作した「ブルーノート」レーベル)の1stプレス盤(オリジナル盤)は音が良いと云われていた。ただ残念ながら、現在ではオリジナル盤は安直に手に入る価格ではない。せめて世界標準で「マスター」から1~2回目のダビングが「原盤」になる様に制定して欲しいものである。

そんな事なら、「マスターテープ」で聴けば良い・・・と思ってのオープンデッキの導入である。TEAC A-7400RXの導入でようやく機器も揃いつつある。次はFM放送の感度を上げる事とテープの整理で有る。


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