今日の行程:
06時30分頃 宿、出発。
朝ご飯は近くのコンビニで調達。歩きながら食す。何度もコンパスを出し石鎚山のある南を確認。
西条農高の近く加茂川の土手にて、散歩してる小父さんに挨拶して質問。石鎚山はどの辺りに見えますか? そのあたりじゃね。ちょっと左に貝ヶ森。残念、今日は…。
軽自動車が寄ってきた。スルスルと窓が開いて、頑張りや、気をつけて。そう、こればっかりは我を張らせてもらいます。
11号線の旧街道をずっと進む。
国道に出た時、車が水をはね上げ、左側かかる。悪気があるわけでない、と思うも、一人暗澹たる思い。
11時過ぎ 新居浜市土居町長野のコンビニで軽めの早昼。ありがとうございますの後に、お気をつけて、と。先ほどの気分が一新!
一日中雨具が脱げない。止んだと思えば、降り出す。そんなことの繰り返し。大体、海の上は青空。なのに、山側は雨・霰。
15時45分過ぎ 今日の宿、ビジネス旅館ロンドン荘に到着。小母さんの暖かいコーヒーが美味しい。小一時間位話し、お風呂に。冷えた体に二重の、いや小母さんの話しで三重のお持て成し。
明日の日程:
65番を打ち、境目峠道を66番へ(地図の③のコース)。泊まりは民宿青空屋。
さて、今日の宿は素泊まり。ご飯を調達しなければならない。。お惣菜屋さんにするか、ラーメン屋さんにするか。はたまた前のコンビニにするか…。一番難しい判断を要する試練。
結局、小母さんに買い出しに行くって言ったら、「おばちゃんの分も何か買うてきて」。ラーメン屋さんは止め、惣菜屋さんに。出掛けにはコンビニのオニギリって仰ったけど、ワカメご飯を買いました。で、今、二人で食事終え、私は部屋(二階の210号室)に戻ったとこ。可愛らしい小母さん、四年前に亡くなったお父さんの話しに涙ぐまれる。家族が近くにいないことを残念がってる。
今日の一枚:写真撮れませんでした。
そう言えば、一枚。この杖の先の方角に東三方森のある山塊。ちなみに、貝ヶ森でなく、瓶ヶ森でした。
日こそは、早くスタートを目指し、6時過ぎに朝食です。
この間の「天」の字。一は「空」でなく「大地」か。バッタリ、と倒れ込む。そこには大地がある。横峯への上り坂(階段が)、そんなこと考えてました。
今日の行程:
06時50分頃 宿のおばあちゃんに見送ら出発。雨が降るかも。山で濡れそぶるのは辛いからね。すぐ雨具着るんだよ、と。
8時35分過ぎ 喫茶てんとうむし、通過。開店前で人気もありません。また、雨が…。
09時05分 横峯への取り付き。下のカッパを着用。これで…、ほぼ毎日。
10時15分 60番山門。雨というか、霰模様。11時頃 早い昼ご飯を取り、出発。納経所の小母さんから「とら焼き」を頂く。
12時50分 香園寺奥の院、通過。
13時20分 61番。…なんだろ、ここ。ただし、大きな講堂のよいな本堂で一人、般若心経を唱えてきた。これはいい。50分、出発。
14時10分 62番到着。25分出発。
14時45分 63番、15時出発。石鎚山が見えるポイントを伺う。加茂川橋。
15時45分 64番、16時10分頃出発。
途中、軽トラの荷台で作業してる小父さんと会話。注連飾りを作ってた。「仕事」してるなぁ、と思う。
16時25分頃 本日の宿、湯之谷温泉。草鞋を脱ぐ。
明日の日程:
湯之谷温泉から伊予三島のビジネス旅館ロンドン荘を目指します。お参りはありません。
今日の一枚:横峯寺にて。
今朝起きて朝食が出来たとなかなか声が掛かりません。第一次の時、N師、Y女史、Y君と初めて揃った鶴林寺の取り付きの宿の朝を彷彿させました。今日もゆっくりのスタートです。
雨の日は地元の方とも話しが出来ず、寡黙になります。何を考えるでもなく、歩き続けます。そんな中、自転車に乗ったおばちゃんと挨拶したとき、「ごめんなぁ、雨が降って」と言われ、恐縮するやら嬉しいやら。人と話すのは挨拶でも良いもんです。
子どもたち、挨拶したがってますね。ボォーと歩いているから、視線に入るですが、ついぞ「こんにちは」を言わない。こんなことがありました。店先にいた男の子。確かに視線があいました。そのまま歩いていると、自転車に乗って過ぎ去り際に向こうからはにかみながら挨拶してきました。宿の近くではずいぶん離れたところから「こんにちは」と。見回しても周りに誰もいないから「こんにちは」と。嬉しそうにスキップして、どこかに行ってしまいました。
今日の行程:
07時30分頃 宿のおばあちゃんに見送られ出発
8時過ぎ 予報が外れ雨に
08時35分 57番、初めて歩き遍路さんに会いました。北海道からの方で、今のところ「通し」だそうです。雨、耐えきれず、下のカッパも着用。9時過ぎ出発。
9時半 58番。10時10分頃出発。
11時35分 59番。12時05分、出発。
13時頃 今治の湯ノ浦インターチェンジ近くの漆器会館に隣接してる喫茶花ぬりで昼食。30分ででる。
14時40分 臼井御来迎。世田薬師を過ぎる頃、雨も止み雲が切れ出す。西の山の谷筋に靄がかかり美しい。カッパをすべてザックに仕舞う。
西に山。南にも山、山、山。横峯か、石鎚じゃあるまい…か。
《冬ざるる 遍路の行く手の 高き山》
16時05分頃 栄屋旅館到着。今日の草鞋を脱ぐ。
明日の日程:
60から64まで打ち、湯の谷温泉泊。ちょっと贅沢。
宿のお母さんに聞くと、南の方の山は石鎚山系だと。確証ないものの、勝手に石鎚山だと想う。四国を歩いていて、いや、どういう訳か昔から憧れの山。ついにその麓にきた。感慨深く明日を迎えます。
今日の一枚:西条市丹原町から西の方向。15時50分頃。
昨日添付するつもりの画像
今朝は、ゆっくりのスタートです。
宿を出てしばらくすると、コタツの上にのってるようなあのミカンの畑が目につくようになりました。浅海駅に向かう頃、それを収穫するのに使う黄色コンテナに入っているある屋号に目が留まりました。漢字の一に、おおきいの大の二文字。手書きでしたから、まるで天という字の一部が消えてるようにも見えます。言葉遊びです。あぁ、そういうことか。一という字は空…。人が体をすべてをさらけ出した姿が大…。人が空の前に何もない位さらけられたとき、人は天に至る。
197号線は海岸沿いで気分は良かったのですが、車が多いのに閉口しました。ふと見ると海面から10メートルは優にある歩道端に、なぜか一匹のフグ。釣り人が糸を垂れるような状況でもなく…。鳥のせいか…。
今日の行程:
07時25分頃 出発
途中、菊間の手前、おばあちゃんからミカンのご接待。ありがたいです。乾燥している風に当たっているので、のどが渇く。癒やしてくれました。
09時20分 菊間の遍照院
12時10分 54番、今回最初の納経。サイクリングのご夫婦と会話。歩きは大変ですか。気持ちいいですよ、と。45分頃出発。
13時25分頃 55番。納経所の小父さん、おもろい。納経帳に貼る名札を書いてくれた。14時10分頃出発。
本日の宿、笑福旅館はすぐ近く。荷をデポし、56番へ向かう。
14時50分頃 56番到着。15時10分頃、宿に逆戻り。
15時50分 笑福旅館、今日の草鞋を脱ぐ。
セーブするつもり、だったんですが、結局これです。56番に宿坊のマーク。54番まで行って変更しようと。で実際54番で電話したら、やってないとのこと。でも、もう頭の中はそこまで行ってしまい、行かなければ抑えようがなくなってしまいました。で、ピストン敢行とあいなった次第。往復六キロ歩くんだったら、前に進むべきかとも思いましたが…。
明日の予定:
57番に直行し、58、59番と打ち、栄屋旅館に。明後日の行程を考えた際、師匠のアドバイスは目からウロコでした。しかし、ここは番号にこだわってみようかと。
今夜お世話になっている笑福旅館は、おじいちゃんとおばあちゃんが仲良くやってる小さなところ。私一人の夕飯でした。歩き遍路とまだ会っていません。
今日の一枚:午前中見つけたフグ。不思議だったので記念撮影。浅海の集落を越えた、8時40分頃。
ついに、この日を迎えました。
いつものよう(7時)に家出て羽田空港に。
飛行機は揺れず快適。しかも離陸してしばらくしてからと松山に着陸する間際に、飛行機のブロッケン。吉兆! しかも日に二度。期待がたかまります。
11時松山に降り立つと意外に暖かで驚きました。機内アナウンスでは12度と言ってたのですが。
リムジンバスでJR松山駅、ウドンをかき込んで伊予和気へ(12時40分)。
12時55分 53番にて、再開の無事を祈願。秩父でもらった観音経の写経を納め、復興祈願も。13時15分頃出発。
雨がポツリ、ポツリと。3時頃には本格化。ドラッグストアの軒先借りてポンチョ着用。
15時30分 北条太田屋ビジネス旅館到着。
16時過ぎにお風呂が頂けて…。季節に関係なく一番の幸せ。
二十だか三十名の宴会があるらしく17時半に夕飯。早い、じゃない? がぁー。…た、鯛づくし! 兜煮、お刺身、鯛めし。旨い、旨い。普段夜はお米は流動食なのに、しっかり完食。お腹いっぱいです。
今日は11キロ位です。いつもの土曜より半分。距離的には、日常からの脱却になるかならないか。もっと歩きたかったが手頃なところに宿を見つけられなかった。
明日の予定:明日の二日目、セーブしてあまりとばしません。54、55番を打ち今治泊です。28キロくらい。
今日の一枚:松山行き737-800。9時過ぎ。
時間を確認し、また見上げる。北西方向、双子座を見つめ歩く。
ゆっくり、南東から北斗七星の柄に向かう人工衛星。いや、飛行機か…。
結局、双子座流星群は一つ確認。しかも火球クラス。いつもと反対にコースを回った甲斐があった。
今日の一枚:人工衛星の見えた時間を確認したとき、ヘッドライトに枯れたニラの花。凍てつく空気にキラキラと。五時十分頃、遊水池の手前、野菜スタンドの裏手。
飯舘村の村長さん、14年の秋、15年の春には全村帰還を呼びかける宣言をだすことを目指してる。14年の3月には国が除染を完了している予定。が、遅れる可能性を考慮してという。彼らは日々忘れることあるまい。早くそんな日が迎えられることを思う。でも、除染が終わっても果たして安全なのか…。
除染、Wikipediaを覗いてみた。「除染」とは放射能汚染が生じた際、放射性物質あるいは放射性物質が付着した物を除去し、もしくは遮蔽物で覆うなどして、人間の生活空間の線量を下げること。
人間の生活空間から除去する。そうだよな、決して「無くす」ことじゃない。移動させる。あるいは解決を後世に託す。しかも、あくまでも「人間」のレベルでだ。生態系全体からみたら、どれだけのことになるか。それを日本原子力発電は考えよ。こればっかりは疑わしきは罰せずではすまされない。疑わしきは止めなければならない。抵抗するなんてのは愚の骨頂。素直にすぐに受け入れ、どう解決するか。多くの社員さんたち、地域の人たちが、今だけじゃなくて後世の人たちまでが、首を長くし待っている!
今日の一枚:五時三五分分頃、神社を出て家まであと五分。左手南東にある雑木林の上、齢28の赤い細い月。その右斜め上に金星、左に水星が控える。
【ソウル聯合ニュース】12月上旬のソウルは56年ぶりとなる厳しい寒さだった。気象庁によると、12月1~10日の平均最低気温は氷点下7.1度で、1956年以来となる低温。
(途中省略)
厳しい寒さの原因は朝鮮半島周辺の気圧配置にある。先月末からカムチャッカ半島付近にある大型の高気圧が北東アジア地域の大気の流れを遮断。このため、沿海州付近に停滞している低気圧がシベリア上空の冷たい空気を朝鮮半島に運んだという。冷え込みは今週半ばまで続き、週末に平年並みに戻る見込みだ。
12月10日(月)18時12分配信
56年ぶりと言うのだから、よっぽどのこと。この寒さが日本の方に移ってくるのか…。今の寒さがその一端か…。遠からず近からず、だろう。
先日、Y女史から来週からの遍路の服装のアドバイスを頂いた。曰わく、「現地で寒さに応じて買う方がいいかもです。わたしも、去年あるいていたので、寒かったですが普通の人と感じ方違ったとおもいますから」。返信して、現地調達が難しいかもしれないのでフリースを追加します。計画にあまり余裕がないので仕方がない、悔しいですが、と。
というわけで、フリースを持って行くことに。しかし、このY女史のアドバイス、しみた。寒いですかと聞かれても、寒さは個々人で違う。そこを寒いと言い切らない。以前N師からも言われたことがある。いい宿と聞かれても「いい」がそれぞれ違う。何を求めるかと。このお二方のように、主観に依存する質問に主観を外し相手を見て答えているだろうか、られるだろか。とても素敵な方々に巡り会えたものである。
今日の一枚:昨日と似た写真。月、金星。写真では見えないが、水星、土星までが南南東の地平線から60度位の直線上に並んでいる。五時二十分頃、神社の展望台から。
装備で足りないものは…、お線香。これは現地でいい。お参り道具以外の装備、OK。そう、フリースを一枚入れるか思案中。山ジャケにライト・ダウンを持っていくから事足りるはずなのだが、ダウンの耐久性の面で「もし」を考えてしまう。ちょっと悩ましい(そう、こうやって余計なものを背負い込んでいく。軽くしなければ)。お賽銭の細かいお金、用意した。いずれ減っていくが、意外に重い。納め札にも、日付け、住所(県までしか書かない。全部書くとそれを悪用する輩がいるそうだ。徳島の最初の宿の御主人に聞いた)、氏名を書き入れた。88番まで納めてもまだ余裕がある。ネックウォーマーを買い替えた。散歩のときのは単に首だけ。新しいのは帽子にもなるし、首を覆いつつ耳までかぶせても余裕がある。スイス・アーミーナイフで5徳とかあるが、マフラーの3徳のようなもの。この季節、山道具屋にはスキー用・冬山用としていろいろあった。
宿、行程中の分すべておさえた。最後の晩だけ、決めていない。第一次の時の最初の宿に泊まりたいと思っているが、翌日のフェリーを考えると徳島市内かとも思う。これは、26日当日でもいいと割り切ることにした。
「荷を積めて 心ははるか 冬遍路」
21時過ぎ、先達のN氏から(確か)7回目の結願達成の知らせ。なんでも歯長峠越え(480m)で雪が降っていたそうだ。カイロで防備とのこと。今回の行程には60番横峰寺(745m)、66番雲辺寺(880m)と控えている。カイロにするか、フリースにするか…。雪か…足下も心配になる。登山家の田部井順子さんだったと思うが、山に行くのなら靴にお金をかけなさい、と。朝の散歩で何足はきつぶし、やっと見つけたのが数日前に紹介した靴。そういう意味でお金を賭けてきた。これまでの二回も同じシリーズの靴を使ってきた。雨で濡れはするが、いたって快適。しかし、雪の状況では履いたことがない。
迷いが尽きぬ。
今日の一枚:5時55分頃、神社の展望台から。南東を望む。例によって、金星。