二畳庵庵主の戯れ言

一輪の桜に従い野に。ついに2015年、人生の第三ステージの場・高知に立つ。仁淀川に魅せられたオヤジの戯れ言日記。

「殺人狂時代」

2011-08-20 09:01:08 | 徒然に想う

これはまるで、麻薬の売人の所業だ。買う方は、バンバン打ち依存を高める。そして中毒。善悪の判断を失い骨の髄までしゃぶられる。それを見て、ほくそ笑むのはその売人、仕入れ以上に手元に利益が転がり込んでくる。原発マネーという麻薬。昨日の2時31分配信の毎日新聞を読んでいて、そう思えた。

小さな自治体に、原発マネーという麻薬をバンバン出す、そして依存しなければ生活できなくする。フクシマのことがあろうと、リスクのアセスが終わってなかろうと関係ない。麻薬がもらえなくなるよりも、国が保証しているのだからと、つまり自分で善悪の判断ができなくなって、再開を受け入れる…。

その記事によれば、標準的な行政に必要な財源のうち独自の収入で賄える割合を示す「財政力指数」というらしい。その財政力指数の全国平均が0.55(09年度決算)で、町村では0.1台の所が多い。ところが原発立地21市町村では、過半数の11自治体が1を超え、他も1に近い。原発マネーはインフラや公共施設の整備に使われてきたほか、福祉や教育など住民生活に密着した分野にも活用が進む。先日再開を受け入れた北海道泊村も財源の5割を依存するなど、どの立地自治体も原発マネーがなくなると、「今」の生活が壊れていってしまう、甚大な影響を受けるのは必至の状況だ、そうだ。

でも、いまフクシマで起きていることを、新聞やニュースから考えると…。戻りたくとも戻れなくなってしまった人たちの涙。そこにあったコミュニティーの崩壊。子供たちの笑顔も笑い声も空虚なものに写る。それを、それを見ておきながら、麻薬のせいで、中毒した大人たちは今に固執し、これからのことを考えず、再開を受け入れる。裏で、ニタァ~と笑いながら金を勘定している連中がいるのにもかかわらず。ちなみに、「麻薬売買」も国が行えば正当な行為、個人が行うと犯罪になる。殺人という行為も、戦時下とそうでないときによって評価が異なるのと同じか。まったく…。

 

 

 

 

今日の一枚:昨日の雨で、一気に秋めいた朝。セイバンモロコシの穂。カワセミの川の土手で、6時頃。


招かざる客、その後

2011-08-19 20:52:14 | 徒然に想う
先日のヤモリの後日談。

どうもマンションの敷地内で繁殖しているらしい。先日みかけたのは体長が十センチほど。大人だ、間違いない。

昨日の朝、二棟ある建屋の間にある階段で、五センチにも満たない細いヤツをみた。同じような砂色でキョロキョロした目。明らかに、あのヤモリの縮小版。

と、なると…。




今日の一枚:4時50分頃。遊水池に隣接する公園のベンチ。

苛立ち

2011-08-18 08:11:53 | 徒然に想う
この蝉は見つけたとき、すでに背中に亀裂が入っていた。

あたりは薄暗い。ライトをつけないと写真にならぬ。ライトをオン、マクロ・モードに切り換えていたら、ひっくり返っている! ついに始まってしまった!!

明らかに、この羽化はうまくいかない。だが、一本でも枝があれば…。「しかたない、自然の摂理だ」と、一枚の証しを残しただけ。何もせずその場を立ち去る。

こいつが植え込みから離れ地表を歩いてしまったことを、枝を差し出すことで変えて良いのか。その歩き出した方向の選択に従ったままにするのが良いのか。

これが昆虫でなければ? 鳥だったら? 犬や猫。 まして、人間なら…。


目の当たりにしたとき、私はなに従うべきなんだろう。自然なのか、感情なのか。

…「感情」は奢りか、自然か。自然よ、答えよ!!







今日の一枚:遊水池の手前の公園。植え込みや高い物がある方とは全く逆に敷石の上、歩んでく。枝や横に張られたロープなどの場合背をしたにする。石の上でもなのか。重力の方向を知っている? 4時50分頃。

日経の記事

2011-08-17 22:58:45 | 徒然に想う

≪引用開始≫

泊原発3号機が営業運転再開 震災後初

北海道の高橋はるみ知事は17日の記者会見で、調整運転中の北海道電力泊原子力発電所3号機(泊村)の営業運転移行について「国において、最終検査の手続きを行われることについて異議はない」と述べ、容認の意向を示した。同日午前に泊原発周辺の4町村(泊村、神恵内村、共和町、岩内町)と連絡を取り、容認の考えを伝達。4町村から理解を取り付け、容認する考えをまとめた。

高橋知事は会見で、国に対して「責任を持って安全対策に万全を期し、原発立地地域との信頼を損なうことがないよう丁寧な対応を強く求める」と要請した。道は17日午前、泊原発周辺の4町村へ電話で容認する考えを伝え、安全性を確保することや地域との対話を重視することを国へ求める意向も示した。

高橋知事は同日午後、海江田万里経済産業相へ道の営業運転移行容認を伝えた。これを受けて経済産業省原子力安全・保安院は東京で北電の担当者に検査終了証を交付した。北電は午後4時すぎに3号機の営業運転を再開した。東日本大震災後、原発の営業運転再開は全国で初めてとなる。

≪引用終わり≫

 

そのまま、テキストのコピーをした。同じ話題を某ブラウザーで探すと表立った所にはない。意識して探さないと出てこない。恣意が入っている、明らかに隠している。目先の物欲、名誉欲、金銭欲に囚われ、これから現世に姿を現すであろう子孫たちにリスクを押し付けた。その報いは…。経済の停滞など、クソ食らえ!!


朝の十五分

2011-08-17 20:00:15 | 徒然に想う
昨日ついに日の出時刻が5時になった。4時半、散歩に。行く手の切り通しの林が静か。まだヒグラシたちも起きていない。日の出まで30分もあるとなると、まだ万物が寝入っている。

そんな時間帯、自分の足音を聞きながらカワセミの川まで下りてゆく。シュタイナーの植物に関する発言と蝉たちの一生とを考えながら。

シュタイナーは、植物にとって、人間の頭に当たる部分は地中にある様なこと言った。言い回しや出典は正確に覚えていない。何のことかさっぱり、何を言いたいのか解らなかった。

そこからの5、10分の移り変わり…。やっとヒグラシが起き出し輪唱を始めたと思えば、アブラゼミたちが次々に続く。あっという間に騒がしい。あたりも暗闇からブルーに。考え事も吹き飛ばしていく。

木道、一人。蝉たちの喧騒、風の動きがこの小さな遊水池に吸い込まれている。アオサギが飛び立った。その足先からしずくが一滴。その音だけが響きわたりそう…。





今日の一枚:4時45分頃、遊水池にて。

入れ替わる

2011-08-16 08:07:05 | 徒然に想う
おい、どうした?

指先でつついてみると、何の反応も見せない。指に伝わってきた感触が軽い。命の重量というのだろか、生きていれば抵抗してきて、それが重さとなって伝わってくるのに…。

いくら何でもアスファルトの上じゃ可哀想。寒かろう。角を持って雑木林の中に放った。放って、ハッとした。あまりに軽々しく扱ったのではないかと。



見れば、立派な角を雑木林の中にしっかり向け今にも進んでいきそうだった。

うん、彼が動いていてもきっと同じことをした。だって、アスファルトは彼がいる場所には相応しくない。


辺りは、今日も暑くなりそうな蝉時雨に包まれていた。

《夜明け時 誕生の喜び 蝉時雨》





今日の一枚:神社の裏参道、5時10分頃。

一生

2011-08-15 20:25:31 | 徒然に想う
蝉の一生を土の中で過ごす六年と羽化して地上を飛び回る一カ月とすると、一生の内99%が地面の中。

人間の一生のうち75まで生き、母親の体内に十月十日居るとすると、99%が地上の上。

蝉にとってこの地上の生活は生まれてくるための期間。人間が勝手に成虫と呼ぶが、実は蝉には人間の妊娠期間と同じ。人間が地上の目線から、地上にあるものが、「幼」に対する「成」と名付けているに過ぎない。

人間からみれば蝉の一生は短く儚いこととみえるが、実は蝉たちには人間がそんなことと思うことのほうが不思議にうつるだろうに違いない。ヒトの目線だけで考えるとエラいことになりそうである…。





今日の一枚:4時半、東の空。切り通しに向かう、足元にアブラゼミがひっくり返し動かぬ。

大きな木の下で

2011-08-14 19:01:43 | 徒然に想う
小川町に行く。

暑かった。シャツを絞れば、汗が1リッター。

一本の大きな栗の木の下、長い長い食休み。玉虫が飛んでいく。

幸せなひとときは、あっという間。何てこと…。



(帰りの電車の中で)



今日の一枚:ちょっとうつらうつら。頭上の栗の枝葉、午後二時。

夏が過ぎていく

2011-08-13 10:27:00 | 徒然に想う

ちょっと早くぶら下がるのをやめてしまったか、まだ体が青い。多分、アブラゼミ。

一方で、歩道や神社への階段などあちらこちらで腹出して動かないのも多く見かける。

ニイニイゼミがアブラゼミに凌駕されてきた。ツクツクボーシも参戦してる。

どんどん夏が過ぎていく。

 

 

今日の一枚:神社下の公園で、5時40分ころ。