二畳庵庵主の戯れ言

一輪の桜に従い野に。ついに2015年、人生の第三ステージの場・高知に立つ。仁淀川に魅せられたオヤジの戯れ言日記。

田の神?

2013-06-09 14:49:57 | 徒然に想う

田の神とでもいうのだろうか、何かいるんだといつも思う。昨日、田植え。四畝ほどの所に子供たちとその親が合わせて4、50名。自分で植えるというよりも、参加した方々の田植えがうまく回るようお手伝いのお手伝いをしてきた。

子どもたちが集まるのを畦で待つ。ワクワクするというのでもない。なんと言うか…。すると、温まった田んぼの水面から水蒸気が上がる。風は心地よく、暑くない。早く来た子どもたちの歓声、それを制する親たちの怒鳴り声。それが耳から遠くなり、目の前の水面下、タニシに釘付けに。そうだ、ゆっくり、ゆっくりでいい…。

一人の子が足を滑らせた、片足を田んぼに突っ込んだ。そしたらもう歯止めが外れ。子供たち、今日はとばかりに一気に泥まみれ。泥で顔や腕にペインティング。あの子は座り込んじゃった。お母さんたちもついに今日はしかたないと諦めた。集合時間までの、どこまで泥んこになっていいのか、親と子の探り合いなんて霧散。どうすんのさ、せっかく代かきされた田んぼが、凸凹。

田んぼの土と触れ合う、田んぼの水と触れ合う。このことが、子どもを、親を開放する。結局、田んぼの前に差が無くなって。四畝の田んぼはあっという間に植え終わっていた。あれだけ収拾が付かなくなるかと思えた田んぼに、真っ直ぐな幾筋もの苗の線。

《指の先 残る田植えの 香りかな》





今日の一枚:気付いたら芒種がとっくに過ぎている。今朝6時頃。


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