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二畳庵庵主の戯れ言

一輪の桜に従い野に。ついに2015年、人生の第三ステージの場・高知に立つ。仁淀川に魅せられたオヤジの戯れ言日記。

第二回お四国参り-第三十九日

2013-10-24 17:27:34 | 遍路

あっさりして、牛乳の味がしっかりする!! こりゃ、美味い!

75番で一緒だった方々と79番まで話しながら打ち切り、ひとり80番へ。これで、やっと寄り道ができる。

遍路道保存協会の地図78-1の右、2.3キロポイントと3.8キロポイントの間の橋の近くに丸に千と染め抜いたお店。ソフトクリームとポン菓子の幟…? 前回にも気付いていて何屋さんかわからない。喫茶店のような、違うような。何も無くともアイスクリームにしようと入ってみた。正解!!

千住屋さんといって、ホントにアイスクリームとポン菓子。ご主人の無農薬有機栽培のちょっとした野菜、それしかない。第二の人生、の一角として楽しみながらやられてました。ご主人に字を頂いたら、「空・色」と。なかなかどうして

80番に81番への丁石が置かれてました。五十丁とでてます。嬉しくなります。こういったことが目に入るようになりました。


《野仏に 両手を合わせ 秋深し》

丁石や野仏さん、お地蔵さんは良き友です。


明日は83番まで打ち、近くの温泉に泊まります。台風の雨が気になります。風さえ強くなけりゃいいのですが。





今日の一枚:80番の丁石。本来の位置とはずれている可能性も否定出来ませんが。16時頃。


第二回お四国参り-第三十八日

2013-10-23 19:28:20 | 遍路

なんとか75番まで打ち終えました。ギリギリの16時50分過ぎに御影堂に。あまりお勧めではないプランかもしれません。

宿坊に着いたら17時をちょっと過ぎてて、チクッと一言。どこか、ひとりの歩きは歓迎してない印象です…。雨具が干せません。鴨居に吊し、下に新聞を沢山頂いて広げている状態。仕方ありません。

途中、71番から学生の野宿君と一緒に。なんじゃ、人の後を追い掛けてきやがる。72、73と打ち、寒いなぁと話しかけると、地図なくしちゃて…。75番で買うつもり。74番を出たのが16時半頃。ふたりで焦りながら、75番へ。道間違えたら一貫の終わり。ちょっと付き合ったろ、と。スリリングな歩きを楽しみました。

《雨降れど それも道ぞと 秋の虫》


明日は80番まで打ち、そばの旅館にお世話になります。





今日の一枚:8時ちょっと前。観音寺市豊田あたり。
 
 
 
結局、洗濯させてもらったのですが、乾燥機の争奪戦に敗れ、横入りに敗れ、部屋干ししています。明日も雨模様、どうせぬれてしまうから同じなんですが…。

 
 
 
10メートル位の細引き、意外に重宝します。


第二回お四国参り-第三十七日

2013-10-22 19:02:37 | 遍路

65番の境内に入ると咲いてました。前回は12月でビックリしましたが、今回は待ってくれてるんじゃないかと淡い期待を持って階段を…。なにか嬉しいような、甘酸っぱいような。初恋の人と再会したらといったら、大げさかもしれませんが。

《再会を 照れてはにかみ シキザクラ》


遂に、香川県です。愛媛県から県境を越える道、意外に明るいところが多く日差しを楽しみました。ただ、取り付き辺りで、道が分かりにくいところがありましたが、畑へ続かないと思う方に進むと指道標が有り助かりました。午後から雲が広がりました。ひとまず雨前に66番を越えたから良し、としましょう。

66番から67番に下るところにある五百羅漢があります。似てるのないか探してたら見つけました。利婆弥尊者、笹酒を飲む羅漢さんです。ロープウェイを使うと見れず残念ですが、これは是非寄り道して楽しんだらと思います。

計画表を見ると…。あと一週間ほどで終わり。まだ何もつかんじゃない、全くトホホ。

明日は75番を目指します。おそらく74番まで打ち75番でのお参りは明後日かと。お宿のご主人曰わく、出来マス。イイ読みシテマス、とのこと。





今日の一枚:65番のシキザクラです。ソメイヨシノとは違いますよね。7時半頃。
 
 
 
利婆弥尊者の写真です。


第二回お四国参り-第三十六日

2013-10-21 19:21:49 | 遍路

いや~、晴れた日に歩くのは気持ちいいです。荷物は軽く感じるし、地元の方も沢山。

新居浜を過ぎた関の上を越えたとこで二匹の犬を散歩させてた小父さんと出会いました。河村さんと言って明石山系の植物の専門家。あのな、あの山が明石山系で、隆起して出来た。石鎚とは違う。先日、石鎚登って来たんです。明石山系なんですね~。埼玉からなのに、よー知っとるな。

彼の明石山系の植物の論文をもとに三年前ほど前NHKが「さわやか自然百景」の一つとして取り上げたんです。興味を示すと、ビデオあるから見に来るか、と。図々しくもお宅に伺い見せてもらいました。


この時期、愛媛はお祭りシーズン。月初に松山を筆頭に東に向かって数日毎に移っていく。ちょうど今日、豊岡、寒川、三島辺りです。太鼓台というのが練り回ります。その中、豊岡の厳島神社で話しを伺えました。御神輿の手下として太鼓台があった。今じゃ、太鼓台がメイン。太鼓のリズムが地区毎に違う、台の飾り付けも違う。それを比べると楽しいぞ。太鼓の音がすると血が騒いでしまいます。

《秋空に 響くや太鼓 風にのり》



夕飯に出たとき、金星が。

《瀬戸内に 沈む夕日に 秋の風》



明日は66番、もしかしたら67番まで行きます。泊まりたいところが今日まで休み。予約出来るか否かで決まります。






今日の一枚:豊岡町長田と豊岡町大町の間位。1時半頃。地区毎にこんな感じで練り歩いてました。


第二回お四国参り-第三十五日

2013-10-21 04:11:40 | 遍路

朝から雨、でした。

ほとんど平地の20数キロなのに疲れました。昨日のがまだ残っていたのか、宿に私を含め十人もいて嬉しく飲み過ぎたか…。鍋の夕飯で美味かったです。

《てんとてん せんと願いし 秋遍路》



しかし、よく降ります。もちろん、降ってくれないことには、野菜が育ちません。降り過ぎはまた逆効果。上がらない雨はないのですが、歩きには雨ではないときの方がずっといいです。

明日も休養日。20数キロ、伊予三島で終わります。





今日の一枚:61番の境内にて。7時半頃。


第二回お四国参り-第三十四日

2013-10-19 17:02:52 | 遍路

朝から雨、でした。成就社でお参りし石鎚山へ。

《気を抑え 落ち葉を蹴散らし 頂へ》


天狗岳を目の当たりにしたとき、嬉しかった。

遂に来たぞ!!!

海からの風が山頂神社と天狗岳の間のナイフエッジにあたり雲になります。久万高原町の方向を見れば、ポツポツと紅葉、瓶が森方向は谷が雲で蓋されてる。もちろん山頂への道にも所々紅葉。しまったなぁ、成就社に連泊でも良かった…。


試し鎖、一の鎖を攻略。…二の鎖、これまでの鎖で、雨で湿った岩に怖じ気づいてしまいました、パス。三の鎖は補修中。天狗岳も山頂神社から見ただけ。思いました、この山はこの山の為だけに来なければと…。

山頂の肩辺り、茂みに雪、を見つけました。二日位前に霧氷になっていたと言うのですから。そう、スキー場のリフトの取り付けをしてました。聞けば、もう冬支度だとか。


黒瀬峠を越すと一気に暖かさが増しました。尾根一つで雲泥の差。小松の街、旧道歩いてるとアジサイの狂い咲きがあるくらい。昨晩の様子から全く想像出来ない…。


明日は石鎚神社も寄って64番まで打ち、新居浜で泊まります。明日、明後日はゆっくり歩きます。




今日の一枚:山頂神社から天狗岳。8時半頃。


第二回お四国参り-第三十三日

2013-10-18 16:02:28 | 遍路

念願達成!

成就社に着きました。感無量です。

《一歩づつ 落ち葉踏みしめ 同行二人》


途中、ガスの中を歩きました。成就社に上がり気付くと雲の上。で、お宿に入って三十分もしないうちに雨が…。そうなんです、あまり天気がよろしくない。

明日は山頂ピストン、鎖場は巻きながら。で今日使った今宮道を下り、伊予小松まで出ます。





今日の一枚:お宿で早速祝杯です。成就社を背景に。3時半頃。


第二回お四国参り-第三十二日

2013-10-17 19:00:32 | 遍路

首が痛くなりそうでした。そうなんです、空見上げて一日なんてことに憧れていたのに、何故かやってこなかった。今朝ふと見上げるときれいに雲が流れる。螺鈿のように輝く。それはそれは素敵でした。

《空高く ススキの願い 幾重にも》


で、気付いたのですが、太陽は一つ(夜ならお月さん)。見上げれば、どこでも同じなんですよね。そんなことに気付いてハッとしてました。

瀬田薬師を越えると、石鎚山系が一望出来ました。石鎚山、貝が森、瓶が淵…。JRの踏切のそばのお宅で庭木の手入れをしていた小父さんに教えていただいたのに石鎚山以外うる覚え。失礼者です。

伊予三芳の日切大師のすぐそば、オーガニック・カフェて看板。ちょっとやってそうにない。が、こんにちは~。「は~い、ごめんなさい。営業してない…。コーヒーだけらご馳走しますよ」。で、近くの天然酵母のパンを焼いてる人もいて、三人でしばしペチャクチャ。すると由良野の里が出てきたり、丹原町の山や久万高原で自給自足をしてる家族、大島での移住組の話しが出て来る、出て来る。

新町という街を歩いていけば、お祭り。全く、今日はどうしたというのでしょう。人に歩くなと言わんばかりの事ばかり起こりました。


で、晩御飯はピッツァに、シーザーサラダに、ビール。素泊まりゆえの楽しさ、でした。


明日は60番を打ち、林道を下り、河口を経由。成就社のそばの宿に泊まります。モエ坂は行きません。成就社のとこの旅館のご主人にピシャリと「行かんほうがええ」と。気合いいれて行きます。




今日の一枚:1時過ぎ、石鎚山を望む。瀬田薬師を越えまもなく。


第二回お四国参り-第三十一日

2013-10-16 17:01:08 | 遍路

台風の影響は午前中風が強かったくらい。晴天ではありませんでしたが、気温は歩くのに快適でした。


菊間に入るとどこか寂しくなります。鬼瓦など銀色の瓦、それが無造作に廃墟に置かれ、雑草が絡む。工場にも人気がない。これだけの物をと思ってしまいます。

《銀瓦 朽ちたる家屋に アワダチ草》


「菊間美人」という地酒屋さんと立ち話。作りを休んでるんだ。うちみたいな小さな造り酒屋に杜氏さんが来てくれない。他に頼んでのさ。地酒がこうやって…ね。

それでも、二十日には秋祭り。流鏑馬なんかもあって、賑やになりそうでした。


196号線に出ると台風の風は消えました。いい秋風です。

《風音を ともに聞こうや ススキの穂》


54番のすぐ下の田んぼで稲刈り。伊予北条を過ぎてから、比較的稲刈りが終わってません。徳島、高知、南予と終わっていたので意外です。それだけ温度に違いが、なんでしょう。潮風の影響はどんな? 伺いたかったのにお邪魔するわけにもいかず。辺りにコンバインの音が響きます。

《稲刈りぞ すべての音を 無に帰えす》



秋、道沿いの木々に色付いているのが目に付く事が増えたような気がします。歩き始め一ヶ月経ちました。早いです、早すぎます。まだ何も見いだしてないのに…。



明日は59番まで打ち、丹原町の旅館に宿泊します。





今日の一枚:10時頃、T石油の菊間製油所に向かって歩きながら。


第二回お四国参り-第三十日

2013-10-15 21:51:15 | 遍路

台風の影響は、行動中多少雨が降った位でした。宿に入ってから風が強くなりだしました。これからでしょうかね。

いけません、雨の日は。短い距離でしたが、つい暗くなります。晴れていれば、空を見たりで気分転換も出来ようものの…。既に、松山市内の山頭火の一草庵に着く頃には気分はこんな形に。

《雨ふらば ただの邪魔者 秋遍路》


そんな気分を引きずったまま、347号線…。


結局、堀江町を越えた辺りで見つけたカフェ トレインで大休止、気分転換へと。炭火焙煎のコーヒー、体が温まって、意外(失礼)に美味しい。今回、しばしばコーヒーを飲みに立ち寄るんですが、これが結構いける。あまり外さないです。一杯のコーヒーで、一気に気分が晴れ足が軽くなるもんです。

出ようとすると、歩かれてるんですよね、御接待いたします、と。濡れてないものの雨具着て、汗臭いザック。嫌な顔もされず、暖かく迎えてくだされた。お礼のしようがありません。


《とんとんと 道行けば 秋深まらん》


明日は55番まで打って今治の駅前に泊まります。天気次第ですが、19日いよいよ石鎚山に上がります。





今日の一枚:宿に入ってしばらくして赤くなりました。5時半頃。