超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

ランクヘッド「青に染まる白」全曲レビューその6「群青の降る夜」

2012-05-27 22:30:49 | 音楽(全曲レビュー)





ランクヘッド「青に染まる白」全曲レビューその6「群青の降る夜」です。







6.群青の降る夜






人間には血筋っていうものがありますけど、ただ単に自分だけの命のように思えて
そこに「至るまで」には様々な事柄やドラマがあったと思うんですよね。
むかしむかしのまだ何もなかった時代から、
今現在2012年に至るまで受け継がれてきた命のバトン
20年以上の年月を過ごせば分かるとは思うんですけど、生きるのって苦しいし辛いしスパイスだらけで
絶対的に悲しみや憎しみの方が先に立ってしまうものだと個人的に思ってるんですけど
そんな人生ってやつを最後の最後まで全うして、
その上で更に他の誰かの人生もむかしの血筋の方々は作り出してくれた訳で
その線の上に点として自分が立ってるんだと思うと・・・何だか自分だけの命って言うのもおこがましい気が。

一体どれだけの人が頑張って苦しんで、それでもほんのちょっとの喜びを掴んで
時には涙に濡れて、歩くのすら躊躇うほどに傷付いて、でもそれでも立ち上がって来たんでしょうね。
それを考えると、自分が自ら命を絶つって事はその人らの想いも踏み躙る事だから
そう考えると、まだまだ終われないな、このままじゃ終われないな、って。
今の時代を生きる代表の血筋として、
また自分も誰かにバトンを託してみたい。この世界を見てもらいたい、生きてもらいたい。
そんな高尚な、でも大事でもある考えを想起させてくれるようなナンバー
でもそれを押し付けがましく言うのではなく
ただただその様子を描いて、その答え自体は聴き手に託しているようなそのニュートラルな感覚もまた好みで。
「長い」を繰り返すサビの演出も印象的ですが、A~Bメロの純度の高さも好きですね。古き良き歌謡曲の匂いが。





【物語は 続いていく】

でも、最後のこのワンフレーズに意図だったり意志が託されているようにも思えます。
そこにある、だけじゃなくてそこで続いていく、まだこの先があるっていうこと。

・・・続けてみせようじゃねえか、って思えますね。見てろよ、と。



謎の彼女X 第8話「謎の感覚」 感想

2012-05-27 02:42:27 | アニメ







奇しくも今週の「君と僕。」のお話に重なりましたね。で、私はそんな思春期アニメが大好きなので(笑)
今週のお話も面白く観れた訳ですけど、「君と僕。」の8話と違う点があるとしたら
男の方がどっちかっていうと上手なところかなあ。
今までは卜部さんにリードっていうか牽制される方で恋愛が進んできた訳ですが
今回初めて椿くんの行動が卜部さんに変わった影響を及ぼした訳で、まあ平たく言うと性感帯発見っていう。
それによって、切なさだったり甘酸っぱさだったり、得体の知れない何かを感じた卜部さん
それまでは卜部さんの行為によって徐々に徐々に椿くんが成長だったり
変化をしていくのが常套の物語でしたが、
ここからは卜部さんも卜部さんでそんな彼の男気によってちょっとずつ変化をしていくのかも。
でも、恋愛って案外そういうものだとも思うし、何だかんだ言って他者に染められる部分も大きいから。
その意味では二人にとって偉大なる一歩を踏み出したっていうか・・・
この先の変化や進展もまた楽しみになるようなお話で。
何気に丁寧な作風で観ててニヤニヤしちゃいます。椿くんも初期と比べると随分彼氏らしくなってるよね。
何の照れも恥じる気持ちもなく、ナチュラルに卜部さんを照れさせる事に成功しているから
元々恋人らしさは徐々に高まってたけど、ここからが本当の恋人タイムだとも思う。
その変遷を来週以降も楽しみにしていると同時に
今週は今週でそんな二人の関係性が変わりつつある事をはっきりと示唆した記念碑的なお話で。
う~ん、やっぱりこのアニメって絶対に普遍的な要素も多々見受けられるよねえ。
往年のラブコメ好きには堪らない一作だとも思うのだけれど。

「僕の好きな女の子」。90年代の成年漫画とかにあった、とにかく男が一途で熱い
好きな女の子の為に精一杯頑張って、欲望も最低限抑えて、でも時には大胆な行動に出たりして
雰囲気や絵柄のせいもあるけれど、個人的にはそんな主人公の描き方も90年代に読んでた漫画の匂いや
その時代の主人公像に近い気がして、それもまたノスタルジックで良い味出してるんですよね。
だから案外安心して観れる作品というか、実は安定型の作品だなという。
よだれは、単なる意思疎通のアイテムに過ぎない。
大事なのは、この作品の本質はそんなアイテムやフックではなく、そんな奥ゆかしい想いと感情の表現。
言葉に出来ないから、口では伝わらないからああいう行動を取ってる節もあると思うので
それ考えるとこれ以上なく真っ当に話が進んでて、観る度に面白さが増してて
それだけにもっともっと長くやって欲しいって願望も沸いたり(笑)。
好きな女の子の為に一生懸命頑張る男の子、
好きな男の子の為に精一杯恥ずかしい思いをする女の子
実に普遍的で共感も出来る物語でいいじゃないですか。ちょっとずつステップアップしていく恋愛模様
来週は卜部さんの髪型がマイナーチェンジしたりまた目に見える変化もあるみたいで
それもまた大いに楽しみにしたいところです。
と、いいつつ来週は用事でまた感想が遅れると思うのでその辺はご勘弁を。
個人的には今期でも特に楽しみにしている一作ですね。びっくり箱でなく、真っ当な恋愛ものとして。






しかし、おっぱい大きい人がセーター着ると余計に・・・っていうのは死ぬほど同意です。
昔からそういう画像見ると通常以上にテンションが上がってしまう。
それはきっと、セーターがさり気に柔らかさを演出してるのもあるんじゃないかと思いますね。
最初は異端的な存在だった卜部さんだけど、今は普通に羨ましくも感じます。
そう思わされた時点で完全に取り込まれてんなあとも思うけど(笑)。丘さんも相変わらずキュート!