超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

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好きな歌詞vol.10「ステージ/paionia」

2014-04-01 23:31:09 | 音楽










やっと近くで見れた夢の世界は
よく見たらもっと遠い夢の世界








どうにも出来ないまま失うものが多すぎて、何もかも嫌になる。そんな事が多すぎて、更に自分が嫌になる。
この曲を聴く度に色々と考えてしまいます。何もかもが、足りな過ぎて悔しい。


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Xと○と罪と/RADWIMPS

2013-12-11 15:08:46 | 音楽






















RADWIMPSのニューアルバム「Xと○と罪と」を聴いた。





















今年の頭に野田洋次郎の全編英語詞のソロアルバムが別名義で出たと思うんですけど
それは個人的に何故かそこまで・・・と言った感じだったんですよね クオリティは高かったけど
それは何故だろう?ってずっと不思議に思ってたんですがこの新作を聴いてはっきりと分かりました
やっぱり野田洋次郎は日本語で理屈っぽく言葉を吐き出した方が「らしい」な、と
ソロアルバムでは「らしさ」があんまり感じられなかったからそこまでだったんだろうって

そう考えるとこれまた不思議というか、
基本的にロックサウンドには英詞の方が似合うとされてるはずなのに
こと野田洋次郎に関して言えば断然日本語詞のが格好良く味が出てるように聴こえるんですね
それはやっぱり日本語の使い方が面白い、言葉をしっかりと吟味して再構築しているからなんじゃないかな
って考えると改めてRADWIMPSって特別でオリジナルな存在だったんだなあ、と
なんだかRADWIMPSに対する価値が高まったような新作でした
「いえない」の核心を突いたフレーズも
「実況中継」のこんな歌詞彼にしか書けない(笑)って印象の言葉数の多さと過激さ
「リユニオン」も「ドリーマーズ・ハイ」も本当にハッとする日本語の使い方が多くて
そういう「ありがち」をトコトンまで避ける創意工夫の精神はやはり日本語のみ発揮されるものなんだなと
ちょっと誇張抜きで日本語ってここまで美しく格好良いものなんだなあ・・・と感じてしまいました
「五月の蝿」とか「会心の一撃」とかかなり捻りの聴いた歌詞の組み立てにもなっていて
英語詞で一度可能性を試したからこそ、
改めてRADWIMPSの操る日本語詞は凄いものだったんだなって再確認出来た感じ
今回は特に言葉の一つ一つにしっかりと意味や感情が込められてる印象で聴いていて退屈しなかったです
全体的にこのバンドの記名性をまじまじと感じさせられるような、そういう正しく「らしい」アルバムでした。
やっぱり、英語詞は緩急を付ける為のスパイス程度に使った方が個人的にはいいんじゃないかと。

思うにRADWIMPSには「饒舌さ」の方が似合うというか、
色々とこねくり回して考えに浸ってる方がRADWIMPSらしいと思うんですよね
シンプルに研ぎ澄まされたものよりも苦悩したり言葉を探してる方が彼ららしい
とどのつまりジャンル自体がRADWIMPSというか、そういうものになって来たんじゃないか?みたいな
スタイルを貫き続けてきたからこそ生まれた貫禄とか境地だとか
そういう堂々としたものも大いに感じられたのもまた嬉しかったですね
また一段とブラッシュアップされたRADWIMPSの音楽が楽しめるアルバムになっていると思います。


このアルバムを聴いて感じたのはそういう原点的な良さばかりではなく
どの曲も素直に良いと思えること、今までと比べてメッセージ性が地に足付いてると感じられること
今までは個人的な想い中心だったのが他者に向けての含みや思想を感じさせるようになったこと
要するに・・・「自分自身」ではなく「この世界」の事を中心に歌っている感覚があって
個人的な想いの放出以上に
この世界で生きる者たちに向けた励ましや応援がこのアルバムの基礎になっている
今のこのご時世のムードや人々の想いを大きく反映させたような楽曲観のナンバーが多く
その意味じゃ少し目線が大人になった感覚なんかもあったりして
成長を感じさせるような内容にもなっています
次の世代に向けたような楽曲も多く「個人」だけの世界観でもなくなってきた
そういう「視野の広さ」が隅々から伝わって来るのが優れているアルバムかな、と
聴いてて実直に元気になる感覚、やる気が出てくる感覚、励みになるような感覚っていうのは
時に壮大な世界観を思いっきり叩きつけていたRADWIMPSのアルバムとしてはかなり新鮮な感覚でありました
それでいてメロディもアンサンブルも歌詞も優れているので何の距離もなく受け止められる感じ
方向性云々言うほど変わってるとは言い切れないけど、
でも確実に一歩目線が広がった感覚は延長線上ではなく今のRADWIMPSならではの力強さだと思います
RADWIMPSの前向きでポジティブな部分がペーソスと言う説得力を用いて響いてる作品
それまでの傍若無人な良い意味での「若さ」も保ちつつ、また一皮剥けたような清々しいアルバムですね

とはいえ、「五月の蝿」のような分かりやすくアナーキーな楽曲も健在だったり
従来のファン向けの楽曲「実況中継」のような前衛的な楽曲もきちんと残してるのがまたイイです
その上限りなく個人的なラブソングもポツポツと点在しているので
その意味じゃ上手いバランスで新境地へと駒を進める事が出来た作品ではないでしょうか
基本的に、他者に向けた批評だったり応援が中心だと感じるのでエネルギーをもらえるアルバムでもある
前作が「陰」のアルバムなら今作は「陽」のアルバム、でもどちらもクオリティの高さは似てる、
っていう理想的な新作に仕上がってるんじゃないかなあ・・・と個人的には思いました
勿論ダークな部分に関して言えば以前よりも抑え目ではありますが
前述のように「五月の蝿」みたいな曲もありますし
全体的にスルー出来ない類の格好良く素直に良いな、って感じれる楽曲が詰まっているので。
今このご時世を生きている、または生き抜くつもりの人々に捧げる祈りのようなアルバムでもある
個人的には初めて「他人中心」のアルバムって気もしてこれはこれで金字塔かと思います。傑作だと。


曲数は15曲で余裕で1時間を越えるんですが意外と苦にならないというか
前述のように結構最後まで楽しんで聴けるんですね
それはやっぱり歌詞の世界観が広がったから、「個人」だけでなく「他人」に対する想いも歌うようになった
それによって詞のテーマ性に於いて「メリハリ」がしっかりと生まれてるんですよね
前作のコンセプチュアルに徹し切った方向性も凄いと思ったけど、
今作の明確に「それ以前」とは違う、しっかりと進化してると言える方向性もまた秀逸かと
それもまた時を経て年を重ねたからこそこういう方向性に違和感がなくなってきたのだと思います
このキャリアなら、こういう事歌っても嘘くさくない。というタイミングを合わせて来た感じ
その上で一曲一曲の演奏のクオリティ、アレンジの幅広さは継続してるので余計に飽きずに聴けるんですね

また、長時間のアルバムだからこそ聴き終った時には一本の映画を観終えたような充実感があって
なぜ映画のように感じるのか?って言えば前述のようにこの作品が他者に対する祈りのような作品だから
「誰か」に対する最大限の優しさを批評と応援の二刀流で聴かせる、という
コンセプチュアルな部分は多少残ってるからこそ
そんな風にも思えるので前作とは違うけど前作の経験も反映された作品とも言えるかもしれない
あとは「五月の蝿」みたいな曲を前半に配置しておいて最後が限りなく優しい「針と棘」、って構成もまた
アルバムとしてのカタルシスを感じますしやっぱり成長や進化は間違いなくしていると思います
それまでの「らしさ」を最低限提示しつつも、
新しい格好良いRADWIMPSもきちんと提示出来てるのがやはり手さばきの上手さを感じる
個人的な尺度からすると所謂「捨て曲」はないようにも感じられるのでその意味でも触れて欲しいですね

私的には多幸感溢れるアンセム「アイアンバイブル」、
不協和音がキャッチーに響き渡る最新のダンスナンバー「実況中継」、
あとはラフな歌い方と素朴な歌詞がツボにはまる「パーフェクトベイビー」、
疾風怒濤の勢いに圧倒される「会心の一撃」、やや歌が椎名林檎っぽい「DARMA GRAND PRIX」、
英詞の組み込み方が絶妙で気持ちが良い「Tommy」、沁みるバラッド「ラストバージン」
悪意をペーソスと共に撒き散らす狂気じみてもいる「五月の蝿」、
そして希望をしっかりと歌う今作を象徴するような「ドリーマーズ・ハイ」辺りがお気に入りですね
通して聴くのには時間が掛かるけど、掛かっただけ得るものは確かにあると思います。
個人的には大好きなアルバム、ツアーも出来れば参加したいです!















悲しみに優しさを足すと平和に
平和に痛みを足すと怒りに
怒りに温もりを足すと涙に
涙に涙を足すとカラカラに

その声に心を足すと言葉に
言葉に愛を足すとたちまちに
あぁ すべてを足して僕たちで
割れば世界に (ドリーマーズ・ハイ)






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zeitgeist/THE NOVEMBERS

2013-12-08 14:29:36 | 音楽

















例外しかありません
正解しかありません
解決はありません
問題がないのだから (Sky Crawlers)



















この度完全に独立、自主レーベルを設立し自らで売る店舗や方法まで提示してリリースされた新作
今のTHE NOVEMBERSのインディペンデントな格好良さがフルに出ている傑作に仕上がっています。
この作品に対する回答も色々とあるとは思いますが
これが私なりに選んだ回答として今から長々と提示させて頂きます
正直ここまで素晴らしいものになってるとは今回もまた予想以上の出来でした。

そもそも私がなぜここまでTHE NOVEMBERSの音楽に夢中になっているか、と言えば
彼らもまた○○のフォロワーとして出てきたバンドであり
そこから作品を重ねる毎に独自の味を生み出し
今やジャンル自体がTHE NOVEMBERSと言える位に個性的なバンドとして成立しているその変遷の面白さ
気が付けば○○に似てるなあ~とか一番初めに聴いた印象が無くなってる位に逞しくなり
バンド自体が持っているメッセージも随分明白になってきた感覚があります
小林祐介はそれを「問いかけ」や「選別」という言葉を使って表現していますが
私なりに言葉を選んで表現するならば「能動」という言葉一つに尽きるのではないでしょうか
限定的になる事で作品に対する愛着や感謝も増し
「どこでも、いつでも」という甘えた観念が薄れます
自ら「幸福」や「自分にとっての豊かさ」に邁進するという意識を提示する事によって
不出来な自分に酔う、やりもしない内から勝手に判断して諦める、という無駄な価値観を消し去る
今の活動方針と歌っているテーマは「能動」そのものであり
しかも、「頑張れ」でも「負けるな」でもない
今出来る意識改革を中心に歌われてるので押し付けがましさも暑苦しさもない
だからといって放っておくような無関心・薄情さも存在していない・・・
という実に絶妙なバランスで鳴らされている音楽だと深く感じます

聴き手に影響を与える音楽、というのは何も壮絶な人生を歌ったりカリスマっぽいメッセージを放つ
それだけが総てではなく、むしろ些細な日常の能動を歌うことこそ一番なのではないか
なんて事を今のTHE NOVEMBERSの音楽からは感じてますし
実際日常生活に於いて彼らの紡いだ言葉が脳裏に過ぎる事も多く
その意味では一般的な方法論とはまた違った方法論で聴き手の背中を後押しするような
ただ見た目が違っているだけでその実きちんと普遍性も内包出来ている音楽なのだと思います
その美しい伝達の仕方に惚れ惚れとするような、そういうアルバムに今回もなっているという話ですね。


今作「zeitgeist」は今までと比べても随分自由度が増しています
まず歌詞のモチーフがテトリスだったり(!)、童謡のエッセンスを取り入れた曲があったり
神秘的な雰囲気を漂わせる曲もあったりノスタルジーを強調した曲も存在している
その上で全体的なボーカリゼイションは変えない事で統一感を演出しているようなアルバムですね
だから、ただ単に「クールで格好良い」だけの音楽ではなく
ネタ元、モチーフを探るのも随分「面白い」音楽になりつつある
個人的にテトリスを題材にした曲なんて初めて聴いたので実にオルタナティブだなあ、と(笑
そういう枠に捉われない自由さがより一層増しているアルバムなので聴き込むのも楽しいと思います。
多分一度聴くだけじゃその全容は伝わり切らないと思うので何度も聴き込むの推奨です
初めは「格好良い」のただ一言で済んでた音楽が
どんどんユニークで懐が深いように思えてくるその聴き手にとってのイメージ変化も実に心地良いですね

今作のメロディラインはどの曲もアッパーなものではなく
這うように聴き手に迫ってくるようなシックなメロディラインが多いです
その冷徹な印象は前作から引き継ぎつつ、
最後の方では前々作の限りなく優しさが滲み出るような音像が復活して来ます
すぐにパッと盛り上がれる、というよりは内側からゾクゾクと沁み込んで来る印象のメロディ
聴けば聴くほどその格好良さがダイレクトに伝わってくるのでその意味でも長く聴ける類の音楽
気が付けばむしろ「シック」でなく「ド真ん中」にも思えちゃうくらい練り込まれたメロディラインを
しっかりと堪能出来るアルバムにも仕上がっていますね
全体的に鋭く磨き上げられており変化した、と思ってる内はいつもと違う感触を受けますが
それが馴染んでくるとこれが格好良いんだ、と思えてくる懐の深さが特徴的ですね。

「GIFT」では「能動」をしっかりと歌い切り、
「Fourth Wall」では都合の悪い現実とその道を歩くべきという非情さ(まともさ)を歌い切った
今作でもその両方が融合して組み込まれてると感じてますけど
それに加えて歌われているのは
すべての人と分かり合う事は出来ない
100%伝わる事は有り得ない
自分が選んだ行為や思想は場合によって他人に不通且つ傷を付けるものでもあり得てしまう、という
ある種の「シビアさ」なんですよね


好きな事をしてもいい
だけど誰一人として
人を傷つけないこと
そんなものを想像できるかい (Flower of life)


彼の仕草や彼の愛し方はあの国では罪
彼の首飾り彼の祈り方はあの神では無効 (Meursault)


ただ単に「行け」「やるべき」と無責任に背中を押すばかりでもなく
積極的な「能動」が引き起こすであろうデメリットもしっかりと歌われているんですね
こういうところにもTHE NOVEMBERSの誠実さを感じてしまう訳ですが
大事なのは「事実」ではなく
やっぱり「選択」なわけです
闇と光を同時に提示して、その上で聴き手の意思や決意の程を問いただす
「なぜ?どうして?」ではなく「そういうものなんだよな」と思える素養を提示する
納得して前に進んでくれる事を祈る、という方法論は無責任からはまったく掛け離れたものであって
自律、勝手に、という前置きはありつつもしっかりと聴き手や世間との繋がりを感じさせる一枚にもなってます


知って
想って
生きて
終わって (Meursault)


短いけれど、このフレーズが実に象徴的ですね
いい加減じゃない、無関心じゃない、ただの自己満足でもない
本気で聴き手の意識変革や前に進む為のエネルギーの一部になろう、という気概を感じる
音が格好良い、とかメロディがゾクゾクするだけじゃなく歌詞に関しても相当の完成度を誇る
様々な角度から再考しても妥協の余地が見当たらないアルバムになっていると言えると個人的に思う
勿論テトリスを題材にしたりと遊びの要素もあるのでただ重いだけでもない、っていう。
そこがまた絶妙ですね。


で、個々の楽曲に触れますと
とにかく性急かつ神々しいアンサンブルに耳を惹かれる「zeitgeist」の時点で最高です
この曲は「真っ白」というイメージそのものでその曇りなき美しさに陶酔してしまう曲ですね
前作の冷徹さを引き継いだ「Louder Than War(2019)」と「鉄の夢」もそれぞれで格好良い
どちらも表面的な怒りではなく、内側からグツグツと煮え滾ってるような怒りを想起させる楽曲です
歌とサウンド、アレンジはそこまで激情じゃない代わりに内心激昂してるのが伝わって来るというか
顔は冷静だけど内なる怒り、衝動をピリピリと感じる類の音
特に「鉄の夢」は後半メロディーの雰囲気が変わるパートがあってその変化も快感です
そしてテトリスを歌詞のモチーフに組み込んだ「We」、
前々作「GIFT」っぽいリフに後半シャウトという正しく前作前々作の融合ソング「Wire(Fahrenheit 154)」
この辺は前述の聴き手に這いよるようなシックでクールなメロディが光っている楽曲群
童謡のテイストを加味した「D-503」のユニークさ
どれもこれも一筋縄ではいかない複雑さと今のTHE NOVEMBERSの個性に満ちた楽曲に仕上がっています
正直ここまで内側からゾクゾクっとする感覚のロックも今は早々ないと感じて最高です

後半からは前々作のテイストが強くなり
シビアさ漂う「Meursault」、
バンドアレンジに拘らないこれまた神秘性あるアレンジが美しい「Sky Crawlers」、
この曲はそれだけに留まらず聴き進めていく内にどんどんポップに開放的になっていく
その変化も同時に楽しめる二段構造のような楽曲構成が素敵な曲ですね
そしてラストに決定打的な名曲二曲
「Ceremony」と「Flower of life」があります
最初は神々しい音像から這うようなメロディラインを武器とするシックな音像に変化し
それが段階を経て最後には完全にポップに染まっていく一連の流れは正直見事としか言えない
バラエティに富んでる、とかそういうのではなくまるでグラデーションみたいなアルバムだなあ、と
実にアルバム一枚通して聴く価値があるアルバム、というのもある種の提示になってる感覚で好印象
冷徹だったのが毛布みたいに柔らかく優しさが零れ落ちていく方向性に最終的に変わる
これを聴けた時点で自分にとってはまた大切な一枚だとはっきりと感じれた気がします
全体を通してかなりのオリジナリティを感じる楽曲群であり
その上で普遍的なポップも兼ね備えている
まさしく「GIFT」と「Fourth Wall」に対しての一つの回答になり得ている作品だと思います
個人的には大々的に支持することをためらわない、いとわないアルバムですね。
始まりの一枚には実に相応しい、今のTHE NOVEMBERSを象徴するような傑作アルバムです。
是非、触れてみて欲しい。そして聴き込んで欲しいです。
















ちなみに自分はMERZのオフィシャル通販で購入いたしました
今回アマゾンとかでは取り扱ってないのでブログのみのレビューになりますね
小さな、ノベンバの模様入りのトートバッグとまるでプレゼントのような大きめの封筒に入ってる包装
そしてメッセージペーパーとおまけとしてひなげしの種が一緒に付いて来ました
こういう買い方も有り難味があって全然アリですね。
良い音楽を、受け取りました。
ありがとう。

・・・ツアーも楽しみです!




この子の明日を守りたい
この子に明日を届けたい
薄紫の花で飾って
僕らはこれでよかったんだ
全てこれでよかったんだ (ceremony)




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youth(青春)/bloodthirsty butchers

2013-11-23 23:32:04 | 音楽




















正直な話、中学生の頃に夢中になったバンドってやっぱり永遠だと思う
一番多感な時期だし一番憧れを投影しやすい時期だし、私にとって吉村秀樹はそんな存在だったし
大人になってようやくライブに行ける様になって聴けた曲たちはその度に感動していた
というか、ブッチャーズを好きな人って「ただ好き」って人が少ないように思う
深く感情移入するくらいに大好きって人が多いように思える
私にとってもそうだったし、
人生の半分以上聴き続け追い駆け続けて来たバンドマンの訃報に関して言えば
今でも信じられないし、信じたくない、自分を構成している部品の一部が抜け落ちたような感情
ここまでバンドマンの訃報が辛かったことなど今までの人生で初めての経験だった
それはやっぱり思春期の時期に、
疎外感を受けながら聴き続けた音楽だから
心の支えだったからこそこんなにもショックを受け現実を直視出来ないという現実が待っていたんだと思う。
それくらい私個人的にブッチャーズの存在に憧れ、揺ぎ無い、永遠のような存在だったという話です。
あの頃一生懸命レコード店でブッチャーズの音源を集めた記憶はある種の宝ものです。
なんせ置いてる店が少なかったしね(笑

許せなかったのは、
ブッチャーズの音楽にこれで「既に亡くなっている」という付加価値が生まれてしまった
フラットであり続けて欲しかったバンドの音楽にフラットさが消えてしまうのは
ファンとしては耐えられなかったし、
もっと違う形で評価されて欲しいバンドだった
もう二度と現在進行形の意識でブッチャーズの音源を聴ける事はない・・・そう思ったからこそ
初めてミュージシャンの訃報で泣いたし、ファンとして心が苦しかった。それくらい大きな事だった。
だけど、このアルバムを聴いて確かに変わった意識もちゃんとあって
「最後まで現在進行形だったんだな」という確信
それによって最早亡くなってるとかフラットだとか関係なく
「最後まで最高を貫き通せたファン冥利に尽きるバンド」という新しいイメージを手に入れることが出来た
このアルバムを聴いて今一番思うのはそういうありがたさ、そしてメンバーに対する感謝の気持ち。
少なくとも、これを聴く前と聴いた後じゃ意識も悲しみの量も全然違う。
ブッチャーズをずっと追いかけて来た人
昔好きだった人
そしてこれから聴こうとしていた人、その総ての人にもれなく聴いてもらいたい
前置きが長くなりましたがつまりは今回も今回で最高に格好良いロック・アルバムだという事です。
最後の曲が「これから」を予感させる実験性も含めたナンバーであったことで
より「進行形」という意識はしっかりと高まった
「伝説」を目指さず
最後までストイックに音楽に、ロックサウンドに向き合い続けたメンバーの生き様が反映されている。
ああ良かった、最後までブッチャーズはブッチャーズであり続けた
ブッチャーズを譲らなかったんだ、としっかりと思える
その意味ではもしかして今までで一番聴いてて「嬉しさ」を感じ取れたアルバムかもしれません
最高傑作を常に生み出し続けてきたブッチャーズの最新の最高傑作がこれです。
そうはっきりと胸を張っていえるアルバムだと私個人の裁量にて思います。


どっからどう聴いても最高のアルバムなんですが
往年のブッチャーズらしさを最大限に活かしつつそれを磨き上げている
そういうアルバムに仕上がってるんじゃないかと思います
「安心」と「発見」が両方詰まってるというか
「これだよこれ!」と「こう来たか!」がちゃんと同居出来ているアルバム
あの感傷をくすぐり感情を揺さぶる偉大なブッチャーズの魂が健在も健在と言える音像
同時に今までの経験をフルに生かしある種極まった印象も受ける作品なので
これが最後というのも誤解を恐れずに言えば納得なのかもしれない
それくらい「らしさ」溢れる、
旨味溢れる作品であり
より一層洗練されたブッチャーズ・サウンドを存分に楽しめるアルバムになっていると思います
今まで培った「らしさ」をより研ぎ澄まして鳴らしている感覚の作品ですね。

個人的に象徴的だと思えたのがライブでも定番化していた「デストロイヤー」、
吉村秀樹は歌の上手さというよりはそのどっしりと重い声質の良さで勝負してた感があって
その揺ぎ無さにファンは惹かれてたと思うんですけど
この曲は「歌が上手い」と単純に感じます
別に普段と違う歌い方でもないけど
普段以上に情感だったり小気味よさ、哀愁が歌に付随している気もしていて
遺作となったアルバムで「向上」や「進化」を感じ取れるのが随一だと思える名曲に仕上がっています
こういうここに来てある種の伸び代が感じられる曲があるからこそまだ「これから」のバンドだと思える
最後まで「向上」を止めずにやり切ったバンドだったなあってしみじみ思えるのがとても嬉しい。
青春のくすぐったさ、甘酸っぱい感じが実直に反映されたメロディとアレンジも素敵です。

一曲目の「レクイエム」はテクニカル且つ勢いも止めない独特のドラミングと
洗練されている「美しい激しさ」が存分に楽しめる覚悟ある名曲
「コリないメンメン」もここ最近のライブではお馴染みだった初期を思わせるパンキッシュな一曲
そしてここに来て更に丁寧なメロディが光っている「ディストーション」もまた堪らない
この曲を聴けば轟音だけでなくメロディに関しても腐心していたバンドだというのがよく分かる
王道のブッチャーズ節が色濃く注入されている「サイダー」に
繋ぎかと思いきや意外とガッツリ鳴らすインストナンバー「Techno!Chidoriashi」の盛り上がり
そしてアレンジ面で新鮮さと不思議な、でも癖になる感触を残す「Goth」は
ブッチャーズ流オルタナティブ・ロックの一つの極みとも言えるナンバー
かゆいところに手が届く感触が非常に堪らない一曲です
嵐のように激しく聴き手を揺さぶる「ハレルヤ」は今作でも際立って爆音っぷりが痛快な一曲
そして感傷に触れるブッチャーズの良さが存分に反映されている「youth パラレルなユニゾン」、
ギターの音色と儚げな歌声に触れてるだけで泣きそうになる楽曲です
この曲もまた感傷タイプの楽曲では一つの到達点だと思える曲
最後は渋いギターの音色とメリハリの付いたまた新しい音像を予見させる「アンニュイ」、
今までのテイストがしっかりとここ近年のブッチャーズというフィルターを通して鳴らされている作品
だけどこの曲だけはそこから外れた、「ここからのブッチャーズ」を感じさせる曲になっていて
前述のように最後まで「進化」や「新機軸」を掴む事を選択し続けた
そういうブッチャーズの高い志が反映されてるラストに仕上がっているので
その意味でも「現在進行形」「伝説にならない」という意思はしっかりと感じられる
正に絶妙なバランスとクオリティの新作になってくれたな、と。

今作が吉村秀樹の生前最後のアルバム、という事実と感傷を一切取り除いたとしても
余裕で傑作じゃない?って言い切れるような、そういうアルバムに仕上がっていて本当に良かった。
何より、最後の最後まで新鮮さや表現のその先を求め続けていたと言う事実が肌で感じ取れた事が
このバンドのファンを長年やって来た者としては最高のご褒美だし誇らしいです。
ブッチャーズがブッチャーズを二つの意味で貫き通したアルバム。
是非多くの方に聴いて触れて欲しいな、と願う。
そしてゆくゆくはアナログ化も・・・。
















色々書いたけど、純粋に、このアルバムが大好きです。
「あの頃」(青春)の匂いと今の奮闘が正しく交わっている趣溢れる作品ですね。
轟音やオルタナティブ・ロック、情感漂う歌声がお好きな人は勿論
そういうセンチメンタルさが滲んだ音楽が好きな人にも是非伝えたい一品
名盤だと思います。

「全曲好き」という前提の上で敢えてオススメ挙げると、
小松さんの記名性溢れるドラミングが痛快な「レクイエム」、
甘酸っぱさと焦燥感、そして最後には素朴な感動が滲む「デストロイヤー」、
不思議なアレンジが癖になる「Goth」、
そして感傷的サウンドの極み「youth パラレルなユニゾン」、
メロディメイクが見事な「ディストーション」辺りが特にお気に入りです。ずっと聴き続けます。
聴き続けられます、この音ならば。



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MONOBRIGHT three/MONOBRIGHT

2013-11-22 19:09:07 | 音楽



















淋しいだけなら他へ行って欲しい
ふざけた人生で私 まだ笑えない (風街ロマンスパイダー)






















4人に戻って初のフルアルバム・・・ですが
ここ数作のコンセプチュアルさに比べると「シンプルに良い曲を詰め込んだ」という印象
かつ元々の「ひねくれバンド」的な方向性の楽曲も多くある種原点に立ち返った感じでもあるんですが
ただ、タイトルから察する単純な「原点回帰」って作品でも全然なくて
ここ数年の経験もきちんと生かされている
それは楽曲に於けるエネルギッシュさだったりパワフルさ、所謂「突き抜けた」感覚だったり
アレンジや曲調の幅広さ、詞のテーマ性の多様化なんかも継続して貫かれている
ここ数作で得た経験や方向性をきっちり血肉化した上で
元々のひねくれ、変態要素を前面にも出している
そういう元来の要素と「ADVENTURE」以降の分かりやすい振り切れ感を正しく融合させたのが今作であり
その意味では「帰還」であり「地続き」でもある、今出す類の作品としては限りなく正解に近い(と、思う)
また新しい一歩を予感させるアルバムでありこれ自体もまた傑作という幸福な作品に仕上がってると感じました。

個人的にMONOBRIGHTが本当の意味で脱皮したアルバムは「ADVENTURE」だと思っていて
あのアルバムはMONOBRIGHTが如何に正しい音楽フリークなのかを証明するような傑作で
今でも名盤だから聴いて欲しい、って思ってるんですが
あのアルバムの何が良かったか、って言えば一曲一曲の「振り切れ感」だったんですよね
とことんまでその方向性をやり切る潔さに
その上でそれを出来ちゃうバンドの地力もまた凄かった
そしてそれを更に肥大させてパンクやシューゲイザーまで飲み込んだらしさに留まらない傑作「ACME」
かと思ったらライブに於ける躍動感や温か味、
純粋な楽しさを完パケした目的あるアルバム「新造ライブレーションズ」と
最早ダンスロックやひねくれ系ギターロックという枠では収まらない活動をしてきた訳で
それらの成果がしっかりと血肉化している今作を聴けたのはやっぱりファンとしては嬉しいですよね
ちゃんと振り切れ感は印象として残るし、幅が狭い感じもしないし、かつ温か味も存在しているという
ある種ここ数年の活動に対する回答のようなアルバムに仕上がっている、という気もします

5人の時は本当に音に厚みが出ていて相当好みだったんですが
4人に戻っても所謂「物足りなさ」を感じない、
一人一人の音の存在感を増すことでそういう印象になるのを防いでる感じ
正しく磨き上げられよりタフになったバンドサウンドを堪能するだけでも随分楽しいアルバムですね
前述のような印象からするとこれまでの総まとめ、もっと言えば素の感覚が色濃く反映されてる作品であり
コンセプチュアルとか新しい音像というよりは今のMONOBRIGHTの経験や地力が出ているアルバム
培った経験を活かしてバンバンキャッチーな名曲を作りました、みたいな6枚目で
その意味では今までの成果が宿った作品でもありますね
時間もコンパクトでサッと聴けてグッと来るタイプの作品なので今の代表作としては相応しい
コンセプチュアルではないけれど、意図は汲み取りやすい目的もしっかりと感じられる傑作かと


今作では割と変態成分が多めに注入されてもいますね
まず2曲目の「OYOVIDENAI」は初聴きだと誰もが変態だと思うようないかれた曲です(笑
でも何度か聴いてるとその狂気にも近い変態っぷりが癖になってきます
またストーカーちっくな「トライアングリー」での綺麗事じゃない明け透けな感情の放出や
「妄想難破奇譚」では歌い方からして変態の匂いがする(笑 でもメロは超ポップ、という
男の持つ変態さや意地の悪い部分を上手く頷けるぐらいにキャッチーに料理して提示してる印象
そういうMONOBRIGHTらしい記名性のある楽曲が多々配置されてるのが初期からのリスナーとしても
嬉しいですし
「トライアングリー」はそれに加えて90年代前半のロックのようなノスタルジーさ
ちょっと懐かしいテイストのアレンジを今風に還元して演奏しているオシャレさが素敵でした。

一方で、そういう「君と僕」だけの世界に留まらない楽曲も多く
往年の歌謡曲をきちんとMONOBRIGHTのフィルターに通して再構築した「風街ロマンスパイダー」、
タイトルが意味深だと思ってたら素直なアイドル賛辞ソングで逆に意表を突かれた「アイドル」、
多幸感溢れるパレードソング「色色」に
スタイリッシュなリフを中心に聴かせる「ブランニューウェーブ」等
詞のテーマにしろアレンジにしろ幅の広さを感じさせる構成にもなっていて
特に今回はメロディのメリハリが凄くよく出来てる感じがします
例えば「アイドル」なんかはAメロとサビじゃ全然印象が違いすぎで面白い曲だし
「ブランニューウェーブ」もダウナーでクールな歌いだしから加熱するサビの気持ち良さが癖になる
変態曲代表の「トライアングリー」も攻めるABメロからユニゾンで聴かせるサビへの変化がユニークな曲
そういう構成の練り込み具合に関しても評価されていいアルバムだと思います

そして、今作を代表する名曲ふたつ「youth」と「空中YOU WAY」
「youth」はシリアスな空気感と瑞々しいメロディ、間奏の滾ってるバンドサウンドの熱さと
一曲の中に様々な要素が入りつつも最終的にはストレートに名曲と感じられる芯の強いナンバー
記憶の中の風景を実直に想起させる歌詞に関しても完成度高いと思います

「空中YOU WAY」は今作でも随一の推し曲ですね
今までのキラーチューンと比べても更に突き抜け度はUP
でも、この曲の凄い部分は加えて刹那的な感触が残る事によって生まれるカタルシス
勢いがあるだけじゃなく情感すら含んだサビの出来栄えとただ単にキャッチーなだけという気もしない
ある種の「感傷」も含まれている奥深さにもあるんじゃないかと個人的には感じてますね
特にサビの「連れてって」の部分に関しては何故か聴いてるとちょっと切ない気持ちになります。
何かのテーマソングにしても構わないくらい生のエネルギーに満ちている曲ですね
この曲は初めて聴いた時のリピート率が一番高かった(笑


と、そんな風に「変態」も「名曲」も「多様性に貢献するナンバー」も9曲と言う多くない曲数の中で
しっかりバランスを考えて詰め込まれている手さばきに関してはやっぱりスゴイなあ、と
遠回りして来ましたけど、要するにただ単純に良い曲詰まってます!という正しいアルバムなんですよね
これを聴けばMONOBRIGHTの記名性、音楽愛、メロディメイカーとしての質の高さ分かるかと
今回も今回で傑作だとはっきりと思える、そんな新作でした。
ポップでマニアックでユニークなアルバムです。















良い曲は多いんですが、個人的に推したいのは「空中YOU WAY」「youth」「OYOVIDENAI」「アイドル」
同じ週に発売されたbloodthirsty butchersのアルバムとタイトルが同じ曲が入っているというのが
彼らを敬愛し一緒にツアーも回った事を考えるとドラマチックでなんか良いです
あと「トライアングリー」はなんとなくCASCADEっぽくもあるな、と 余談ですが。

これを引っさげた記念ライブは今のところ来年三月のZepp Tokyoワンマンだけですね
でもホントにMONOBRIGHTの良さがコンパクトに凝縮されてる作品なので是非ツアーもやって欲しいな
「OYOVIDENAI」は特にライブで堪能してみたい曲です(笑)。


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