超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

俺の妹がこんなに可愛いわけがない 第15話(配信最終回)「俺の妹がこれで最終回なわけがない」 感想

2011-05-31 13:19:35 | 俺の妹がこんなに可愛いわけがない






超シスコン爆誕。






「勝てなかった」

今までの配信だと、京介にも友達にも一切連絡を取らず何をしているのかも分からない
そんな隠れ蓑状態だった桐乃。
それは彼女のプライドが招いた事態で、留学してからこっち桐乃は一度も勝った事がなくて
「勝つ度にみんなに連絡を~」という彼女内の条件を付けていた事もあって
連絡したくても出来なかった。
多分、もし連絡したとしても最近の状況を聞かれたら言う事が、会話の中で合わす顔がない、
ってそういう想いでそういう事態に至ったんだと思うけど。
どうしても格好悪い部分は見せたくない。
甘えないでいたい。

「どんだけストイックなんだよ」

何にでも真剣な桐乃だからこそ、逃げ道を封じたわけだけど
それにも限界があって
どいうしても誰かを頼りたくなってしまった。
だがしかし「来て」なんて気軽には言えないし、言える距離でもない訳ですから
その分鬱屈した感情が溜まってしまって
その時もう陸上すら辞めたくなっていたのかもしれない。
だからもう全部捨てよう、と。
そこまで追いつめられてたわけ。

「会いに行く。」

でも、黒猫さんや父親に任された事もあって・・・
いや一番は京介の本心からかな。
その一歩手前で、ギリギリの状態の桐乃の前に登場した京介。
その心は?って聞かれれば
単純に妹に会いたい、桐乃に会いたい、連れ戻しに行きたい。寂しがってたのは周知の事実。
その寂しさを埋めようともしたけれど
その実埋まるなんて事もなくて
だからこそ大切な自分の妹を彼は・・・久々に再会した兄妹タイムは観てる側にとっても至福だった。

負けっぱなしで帰国、というのは勿論桐乃の性格的には性に合わないと思う。
だけれども、このままの状態で居る事も良い事だとは思わない。
「まだ子供」
されど子供。
何度も何度も挑戦できるチャンスはまだまだ残っている。
このまま意地張ってガムシャラに続けるよりも、もう一度体勢を立て直して、またリベンジすればいい。
なあに、只でさえプライドの塊のような桐乃のことだ
このまま腐って終わるのはありえねえさ。
それに、京介の目もあるしね。兄貴に格好悪い自分のままで終わらせたりはしない。
幸い調子の良い時に勝てた実績だってある(京介効果絶大やね)。
それが一つの自信に繋がる。
世界すら目指すほど、ストイックで、器用貧乏な性格の持ち主桐乃。
その様子を観てたら今後にも期待してしまうと同時に
精神的な成長も垣間見れて
それが個人的に嬉しかったのでありました。京介がここまで来てくれた、あそこまで必要としてくれた
その事もきっと大きいんだろうな。(本当は)大好きな兄貴のことだもんね。

という訳でアニメ版「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」も
これにて終了でございます。
去年の10月から半年以上も掛けて書いてきましたが無事完走出来ました。
今まで読んでくれた方々どうもありがとうございました。
今度は2期でお会いしましょう!(爆)。




いや~終わってしまいましたね。
TRUE ROUTEからは傑作回の連発だったんですが
この最終回では桐乃に続いて京介も自分の気持ちに素直になれた節があって
それが一番良かったと思います。
もう少し尺があれば後日談も描けたと思いますが
それでもお互いの気持ちを確認出来ただけでもお腹いっぱいですね。
放送版の11話と対になるような話だったと思います。

全体を通して考えてみると
インテンションアニメ、というか個々のキャラクターの行動、特に桐乃の行動には
必ず裏の意志があって
とうかそう考えたくなる節があって
それが個人的にとても面白かった。
面白かったどころか、あまりに気になって原作を読んでしまったほどでした。
ちなみにラノベをちゃんと読んだのもこの作品が初めてでした。
それくらいお気に入りって事ですね。
ってな訳で原作でも引き続き追って行きますよ。インパクトのある回が他のアニメよりも多めで
その点でも視聴者を飽きさせない作りになってて良かったかな、と。

このアニメは「誰々派」に分かれやすい作品だと思いますけど
個人的には最初から最後まで桐乃が一番好きでした。
器用貧乏というか
めんどくさい性格だなあ、っていうか。
でもそこが何より可愛く思えるんですよね。溜めて溜めてちょっと出す、って配分も好きだったし。
その性格は生き辛さも生むでしょうけど
受け止めてくれる相手がいる
そして桐乃も十分に彼らの事が大好きだから
その意味ではどんどん成長して、ますます魅力的になって。そうなっていくと思います。
ここ最近のアニメでは最もお気に入りのヒロインでしたね。


と、グダグダ語ってきましたが
ぶっちゃけ可愛い桐乃のカットがOPから散りばめられていて
個人的にニヤニヤしっぱなしでした(笑)。
その点でも自分向けでしたね!

最後にこの間の千葉モノ記念切符の記事
http://blog.goo.ne.jp/nijigen-complex/e/ea5890b07ac91ee884341ff4fe3b73b4

それと原作最新刊の記事も置いとくので既読者の方は是非
http://blog.goo.ne.jp/nijigen-complex/e/a49f85cc5e35e4a0101b07635e0b5bb4



いつもより記事が長くなりましたが、ここで〆です。また続編があったら必ず観たい作品ですね。
お疲れさまでした!




eastern youth 「アノ窓、コノ窓、灯火トモセ」@千葉LOOK 11.5.29

2011-05-31 02:48:11 | ライブレポ





昨日、っていうか既に一昨日の話になるんですけど
eastern youthのツアー初日に参加して来ました。「アノ窓、コノ窓、灯火トモセ」。
元々前回のツアー初日にも参加する予定だったんですが
あの時は親戚の不幸があって
行く事が出来なかったんですよね。だからある意味では個人的リベンジ的なライブでした。

その時の想いもあったのか・・・って書くと若干クサいですけど
正直相当に調子の良い
ガツンと来るライブに仕上がっていたと思います。ちょっとだけ、泣きました。特に新譜の曲が良かった。
それは定番曲を何度も聴いてるから、っていう前条件もあったと思いますが
それ以上に新譜の曲が、単純に凄く格好良かったんです。
引けを取らないくらいに。
泣いた曲も新譜の曲だったし、中学生からのファンとしてはその事実がとても嬉しい公演でした。

ただ、セトリのメモを紛失したので(汗)
その辺は非常に曖昧に書いていく形となります。
いつもとは違った形式で。

これからツアーに参加する予定の方は、セトリのネタバレがあるので注意です。では以下。




●新譜の曲
ニューアルバム「心ノ底二灯火トモセ」からは10曲中8曲を演奏。
「午前0時」と「砂を掴んで~」が抜かれた形かな。どっちも好きな曲なんだけど
「東京West」とか「靴紐直して走る」が思った以上に格好良くて、後者はイントロの段階から
既にグッと来る音像でした。
というか基本的にどの曲もイントロのインパクトが高いんですよね。
いきなりガッと攻めたり
渋く引いたりと
緩急も見事で、時に始めの時点からアンサンブルが爆発してたりと
その衰えを知らぬ演奏の凄みは観ていて本当に感動しました。って書くと安っぽく映るかもしれませんが
やっぱりサウンドだけでグッと掴まれるものは往々にしてあって。
新譜の曲ではないですが「夜明けの歌」の叙情的な間奏も実に浸れましたね。益々テクニックも
衝動も勢いを増してて、
「直情バカ一代」とか早くもシンガロングや腕上げが生まれてて
その馴染む様にも気持ちいいなあ、と思えました。
何気に「雑踏」のメロがキレイですね。

一番良かったのは、「這いつくばったり空を飛んだり」。
Aメロで少し泣いたのがこの曲でした。


●旧譜の曲
代表曲の連発でプチベスト仕様のセトリ。
中でも「男子畢生危機一髪 」の存在感は流石のもので
一体感も半端なかったですね。
「青すぎる空」へとの組み合わせも抜群で、その辺りが個人的ハイライトでした。
必死に歌って、形相で叫んで。
それが凄く(ある意味で)美しく見えました。正に情感の塊。

それと、やっぱり「一切合切~」は何度聴いてもガチでど真ん中に来ますね。
正直新たな代表曲といってもいいような・・・
それくらい存在感が大きくなってる気がします。加えて「沸点36℃」の切れ味も鋭くて
楽器同士のぶつかり合いと渾身の叫びに目も耳も離せませんでした。
割とそれぞれのアルバムから代表曲一曲ずつって流れですが
最近のになるほど洗練されてる気もしてたり。
いつまでもカッコウヨイ、って事ですね。もちろん「夏の日の午後」は即鉄板仕様で。




うろおぼえセトリ(多分順番違う)
ドッコイ生キテル街ノ中
靴紐直して走る
這いつくばったり空を飛んだり
沸点36℃
荒野に針路を取れ
東京West
踵鳴る
雑踏
直情バカ一代
男子畢生危機一髪
青すぎる空
雨曝しなら濡れるがいいさ
尻を端折ってひと踊り
再生工場の朝
夜明けの歌
一切合切太陽みたいに輝く
夏の日の午後


最近タバコジュースとかもそうですけど
歳重ねたり色々と変化がある中で彼らのような、弱者の立ち位置からの音楽が
異様に体に沁みるようになってきちゃって
それは学生時代の比じゃないです。
それと共に、歌詞を聴いてると現実の生活の事を考えてしまって
同時にそこからの方法論を示唆されてるような気もして。
本人も「ロックスターになりたいわけじゃない。ただ向き合いたかっただけ」と語ってましたが
その発言含め感じるシンパシーの容量が半端ではなく
盛り上がりつつもその実体だけじゃなく心にも作用するような・・・
その度合いが昔よりも高まってるなー、と感じたライブでした。

モヤモヤした気分の人がいけば
もしかして何かを掴めるかも。そうでなくとも、演奏の出来も本当に抜けが良くてね。
結構前の方で観てたので耳はキンキンしましたが(小ハコだし)
でも、受け取った感覚は相応のものでした。

つまりは、最高の初日でした!




日常 第9話「日常の第九話」 感想

2011-05-30 01:43:54 | アニメ






大福ネタ来たねー(笑)。



このアニメの特徴として、放ったら投げっぱなしというのがあると思います。
で、個人的にはそれが気持ち良くて仕方がない。
気持ちいいというか
あからさまに他と違うのが嬉しい、っていうか。迎合してないのが素晴らしいと思います。
では今週は通常営業で以下。





■テスト終了ネタ(原作6巻「日常のショート8」ネタ)
・最新刊のネタきたねー
・確かにテスト終わって嬉しいけどさ
・この盛り上がりは異常(笑)。
・戦争終結かと


■将棋さしたのかよネタ(原作2巻「日常のプロトタイプ2」より)
・まさかの桂馬
・よりによって桂馬
・したらば王将
・でも、ハッピーバースデイ
・違うのかよ
・2段オチかよ
・「ポジション」の発音の仕方がネイティヴで素敵すぎかよ


■豆テストネタ(原作3巻「日常のショート3」より)
・oh...Street King
・Sexy


■オリネタか?蕎麦屋ネタ
・これは「あるある」に近いですね
・本当に取れたて
・泣き落とし
・すれ違い


■蚊ネタ(原作2巻「日常の32」より)
・夜中に蚊と格闘
・いやでもこれは分かるよ
・とことんまで闘いたくなっちゃうよ
・その結果がアレだよ
・アレなゆっこだよ

・でも、一緒に寝たいよ(←


■おかし抜きネタ(原作2巻「日常の24」より)
・いちご牛乳抜き、と。
・じゃあネジを外してやるよ、と。
・ブラフ
・ふざけんな(笑)。
・ああでも泣きじゃくるはかせ可愛いな!可愛いは正義だな!(某ましまろ的な)


■大福フェア(原作1巻「日常の16」より)
・大福ネタ来たー(2回目)
・でもこのネタ凄く好きなんだよ
・これぞ正に!っていうネタですよね。
・大福のイメージって何なんだろう
・女の子にパンチは酷いぞ
・ゆっこの反応も酷いぞ
・店主の反応も酷いぞ
・でも、無料で配るみおも何気にアレですよね(笑)。

・本当にフェアじゃなかったんですね。




オチがない故に、投げっぱなしって印象もある今作
それが人によっては評価の分かれる回にはなってるんでしょうが
個人的にはその「意味の無さ」に惚れますね。
意味のあることだけが総てじゃない。
無駄な感動は挟み込まない。
その徹底っぷりが至極ナイスであります!ってな訳で原作ファンとして追うのが楽しみ
と共にアレですね、次回予告が平野さんだったのがこれまたナイスキャスティングでありました。
また実験的な書き方にも挑戦してみます。
雰囲気だけでもゆるりと出来るね。






アスタロッテのおもちゃ! 第8話「強気のカンマ」 感想

2011-05-30 00:42:26 | アニメ





理屈じゃない。





どうしてあの二人が?なんて噂話はよく聞く・・・いやそうでもねえか。
それはともかく人を好きになるのは理屈じゃないとはよく分かる。
美人とか格好良いとかそれ以前の問題であって
要はフィーリングの問題。
ロッテと直哉がそういう関係なのはよく分かりますよね。

そもそも直哉は完璧超人ではなく、一度失ってるからこそ
多分人間関係には慎重、
慎重というか大切にしてるんだろうけど
だからこそロッテに対してそういう感情は抱かなかった。
ではどうする?ってなった時に、それではライバルを出しましょうと。
しかも告白までさせましょうと。
これは上手いですね。
流石の直哉も意識せざるを得なかった。いつもならエスコートする側の直哉のデレ顔・・・
いいもの頂きましたわ(笑)。
先週のイニちゃんもそうだけど、こういう素敵な表情魅せるの本当上手いよなあ。
最後にチラッとっていうバランスもまた絶妙だと思う。


そしてライバル役のシグルド王子。
ナンパだが、元軍人という何気に苦労人でもある。
その反動もあるのかなあ?とか思いつつ
何気に妹のドーラが可愛くて(笑)。個人的に彼女、兄のこと好きな感じもするんだけど
その辺はどうなのかしら?
胸の事でバカにされるシーンは不覚にもちょっとキた。
何気に良キャラの宝庫じゃないか、この作品って。そんな彼の本気の告白、悪くはなかったよ。

あと個人的に気になってるのが3人組の八重歯の子、
リュッカちゃんが何気に可愛い。
というか無防備過ぎる。
あの格好は、もう少しでいちごが見え・・・いや、これ以上はもう何も。
声も初々しくて好きなんだが、いつかスポットが当てられるといいな。無理かな。
元々八重歯好きってのもあるけれど。




ってな訳で今週もピュアピュアで実に素敵でした。
なんか毎週良いよなあ・・・このアニメ。
オチもインパクトがあって良し!キモかったけど(笑)。ロッテと明日葉のコスプレもゴチでした!




花咲くいろは 第9話 「喜翆荘の一番長い日」 感想

2011-05-29 22:30:43 | アニメ





ボロボロになって駆け回れ。





文字通り、生き恥を晒し、鼻水を垂らし、傷も負った状態で
五里霧中に徹を探す緒花。
本当なら長いものに巻かれてりゃこんな辛い想いも恥も掻かずに済むのに
それでも這いつくばって、息切れするほど頑張ってしまう緒花の姿に感動した。

ぶっちゃけ立場としては祟子さんの方が上だと思う。
それにただ従ってりゃいい。
本当に?
自分より上の立場の人物が言う事が本当に本当なのか?
賢く計算高くやることが総てなんだろうか。
現実じゃそのパターンもあるでしょう。でも緒花はそれを許さなかったんですよね。
立場としては当然一番下っ端なのに
気づけば巴さんや徹さん等自分よりも先輩の心すら動かしていた。
それは女将さんの方針ってのも勿論含まれてるんだろうけど、それ以上に彼女のガムシャラな
なりふり構わない姿が彼彼女らを動かしたんだと思う。
あの目出度い場から一切の躊躇なくバイクを走らせた徹さんも
なあなあな態度だったが、一気に勘を取り戻した巴さんも、両方格好良かった。
当然自分の出来る事を最大限にこなした民子、菜子もね。
蓮さんだって完璧超人じゃない。
一人の人間だから。頼れる後輩が戻ってきて、息を取り戻したのは正直グッと来たねえ。
全員が全員自らを取り戻して
ビシッと一つの方向を目指して頑張っている。
ああ、なんて清清しいんだろう。

正直な話、涙とは全然別の意味で感動しました。素直で爽やかな感動。やはりこのアニメは話題性もあるけど
それとは別の、しっかりした部分で作られてるアニメなんだなあと思いました。
今までで一番良かった、と感じましたね。

現実の世界じゃ権力に屈してしまうなんて日常茶飯事ですよ。
だからこそ、こうやって権力に屈せず
自分たちの信念を貫き通す。
その姿勢の「正しさ」が自分の好みにフィットしたんですよね。その分次郎丸兄さんはヨゴレ役だったけど(笑)。
でも、全体的には本当にキレイにまとまりつつも
主張も感じさせるお話に仕上がりましたね。


一方で考ちゃんのペーソスがヤバいことになっとるね(笑)。
徹とはニアミス程度で防げたけれど
あんなに意気揚々として会いに行ったのに、まさかの通話だけで終わり。
家に居たのと変わんねー。
いや、でも間接的には大分作用したと思うけどね?
徹さんの緒花に対する好感度も上がってそうだし、結構心配な面もありますけど。
彼のバイト先の先輩の存在も気になるし、
こういう旅館外のドラマもまた気になる要素ですね。ワクワクしますね。あと心配も(笑)。

最後にはランキングに捉われず
本来の自分を出せた。
それが届いたっぽいラストの描写も、努力が報われたようでちょっと嬉しかったですね。
最初からそこ狙いはやっぱり緒花には打算的過ぎたね。
今回のような流れの方がやっぱ似合うわ。





という訳で大・満・足!って感じの1話でした。
こりゃあ手元に置きたくなるよね。