超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

「這いよれ!ニャル子さん」全話レビュー

2012-12-11 06:12:34 | アニメ(過去作)







先週、遂に「這いよれ!ニャル子さん」のBlu-rayをコンプリートしたので
その記念に改めて全話レビューなんぞをやってみます。この記事一週間以上制作してた為
文字数が酷い事になってますけど、まあおやつでも食べながら読んでみて下さい(笑

で、Blu-rayを集め終わるまでもなく次のシリーズも決定したそうで
その前に如何にこの1期が素晴らしかったのか?を自分なりにまとめておこうかな、と
正直集めるのはむっちゃ楽しかったですけどね(笑)。
マラソンなんて感じでは決してなかったです。

BDを入れると普通諸注意の映像が流れると思うんですが、
その映像ですらニャル子さんを使ってるその仕掛けっぷりがユニークで面白かった
ブックレットのイラストも毎巻好みでしたし、特に3巻のは素晴らしいですね。
そんな訳で長いですが、興味のある方はお暇でしたら是非という感じで。










◆第1話「第三種接近遭遇、的な」

記念すべき第1話です。特に何も考えずにボーっと観てた記憶があるんですが
あっという間にニャル子さんの素敵過ぎる仕草や表情、性格に虜にされてしまった記憶があります(笑)。
改めて観ていてもキャラクター性や物語の方向性が分かりやすい超秀逸な一話になってるんですが
何が一番良かったのか?って言えば
やっぱり個人的には良い意味での引っかかりの無さかなあ。
目的は非常にシンプル且つ納得の出来るものだし、真尋は半分ショタ的な魅力があるので
一目惚れって理由にもそこまで違和感が無い、何よりニャル子さんのキャラが半分おふざけだから
そこまで都合の良さも感じず
しかも迷惑も明らかにこうむってる設定なので
そういう都合の良い設定に関しての引っ掛かりが個人的には一切無い
そこが多分オートマティックに面白がれてニヤニヤ出来る一番の要因なんだろうな、と。
ある意味筋が通ってるなというか、実は相当まともな脚本なんじゃないかと
振り返った今はそう思いますね。
単なるインパクト狙いでもないというか、
きちんと考えられてるなあ、と。

個人的には所々でいちいち恥ずかしがる真尋くんの仕草が可愛くて仕方がないですね~(笑)。
いかにも思春期過ぎの男子らしい初々しさを感じる事が出来ます。
後は珠緒ちゃんの魅力も大きいですね、
こっちはちゃんとした人間なのに全く話を聞かずに暴走する辺りきっちりニャル子ワールドが出来上がっているな、と
最初見た時はお風呂のシーンが最も好きだったんですが今観ると何気に手料理を食べさす辺りの
健気な表情の数々にグッと来るなあ・・・と。まあ基本全部可愛いんだけどね(笑)。
シャンタックが吹っ飛ばされる部分では爆笑しちゃいますね。
あんなに立派な登場シーン用意してくれてたのに!



◆第2話「さようならニャル子さん」

第2話なのに「さようなら」って(笑)。
でも基本的なフォーマットは正に昔ながらのアニメ作品って感じの2話ですね
最初のクー子との戦闘は普通に見応えと絶望感があって楽しいんですが
覚醒の理由が真尋を傷付けられる事を阻止する為に、というのが
いかにも少年漫画らしくて・・・
って少年漫画じゃないんだけど(笑)。
しかしあれだけ溺愛っぷりを散々見せ付けられた後だと、それもまた説得力あるなあって思います
説得力と言えば、真尋くんを攫った理由がBLドラマに出させる為というものだったんですけど
首輪をつけてだとか、確かに似合いそうな感じがするのがまたいいよねというか
本人からしてみれば全然いいよねじゃないとは思うんですけど(笑
でも確かに似合いそうだよなあ・・・って思える程度には
ある意味説得力のある誘拐理由でしたね。
そこがまたイイです。

この回一番のニヤニヤポイントはクー子とニャル子の百合シーンですかね(笑)。
何気にニャル子の真尋に対する寵愛っぷりにこっちまで照れてくるし
クー子はクー子でやってる事がいちいち過激で面白い
最後には真尋くんが感謝の言葉を告げたりと
ある意味1話で足りなかった部分を補ってるかのような2話でもありましたね。
1話では真尋くん助けてもらっても気持ち悪がるだけで真面目に感謝する場面はほぼなかったですしね。
その意味でもきっちりとキャラ同士の信頼関係が築けた意義のある2話目だったかな、と。
そして最後の漫才パートがすこぶる面白い(笑
言い回しがいちいち笑えるんだよなあ。



◆第3話「八坂真尋は静かに暮らしたい」

クー子が転校して来た時の反応が真尋もニャル子も全く一緒で笑った。
その後もクー子の暴走は一向に止まらずといったある意味クー子回だなあ、という印象
逆にこの回だけ出演のニャル夫の扱いが凄まじく酷いんですけど(笑
まあ、あれも特に触れる事無く一瞬で済ましたいという
考えてみれば一種の情け深さなんですかね。
つま先だけにダメージという。
そんな大してやる気もなかったのに目標をいつの間にか遂げているというギミックが面白い回なんですけど
一番面白かったのは最後の母親の電話の時にあえぎ声を挙げて既成事実を作ろうとするニャル子さん(笑
途中途中で自分の身体も心も全部真尋さんのもの!って言い続ける頑固さ・・・
良い感じに言い換えれば健気さが所々で光っていて
その点でも面白い第3話目でした
勝手に居候卒業気分になっているずうずうしい部分も良い具合に笑えて好きですね(笑
かなり安定してきた印象のお話でした。何気にツインテール姿も可愛いです。

一番のニヤニヤポイントはどこでしょうかね、色々あるんですけど
始めの妹とか姉とかのたまっているパートでしょうか
真尋くんがシャンタックにデレたりと
順調に彼女らの感覚に染まり始めている事が分かります
そして朝っぱらから発情気味なニャル子さんの態度が実直に可愛くて狂ってて最高ですね!
でもそれよりも更に発情気味のクー子もまた良い具合にアナーキックで観てて退屈しませんでした。
彼女の存在によってニャル子が単なるデレデレキャラにならないのも良い仕事してるなあ、と。
そういった基本キャラ同士のやりとりを楽しむ回だったかなと。



◆第4話「マザーズ・アタック!」

冒頭から既に面白さMAXですね~(笑)。
人を食ったような態度がとにかく印象に残って仕方ないんですが
その後の母親の反応も予想外でこれまた面白かった
というか何気に話の分かるお母さんだな~とか思います
真尋くんももう少し真剣に庇ってあげろよ・・・とか感じるけど(笑
その後の料理パート?でのデレが可愛すぎたので結果的に良しとします。
両方とも可愛かったですね(笑

ハス太くんも初登場、弟としては良い感じですけど
まさか後々ああいう事になるとは・・・最後は一気に不穏な流れになって終わりますけど
この時点ではあんなオチが待ってるとは全然予想だにしなかったですね。
いや、ちょっとは予想してましたけど
そんで結局馬鹿馬鹿しいオチで終わるという鉄板要素
これがあるからシリアス路線に行く不安もなく最後まで観れたのかなあ、と
改めて観ていてつくづく感じましたね。いつの間にか生活に馴染んでいるニャル子さんたち含めて
ようやく彼女達の居る日常が普遍的なものになり始めた記念すべきお話ですね。
ニャル子と珠緒の会話も良い意味で破廉恥で面白かった(笑)。
つなぎの回ですけど、
前半の親子のシーンの手応えが大きかったので
結果的には良回という印象です。



◆第5話「大いなるXの陰謀」

いや~この回は本当に素晴らしいですね!
前半の中でも特にクオリティの高いエピソードではないでしょうか
メタネタや小ネタの面白さに加えて、複線の活かし方が上手な事に気が付きました
2話でルルイエランドに行くまでに語られていた怪物が登場したり
お母さんとクー子が一緒にゲームをするシーンが
ここに来て重要な要素になってたり
改めて観てみるとかなりしっかりした脚本、流れになっているんだなあ、とちょっと感心しました
その辺を考えると実は結構・・・いや、かなり地に足の付いた作品なのではないだろうか

何よりハス太くんの存在がめちゃめちゃ立ちまくりなのが面白さに加速を付けてますね
冒頭のウジウジしながら愛情を示す部分だったり、多少変態的な行動だったり
でも最後のマジ告白を観てると普通に可愛くもあるよなーとも思える
ただ単に男の娘ってだけなのに
ここまで面白いのは地力がある証拠だよなあ、と
それに加えて何気に軽い嫉妬を始めたニャル子さんの態度もまた可愛いのですよ。
それも基本的には男の娘って事でタラシってイメージも沸かないしこのキャラ造詣、
役割の持たせ方の妙はちょっと他の作品にはない個性だよなあ・・・と
個人的には強く思えます。
後は、単純にネタの一つ一つが面白い回ですね(笑
「真尋くんニウム」とか「お姫様だっこ」とか、RPGを皮肉ったネタだとか
やっぱりどのシーンを切り取ってもクスクスニヤニヤ出来るパワーがあるなあ、と。
前半では1話と並んで特にお気に入りの回かもしれません。
クー子はニャル子のツンツン要因、
ハス太はニャル子の嫉妬要因と
無駄なキャラが何気にいない、キャラクターの基本的な配置と使い方の上手さを感じますね。
ただ単純に「出しただけ」のキャラが見当たらないというかね。そこが凄い。



◆第6話「マーケットの中の戦争」

あれ、この話こんなに面白かったっけ?当時はこの話だけ特に大きく褒めた記憶なかったんですけど
普通にこの回も良回だと感じましたね。という事は自分にとって特に外れの回はないって事か(笑
当時の感想ではマニアック過ぎて云々と書いた記憶があるんですけど
続けて見ると、
少年ファングの下りも含めて「どんなものにも必要としている人は確かにいる」っていう
そういうテーマ性を感じさせてくれて意外と・・・というか普通に良かったですね
ある意味マイノリティに対する救済措置のようなエピソードになっていて
割とOPの歌詞にも通ずる内容だった気がする。
闇は闇で、素敵なものなんだって。
太陽ばっかが眩しい(重宝される)けど、その日陰に埋もれたものだって確かに誰かに愛されてる
そういう事実を忘れないで欲しい・・・っていうある種の切実さを感じました
割と深いお話に感じられましたねえ。今観るとね。

ハス太くんの転校エピソードは本当に天丼で面白かった(笑
ハス太が匂いに敏感な事が母親を見つけられる複線になっていたり
意外と無駄な描写が無い、
少年ファングもそうですけど
単なる小ネタのようでいて繋がってるんだなあ・・・と
原作からしてそうなのかもしれないですけど、思った以上に細かくしっかりと作られてるなと
個人的には感心してしまいました。勿論クー子のやられ方だったりその後の変態動作は
あまりに頭が狂っていて爆笑出来たし
ニャル子の「真尋さんの子供を授かる日」って勝手に決め込んでる暴走っぷりも面白い(笑
更には最後で真尋くんが気持ちの良い「アッー!!」を響かせてくれたりと
コメディとしても普通に笑える仕上がり
そして珠緒ちゃんの健康的な水着姿が最高でした(笑
与一と楽しそうに語りあってるのを見ると与一狙いなのかな?って気がしなくもない
その辺探るために原作もちょっと読みたくなってきましたね。
前半はちょっと哀愁にまみれたテーマ性を見せ
後半で愉快で笑える水着回と
割とバランスの良い一つの傑作回なんじゃないかなあ、と。やっぱ一気に観ると印象も変わりますね。



◆第7話「碧いSAN瑚礁」

いやあこの話は何回観ても傑作ですね!個人的に一番好きです。
このお話でニャル子の性格の根本が分かるというか、調子に乗ってるようで
実は真面目に・・・真面目にふざけているのが彼女の本質なんだと
真面目にふざけてるって字面で見れば「?」ですけど
ニャル子にとっては矛盾してないんですよ。
要はある意味真尋とニャル子が似た者同士であることが如実に伝わって来る
真尋のツンツンが照れ隠しならば、ニャル子のハイテンションもまた照れ隠しなんだと
そういうギミックが正直めちゃめちゃ面白いし、感情移入も出来るし
素直に感動もニヤニヤも出来た
ニャル子さんをラブコメとして捉えてるならば、これ以上の回はないって断言出来ますね。
一回突き放されたからこそ、自らの素の部分を開放して素直に接する事が出来た
そう考えると最も美しいフォルムで成り立っている傑作回かな、と

それに加えて前半の飛ばしっぷりがまた最高ですね!
全員グルなのか?ってくらいニャル子さんを中心に回る世界(笑)。
そのギッシリ詰まったネタの数々に間でごまかさないプロ根性を確かに感じました。
一人で勝手に暴走してるニャル子さんなんですけど、
真尋くんがいちいち全力でリアクションしてくれるので
観てるこっちにも楽しさが往々にして伝わって来る
その無意味じゃない楽しさ、が何回観ても見事だなあ、と BD買って多分一番観返しているお話ですね。
キャラにちゃんと理念や役割、目的が割り振られてるその生真面目さが最も評価すべきポイント。
この辺りから真尋の母親頼子さんもきちんとその役割を果たすようになっていい感じです。
そして、珠緒ちゃんの無邪気で無防備な振る舞いの数々がホント可愛いっ!
大坪さんの声本当に好きだな~。



◆第8話「ニャル子のドキドキハイスクール」

前回が一番好き、とは書いたもののこの回もこの回で最高沸点を迎えた感じがするんですよね
小気味良く挟まれるギャグ、それぞれのヒロインのアプローチのユニークさ、貫かれる純愛・・・
これまた完璧なフォルムの傑作回だなあ、って思うんですけど
とにもかくにも恋に目覚めていく真尋くんの可愛らしさがとにかく楽しい回で(笑
結局のところ彼も思春期男子には間違いなかったのね、という
いかにも少年らしい反応の数々と
ニャル子さんの健気な好意の数々に純愛作品としての一貫性を感じざるを得ない出来栄え
これはこれで確実に完璧と形容出来る類の目的ある超良回だって思います。
あまりにもドラマチックで趣のあるラストに少し感動もしたり。

基本的に、巻き込まれての心労だったり、どう考えても同じ人間と恋愛したい筈なんですけど
前回の真摯な思い、本音の一部を垣間見た事で明らかに揺さぶられている模様
「こんなに想ってくれてるなら少しは応えても・・・」という
人間らしい妥協というか情というか、
ニャル子さんのアタックがじわじわ効きつつある様が正に堅実な恋愛作品という印象でとても良い感じです
それもまたここに至るまでの積み重ねや布石があったからこそなんですよねえ。
そう考えるとはちゃめちゃやってるようで
実は最初から一本のゴール地点を目指して作られている作品、というのが如実に分かります
そういう理念というか、作品作りに関してある種の美学が感じられるのがやっぱり大好きですね。
クー子の暴走も、ハス太の空回りも、珠緒のブラフも均等に面白く笑える
この作品の本質と楽しさがぎゅっと詰まってる象徴的な8話です。



◆第9話「僕があいつであいつが僕で」

一見、単なる入れ替わり回に思えますが、
実はその前にクー子とハス太とニャル子と一緒にデパートに遊びに行く描写があって
そこでみんなとの空気だったり、一緒に居る時間をちょっと楽しんでいるカットがありまして
更に入れ替わった後にただドギマギするのではなくニャル子の苦労を労わったりと
さり気に後々の展開に於ける複線が撒かれてたりして
その辺も含めて、
何気に個人的には重要回なんじゃないかなあ?と思います
まあルーヒーの魔法少女化は単なるギャグの範疇に過ぎませんけど(笑
珠緒が乗っ取られるのにも理由がある事は次のお話で一目瞭然なのも含めて
凄く順調にお話が展開している、一貫性に長けているのが分かって
この9話があるとないとじゃ後々の説得力にも大きく関与してくる
そういった意味でもこうやって後から見返してると確かに意味や理由が手に取るように分かる、そんな回ですね。
そういう丁寧な描写の積み重ねこそ個人的には評価されるべきポイントなんじゃないかな、と思います。
真っ当に面白い9話目でした。

オチは流石に勘弁してやれよ(笑 って強行っぷりなんですけど
普段は優しい真尋がニャル子に対して優しくなれないのはそういう無神経な行動が許せないんでしょうね
そう考えると案外釣り合いが取れてるなあ、と思う訳ですよ
なびく理由となびかない理由がはっきりしてるなあ、と言いますか
あんまり観ていて疑問が浮かばない
ただニャル子さんがデレデレしてるだけだと「何で振り向いてやらない?」って疑問が出てくるから
敢えて行き過ぎな奇行を取らせて「ああ、これなら気持ちも分からんでもない」という気分にさせる
でも、根底にはどうしても真尋と結ばれたいという純粋な想いが存在する事も分かってるので
良い塩梅で進展や許容を楽しむ事が出来るという
そのバランス感覚はいつ観ても見事だなあ、と思いますね。
しかし単純に笑ってしまったオチでもありました。これで半ば公認だね(笑

真尋はニャル子の身体を変な風に使わなかったですけど
そういう誠実で真面目な部分が良いですよね。
反面、ニャル子さんは真尋の身体を使って色々オイシイ事やっちゃったそうですけど・・・
ってこのネタやっぱNGなんじゃない?(笑)。でも、そんなおちゃめ?な描写も彼女がやるならば
「ニャル子さんじゃ仕方がないな」と思える&許せるのが実に不思議ですねえ。



◆第10話「超時空の覇者」

う~ん、この流れで更にディープキス完遂っていうのがダメ押しの一手ですよね(笑
ニャル子さんに対する本音を吐露した影響もあってかこれで益々意識せざるを得ない流れになったぞ?
正に王手!って印象ですね。
正直素晴らしい回だったと思います。

恐ろしいのは、この回で未知との遭遇との絆の芽生えと、最近の規制ラッシュに対する批判と
更にはドラマチックな泣かせ型のエピソードを一気に行ってしまうという
あまりの密度の濃さ、なのに詰め込み過ぎって印象もなく
素直に各々を楽しめる構成の見事さ
気付けばオートマティックに何もかもを楽しめていたというその手さばきが正直凄いな、と。
ここまで様々なテーマ性を組み込んだ脚本が書けるのって個人的には感銘を受けますけど
割とシンプルで観やすいアニメのようでいて様々なテーマ性が込められてる
それは不人気トピックに対する慈しみの気持ちだったり
表現欲求が奪われる事に対しての怒りだったり
そういうパロギャグやラブコメ以外のメッセージ性に着眼しても随分と面白い作品なんじゃないかと
この回を観てて色々な角度で楽しめる豊かな作品だなーと個人的には再確認出来ました。
真尋がニャル子さんの為に涙を流すシーンでは不覚にも少し泣きそうになった。
それはやっぱり前後の流れが丁寧だったからに他ならないからですね。
石化したハス太とクー子の描写もまた良い具合に吹かせてくれました(笑)。まずは生還を喜べよ!

そして珠緒ちゃんのラストの描写は何度見てもニヤニヤ出来ますね。
「ずっと一緒に居た」という表現は真尋にも、与一にも、ハス太くんにも当てはまるんだけど
その答えを敢えて一切提示しない辺りが実にブレがなくて粋だなあ、と。
与一とのブレイカー合戦もまた皮肉が効いてて良かった(笑)。

にしても、教室でも最早公認の仲なんですね。その意味でもリーチ掛かってるなあ・・・笑



◆第11話「星から訪れた迷子」

いよいよ真尋くんに「この日常」を認めさせる為の最終工程でしょうか
喧嘩による寂しさの勃発、という事で実は何だかんだで一人からの寂しさを拭ってくれていた事に気が付きます
薄々そこに気付く描写は挿入されていたんですけど、改めて観てるとこの日は酷すぎた(笑
朝から部屋で大騒ぎ、部屋の中はグチャグチャにしちゃうわ
追い掛け回すわ、挙句の果てに必要以上に大ごとにするな、と忠告を無視して暴れ回る等
流石に堪忍袋の尾が切れても仕方ないよなあ・・・という描写の数々
思うに、今まではここまで3つも4つも重なるって事態がなかったんでしょうね
変な言い方をすればある意味ラッキーだったというか。
でも、いずれは
こんな風にウンザリする日がやって来なかったとも言い切れないのでその点では越えるべき障害なのでしょう
ここまで明確に次週を期待させる引きは今までなかったのでその点でも楽しみだった事を思い出しますね。

一方で、真尋くんは確実にニャル子さんへの意識が高まってますね(笑
たびたび唇を見てはキスの事を思い出し赤くなり、更にはおっぱいネタまで反応する始末
何だかんだ言っても思春期男子なのは変わらず・・・ってところでしょうかね
ちょっと胸の痛いエピソードではありましたけど、それもまたハッピーエンドへの布石って事で。
グタタンと珠緒が接触する場面は声優さん的にまんま「ゆるゆり」ですなあ(笑
お風呂のシーンはさり気に無邪気でニヤニヤ度高し。



◆第12話(最終回)「夢見るままに待ちいたり」

いや~普通に感動してる自分が居ますね(笑
今まで平穏な日常が~云々繰り返してきた真尋がようやく素直に受け入れ始めた
要するにふざけ合ったり、茶化しあってる日々や時間こそ最も重要な時間だったという事
最終的に残るものなんてそういう些細な思い出ばかりだったりするんですよね。
原作が完結してないのにも関わらずこの完結しました感が異常なんですが(笑
正直この最終話を見届けたからこそBDコンプリートする決意が沸いた
その意味でも正規の意味でも抜群だった感覚の最終回
確かに迷惑もこうむったし平穏な日常も奪われたけど、その分得たものもきっちりあったというお話
それを分かれただけでも真尋くんは成長出来たんでしょうね。見事な着地点でした。

大概原作付きのアニメってある程度着地点を曖昧にする傾向がある、
要するに「続くのだ~」というのが最終的な結論に至ることが多いんですけど
ニャル子さんの場合は、真尋が完全にデレたというゴール感があったし
そういう結実がラストパートになってる訳ですから
不思議なくらいに完結感が強い
でも、やろうと思えばまた更に新たなゴールを用意してやれそうでもあるという
そういう絶妙な構成の妙が実に素晴らしいな、と きちんと作品として完結させようという意思が感じられた
そこに原作が途中だから~という言い訳もなく、潔く完結を示唆させる方向性を取っている
そう考えるとある種欲目のない作品だったのかもしれないですねえ。
これで終わっても特に不満のないラストになってますしね。
気付けば、
最初からこの「迎合」を目指していた訳で、そのブレの無さも含めてやっぱ自分の中では傑作かな、と
改めて感じた次第でありました。これからも寝る前とかに観続けるでしょうね(笑)。
既に決まっている2期も含めてこの先の展開にも期待しております。
その前に原作も読んでみようかな・・・。







◆総括
という訳で、ここまでお付き合い下さりありがとうございました。
振り返って考えてみると、この作品は本当にキャラごとの役割がはっきりしてるな、というか
所謂無駄なキャラや人気取りの為に安易に出されるキャラクターがいなかった
脚本を追っていけば、どのキャラにも見せ場や仕掛けがあったりして
その意味の無いキャラは決して出さないストイックさも個人的には好みでした。
必要最低限だけで回す持て余さない美学が存在する作品だったかな、と。

特典のドラマCDで一番面白かったのは、
間違いなく3巻の青春編でした(笑
ハス太くんがあまりに健気で可愛過ぎて・・・・ネタは満載、
というか半分以上はネタなのであくまでおまけとして聴くのが良いですね。
OPアレンジはどれも原曲に負けず劣らずで最高でした。


これからも、寝る前にちょっとした癒しを求めて観続けると思います(笑)。
改めて楽しく豊かな作品をありがとうございました。




(アニメ) 恋風 第1話「初花」 感想

2012-04-12 20:44:42 | アニメ(過去作)




前々から触れたいと思ってた作品なんですが、
ちょうど季節も春になったので良い機会ですし触れておこうかな、と。
私の一つのルーツとも言える作品に関して、改めて向き合っていきたいなと思い。

今回から感想を始めるアニメ「恋風」は今から8年前に放送していたアニメなんですけど
これが未だに大好きなアニメ作品でして
DVDを全巻初回で揃えてる上に、何度も繰り返し見て浸るくらい
私の中では大きな作品の一つなんですよね。それこそもう5指に入るレベルで
墓場に持って行きたいと思うくらい好きな作品なんです。

雰囲気がいいのもあるけど、そこに付随する現実的な問題だったりペーソスだったり
それでいてヒロインは可愛いし展開は容赦ないし
でもぬくもりの表現も冴えていて
最後の最後には幸せな気分で見終える事が出来るような、そんな心から大好きって云える大切なアニメ。
その後原作も揃えたんですが、原作も原作で本当に素晴らしい作品で
両方とも好きなんですけど
結構展開的に違ってる部分もあるので、原作の感想も改めて書いていこうかな、って思います。
私の人生観にも何気に作用してるアニメと原作の「恋風」、
名セリフも多いので
今期結構ガッツリ取り上げてみたいな、って感じでお送りします。木曜日のアニメだったので
毎週木曜日に更新予定です。それでは、是非よろしくお願いします。





季節は春。
主人公の耕四郎は大人になって何事にも冷めるように・・・というよりは
普通に生活して、普通に働いて、それなりに良い成績と良い環境を手に入れて
そんなある種の無難さを抱えてる人間で
一度駄目になると
途端に手放す性格の人間でもあって
付き合ってる女性から別れを告げられた際も
特にうろたえもせずに、動揺しながらも別れを受け入れて。

そういう耕四郎に対して、
冷めてる事をネタにされたり
その事を元彼女にはっきりと言われたり
彼自身もそんな夢中になれない、情熱的になれない自分自身の性格に対して
何かしらの劣等感を抱えて、虚ろな気分で毎日を過ごして。


時に、同じく告白してフラれたばかりだった少女七夏に偶然出会う耕四郎、
親切に定期を拾って届けて、
その後遊園地にて再び出会って
その時の縁もあって、待ち合わせの相手が来るまで一緒に遊ぶ事に。

冷静で大人になりすぎている耕四郎に対して
七夏って女の子は今でもフラれた事を引き摺って泣いて、
そのシーンも目撃しちゃうんですけど
とにかく真っ直ぐで、感傷的で、思いを断ち切るのに苦労してるような女の子で。

そんな七夏に対して耕四郎は羨ましい気持ちというか
自分はもう別れを告げられてからとっくに気持ちを失って
完全に冷めてネタにもされる程なのに
七夏の場合はその事実に本気で落ち込んで、冷めてる素振りも見せない
だからこそ耕四郎は、自分が失ってしまった感情を如実に実感させられて
それが悔しくて
ふと彼女の前で涙を見せてしまって。
なんだかんだで、冷めてる大人な自分自身に対する劣等感もあったんじゃないかと思いますけど。


耕四郎の様子を見た七夏は、彼の頭を撫でてくれて、慰めてくれて。
同じ境遇の二人だけども
抱えてる気持ちには差異があって
片方はフラれた事自体に落ち込んでて、
片方はフラれても何も感じなかった自分自身に対して落ち込んでて
そんな二人の傷の慰め合い、
けどそれによってお互いちょっと救われたような気持ちになって
特に耕四郎の方は、傷心の自分を慰めて真剣に話を聞いてくれた七夏に対して
ちょっと淡い感情を持ってしまって
思わずその場で連絡先を聞きそうになってしまうんですけど
それもまたよっかかる相手が欲しかったんだろうなあ・・・って今となっては思います。
そしたら、そこに駆けつける耕四郎の親父
「なぜ?」と思ったら
なんと耕四郎の親父は七夏の父親でもあったという
彼女の待ち合わせの相手が自分の親父
という事は・・・


「妹」だった、という事で。

そんな訳で、波乱の匂いを漂わせつつ第一話が終了
ちょっと惚れかけた女子学生が12歳年下の幼少期以来に再会した妹だった、ってオチで。
その時点でもこの後の展開が何気に分かっちゃう感じではありますが
8年前の私はまだ子供だったので
深いことは考えずに「ふーん」って感じで観てたのでした(笑)。今観ると結構に複線っていうか
示唆されてるメッセージや心情が目立って中々面白いんですけどね。
子供時代の熱を取り戻すってテーマ性もあるし、
これからどんどんと本当の恋愛に目覚めていく耕四郎の姿は是非観てもらいたいものです。

一方で、七夏と言えば
そんなフラれて落ち込んでくすぶってた気持ちを
耕四郎に羨ましがられて、肯定されて、ちょっと平気になって。
彼女もまた救われてたと同時に
この時点から結構に好意の程はあったんでしょうなあ。その辺含めて
次回以降もガッツリと感想を書いていきます。
よろしくお願いします!





最後に自分の中の大きな感情の一つとして「恋風」があったから
今「俺妹」を大好きになれてるって事実もあったりします。通じる部分がかなりあると思うし
「恋風」世代の人間としては、恐らく「俺妹」も好きになるんじゃないかなあ、と。
どっちもアニメから入ったっていうのも一緒ですしね(笑)。
大好きな作品なので、愛情込めて一本一本。


☆画像は、アニメ「恋風」第一話「初花」より引用。
このアニメのお陰で観覧車が大好きになったっていう個人的エピソードもあったり。
大人になってなくしちゃうもの、いっぱいありますよね。
それを一つ一つ取り戻していくっていう
そういう話だと思います。
また、子供の視点から、大人の格好良さ、不器用な優しさを学ぶような。
春になると必ずこのアニメを思い出すような、そんな私です。



東京マグニチュード8.0 全話レビュー(総括感想)

2011-01-17 05:39:25 | アニメ(過去作)






去年の3月に「東京マグニチュード8.0」のBlu-rayを一気買いした、って記事をUPしたんですが
それから1年近く経ってようやく見直せました。
で、記事に出来ました。
本当は年末にブチ込む予定だったんですが、流石に観る時間なかった・・・。

でも、今このタイミングで観れたのは良かったですね。
やはり名作だなあ、って印象は変わらず。
むしろ今観た方が面白かった様な。当時は当時で楽しんでたんですけどね。
今観ると色々考えてしまうんですが、当時は本当にどうなるの?って感じだったから。
 特に8話は、このブログ的に珍しく反響もあったようで
流石にアレは参りました。
アニメの展開であそこまで衝撃受ける事ってないと思う。その後のケアも見事だったと思ったけど。

個人的に、2009年の新作アニメでトップクラスでした。
っていうか一番記憶に残ってる、って言っても良いかもしれない。
絶対に忘れる事の出来ないアニメですね。
当時夢中になってた思い出もありつつ・・・。


アマゾンでは一度書いたアイテムにもう一度レビューを付ける事は出来ないんですが
ブログだと何度でも書けちゃうんですよね。
それでいて何度でも書きたいな、って思うし。
という事で改めて全話レビュー、って形で書いていきたいと思います。やや長いですが、興味あれば。

ちなみにアニメの全話レビューは「陰からマモル!」以来ですね。





まず作品の魅力を語らせてもらうと
非常にシビア・・・というか辛気臭い世界観ではあるんです。
大地震による災害で壊滅した大都市東京、そこから帰路に辿り着くまでの話。
パニックもの、ってカテゴライズも出来なくはないんですが
事後の世界なので、それよりはひたすら耐えて耐えて耐え抜く物語、っていうか。
そこはかとなく「旅」というか「冒険」って言葉も浮かんで来ますが。
 だからそこまで地味でもなくて。
会話劇も面白い、っていうかほっこりするし
キャラクターの魅力も大きいです。個人的にはほぼ好きなキャラしかいない。
駄目な部分も含めて、人間らしくていいなって思います。

要は、現実で起こってる出来事を観ている感覚に近い。ドキュメント的な。
でも完全にドキュメントになってるかというと、それは違う。
そのさじ加減が一番好きなのかもしれません。


で、ここからはちょっと個人的な趣向になってしまうんですが、主人公の小野沢未来ちゃん。
個人的に彼女がすっごい好きなんですよね。
常に不機嫌な表情っていうか
世界とにらめっこしているような・・・憂いのある表情が好きなんです。
 それで、そういう気持ちも分かるんですよね。私も明るい人間じゃないし
外歩いてる時はあまり良い表情なんかしてないかもしれない。
だからこそ、彼女の表情がどんどん柔らかくなっていく、その変遷が観てて面白くて。
何気に色々と成長しているんですよね。
「大人」に対する態度も徐々に変化していくし。
そういった表情の数々も良い。
言うなれば、不機嫌デレ、っていうか・・・。ちょっと違うかな(笑)。

なんにせよ未来ちゃんから漂う哀愁のオーラ。がめちゃめちゃツボって事ですね。なんか応援したくなる。

そんなテーマの描かれ方にも注目しつつ、再び振り返ってみたいと思います。
ちなみにネタバレ有りなので、
まだ観てない方は出来れば観てから読んで欲しいです。では以下。




第1話 お台場、沈む

実はリアルタイムでは見逃してて。その時点で既に見る気失くした思い出があるんですけど
「雰囲気だけでも・・・」って目的で次の2話を観たんですよね。
今思うとあの判断をして本当良かったな、と。

しかし、この1話は今観ると本当切ないですね。色々な意味でね。
悠貴くんの事もそうだし
何より未来ちゃんの冴えなさ、っぷりが凄い。完全に名前負けしてる。
本当にイライラすることばっかで、大人に対する不信もあって、そんな自分も好きじゃなくて。
といいつつ何だかんだで弟の面倒見は良い、っていう。
 一つ一つのシーンが印象に残る1話目ですね。
冴えない人間が観たらより面白いのでは。
冴えない人間向きのアニメもっと観たいなあ(笑)。

「こんな世界・・・」と思ってたら本当に世界が激変してしまった、というオチで次回へ。



第2話 壊れる、世界

1話もそうなんですけど、やたらタイトルが直接的ですね。
ここから段々とそうでもなくなっていくんですけど。

初めて観た時「ふーん」って感じで片手間に観てたんですけど、必死に弟を探し回る未来ちゃんの姿
気付けばそこに心打たれたというか
感じるものがあったんですよね。
厳しい事も言うけれど、結局は必死に探してくれて、守ってくれる。
そんな未来ちゃんのお姉さんとしての頼もしさが出ている回。

また真理さんも再登場。ここから3人で行動する事に。



第3話 燃える、橋

サバイバル、っていう要素ならこの話が一番強いとは思う。
けどそれより重要なのは、未来ちゃんの大人に対する不信感が緩和されていく事ですね。
もちろんそれは真理さんのお陰で。
恐らく彼女も彼女で、寂しかったんじゃないかな、とは今観て思います。
勿論義理堅い性格もあるだろうけど。
 大人なんて結局、だとか大人は信用できない、ってずっと思っていただろう未来ちゃんも
この人の影響で、ここから成長していったんだと思います。
約束をきちんと守ってくれる、って事は嬉しいですよね。

人込みの中に紛れ込んだ悠貴くんを未来ちゃんが見つけ出すシーンは名シーンだと思う。



第4話 三人の、約束

リアルタイムで感想書き始めたのはここから、かな?
この話を観ていて初めて自分はこのアニメ好きなんだ、って事が分かりました。
ビデオで何度も見返しましたが
こうやって再び観ても面白いですねえ。っていうか未来ちゃんの不幸っぷりが凄い。

こんな事態になって、ただでさえ不安なのに
周りの人間が非常識な所為で更にイライラが募る未来ちゃん。
元々反抗期な上にこの苦行、更に能天気な弟の態度にもまたイライラが。
本当は誰よりも大切に想って来た弟なのに
この時ばかりはそのイライラが爆発してあたってしまうんですね。悠貴に。

そこで悠貴くんが言ったセリフが印象的だったんですが
家とか両親がどうなってるか分からないからこそ、早く見たいんだって。
能天気な発言に聞こえて、実は考えていたっていうか
それも強いては姉の、姉を安心させたかった故の発言だと思うんですよね。
そんな悠貴くんの健気な気持ち、が大いに伝わってくる傑作回です。
同時に東京タワーのアレもある訳ですが・・・。
それ考えると切ない。

この一件で、未来ちゃんも反省して一歩成長します。守っていた弟に教えられるという。



5話 慟哭の、学び舎

真理さんは三軒茶屋、未来ちゃんは世田谷の成城を目指してるんですが
その途中に未来ちゃんの通う中学校があって。
そこで親を亡くした友人だったり、孫を亡くした老人に会う、という話。
ここで辛いのは自分だけじゃない、って事を強く認識する未来ちゃん。
人の優しさに触れたからこそ
彼女は最後に他人を思って泣いたんだと思います。
 それもまた一つの成長だとは思うんだけど
ここで後の展開の複線が出てくるのを考えるとなんか複雑ですね。

3人の絆は更に深まってる印象。



6話 見捨てる、選択

タイトルでもしや!?と思いつつ、でもそこはきっちりと守ってくれた真理さん。
けど彼女も完璧超人じゃなくて一人の人間なのだから迷う事もあるよ、という話。
自分だって寒いだろうに、シーツを他の二人に掛けて、自分だけ無いっていう。
だからこそ体調崩しちゃうんですけど。

真理さんが未来ちゃん達に尽くしてくれるのは、良い人、ってだけじゃなくて
自分も一人じゃ不安、っていうのもあったと思うんですけど
この話観てると、今は亡き旦那さんの影響もあったのでは、と。
彼も彼女をずっと見捨てなかった思い出があるという。
それ考えると
彼女って本当女性としてよく出来てるな、って思わざるを得ない。いや、人としても、か。

そして、そんな真理さんを心配してバイクを引っ張ってくる未来ちゃん。
以前だったらそこまでは出来なかったと思う。
これもまた一つの成長、ですね。
当然真理さん拒否してあくまで3人で、と。 でも気持ちは伝わったと思う。



第7話 夏の夕暮れ

タイトルが若干切ない。
悠貴との、最後の・・・・。
ロボット大好き健斗くん登場。

未来ちゃんは健斗くんに対して割とぶっきらぼうな態度なんですけど
性格以前に、弟に懐かれてる事に対する嫉妬心というか
対抗意識が芽生えたのだと思います。
 それとやっぱり夢があって、それに対して頑張ってる人に対する負い目というか。
何気に劣等感受けやすい子なんだなって改めて。

でも、最後には窮地に陥った健斗くんをしっかり助けてくれて。
途中で弟によくしてくれた感謝の気持ちも芽生えたと思うんだけど。
ロボットっていうのは基本的に男の子の方が好きだと思うからね。
自分はあんまり好きじゃないけどさ(笑)。

デレを見せた時は、ちょっとした恋も芽生えてるんじゃないかとヒヤヒヤした。
そんな事を考えていたら問題のシーンへ・・・。
悠貴くんが道端で倒れてしまった。



第8話 まっしろな朝

当時の最高アクセス数と訪問者数を記録した話。別にそんなつもりはなかったんだけど。
この話は触れるのも辛いですね。
しっかし今観てもよくこんな構成考えたもんだなあ。
指摘されるまで気付かなかったよ。
ある意味画期的だよな。
信じたくなくて色々理由を探したけれど、やっぱり真理さんの反応がどうもおかしいから。
かつてのおばあちゃんと同じ状態に陥ってしまった未来ちゃんが悲しい。
 でも、それくらい大切に想ってたって話ですよね。
それこそそういう状態に陥ってしまう位に。
それは今までの描写でよく分かる。
1話の時点で、既に。 多分、手の掛かる宝石みたいな感覚、だったと思う。


「お姉ちゃん ここにいるよ」
「お姉ちゃんですから」
の二つは間違いなく名セリフです。



第9話 今日、さよなら

前回が前回だったのですごくドキドキしながら観た覚えがある。
ストーリー的には、遂に真理さんの家がある三軒茶屋に到着。
紆余曲折経ての結末には本当に良かったですね、って。多分ここで結果が結果だったら
未来ちゃん罪悪感で押しつぶされていたと思う。
だからあの顛末は正しい。

そんな真理さんとはここでお別れ。
真理さんが未来ちゃんに与えたものは大きいです。
頼れる大人のモデルとして、人を敬う心だったり、諦めない精神だったり。
現実的な意味でも相当助かっただろうし。

そんな彼女が、「お母さん」と泣き出すシーンは感動ですねえ。真理さんもまた人の子なんですよね。
母親の気遣いにも感動したり。
そして、丁度成城行きのトラックが出発、という事で未来ちゃんは一人で家へ。
真理さんの気持ちも分かるけれど
ここは未来ちゃんが正しいと感じます。それでいて、思いやりもある行動じゃないかと。

そして、物語はいよいよクライマックスですね。



第10話 おねえちゃん、あのね

遂に自宅のある世田谷区成城へ。
友達とも再会。ネコ口が可愛いな。

そして、ここで未来ちゃんは向き合いたくない現実と向き合う事になります。
具体的に書くと、悠貴くんの・・・。
明らかに悠貴の友達には、悠貴が見えてないですから。という事はつまり。

それまでの・・・具体的には8話以降の悠貴くんって
それこそ5話のおばあちゃんと同じ症状とか、幻覚だとか
そういう考え方も出来ると思うんですけど
未来ちゃんの中には悠貴の鮮明なイメージがあって、それをずっと引きずっていたのかと。
「悠貴ならこう言う」、「悠貴ならこういう行動を」
ってイメージがあったからこそ
ああいった誰かの為を思う行動が出来ていたって言うか。

そんなある意味お姉ちゃんを助けて来てくれたイメージともお別れです。

「おねえちゃん、あのね・・・」



第11話 悠貴へ・・・

最終話だけ「、」がないです。
多分特別って意味合いを出したかったのかと。


いや~当時も良い最終回だなあ、って思ったんですが
今観ても抜群に良い最終回ですね。当時も今もあんまり書くことないや。
冒頭で悠貴の友達が涙浮かべてたけど
それはきっとそういう事だったんでしょう。
なんか観終えた後、不思議と優しい気持ちになってしまいました。

ありきたりな言葉ですけど、失って初めて気付くっていうのは事実その通りで。
未来ちゃんはこの一件で本当に色々な事に気付けたと思う。
人に優しくなれたと思うし
成長もいっぱいしたんだと思う。それは観てれば分かるけど。

最初にお台場に一緒に行ってから、ちゃんと悠貴を連れて帰る事も出来たんだと思う。
お姉ちゃんとしての責務をしっかりまっとう出来たんだと思う。
それも、観てると伝わって来たんです。

そして、「忘れない」っていう決意も。クサいけど、きっと胸の中にはいつもいるんでしょうね。
真理さんが娘の中に旦那さんを見出した様に
未来ちゃんはマロニエを悠貴だと思って育てていくんだろうな。
そう思うとジャケットも感慨深いです。
 悠貴くんは何だかんだ文句を垂れながらもきちんと自分を心配してくれる未来の事が大好きだった。
そんな彼女に生涯想われるだろう悠貴くん。
彼の魂を救うのは、きっとそんな想いなんだと思います。
素晴らしい着地点だと感じました。


「悠貴、ありがとうね。お姉ちゃんの弟に生まれてきてくれて」






最初の表情と最後の表情を観てると一目瞭然なんですが
未来ちゃんの顔つきが非常に垢抜けてて。
さっぱりしてるというか。
それこそがこの物語の答えなんだと思います。それ以上でもそれ以下でもない。

元々未来って名前や単語から逃げていた彼女が
出会いだったり、経験だったり、そして・・・喪失だったり。
そういった紆余曲折を経て、ようやく未来から目を背けない、
未来ちゃんが未来に向かっていけるまでをしっかりと描いた物語。
自分的にはそういう解釈で観ました。
強いては今の無気力な若者に向けてのメッセージ云々なんかも感じたり。
一言で「真摯なアニメ」ですね。
自分の中では。


最後に特典について触れたいと思うんですが、何といっても5巻の悠貴くんメモリアルですかねえ。
折角良い気分で観終わったのに、また泣かせんでくれよ、っていう。
当時このアニメ観て泣きはしなかったんですが
今観たら普通に10話と11話で泣いてしまった。数年後に観たらまた変わりそうだな。
流れが丁寧ってのもあると思うけど。
泣けた要因に。



久々にアニメの全話レビューやったら疲れたわ。
時間やたら掛かったし・・・。でもこれで少しでもこの作品に対する思いが伝われば結構。
未来ちゃんは最高のお姉ちゃんキャラだと思います。
なんか後日談とかもちょっと観たいような気もする。

また何年か経ったら見返して、また何か書こうかな。書きたいし。




侵略!イカ娘 Blu-ray 第1巻

2010-12-23 23:30:58 | アニメ(過去作)



イカ娘のBD買った。
もう既に各話の感想書いてるけど、一応ちょこちょこと再感想でも。


まず、特典に関してはですね、
切り落としの触手は思ったより固い印象、そしてそこそこサイズは大きいです。
まず私はそれでペチッと頬を叩いてみましたが・・・
案外気持ちいいかも(笑)。早苗の気持ちが分かったかも。いや、嘘だけど。

オーディオコメンタリーはイカちゃんの一人語り。
たけるの工作を見なかった事にしてたのはちょっと笑った。




●第1話
何度観ても面白いなあ、って思うんですが
この1話は「海の家れもん」の姉妹弟をそれぞれ紹介してるような構成になってて
栄子はある意味イカ娘に好き勝手やらせないようなバリケード的役割を担ってて
それでもなんとかならない時の為に千鶴さんがいる、と。
そしてそんなイカ娘を素直に尊敬するたける。
 性格的にもたけるは一番純真で、イカ娘を2本目で騙している時に何気に罪悪感を受けていたのが印象的ですね。


それとこの1話は動きによる面白さを演出してるような部分が大きくて
それは触手によるスーパープレイだったり、高い高いだったり、それを避けて切り落とす千鶴さんだったり。
多分これで初登場なんで
そういう派手な部分を前面に持ってきたんだと思うけど
中でもハエとの対決シーンのクスクスしちゃう度は半端ないですね。っていうか可愛いわ。


●第2話
で、そんなイカ娘自身にある意味フォーカスが当たってるなと思うのがこっち。
全体を通してみると
イカ娘が人間たちに受け入れられる、って過程を描いているな、って思います。
敵役の人間を助けてしまったり
敵役の人間に誕生日祝ってもらったり
敵役の人間に実直に愛してもらったり。
 1話では勇みよく人間に対する侵略宣言をかましましたが
結局は海の家の3人にあしらわれた形になってたけど
何気にこの話では人心掌握してる?みたいな。 まあ、それは侵略からはズレてるかもしれませんが。
こういうのが積み重なって、段々人間を憎めなくなっていくんでしょうね。

にしても1本目はツンデレ気味だったり白スクが眩しかったりして色々眼福ですな。
正直なんで海の生物が溺れるのか?とか
溺れたところで呼吸続くから大丈夫だろ、ってのは大きくウケますね。
花火を持って駆けずり回るシーンは本当に楽しそう。
そんなイカちゃんのピュアっぷりもこの作品の一つの見所であります。



それにしても告知映像あんなにあったんですね。
しかも大体それなりに面白い。のがまた素敵。




陰からマモル! 1~12話レビュー+α 感想

2010-07-02 22:35:08 | アニメ(過去作)





最近、昔放送していたアニメをよく見返していて、今日は「陰からマモル!」を全話見終えました。



「陰からマモル!」は、2006年の1月から1クールに渡って放送されていたアニメで
多分知名度とかヒットとは程遠い作品だったと思います。
当時リアルタイムでネットの反響を探ってた時も、さほど盛り上がりを感じなかったような。
それは、あくまで自分の中でのイメージに過ぎないんですけど。
放送してる時間帯も悪くて、テレ東の2時50分、ほぼ3時近い時間でしたからね。
自分の記憶が確かならば、この作品以降その枠でアニメが放送されることはなかったような。
色々と思いで深い作品ですねー(笑)。

で、今見返すと、やっぱり古いですね。
何が古いって、主題歌とか題材とか作中の雰囲気とかが。これは当時から思ってたんですけど
結構レトロ層狙ってそう、っていうか
昔よく流行ってたタイプのドタバタラブコメの雰囲気を汲んでいる感じで
そういう意味では4年よりも更に前の作品に感じます。
その分、妙な安心感みたいなものもあって、観心地は中々のものですね。
完全にアニメっぽいアニメっていいますか。
 それに加えて脱力系のゆるさもあるので、それも含めてクセになる人にはクセになるかも。
でも、それは少数派だったんだろうなって事は今じゃなくても思ってた事ですね。
しかし、この良い意味でのバカバカしさとか往年のアニメらしい王道の展開の数々とか
自分的にはやっぱり結構引っかかる部分があったんですよね。
だからこそ、こうやって今でも観返したりする訳ですけど。
したら、ツッコミところは多々あれど(笑)、やっぱり面白かった。
 最終回直前の話では思わず泣きそうになってしまいました。
当時は感じてなかった事なんだけど、11話ってマモルの親御さんの気持ちも何気にしっかり描かれてるんだな、
って観てて思いまして。
これは完全に今だからこそ感じれた事ですね。
なんか最近年を取るのも面白いかもな、って思えてきました。見方が変わったりするからね。色々と。


キャラクター的に言えば、
昔も今も椿が一番好きですね。理由はいっぱい・・・って程でもねえか。一応あるんですけど
声優の喋り方が面白いというか、上手いなあって気がして。それきっかけだったような気がする。
で、意外と気高いというか活躍したりする場面もあって。
主人公のマモルと実力がほぼ互角っぽいのが個人的にいいなあ、って思いますね。
あとは、やっぱり普段は剣客なのに乙女な部分が時々出るところですかね(笑)。
彼女が主役の話が2話しかなかったのが残念ですが
しっかり観てみるとヒロイン勢の中では優遇されてる方だったのかな、ってなんとなく思います。
 それと沢菓ってキャラも好きで、一言で表すとツンデレ系、なんですけど
明らかに度が行き過ぎてるというか
ちょっとバカなんじゃないの、って思えるくらいなのが逆に素敵です。
というかツンの比率が多すぎるんだよ(笑)。
 昔はメインヒロインのゆうなが個人的に好きじゃない、むしろ嫌いでムカついてた程だったんですけど
今観るとそういう気持ちがほとんどなくなってたのに驚いた。
これも年を重ねたせいなのか。
それどころか、メインヒロインなのにタレ目、ってところがひねくれてて良い、とまで思うようになってる。
OPのゆうな普通に可愛いやん、とか。
うーん自分でもビックリ!知ったこっちゃないがな、とか言わないでね(笑)。

あと重要なのは、主人公のマモルがメガネを外したらイケメン、ってのがよくよく考えると凄い。
敢えて使った古典的設定なんでしょうけど
この手の作品ならば普通ヒロインだろう、と。
正直マモルがモテるのもあれじゃちょっと納得しちゃうよな。


ここまでの段階で既に長いんですけど(汗)、
一応全話に簡易レビュー付けたいと思います。やるならトコトンやろうかな、って思って。
それでは以下。




第1話 まもり続けて四百年
忍者の里出身の陰守家がおとなりさんである紺若家をどうして守っているのか?っていう
世界観の設定の説明。
と、それに伴うマモルの日々の仕事についての描写等。
いきなりゆうなが拉致らたりしてるんですけど、それすら日常茶飯事だという。そりゃマモルも大変だっつーの。
 にしても、なぜ組の部屋にあんな大掛かりな装置が用意されてるんでしょう?るろ剣の影響なのか。

第2話 この世で斬れぬ物はなし
椿初登場の回。
この話はテンポもギャグも冴えてて観てて退屈しないっすね。
例のサービスシーンは当時虜にされた記憶があります。あれほど可愛い「斬る!」も中々ないですよね。
 にしても2006年のアニメで「いかすスケじゃ~ん」は当時も今もアウト。

第3話 忍の里から来た少女
山芽初登場の回。
録画状況が悪くて少々ビデオが砂嵐に近い状態になってた。
にしても山芽の態度急変しすぎ。
マモルもエロネタに弱すぎ。

第4話 なんてたってアイドル
オチが、凄い、この手のラブコメ作品にしては真っ当な感じで和みました。
途中の椿の変人行動や山芽との絡みがやたら面白い。
あとマモルの「嘘っこじゃない、本当の笑顔がね・・・」は名言。

第5話 乙女心と侍魂
再び椿の回。下着泥棒を捕まえるといった内容ですけど
コンビ二強盗がそのまま下着泥棒だったところに若干の都合の良さを感じつつ(笑)
それでも椿との一連の描写はどれも面白くて、それに過剰反応しているゆうなにも笑いました。
 マモルの「~椿が惚れる価値のある男だよ」ってセリフは前回に続いて名言ですね。

第6話 転校生はドキドキ美少女
まんまじゃねえか・・・と思ったら予告でもイジられてた(笑)。
蛍初登場の回ですけど
この子って初回以外は単なる賑やかし要員であんまり活躍してなかった気がする。
それでも、この回だけでもそこそこ可愛いんですけどね。
 ニセ告白の後の沢菓の行動が何気にオイシすぎますね。
椿の「どうしてもだ」ってセリフは、何気に想いが籠もってて良い。

第7話 少年忍者マモル
マモルの苦労が描かれる回。と、同時に椿×山芽×蛍の争いも勃発。
こうして見てみると、やっぱりマモルは本当に偉いやつって事がよく分かりますね。
ある程度成長したならともかく
子供の時からあんな苦行を耐えてきたのはえらい。鈍感なのはダメだと思うけどさ(笑)。

第8話 沢菓家防犯大作戦!
初回から出てる割には沢菓主役の話はこれだけ。しかも、ラブではなくギャグ中心。
うーんやっぱり椿って優遇されてた方なのかも。
でも、最後の日記の下りは中々良かったですね。
デレ顔があればもっと良かったんだけれど(笑)。

第9話 小鐘井UFO注意報!
ここから誰々メイン~ではなくみんな均等に活躍させる感じの話に。
個人的に宇宙人がゆうなを解析した時の「バーナナ、バナナ、バナナ~」って部分で思いっきり笑った。
笑うってか、苦笑?
そんなゆうなもラストでセミヌード披露、それを見たみんなの反応にベタだけどクスクスと。

第10話 ゆうなの黄金伝説
埋蔵金を探す話。オチもそこそこキレイに決まっていて良かったと思う。
この回で椿が不意を突いてマモルを気絶させ、地下から脱出する場面があるんですけど
やっぱ椿って強いんだなあって当時感心した覚えがある。
しかしあんだけ必死に捜索したのに、肝心のゆうなは・・・・。
この話に関して言えば、ちょっとゆうなにムカつきを覚えるかもしれないね(笑)。
 何気に蛍が良い味を出してる回でもあると思う。

第11話 ばいばい、ゆうな
この回は気合入ってるよね・・・ゆうなの表情からしてそうだもん。
でも今観ると親御さんの辛さの方に感情移入しちゃうかもなあ。
普段厳しく接していても、何だかんだいって息子を大切に想う気持ち強いんだな、って。
 それと、ゆうなが応募したラブレターの内容は誤字脱字を多めに見れば
確かにこの上ないくらい素晴らしい内容だなあ、って見返してちょっと。
 ちなみに都合上の関係で最終回と同時放送だったんですけど
当時はそういう事が多かったんですよね。
それを考えると今は数が少なくなった分、その部分に関しちゃしっかりやれてるんだな、って今思った。

第12話 陰からマモル!
なんかもう、他のキャラとは違って半分傍観している椿の心情を察するだけである意味泣ける。
ゆうなもボケボケと思いきや実際は色々と考えたり感じてたりしたんですね。
見事にやり切った最終回!って感じで今観てもやたらスッキリした面持ちで観れましたね。
話が少年漫画ド真ん中って感じで燃える燃える。

「掟があるから守ってきたんじゃない
 守るべきものを
 自分の大切なものを 守ってきたんだ!」

って言い放つマモルは男前すぎ。お顔を含めて。
この最終回があったからこそ~ってのは間違いないですね。ちゃんと締めてくれた、って感じ。


という訳で非常にマニアックで需要なさそうな作品ですけど
昔ながらのアニメ~が好きな人には割と気に入ってもらえる作品・・・か、どうかは自分じゃ判断付きませんけど
観てて不思議な安心感がある作品、ってのは確かなんじゃないかなあって思います。
 別に何の目的もなしに見返してたんですけど
観終わったら思わず記事にしたくて、シコシコと長時間掛けて制作してしまいました。
興味がある人はDVD全4巻で今なら安くなってると思うので見掛けたら観てみて下さい。原作もあるのでね。



最後に細かい事話すと椿の斬瀬羅満狗剣欲しいなあ、てかナタデココだけ切れないってどういう事よ?
って思った事や、痔関係でダメになる奴多すぎ、って事とか
「円盤カレイドスコープ」、って前番組のパロディをちゃっかり入れている事とか
当時「SHUFFLE!」ってアニメが好きで
その選ばれたヒロイン役の伊藤美紀が次クールのこの作品で母親役を演じている事に驚いた、とか色々。
全部蛇足ですけど。

気付いたらアニメ歴結構長くなっていたので、こうやって過去の作品も時々取り上げていきたいです。
折角大分前にカテゴリー作ったのに全然書いてなかった事に気付いた。
 ちなみにアニメの全話レビューって何気に初でした。一つの記事でやったのはね。