なかお白亜「麻酔科医ハナ」3巻読了。
この漫画の概要については半年前の記事を参照
http://blog.goo.ne.jp/nijigen-complex/e/3d52c6395c7acfbd8603a8a1d3a451bc
何気にお気に入りの記事なんですが、TBも頂いたので改めて。
で、この3巻なんですが正直待ちましたよ。出ても1年に一冊なんで嬉しさもひとしおですね。
この記事で書いたとおり
・絵柄が可愛い
・普段医者漫画読まない人でもオススメ
ってのは持続してあるんですけど、それにより拍車が掛かって来たような気がします。
大体医療漫画では涙や感動を誘う展開が常な訳で
それ故にそういう過剰な演出が苦手な人にとってはとっつき難い部分もあると思うんですが
この漫画はその点上手い事やってるな、というか
確かに感動要素もあるけど、それメインじゃなくて焦点はあくまで麻酔科医の日常、って感じなんですよね。
その押し付けがましくない所が改めてお気に入りなんだな、と強く感じました。
また、繰り返しになりますけど絵柄が本当に良いです。可愛くてポップでさわやか。
それでいてリアルな描写はきちんとリアルに描くし
そのバランス加減がいいな、と。
だからすっごく読みやすいんですよ。医療漫画とは思えないくらい。
自分の感覚ではこの漫画のような立ち位置の作品ってなかった気がするし
実際どんな趣向の人間が読んでも満足出来そうなレンジの広さはありますよね。
専門的な場面もあるけど、そこをハナのキャラクター性の面白さが解きほぐしてくれる。
上記の記事でも強く推薦してるんですが
この3巻を読んで改めてそういう思いに駆られました。高尚な感じでもないから親しみやすさは相当のもので。
展開に関していえば、中々にキツいものもありますよね。
特に男性キャラに関してはハナの見えないところで凌ぎを削ってましたけど
個人的にどのキャラの言い分も分かる、というか
もちろん医療に関しては素人なので簡単に分かるもクソもないと思うんですけど
でもそれぞれの抱える感情は理解出来ますから
その分どのキャラにも感情移入しちゃう感じではあるんですが、ただ一つハッキリしてるのは
それぞれの事情はさておき
みんな自分なりの主義主張経緯があって、それを元に行動してるのは間違いなくて。
見当違いな意見かも分かりませんけど
その状況を打開できるのはやっぱり主人公であるハナかな、と。
彼女の純粋な気持ちやまっすぐな気持ちが男性陣に影響を与えてる部分もあると思います。
何気にすっごく才能あると思うし。
そのひたむきさと、何をしでかすか分からない行動力に期待、
というかそういう流れになっていくのを望んでますね。既に小早川先生は彼女のこと凄く気に掛けてくれてるけど。
そういう訳でドラマもコメディパートも絶好調な3巻目でした。
いっつも思うんだけど華子のはデカ過ぎだな(笑)。なんかいつもそこばっか気になってしまう。
もちろん多彩な表情の数々も素晴らしく、相当に魅力在る主人公だと思います。