超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

γ─ガンマ─ 第20話(最終話)「新米ヒーロー ライダーマスク スタッグ」 感想

2014-10-04 17:36:45 | γ─ガンマ─












最終回です。













まあ、予想通り今月でファイナルだったんですけど
個人的には一度くらい表紙飾って欲しい、というファンとしての願いがあったので
それが叶わなかったことと、
メディアミックスが結果的に拡がらなかった事は少し未練があります(ゲーム化とか・・・)
ついでに書くと最終回でカラーなしっていうのもちょっと残念です

ただ、一応荻野さんの名誉の為に書いときますけど去年のジャンプフェスタの時点で
はっきりと本人の口から「終わらせにかかる」、と明言されてたので
ある種予定通りっちゃあ予定通りの終了だと思います
その分終わり際の展開がややハイテンポになってしまったのは少し惜しいと言えば惜しいんですが
最終回の内容を読めば分かる通り複線回収やメインキャラの掘り下げ、
オチの付け方などは本当にちゃんとされていて
やはり最後まで新人離れした秀作だったなあ、という印象は私の中では一切変わりません
しっかりと「荻野さんらしさ」を貫き通して終わった心地良いラストだったかと
お疲れ様でした。

約1年半もの間アンケート出したり、ファンレターを出したり、本人を観にジャンプフェスタまで行ったり
応援の意味も込めて感想を書き綴ったり、
この作品もまた全力で支持した記憶と共にこれからも読み続けていくであろう
そんな漫画の一つに最終的になってくれた感覚があります
そういう日々を忘れない、と同時に
これから荻野さんが新たに紡いでいく物語にも個人的に期待しております
もういっそガッチガチの百合漫画描いてもいいし、なんならラブコメとかも読んでみたいです
期待を込めて最後もアンケートとお手紙を出させて頂きます 
別にスクエアに拘らなくても早く新作が読みたいですね
でもまあ5巻分の実績とそこそこのインパクトは残せたでしょうし別段心配はしておりません
出来ればいつかガンマのキャラ達を再び描いてくれる事にも期待しつつ・・・ね。


最終回の内容に触れると、
ユリがちっちゃい原因だとか力を使った事による代償の表現がまず面白かったですね
それを覚悟して受け入れることを選ぶくらいにユリはナチュラルボーンヒーローだった、という事でしょう
またユリが榊を追い詰めて最後はフレイムべインの力を借りて撃破、というのも割とバランス良く
どちらも引き立てて終われた感触もあり上々の仕上がりだったと思います
その分敵サイドの掘り下げは出来ませんでしたが、
まあそれはそれとして、みんなの想いの結実は表現出来たかと
最後の最後まで元ヒーローではなく“ヒーローらしく”ヒーロー人生を全うし切ったユリは格好良かったです
最終的な決着の付け方も最後のオチも絶妙なカタルシスがあって素直に面白かった

何より、さり気なくミユキも活躍していた
そしてミユキの願いが叶って終わる―というエンディングが儚くも美しいラストでもありました
百合カップルの方は当初の方向性とは変わったラストになりましたがこれはこれで嫌じゃないです
方々のヒーローに協力し、
自身も最後まで戦い続けた姉妹の存在感が際立って終幕する方向性に仕上がってるので
きちんと主人公らしさ、メインキャラらしさを保てたまま終われたのは良かったかな、と
多分単行本のおまけとかで更に後日談とか描きそうなのでファンの方はそちらにも期待していましょう
なんにせよ複線をしっかりと消化し、ストレートに熱さを見せ切ったいい最終回だったと思います
ちょっとだけ百合カップルのラブラブっぷりも拝めましたし(笑
多少駆け足でもこれはこれで悪くないと思います
それが私個人の率直な感想ですね。

素敵な物語をありがとうございました。


振り返ると、やっぱり2巻の内容が個人的に大きくて
あの登場人物に全く容赦のない手加減抜きの展開の素晴らしさと
そこから立ち上がるユリの姿を描く渾身の内容が一番印象に残ってます
あそこは是非今作でも特に読んでもらいたいポイントの一つです

それに継ぐのが先先月と先月号の内容、ど真ん中の百合描写ですね
あれは本当に荻野さんがやりたかったであろう内容を誰に何と言われようと貫き通した
ガンマファンとして誇りに思うくらいに荻野さん自身を貫き描き切った傑作回の連発だったかと
結果的に読み手としてももらうものが大きかったのでその気持ちを返したい、と素直に思えたのでした
私的にはガンマが載ってる時はガンマ以上に面白い作品はない、と思ってしまうくらい夢中になってた作品
百合描写は多々ありますがそれ以上にカタルシス満点の物語だと思うので興味があれば是非ってところですね















それでは、この辺で。
感想を読んでくれた方々に感謝です。




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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お疲れ様でした! (まこ)
2014-10-04 22:51:46
全5巻の漫画にしては綺麗に終わった気がします。
20話と言うのも私的にはちょうどいい長さでした。何より毎回1話1話の密度が他の漫画よりも3倍くらいあった気がするので、満足です。

ヒカリがミユキのおっぱい揉みながらベロチューしてましたね!これから始めるところなのですね!
ありがとうございました。 (西京BOY)
2014-10-08 20:35:03
まこさん最後までコメント感謝です。


そうですね、20話で完結ってキリがいいですもんね
ちゃんとユリの顛末を描き切れた事が個人的にすごく嬉しかったですね
>何より毎回1話1話の密度が他の漫画よりも3倍くらいあった気がするので、満足です。
内容濃かったですもんね~特に最終回付近は。
納得です。


攻められるミユキも見てみたいです(笑
ミユキのおっぱいは最高でした。
こちらこそ感謝です! (まこ)
2014-10-09 00:14:53
ホーネットマン篇とかも最後の方と同じようなテンポだったので個人的にはあまり駆け足感は感じませんでした。SQは展開が遅い漫画が多いので、そういう所に反抗したのかな、と思います。

5巻のおまけが楽しみですね。
4巻よりもさらにハッキリとヒカミユのエッチを描いて頂きたい!
少年誌で百合ベロチューはなかなかの快挙だと思いました(笑)。
色々冒険してましたよね (西京BOY)
2014-10-12 02:30:28
確かに全体を通してテンポ良かった気がします
その中でもドラマチックなシーンをしっかり描けるセンスは流石でしたね

SQは自分が見た限りベテラン偏重の雑誌という印象です
とにかく新人の作品に厳しいんですがガンマはちゃんと最後まで描けたし健闘した方かな、と。

5巻のおまけは最後なので色々期待しちゃいますね
さり気にエッチなイラストを描いてくれるサービス精神がよいです
まあガンマは扉絵で事後であることを何度も示唆してましたし冒険はめいっぱいしましたよね。
でもそういうドキドキ感もいいものです。
ベテラン優遇は確かに。 (まこ)
2014-10-12 04:57:37

SQは女性受けを狙った少年漫画が多い気がします。そんな中で百合ん百合んなラブラブ描写や百合エッチ描写を入れるのは、なかなかすごい事するな、と思いました。

扉絵でのエッチしました感は本当に上手かったですね。一枚絵なのに事後の空気感がすごく伝わってきました。
確かに、性表現ありの百合漫画を描いたらすごい物が出来そうですね。
ミユキとヒカリのエッチは本当に見たい(笑)。
そうですね (西京BOY)
2014-10-16 02:27:34
まこさんコメント感謝です。

>百合ん百合んなラブラブ描写や百合エッチ描写を入れるのは
まあ浮いてるっちゃあ浮いてましたね(笑
それが中途半端でなくある意味やり切っていたからこそ
ファンに強く受け入れられたのだと思います
その辺の「我」は最後まで貫かれてましたね。

>一枚絵なのに事後の空気感がすごく伝わってきました
どういう内容だったのか、
或いはどういう内容なのか、という事すら分かる仕上がりでしたからね
この辺もまた徹底されてましたね 本編で出来ない分扉絵やおまけで描いてくれてました。

荻野さんなら、性的であると同時に愛情も伝わる情事が描けそうな気がします。
一度は読んでみたいですねえ。
何度も失礼しました。 (まこ)
2014-10-16 07:20:42

ブレるどころか、どんどん百合百合に、どんどんエロぐなって行きましたからね。
少年誌でやる、というところがまた興奮する要因なのでしょうね。

ヒカリが攻め、ミユキが受け。
マリーナが攻め、ユリが受け。
というのがハッキリと分かるのがエロかったですね。
ミユキとヒカリの間に愛が芽生えていく過程は本当に良かったと思うので、百合をメインに出会いからエッチをするまでの過程を漫画で描いて頂きたいですね。

マリーナとユリのエッチも見たい(笑)。
いえいえ (西京BOY)
2014-10-22 05:00:15
正直作者が描きたいものを思いっきり解放した方が全然良いですからね
それをファンが思いっきり支持する事で少しでも後押しになればいいな、と

個人的に基本ヒーローバトル中心でありながら時折そういうガチなネタが来る、という
あまり例を見ない塩梅にドキドキしていました(笑
次回作も荻野さんが描きたいものを思い切り描いて欲しいです。

荻野さんの描く性行為描写は興味ありますね。
まあ次もスクエアなら難しいでしょうが(笑)。
マリーナさんは大人らしく余裕ある攻めをして悶えるユリの姿を観て興奮するタイプっぽいですね(ただの妄想)。

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