超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

俺の妹がこんなに可愛いわけがない 12巻(最終巻)/伏見つかさ

2013-06-07 17:20:34 | 俺の妹がこんなに可愛いわけがない


















*ネタバレかますので注意。
























あの・・・正直嬉しいです
こんなに最高の結末は中々ないかもしれません
まさかストレートに桐乃と京介がくっ付くラストとは予想していませんでした
じゃあどういうラストになるのかと思ってたかと言えば、ぶっちゃけもっとお茶を濁すかと
ここまで関係をハッキリさせて終わるとは思ってなかったなあ・・・
告白した上キスして、更にプロポーズまでするだなんて
冷静に考えると京介は変態とかそういうレベルじゃないですね(笑)。
両方とも頭おかしいよ!
でも・・・この手の作品って結局最後はごまかしたり曖昧なまま「続くのだ~」って感じで終わったり
義妹エンドだったりと逃げるオチが本当に多いように昔から感じてたので
その意味じゃ正攻法で攻め切った、という印象ですね
よく誤魔化さずに書いてくれた、
これではっきりとこの言葉を口に出す事が出来ます。

「俺妹の原作は最高の内容で、名作だった。」って。

ぶっちゃけ桐乃エンドじゃなかったら
「個人的には良作でしたね。」ってお茶濁した感想書くつもりでしたもん
これで心からこのメディアを祝福賛辞出来ます。
それまで溜めに溜めた分だけ桐乃とのイチャラブ成分が噴出してしまったような素晴らしい最終巻でした
本当は言葉なんて必要ないくらい素晴らしいとすら思ったんだけど、敢えて言葉にしてみました
私は初めっから桐乃とは恋愛的な意味合いで結ばれて欲しいと思ってたので
その意味じゃ最終巻にしてようやく見たいものが見れた印象
桐乃派としては本望とも言える終わり方でした。


色々感じた事はあるんですけど・・・
ただ、他ヒロインが好きなら分からないですが
桐乃に感情移入してきて彼女の禁忌的な恋心を応援して来た人にとっては
正に最高、過不足がない終わり方になっていると思うのですよ
何一つ誤魔化さなかったし、
流石に行為には及びませんでしたけど(笑
でも一応Bまではやったしちゃんとした告白のシーンも、一生愛すと決めたプロポーズもあって
期間限定で恋人になった後もキスしてたり何だかんだいって延々と付き合うんだろうなあ・・・というオチ
加えて桐乃の前で他のヒロインを振ったりと正に聞く耳持たずの妹への溺愛っぷりが本当に凄い
結婚式まで挙げちゃう始末だし、
ここまでやったら今まで散々イチャイチャを望んできた読者としては満足せざるを得ませんでした
もう京介も本当にくそバカで、だけどある意味めちゃめちゃ潔くて格好良いし(笑)。
桐乃は桐乃で読んでるこっちが蕩けてしまうくらいに可愛すぎるし
今までの二人は何だったの?って思うくらい
濃厚な愛し愛されっぷりを貫くエンディングは賛否両論だとは思いますが
あくまで個人的な感覚ですともう最高にニヤニヤしちゃって堪らなかった、というのが本音なんです
桐乃は昔っからこういう関係になりたかっただろうから夢が叶って良かったって気持ちもあるし
京介もようやく自分の本当の気持ちに向き合える事が出来たし・・・
後半は完全に妹至上主義になってた事から
自然に受け入れられたかな、と
何より京介の横にいるのはいつだって桐乃でいて欲しい、という想いが個人的にはあるので(笑)。
私的にはこのまま二人だけの世界を貫き通したまま強く生きて欲しいと願う
それは無責任な後押しのつもりでは全然なくて
京介なら、
桐乃なら、
きっと大丈夫。という確信めいた想いが胸の中にあるからです
これまでどんな困難も意地と根性で解決してきた二人なら、そこまでの想いの強さがあれば、ずっと。
そう期待させるような最後でもあったので迷わず肯定しようと決めました
これが最終巻を読んで私が感じた事の総て、でした。

「俺妹」は正直最後までどういうエンディングにするのか予想の付かないお話でした
途中他の女の子と付き合ったり、なんとなく家族として好きだ~ってオチが鉄板なのかな・・・と
一度悟ったこともありました
だからこそここまで正攻法のオチには驚かざるを得なかったというか
まあ有り体に終始ニヤニヤが止まらなかったんですけど(笑
その意味じゃ最後までドキドキしながら読めたかな、って
最初から結末が分かりきっている物語と違って
実妹という最大のネックがあったからこそ「どうなるんだ?」っていう期待と不安があった
だからこそ一つのラブコメディとしては珠玉の作品だったんじゃないかなあ、って読み終えて思います
最初からこういうオチになるでしょ、って予想していた人はそこまでいなかったはず。
なんで、こういう流れになったのは私得以外の何者でもありませんでした

また、もう一つラブコメディとして珠玉だと感じる点として
他の一度でも京介に想いを持ったヒロイン達全員に真っ向から京介が対峙する
所謂鈍感で済まさない誠実があるなあ、という部分ですね
あやせ、黒猫、加奈子、櫻井、そして麻奈実・・・
分かりやすい言い方で言えばこの子ら全員を京介が真っ向から振るシーンがあります
想いを伝えなかったままに終わったヒロインは、
想いを受け取ってもらえずに終わったヒロインは誰もいない
これって何気に凄いことなのでは、、、と思いつつ
そこに思い遣りというか
一人一人のヒロインにページを割いてあげる優しさなんかも感じたりして
そういう誠実な描き方もまたいいな、と思ったのでした 時折泣きそうにもなりましたけど
彼女らへの引導がある意味京介の桐乃に対する想いが伊達じゃないって事を証明してたのも事実
そう考えるとこの作品はハーレムにする必然性のあった物語なのかな・・・とも思えてきて
そこもまた個人的には褒めどころの一つですね
でもだからといっておざなりにされたキャラは一人もいない、というのもいいなと感じました
京介は結果的に一番選んじゃいけない道を選んでしまった訳ですけど
個人的には桐乃に一番感情移入してましたし
桐乃ちゃんの願いを叶えて欲しい、とも思ってたので
正直な話彼にはありがとうを言いたいな、と・・・。桐乃を選んでくれて、本当にありがとう。


それにしても最終巻もまた読みやすくて面白かったですね
ラノベ=読みづらいもの、独自の世界があって入りにくいもの、という勝手なイメージは
この作品が初めて壊してくれました
尻上がりにきちんと盛り上がる構成に至極入り込みやすい文章
くっ付きそうで中々くっ付かない展開にヤキモキさせられたりと
本当にフルで楽しみ切れた感じがします
11巻で思いっきり拡げた風呂敷を一つ一つ丁寧に畳んでいく展開は正に「気持ち良い。」の一言
全員の想いに応えたし、桐乃の秘密も想いも明かしたし、物語はこれ以上ない形で本懐を遂げたし
最後に麻奈実との対決が待っているという構成も最高に燃える事が出来ました
大分傷跡もついちゃった気もしますけど、
その分選び取れたものの大きさと尊さが胸に沁みる・・・
そういう巻だったと思います
誰が何と言おうと個人的にはそう思います
最初のカップルデートから、ホテルでお泊り、そして告白にプロポーズ、
しかも桐乃も告白しようと思ってた、という嬉しいサブ設定も込みで(笑)。
その後の桐乃への軽い胸タッチから
麻奈実の前での改めての愛の告白、
そして結婚式・・・の後も変わらずにキスする二人の光景と
もうおなか一杯食べさせられた印象でおかわりの余地もないような至福の内容でした。
とにかく、桐乃を少しでも好き、或いは大ファンって人は必ず読むべきかと
特に何も語らずとも見たいものはバンと広がっていると思います
私自身絶対に桐乃派だという想いなので
これ以上ないくらいの最終巻だと感じ名作だと思えた、というのが本音の本音ですね。
最後の最後にイチャラブっぷりを120%のボリュームで見せ付けてくれた伏見さんに私は感謝をしたい。
印象に残るシーンしかないような素晴らしい12巻でした。面白かった!











それにしてもこの巻の桐乃の可愛さは筆舌にし難いものがありますね・・・
何とか表現しようと頑張っただけど表現し切れませんでした
読み手が蕩けちゃうくらいの可愛さ、
とでも言えばいいのかな
それくらいの天使と王子様っぷりを繰り広げる怒涛の結末に是非目を通して欲しい
実妹エンドは色々波紋もあるだろうけど、個人的にはこれ以上の正解はなかったと思いますし
同時にこれこそが私が心の底から望んでいたエンディングだったので賛辞以外に言う事は一つもないです。

個人的には大好きな「恋風」と同様の結末を辿ってくれた事が嬉しくて仕方がない。
やっぱりその題材で描いたならば逃げずにここまでやり通して欲しいものだ。
本心から思う。


最後にもう一言だけ、
作中のキャラには誰にも祝福してもらえなかったので私が敢えていいます
「京介、桐乃、おめでとう。これからも末永く幸せにね。」って。
また何度も思い返すと思いますし
ずっと心に残るような内容になったかな、と。
ここまで本気で読み手を楽しませてくれた事に、本気で感謝します。
ラノベは基本苦手ですがこの作者が書いたものならまた次回作も読みたいな、って思います。
愚かしくも、間違いを地で往きながらも、それでも美しく素晴らしかった結末に敬意を表して。
改めて、ありがとうございました!!





俺の妹がこんなに可愛いわけがない。(第2期) 第3話「俺の友達が眼鏡を外すわけがない」 感想

2013-04-23 05:36:14 | 俺の妹がこんなに可愛いわけがない













繰り返し観てたらちょっと泣けてきた・・・。














沙織めちゃめちゃ可愛いじゃねえか!
ってこのエピソードは原作でも好きなエピソードだったので特に期待してたのでした
そしたら思ってた以上に感動出来た自分がいたのもまた嬉しかったです
沙織が失ったものと
沙織が手にしたもの
その両方が同時に提示されてた事で彼女の成長が如実に伝わって来る名エピソードだったかな、と

沙織はきっといつだって自由奔放でポンポンと成果を手にして行く姉が羨ましかった
心のどこかではやっぱりある程度の尊敬は抱いていたと思うんですけど
同時にどうしようもない劣等感も抱えていて
多分あのままずっと甘やかされたままだったらここまで育つ事もなかったんじゃないかと
放任主義・・・とはまた違うとは思いますけど
結局お姉さんのおこぼれを預かってる状態のままなのは事実な訳で
今度はその経験を糧に沙織ならではの友人を探して欲しかったんじゃないかなって
まあ実際性格の問題もあったんでしょうけど
でも結果を見れば姉さんの取った行動は間違ってないのは火を見るより明らか
何だかんだいって沙織はその「突き放し」も含めて姉の恩恵を受けていたって話なんですよね。
さり気なく誕生日も覚えてくれてるあたり本当は大好きな妹なんでしょう
それを観た沙織の反応もまた可愛かったけどね(笑

それにしても、なんで終始涙腺が揺さぶられたんだろう?って思うと
やっぱり沙織の悲しみや悔しさが伝わって来たからなんだろうな、と個人的には
姉に対する劣等感や姉のようにはなれない寂しい気持ち
崩れる泥船を救えない無力感だったり、
だからこそ少しでも愛憎溢れる姉に近づいたいという必死で懸命な想い・・・
ある意味少年漫画のような絶望から這い上がる力を見せてもらったからこそ目頭が熱くなったのかも
登場人物の感情が流れ込んでくるような雰囲気作りや演出の妙が素敵な傑作回でした
前回のあやせもそうですけど、2期はサブキャラの爆上げが半端じゃないですな~(笑)。
多分この3話観た人みんな沙織の事もっと好きになったのでは・・・
そう思わざるを得ない
悲しみと結実を両方感じさせてくれた素晴らしい回でした
あのメガネは単なるギャグでなく先人から貰った勝負アイテムだったんですね
まあこれも原作読んで知ってますけど、でも改めて深みがあるなあ・・・とつくづく
素顔じゃ余りに恥ずかしいからああいう姿でないとダメだったんですね
彼女もまた奥深いキャラとして描かれてて大満足でした。


沙織とお姉さんの関係性というのはある意味では桐乃と京介の関係性にも似てるな、と少し
桐乃と京介もとある出来事があって仲が悪くなり疎遠状態になったわけですが
結局は桐乃は京介を尊敬していて
京介もまた桐乃に対しての愛情は最低限持っていた
沙織は姉さんの事を恨みつつも、でも心の中ではやっぱり尊敬や生き方に対する憧れは消えず
彼女と同じサークル集めの道を選択したわけで、嫌いになりきれない部分が似ている
お姉さんもまた突き放す部分はあれど誕生日を祝いに来る愛情は残ってたり
そういう「きょうだい」というものの本質というか、
どこかで人生に羨望を抱いたりどこかで最低限の愛情が垣間見れたり・・・というのは
案外リアルな描き方なのかもしれないですね

そんな沙織とお姉さんの関係性もね、これはこれで悪くないんじゃないかと
そういう風にも感じられた最高に気持ちの良いオチで締め括られた超お気に入りの回に仕上がりました
これまでの散々な苦労と苦心が描かれてたからこそ最後のドヤ顔に思い切り感動が出来る
本当に素晴らしい回だったと思います
沙織ってキャラの素晴らしさがまた一つ理解出来て良かった。
原作既読者としても太鼓判を押せる納得の第3話でしたね。面白かった。


しかし、今週の沙織は見た目的にもめちゃくちゃ可愛くて視覚的にも大満足でしたね(笑
男の人の前できゃあと赤くなって必死で顔を隠すシーンだったり
冒頭や後半の京介達に顔を見られてのリアクションだったり
おしとやかな大和撫子っぷりだったり
本当に嫁にしたいレベルで可愛くてここまでの破壊力を演出出来る力量にも驚きました
また普段が普段だからなあ・・・(笑 ギャップで可愛さを生み出す手法としては最高峰でしたね
でもそういう可愛さと美人さ演出はあくまで味付けであって
根本であるストーリー性が一番印象に残ったのがやっぱり素敵でした
「俺妹」は素直に胸が熱くなってそれでいてキャラの可愛さも十二分に堪能出来る
そういう優れたドラマ作品って本質を体現してくれた2期3話でしたね。
確かな感動をありがとう。










2話の感想も同時に書き下ろしたのでよろしければどうぞ
2話3話と個人的に相当の傑作回が続いた印象なのでこの先を観るのも楽しみです
俺妹のラッピング車両の写真もUPしたのでそちらも。

ついでに作画はより磨き上げられた印象がしてますね
キャラの顔が更に丸っこくなって柔らかそうで良い感じです。
やっぱり俺妹の素直に感動出来る部分が大好きだ。




俺の妹がこんなに可愛いわけがない。(第2期) 第2話「信じて送り出したお兄さんが(以下略)」 感想

2013-04-23 04:12:21 | 俺の妹がこんなに可愛いわけがない














完璧なフォルムのお話。











「信じて送り出したお兄さんが携帯美少女ゲームにドハマリしてセクハラしてくるようになるわけがない」・・・
今回は信じられないレベルの傑作回でしたね
ちゃんとストーリー的な進展もありつつラブコメとしての旨味も絞り切って
ギャグ描写の数々も破壊力があってオチもしっかりと決まっているどこを切っても文句の付けようがない話でした
ここまでシュッとまとまったコメディ話がやれる辺りやはりこのスタッフの地力の高さを感じるなあ
今の所今期でもナンバーワンの面白さでした(笑)。

何が面白いって、あやせの扱い方が上手すぎる!
最初は健気に京介を慕う後輩としての可愛さを存分に演出させつつ
そこからいつもの怒りモードでひたすらにプンプンする姿が非常にあいくるしい
その後マジデレモードになったかと思いきや
最後にはヤンデレになったりして(笑 複線を生かしたオチの付け方も秀逸だと思えたし
1話の中で本当に様々なあやせの表情や可愛さが見れて大満足のお話でした
あれ、こんなに可愛かったっけ?って思ってしまったくらい
最高の美少女に感じられたので
その意味だと表情や仕草の演出が1期よりも優れてるのかもしれないですねえ。
いずれにせよ、2話のあやせは今まででも最も輝いてたのは間違いない(笑
それくらい彼女の純真さとユニークな部分が際立った魅力全開の一話に仕上がってるので
あやせ好きな方は勿論
あやせそこまで好きじゃない方にも見てもらいたいッス
これを見れば彼女がどんだけ素直でどんだけいじらしいかがはっきりと分かるはずですから。あと狂気も(笑


しかし、そういう可愛さ演出やコメディ描写の面白さの裏では
何気にあやせ自身の成長が見て取れる仕上がりになってたのも見逃せないですね
以前のあやせならば多分そういう恋愛ゲームにのめり込んでる時点で嫌悪感を示してたというか
恋愛ゲームをやってる事自体に憤ってたはずだと思うんですよね
でも今回はそうじゃなくて
自分自身を見てくれないことに彼女なりの苛立ちを感じていたわけで
恋愛ゲームをやっている事自体に関して言えば割とある程度は寛容な具合も見受けられて
(勿論最低限の嫌悪感はあると思いますが 笑)
そういう・・・ある程度は相手の趣向を認められる度量が出来たのは大きなプラスなんじゃないかと思います
それに散々プレイしてコピーした時点でそれなりに夢中になってたのは明白ですしね。
一見振り切れたコメディ話で自動的に笑えば済む話にも思えるけど
水面下では桐乃の謝罪も含めて
何気に個々の成長を感じたりもして・・・そういうお話もきっちり進める塩梅もまた個人的に好みでした。
結果的には気持ち悪がられてしまったけど(笑 でもさり気に更に仲良くなれるんじゃないかな、とも

桐乃は桐乃で結果的にほったらかしにしてしまった事実を申し訳なく思う気持ちを抱いて
あやせはあやせで桐乃の気持ちに近づきたい気持ちを抱いて・・・
最後はギャグ調でしたけど
本質的にはまたこれで溝が一つ埋まった話だったんじゃないかと
そういう抜け目の無さがやっぱり好きだなあ、面白いなあ、と思えた見事な傑作回でした
どのキャラも本当にキラキラ輝いてて堪らなかったですね。


しかしあやせだけではなく桐乃も可愛かった!
今回のお話をめちゃくちゃ評価する理由の一つとして、彼女のいじらしさも際立ってたというのがあります
京介に諭されて素直に過ちを認める態度だったり、本当は京介と共通の話題が欲しくてゲーム貸したり
意固地な部分はまだまだ残りつつもどんどん素直さが如実に出てきてたりもしていて
そういう細かい描写もまた桐乃ファン的にグッと来たのも大きいですね
何よりも二人で一緒にゲームを眺めてる図が
まるで恋人のそれのように描かれていたのが非常にツボでした
顔近すぎて京介も赤くなってるという・・・そういうのっていいじゃないですか(笑
あやせの七変化だったり精神的な成長が楽しめる回だったのも間違いないし評価ポイントですが
それに加えて桐乃も要所要所で可愛さや面白さを発揮していた存在感もまた評価ポイントでした
何気に二次元キャラのスカートの中身を覗こうとするおっさん仕草も笑った。
それぞれのキャラとのちょいラブ模様もめいっぱい楽しめましたし
正に二話にして最高潮と言うべき傑作回でした。

なんかもう、どんどん危ない方向に進んでいくドライブ感が中毒ものですね。
改めてあやせって女の子の可愛さと存在感をしっかりと満喫出来たという意味でもデカいお話です
これでまたあやせファンも急造の一途を辿る・・・はず?(笑
リアルタイムで見た時も散々笑いましたが
見返してみても全然笑える辺りやっぱり本物でした。手放しで面白かった。










ちなみに私自身は桐乃派一筋のつもりだったんですが
この回観てたらあやせも中々・・・と少々傾きかけてしまいました(笑
それくらい彼女を魅力的に描けてたって事です!おみごと。




俺の妹がこんなに可愛いわけがない。(第2期) 第1話「俺の妹が再び帰ってくるわけがない」 感想

2013-04-07 01:44:32 | 俺の妹がこんなに可愛いわけがない














千葉みなとのポートタワーフィーチャーされ過ぎてて物凄い地元感。












これは手放しで面白かったですねえ・・・
改めて「俺妹」というコンテンツの存在感の高さを実感しました。
なぜここまで存在感があるんだろう?っていうのを観ながら考えてたんですけど
やっぱ主人公の京介が格好良くて、可愛い。これに尽きますね(笑)。

京介は今までの流れを含めて考えると受動的ではなく意外と能動的な男なんですよね
振り返ってみると自ら困難や問題に首を突っ込んでるパターンが多いと思える
だから、受け手にとってはある種のヒーローみたいな男なんですよ
なんで、凄く自然に観れるといいますか
キャラに魅力があるから行動の一つ一つが気になるし裏の意図を探りたくなってしまうんですよね

ラブコメはヒロインが命・・・っていうのも正論だとは思いますが
京介くらい自らの手で変えたり意思を動かしてきた男が主役を張ってると
やっぱり観てて後腐れがないですし、単純に気持ちが良いな、と
そんな事を思いながら観てましたね

京介もまた、徐々に徐々に桐乃ちゃんの事が気になり始めてる・・・というか
以前と比べて「距離を置きたくない」という明確な意図が垣間見れる事も含めて
「元通り」とは言いつつも、
「元通り」というには意識の差が凄い
はっきりと兄妹仲が進展してる手応えを感じられた掴み抜群の初回だったと思います
桐乃相手に無性にソワソワしてるところとか、人生相談をおねだりするところとか(笑
こういうのが後々の展開に繋がってくると思うので至極先が楽しみですね
初回だからシリアスは抜かして
単純にキャラのおさらいを目的として作られたような1話でしたが
その割には水面下でうごめいている意図が透けて伝わって来たので個人的な満足度は相応に高かったです
これからもまた、この二人の奇妙で愛情たっぷりの日々を面白がれたらいいな、と


一方で、桐乃も桐乃でもう少しで会えなくなるから最後に甘えを出したあの日々とは違って
再び初期のようなつっけんどんな態度に戻ってしまったんですけど、
こっちも戻ったようで実は戻ってない
京介の人生相談おねだりに応じてみたり
どう接していいのか戸惑っている水面下の感情を想起させる仕草の妙だったりと
どこか素直な可愛さを感じさせる雰囲気が個人的には印象に残って
距離は確実に近づいてる
今は桐乃もまた一緒にいたいという気持ちを露にしている
そんな二人の傍から見て微妙そうでも実は強い繋がりを感じさせる描写の数々が凄く良かったですね
何だかんだいいつつずっとデートプラン練っておめかしするぐらいですから
本気で楽しみにしてたんでしょうなあ。
そういう塩梅が素敵でした。

それとは別に、アニメやゲームに子供みたいに無邪気にはしゃぐ桐乃の姿がめっちゃ可愛くて堪らなかった(笑
桐乃の可愛さっていうのは個人的に結構奥深いものだと思っていて
最初から用意されてる可愛さではなく
都合の良い可愛さでなく、
もっと根本的な・・・一人の等身大の女の子としての可愛さがあるなあ、と
勿論作品らしいぶっ飛んだ一面もありますけど(笑 でも都合の悪さも同時に存在するのが
私的にはある種のカウンターに思えて見応えあるなあって思っちゃうんですよね
全部が全部主人公の言う通りにしてくれるわけじゃないけれど
合う部分に関しては最高の笑顔を見せてくれる
そんな桐乃の「ヒロイン力」にも魅せられてしまった2期初回でした。
やっぱり桐乃派だな~って思いましたね。これから先もっとニヤニヤ出来るシーンもあると思うので
それも含めてまた毎週動く桐乃を観れると思うとワクワクですね!「俺妹」らしさ全開の第1話で面白かった。


で、この二人以外の事も語ると
とっても意味深な行動を取っていた黒猫さんの今後が気になりますねえ(笑
気になるというか・・・原作読んでしまったので先は知ってるんですが
それでもあのモジモジの仕方は如何にも乙女っぽくて最高でした
京介自身もまんざらではないみたいですし
その辺も含めて演出や構成にも是非期待させて頂きます
TVで「俺妹」を観るのは約2年半ぶりでしたが、思ってた以上にその時の感覚のままで観れたのが嬉しかった
要するに色褪せてはいないってことですね。是非原作の良さを最大限に味わえる2期になりますように。










千葉都市モノレールで俺妹のラッピング車両が走ってるので興味がある人はぜひ千葉へ
なんかもう、地元過ぎてこっ恥ずかしいレベルです(笑
でも少し誇りにも思った。
自分の好きな作品が地元の顔に一時でもなるのは素敵なことやね。


ちなみに、冒頭のやりとりは覚えておいて損はないと思います。




俺の妹がこんなに可愛いわけがない 11巻/伏見つかさ

2012-09-08 04:18:37 | 俺の妹がこんなに可愛いわけがない






ちょっと泣きました・・・。








ああもう、書きたい事が湯水のように溢れ出て来て仕様がないんですけど・・・。ネタバレするので気を付けて。
凄い納得もしたし、辛かったね、とも思ったし、可哀想とも思ったし、怒るような気持ちもあるけれど。
でもやっぱ、一番最初に感じたのは「本当は誰も悪くない」って事なのかなあ。
そう思わされるって事は物語自体が秀逸な証拠なんですけど。
だって、本音言えば誰も責められないですし。
京介もね
本当は最初からある程度は桐乃の事が好きだったっていうのが分かったし
だからこそ、彼女を突き放したのもいけない事だと感じるし
でもそれもねえ・・・
皮肉だけど「仕方がない」んだな。まだ中学生だもん、普通はそんな頑張れないって。
その結果が更なるコンプレックスを生んだかと思うと色々と思う所はある・・・っていうか
本当に真実はドラマチック過ぎたね(笑)。
まさかここまでドラマチックなネタバレが来るとは思わなかったけど、
でも結局桐乃は本当のツンデレじゃなかったし、
実質ツンデレキャラなのは逆に京介の方が近いなとは感じた
その意味じゃツンデレのようでツンデレじゃないツンデレ風キャラを生み出したのは一種の発明かと(笑
いやだって、桐乃みたいなキャラクターってマジでこれまで見たことないからなあ。
だから、繰り返し読むのにも適してるんですよね、「俺妹」って。
一回読んで使い捨てって作品ではなく
隠された意図をもう一回探りに行くのも面白いというか。
いや~、これは良い買い物をしてるねって自分で思いましたわ。凄く長く付き合っていけそうな作品だもの。


こういう複数ヒロイン系のラブコメの場合、
得てしてメインヒロインの物語になりがちと言いますか
主人公が感情移入の為の道具なパターンもよくあるっちゃあるんですけど
「俺妹」はそういう作品群とは一線を画してるような感覚があって
だって11巻の6割ぐらいが彼の掘り下げですから。
で、それがまた面白いんですよね(笑
自分完全なる桐乃派で、桐乃の出番が多ければ多いほど喜ぶ人間なんですけど
でも、京介の幼さ故の失敗もまた痛くてある程度共感も出来てね・・・。
自分が特別な人間だ、って感覚は
多分中学生までは持続するとは思います
でも、私の場合思ってるだけで実行には移さなかったんですが
彼は中途半端に実行出来る能力があった為に、そこで勘違いをしちゃって
それが取り返しの付かない失敗に発展する訳なんですけど
そこで一回「挫折」を経験して
初期のような状態になった・・・と言われると「なるほど」と思えるし、その後の活躍も
「根源的なものなんだろうな」と思える、要するに京介って主人公の肉付けを
高坂京介って人間自体をしっかりと描いた巻になっている訳で。
麻奈実の言うとおり、
「そんなに頑張り過ぎないでも」と思う気持ちもあったし
その辺りで多少共感出来ない部分もあったけど、それ含めて違う人間
自分と同じ特別に憧れて無力を悟ったただの人間という事実
それが分かって
痛いくらいに分かって
麻奈実の例のトラウマ台詞に完全に泣かされて・・・。
麻奈実のやった事は、結局長期的に考えれば単なるその場しのぎでしかなかったけど
でも確かにそれで京介があの時救われたのも事実であって。
何気に、凄く嬉しい言葉でもありますよね。
結果的にそれは優秀な妹へのコンプレックスに変わってしまったけれど
それまであんまり好きじゃなかった麻奈実、要するに桐乃派にとっての最大の天敵を(笑
この巻で、素直に、初めて・・・認められたような気がします
だって彼女のあの台詞で泣いちゃったしね。
典型的な幼馴染キャラ、噛ませ犬に思えてその実本当に偉大なキャラだなー、と。そう思わざるを得ないですね。


ただ、ぶっちゃけそこから京介に「地」を取り戻させた事を考えると
やっぱ本当に京介を救ってくれたのは桐乃だとも思う
麻奈実はクスリを与えただけで
それが根本的な解決になるとは個人的には思えない
その時は絶対にその言葉が正解だと感じたのは事実ですけど
いつかは自分の内に眠るコンプレックスと対峙しなきゃいけない時が来る
そんな機会を与えてくれたのは間違いなく桐乃だし
本来の京介を
京介の欠片を再び取り戻させたのも桐乃
あのまま挫折したまんま生きて京介が本当に幸せになっていたか?と言うと・・・微妙ですよね。
胸の内には半永久的にコンプレックスが眠る訳ですし、実際今の京介のが明らかに
男としては格好良い。
その影響で倍率は高くなってますけど(笑
桐乃は本当は他意があり過ぎるくらいにあるキャラなので
ついつい誤解されがちな一面がありますけど
でもきっと、ここまで読んで来た方ならそんな感情もなくなってる・・・とは個人的に思いたい
麻奈実との険悪沙汰も、恋愛感情以外の理由も入ってた訳ですしね。
どっちが正解もクソもないですけど
最終的に京介は、「頑張れる自分」を取り戻して
その上で「頑張り過ぎない自分」もまた意識するようになった
それが証拠に今は大体元々の知人の為だけに
自分の手の届く範囲でのみ頑張るキャラクターになってますから。それがまた京介らしい。
なんか、こう書いてると凄い壮大なお話のようにも思えますけど(笑 ついつい深く感動してしまう。
やはり私にとって「俺妹」という作品は今や完全にオンリーワンになってるみたいです
とにかくどのキャラもいじらしくて、ちゃんと自分の意思があって・・・
凄く「人間的」なんですよね。
動かされてるのではなく、動いてる感覚?
だから、ドラマを見守ってる気分というかね。最後まで、みんな、頑張って欲しいですね。



「俺妹」は普通のラブコメというよりは
それぞれにテーマ性があって、それもあって楽しく読めるのもいいですね。
「したいこと」をした後に起きる代償だとか
「普通」という誰もが向き合わなければいけない絶対的なコンプレックスとの向き合い方だったり
「誰か」が側に居る事がどれだけ人間に影響を与えるのか?って根本的な事実
結局は「正しさ」なんてどこにも存在しないですけど、
でも登場人物の行動の一つ一つに頷ける隙間は確実にあって
だからこそ思い返すあの日の自分や
さり気に共感もあったり、
様々な角度から読んでみて考えてみて、「本当に楽しい!」と思えるような
私にとってはそういう作品ですね。今回も今回で完敗でしたし、引きがどうって話ではなく
単純に「面白い」からこそ早く次を!って気持ちになれたその密度もまた素敵で。
まあ、次は所謂フィナーレ、端的に最終巻になっちまうんですが
それもまた
余計な引き延ばしが無くて潔いとも言える
個人的にはアニメからの逆流とは言え、原作を読んで心から面白い!と思え感銘を受けた身なので
本音を言うとめちゃくちゃ寂しいです
おまけに桐乃ENDになるって確約されてる訳でもないしね(笑
ただ、やっぱり前述の通り京介を本当の意味で救ったのは桐乃だと思うので・・・。
それを考えると、本心から彼彼女の幸せを願わざるを得ない
最初から最後まで私は絶対的に桐乃派でしたが
ただまあ、何気に嫌いなキャラもいないと言えばいないので(笑)。「みんな」の幸せも祈りつつ。
最終巻が届く日を心からお待ちしております。今回も、最高に面白く感動出来る内容でした。
桐乃ちゃん、最後まで頑張れっ!!







「俺妹」を読み終えた後に感じるこの何とも言えない充足感はなんなんでしょうね?
なんか、今すっごく気持ちがフワフワしてますけど
やっぱ大好きだなと思った
櫻井さんも櫻井さんで、「振ってくれて・・・ありがとう」って。切ないね。
でも引導を渡す事は絶対に重要だと思うので、その意味でも京介はやっぱ格好良い主人公です。
ヒーローでもないし、スーパーマンでもないけど、それでもやっぱ格好良い。
だからこそ、桐乃がそうなった理由も納得出来るし
それは他の女の子も・・・。

そして、何気に「SKET DANCE」ネタが出てきたのが嬉しかった(笑)。
一回「SKET DANCE」でもタイトルがネタに使われたのを思い出しますな。
京介は藤崎みたいになれなかった男の子なんでしょうね。

BGM:(I'm not)by you/Syrup16g