ひげなむちってやっぱ凄いわ。
◆クズシアイ/ひげなむち
忌憚のない意見を言うと・・・一度お世話になっても収まらないくらいに興奮しました
それくらい今回のは私にとってインパクトもカタルシスも物凄かった訳ですけど
理屈で説明しようとすれば、
まず今回のは去年発表された「お・あ・そ・び」の続編になるんですが
あの漫画は未だに読み返すくらいお気に入りかつお世話になっている作品だったので
続編だと分かったその時点で個人的には凄く嬉しかったワケですよ
個人的にナチュラルにクズい(笑)伊藤ちゃんが相当ツボなキャラクターだったのも大きいですね
何よりもあの「お・あ・そ・び」では男を冤罪にハメてケラケラ余裕ぶっこいて談笑してたシーンがあったので
そこからの落差というか、これ以上ない形の復讐の様子というか、はっきり言って堪らなかったです
物凄く高飛車な考え方で上から目線で庶民を見下してた彼女らが、
今では見事に復讐されて快楽の渦に巻かれている
柔らかくて肉感的なんだけど下品にもなってない素晴らしい塩梅かつ官能性も優れてる行為描写も良かったですが
一番興奮したのはそういう「事実」ですかね
「お・あ・そ・び・」の冒頭を見た時は「おいおい」って思いましたが
今ではすっかりこの二人が可愛く扇情的に見えてくるのはひげなむちマジックでしょうか
確かに彼女らのやってる事はクズいんですけど、だからこそ生まれるコミカルさと暴力的な衝動があります
この場合冤罪にハメられた男の有無を言わさない挿入がそのまま制裁になり得てる感じですね
だから「可哀想」とも全く思わないですし(下手したら一生の罪になりますから)
素直に懐柔されていく様子がいとおしく思えてくるくらいです
良い家に生まれて金持ち学校に通って他人を騙し笑って何一つ不自由ない最高級の暮らしをしていた彼女らが
今では毎日のごとく快楽に溺れてねんごろ状態っていう失墜っぷりに無性に興奮してしまう作品ですね
こういう作品は往々にして不条理感が付き纏うものなんですけど
今シリーズの場合は散々悪行を働いた顛末なのでぶっちゃけ自業自得って感じがします
そういう作劇の上手さというか、ガンガン突かれてるのに何の背徳感もなく素直に楽しめる感じ
個人的にはまた一つひげなむちさんの凄さを垣間見た気分になれた作品でした
さて・・・最後は園宮さまですかね
「逃げて―!」と言いたい気持ちもありますが
ここまで来たら最後の最後までいきましょう!ってのが強いです
期待しつつ次回を待っていたいと思います それにしても本当にゾクゾクする作品ですわ
これ単体でも勿論楽しめるでしょうけど個人的には是非去年の11月号と併せて眺めてもらいたい
あの高飛車思想と傲慢な態度を見た上で今回のだらしない乱れっぷりを見ると余計に興奮出来ると思う
特に最後の蕩けるような表情で二人して舐めながらかけられているカットは落差的に最高でした
まあ。なんつーか、悪いことは出来ねえな、って感じですよね(笑)。
悪を持って悪を制す、っていう。
それにしても伊藤ちゃんの体のいやらしさは半端ないですな
きちんと痩せ形なのに出るとこ出てて、お尻のサイズもちょうど良くて
もうカットの隅々から肉感的なエロスが漂ってて本当に最高のヒロインです
桜井ちゃんの少し大人びた表情も良かったですが伊藤ちゃんは常に涙目なのがまた余計に可愛くてね
桜井ちゃんに罵倒されてるシーンなんかちょっと悪いけどあれはあれでなんかグッと来ました(笑)。
自分にあまり尊敬の念を送ってなかった伊藤ちゃんに対する桜井ちゃんの憤りとか
園宮さまは絶対に巻き込めないけど桜井さんなら・・・っていう伊藤ちゃんの選択とか
良い具合にドロドロしてるのも特徴ですかね(笑)。
また桜井ちゃんが初めてを奪われるシーンが表情/演出ともにインパクト大でして
伊藤ちゃんのナチュラルな色気と共に急ピッチで懐柔されていく桜井ちゃんへの興奮
そして自らの手で挿入させた後の伊藤ちゃんの表情もまた官能的でした
多分半分は更なる快楽に溺れたい気持ちもあったと思いますけどね
所謂タガが外れた状態というか
その後の罵倒返しも愛憎籠っててまたかなりのインパクトでしたが(笑
2回目の行為ですっかり蕩け顔を披露して大人な表情を見せる桜井ちゃんのエロ可愛さ
その横でセクシーな体が嫌でも主張してくる伊藤ちゃんのボディの素晴らしさ
最後にはあれだけ嘲笑って見下してた庶民に自分から快楽を求めに行く流れがゾクゾクして最高でした
キャラが人を見下したりクスクス笑ってるのは普通に考えればマイナスなんですけど
この作品の場合はその土台がしっかりと後々に大きくカタルシスに生まれ変わる
そういった意味じゃキャラの性格悪くするのも悪くはないな、と
そんな風に思える顛末に仕上がってました
それにしてもひげなむちさんの蕩け顔は他の追随を許さないくらいにレベル高いですね
官能的でありつつほっこり出来るようなキュートさも含んでるのが余計に素晴らしく感じます
最初の冒頭が強烈だったからこその興奮を正しく生めてる手さばきに拍手でした
高飛車思想のお嬢様からすっかりエッチに生まれ変わった二人の変遷が色々とたまらない一作です。
あの余裕っぷりのあとに19ページ目を見るとやっぱすごい 特に一番下のカットはね。
「あーあー桜井家ご令嬢ももうこうなったら終わりですねー」
「・・・すでに終わってる伊藤ちゃんが言うことじゃないでしょー」
「・・・それもそうですね」
この会話も良かったですね(笑
ホクホク状態になってる二人も非常に良かったです
ひげなむちさんは「クズ可愛い」というジャンルを拓こうとしてる気がする
現にこの二人めっちゃ可愛くて憎めないあいらしさがあるものなあ
「これから仲良くしていきましょう」っていうのはそういうことなんでしょうかね。
まあ精一杯楽しんで欲しいですよ。その分読者は想像で楽しめますから。個人評価マックスに近い作品でした。
ちなみに「お・あ・そ・び」を含めた上で、ね。
◆真夜中のパン/kanbe
可愛い顔してやってる事が凄まじいですな・・・
正に雑誌名に恥じないくらいの狂気にも似た堕ちっぷりです
普通にパン売ってる時の表情がすごく無垢で明るい可愛らしさを含んでるのもギャップ的にいいですね
ほっこりさせられたかと思えば、官能地獄に突き落とされるこの何とも言えない感覚
でもやっぱり御菜ちゃんの笑顔は最終的に可愛く思えるという。
複雑な気持ちですよ、ええ。
◆ナイショのごほうび/平間ひろかず
たった4ページなのに有無を言わさず伝わって来るラブラブっぷりよ
おっとりしつつもきちんとエスコートしてくれる塩梅がとても良かったです
オチもあったかくて素直に癒されました。
というか逆に手玉に取られる感じもこれはこれでいいものですね。それを上手く描けてる。4ページで。
◆スレチガイマキアート/神谷ズズ
これは快楽天というよりはポプリクラブの作風に近いね
主人公が女で相手役の男がちょっとイケメンの好青年ってあたりがね(笑
旅立つ前に・・・ってドラマチックなシチュエーションが盛り上がりがあってイイ感じで
格好良いお兄さんに素直になれないながらも強く憧れる少女のいじらしい可愛さが出てて好印象でした
また主人公の花依ちゃんのロリフェイスでムッチムチなキャラデザがとっても華があって良いですね
お互いの感情描写も結構丁寧だったと思うし個人的にお気に入りの一作です
それにしても良い親父さんだなあ・・・(笑
読後感が半端なく良かったですよ。
◆ぷちかの/むのめりくん
凄いですね
快楽欲求が高すぎる男性たくさんの雑誌で
「でも俺はそんな事しなくたって」ってある意味貴重ですよ?(笑
一生懸命愛に向かっていく二人の姿が印象的でオチにもまたグッと来ました
快楽天は溺れるような作品も多いけどこういう普通の純愛ものもあるのが好きですね
気持ちに応えてあげよう、とする選択と俺も勉強するという顛末含めて確かに孝宏さん優しかったね。
冒頭のはっちゃっけっぷりからこんな優しい気分になれるオチになるとは思いませんでした。
大切にしてあげて欲しいし、実際大切にしてくでしょうね。良い。
先月号のひょころーさんのとloconさんのは未だしょっちゅう読み返すくらい好きです
今月号も溺れる系から狂気を感じるもの、そして後半に純愛ものを配置と中々バランスが良くいい号でした
特にひげなむちさんのは暴力的なカタルシスとドロドロ模様、でも憎めない可愛さも同時にあって
めっちゃ自分好みでしたね そして神谷ズズさん、むのめりくんのヒロイン力の高さと純愛模様にも癒されました。
その他もそれぞれレベルが高く退屈しない雑誌ですね。