超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

徒然モノクローム/流線形/フジファブリック

2012-05-15 22:16:12 | 音楽






フジファブリックのニュー・シングルを聴いた。






3人体制になってからは初のシングルなんですけど、実にフジファブリックらしい楽曲ですね。
印象に残るキーボードのリフや和を感じさせるメロディや雰囲気、開かれたサビの開放感
所謂志村時代に於ける「虹」や「銀河」みたいな求心力のある楽曲で
イントロだけでもうフジファブリックだって思える
そんな記名性の高い音作りに感心したと同時に、山内ボーカルでもこういうタイプのひねくれポップを
耳に残るフックのあるナンバーを作れるんだなあ・・・と今のフジファブのポテンシャルを再確認出来るような
そんなナンバーに仕上がってると感じました。「徒然モノクローム」。
「流線形」の疾走感のある、けど細やかさも目立つサウンドも聴いてて気持ちが良いし
小沢健二のカバー曲も入ってたりして実に磐石の仕上がり、
別バンドって印象持たれても仕方ないけれど
でも、聴いてちゃんとこれはフジファブリックの新曲なんだ!って思えるような、そんなシングルですよね。
思えないとしたら、きっと志村の印象をまだ引き摺ってる人だと思うんだけど
取り敢えず物凄く地続きな感覚はあったので・・・
ヘビロテは必死って感じのシングルには仕上げられてるかなって感じます。

何よりも、詞が凄い志村の影を追ってるんですよね(笑)。
彼が書きそうな言葉を選んで使ってる印象で、魂を引き摺ってる感覚も面白いし
新バンドとか、俺が背負ってくってモードではなくて
むしろ今でも曲の影やふとした所に志村の匂いや欠片が転がっていて
それが1stからのファンとしては何気に嬉しかったりするのですよ。なかった事にしてないね、っていう。
「チョコドーナツ~」云々の下りなんて正にそうだし
「行き詰った所がほら それが始まりです」なんて今の彼らの状況みたいだし
この曲を堂々と出すって事自体、それ自体がバンドの力強い意思表示にも足り得てるような・・・
そんな立派な意思と魂の継承の要素を感じられる名シングルだと思います。
流石に以前の怪しさやエロさは消えてますけど
この曲は志村没後以降聴いてないよって人にも平気で届くような新曲に仕上がってるのでは。
取り敢えず私は普通に踊れたし、普通に好きになれたしで感触としては最高でした。

ここまで元来のフジファブリックを意識した楽曲になるとは思わなかったけれど
昔の音源と比べても負けてる感じがしないのは流石ですね。
思えば志村時代に行ったワンマンライブでも
山内くんは観てて凄く自由だったな、っていうかどこかひょうひょうとした部分が目立つ印象だったので
そんな力を入れすぎない奔放な魅力っていうのは案外ボーカリストとして合ってたのかも。
バンドのボーカルが変われば当然別バンドって印象になるのが普通ですけど
このシングルは恐ろしいほどに普段の体温で聴けたし
構えなくても十分心にスッと入ってくる
そんなかつてのバンド感を正しく取り戻したシングルだったかな、と思います。
その覚悟と、崖っぷち精神にも拍手をしたい渾身のニュー・シングル、これからの流れもこれならば期待出来そう!






ぶっちゃけ以前は志村が殆どのイニシアチブを握ってるバンドってイメージがあっただけに
そんなバンドの中心人物が抜けても全然バラバラになってない、全然聴き劣りしてないって感覚は
変な話、見直したって気分にもなれたような一作で。何様だよって感じですが(笑)。
志村がいなくなってからライブには行ってなかったんですけど
また行きたい気分にもなってきた音源でした。支持。




君と僕。2 第7話「Sweet sweet,bitter」 感想

2012-05-15 03:34:45 | アニメ





千鶴の告白。






バレンタインの思い出なんて学生時代は全くなかったですね。
いや、っていうか今も(略
それは置いといて、春ちゃんが普通に断ったのには驚きました。若さ故のモラトリアムなのか
まだそこまでの勇気がないのか、それとも友達と過ごす時間を優先してるって事なのか。
でも、そこに至るまでの繊細な表情の数々は
そんな彼の苦悩を表すには十分で。
そんで、メリーの気持ちを折るのにも十分で・・・。

今回のお話、途中まで名作「mary's Christmas」の焼き直し?って思ってたんですが
最後まで観てみると・・・見事な告白回でした。彼女を支えて、彼女を励まして、それがきっかけになって。
確かにチャンスがあるとしたならば、あそこだとは思ってましたけど、それにしては
自然体で堂々としていて男らしかったなあと素直に思えるし
ああいうテンションも千鶴らしいし
何より普通にお似合いだとも思えたし・・・勿論素直な意味でね。一度抱きしめた事実があったお陰で
吹っ切れたのか、腹を括ったのか。何にせよとても清々しい表情で気持ち良かったですね。
また同じ結末か?って途中まで思ってたのでグッと進展したのにビックリ、
でもこれでますます関係性が面白くなりそうで楽しみです。
夢の中のメリーも大胆で可愛かった(笑)。
男子ならエロい夢の一つや二つ平気で観ますよね。んで、いいとこで目覚めるのもまたリアルな話だなと(笑)。
夢の続きを見る機械をどっかの会社が発売してくれればいんですけどね。高くて買えなそうだけど。


こうして観てみると改めて思春期性の強いお話だなあ・・・と色濃く思えました。
まだまだ踏み出せない一歩だったり、大人になる前の微妙な心境や心情の表現だったり
その繊細な感情の織り込みや再現は観ていて実直に気持ち良くて
でも今週はそこからの一歩もちゃんと観られたので
普段のお話とは若干毛色の違う、特別な印象のお話だなあ、とも観ていて感じられたのもありました。
ここまできっちり結果を出す話も珍しいなっていうか、これもまた一つ大人の階段を上ったって事なのかな。
この恋の結末も変遷も大いに気になるので
この先の描かれ方にも是非注目していきたいものですね。
ダイレクトの恋心が伝わるお話、今週も素敵な観心地でした。

ついでに言うと、要の「子供なんだよ」ってツッコミも相当上手いと思いました(笑)。
なんか普通に要ママとの禁じられた恋愛もアリだなと思えてくるから怖いッス。
でもちょっと可愛いですよね、彼女。





それにしても、やっぱり見た目淡白でも悠太も祐希もちゃんと友達の事考えてて
そういう細かい描写を観るのも実に楽しみな一作ですよね。





這いよれ!ニャル子さん 第6話「マーケットの中の戦争」 感想

2012-05-15 03:09:26 | アニメ








性能が高すぎるゲーム機はソフトが気軽に出せないし、ソフトの流通で市場が動いてるので
いずれ破滅する運命になる・・・って言ってたら即座に破滅したのには笑いました(笑)。
しかしこれって結構なハードが思い浮かんでしまうような・・・
昔子供のころプレステが欲しかったのに父親が買ってきたのが某サターンで
その後すぐにソフトが全く出なくなった事を思い出しました。しかしムスコ二ウムかと思ってたら
まさかゲームネタで来るとは思わなんだ。凄くマニアックなネタだけに人選びそう。
でも、元々人を選ぶ作品なのでまあいっか!って感じですね(笑)。
生まれる時代を間違えたゲーム機って
これまたいくつか思い浮かんでしまうから困る。結局、いつの時代もシンプルが一番なんですよね。

で、そんなこんなでハス太くんとのエピソードもこれで終わり、
かと思ったら安定のレギュラー入りで良かったですね(笑)。
まあレギュラーになった方が盛り上がるので
むしろ参入は助かると言う感じ
ラブコメディ的には初期よりも盛り上がっていて観ていて気持ちが良いですね。

まあ、これがハーレムでないと思うのは散々語ったからいいとして
前提として男同士って壁がありますから
その点ではずっとニャル子さん一筋で来ていて、その点は非常に良いと思うんですけど
ただ彼女はやり方がいつも強引なので(笑)、それで結局いつも進展をなしにしちゃうっていうのはあるんですけど
ニャル子さんがそんな分ハス太くんの健気さが目立つ作りにもなっていて
割と両方良い具合にキャラが殺し合わずにきちんとバランス良く存在感を発揮してる点もよし
この方向性だと選ぶとか選ばないの話にはならないだろうけど
それでも、そんなラブコメ的な揺さぶりもまた楽しみです。早くも小さな戦争が勃発してますけどね(笑)。


後半は一転してサービス模様でした。
温泉旅行で水着シーンっていう何の脈絡もない強引さもこの作品らしいですね。
それで、最後の最後に子作りに励もうとする強引さは更にこのアニメらしいですわ(笑)。
ニャル子さんがツッコミに回ってると彼女の異常さが目立たなくなるので
久々に彼女の狂った部分が観れて満足でしたね。
「子供を授かる日」って・・。
そんな都合良く行くか、っつーの(笑)。割と抱き合わせみたいな印象も感じたお話でしたが
来週は更にそんな求愛モードが加速するみたいで、それ考えるとその前哨とも捉える事が出来るかな。
何にせよ最後の真尋の「アーッ!!」は流石のインパクトでした!まあ結局寸止めなんでしょうけどね~。
その辺は薄い本で代用して下さい、って事で。

今週のニャル子さん。真尋の写真をいっぱい胸元に入れてるのは
さすがのサイコストーカーっぷりでしたが(笑)、その後真尋に下着を見せたり過剰なアプローチは健在
でも視聴者側には全然見えないんだよな・・・。ある意味様式美ですな。
水着姿を観る限りにスレンダーな良さが目立ったボディで
これはこれで普通にいいよね、って思える身体の良さも注目どころ、でも真尋的には
邪神って事実があるのでそう簡単には受け入れがたいんでしょうね。
久々に変身シーンもあったんですが
ほぼ変身の意味ないのもまたシュールで面白い部分でした。今週も頭空っぽで観れて良かったです。






毎回思うんですが、テーマ性とかとは無縁の作品ではあるのに
書きたい事は山ほど出てくるのが自分でもとっても不思議ですね(笑)。
今週はややマニアックな部分が目立ってたので、来週はもっとシンプルなネタ希望ってところで。