超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

さんかれあ 第8話「偽りの・・・自由・・・」 感想

2012-05-25 04:04:08 | アニメ






いや~どう考えてもこれが「偽りの自由」な訳がないんですけどねえ(笑)。
そもそも彼女がなんで家を出たがってたかと言うと、普通の女の子ではなく人形みたいな扱いだからだった訳で
これが偽りの自由と言うならばそれはただ単にあなたとにとっての都合が悪くなるだけで
元に戻ったところで保障されるのは父親にとっての自由でしかない。
本来子供なんていうのはある程度育ったら自分の目で見て自分の心で考えて成長する生き物なのに
いつまでも手の平の上じゃいつまで立っても大人にはなれないんじゃないですかねえ。
人間を育てたいのか、人形を育てたいのか。
ある意味ではむしろ父親の方が子供なのかもしれないですね。
そんな彼と遂に運命の対峙!!って事でどうなるのやら。最近千紘の男気が上がってきつつあるので
その意味でもここで彼がどんな行動を取るのかは楽しみですね。ちゃんと有言実行出来てるからね、彼は。

人間中途半端に地位だったり格式や誇りのようなものを持つと
逆に身動きが取れなくなって苦しくなる。
そう考えると今の彼女の存在って正にしがらみから逃れ切った状態な訳で
その中で一緒に服を買いに行って半分デートのような雰囲気になったりして
一応はちゃんと彼女の望む「普通」を謳歌出来てる様でそれは素直に微笑ましいなって感じるんですが
一方で悲しいときにも、嬉しいときにも一切涙が出なかったり、
食事も全然一緒のものを食べれなかったりと
しがらみから逃れた代償はきちんと表現しているあたりに
以前の生活は以前の生活で幸せだった部分もちゃんとあったんだなあ・・・とも思いました。
要するに何かを求めれば結果的に何かを捨てなきゃならないっていう。端的に表すと自由の代償ってやつか。
でもそんな風に手にした自由だからこそ、伸び伸びと生きて笑って一緒に過ごして
夢から醒めるその時まで頑張って元気に過ごして欲しいですね。
そんな時が来るのかどうかも分からないけれど
単純に二人のエスケープでハッピーって感じになってないその切なさの表現もこのアニメの見所だとは、確かに。
それがあるから嬉しい楽しい大好きって雰囲気のシーンも映えるってものですよね。
後は、距離が縮まっていくのを待つだけかなー。
恋愛不感症気味の千紘もどんどんデレていてボーイミーツガールものとしては大分良い傾向ですな。
だからこそ余計に引き裂かれそうな展開が気になるんですけどね。
同時に来週は萌路ちゃん回みたいで
そっちの意味でも早く来週にならないかなって普通に思ってしまいました(笑)。


蘭子に関して言えば、無性に精神がざわついてるみたいですけど
自分の好きな人が知らない間に大人になってて顔つきも変わってるように見えて
知らないところどこか遠くへ行っちゃったような感覚もあったりして
胸中は色々複雑だったりするんでしょうね。
でも前回の話を観るに蘭子も蘭子でちゃんとした理由と資格があるからちょっと応援したいね。

その他にもおじいちゃんのボケ描写は相変わらずだったし
SPの皆さんの暗号会話もまた面白かった(笑)。
あんだけゾンビ映画好きなのにお化け屋敷が苦手な千紘ってどんだけよとも思ったんですが
案外観るのと触るのって別物なので仕方ないですね。虫とかも映像で観ると好きだし面白いですが
実際に触るのは勘弁したい虫は結構にいますからね・・・。
そんな普遍的なデート描写の大切さがよく伝わるように描写されてた8話目でした。
千紘もふにゃふにゃしてるようでさり気に良い男してますよね。撮影パートはやや変態気味でしたが(笑)。






前述の自由の代償っていうテーマ性を加味すると、結構現実的な容赦のなさも感じた今回
そんな中で些細な幸せに喜びを感じたり、色々と観ていて得るものがあった気がするお話でもありましたね。




あっちこっち 第8話「宿題の夏⇔祭りの夏」 感想

2012-05-25 03:26:07 | アニメ






既成概念を破壊していくようなお話ですね。






こういう夏祭りネタって定番と言えば定番だと思いますけど
「あっちこっち」の場合は結構にパターンを崩してる印象がありまして
まず斬新だなって思ったのは勿論金魚掬いのシーンで(笑)。あれなんですか、
あまりにもイケメン過ぎて金魚の方から寄って来るって事態が発生しちゃうという
そんなバカな!?って思うようなネタなんですけど
もうある意味で伊御のイケメンっぷりっていうのはネタとして定着してるし、慣れも手伝って
普通に笑えるところまで来ちゃってるというどんどんネタの脂が乗って来ている事実を感じましたね。
勢い余って榊の金魚まで伊御の方へ移動とかあまりにも榊の残念さも目立っていて(笑)。
何にも指示も念も送ってないのに金魚からも好かれる伊御のキャラ性は偉大だ。

また、型抜きのシーンでも力の使い方で一気に型取りしちゃったりと
それじゃ型抜きの意味がないんですけど(笑)。
あれって本来ちょっとずつ抜いてくドキドキ感を味わうものだと思うからね。でもそのやりすぎ感も面白い!
割とそういう斬新なネタが随所に見られるのがこの「あっちこっち」の良さであって
伊御とつみきのニヤニヤアニメでもあるとは思いますが
一方で元はギャグ漫画らしいアクションだとか過剰な部分でも楽しめる良さなんかもあったりして
こうやって感想を書くのも個人的には書きやすいタイトルだったり。純粋に面白いって言うのもありますけど
他にも射的のパートとかは姫のキャラクター性がめちゃくちゃ目立ってて効いてて、
落ちなかったら傷を与えなかったから成功、
落ちたら転落させて傷付けたから失敗って概念は
はっきり言って本末転倒にも程がある考え方なんですけど(笑)。でも、その考えこそが
姫ちゃんの絶対的なオリジナリティでもあるんだなあ・・・と確認出来た良いコメディパートだったかと。
姫ちゃん型抜きでも絶妙なドジ加減を発揮していてそんな抜けてる部分も面白い
気が付けばどのキャラもこのアニメならではのキャラになった感覚があり
何の心配も何の不満もなく視れてしまった30分であったのは確か
ベタかと思ったら
その裏を描いて来るネタの数々に脱帽してしまった第8話でした。特に言う事ないくらい出来良いですよね。


で、今週もつみきと伊御のニヨニヨ描写について語ろうと思うんですけど
取り敢えず伊御を撃って伊御を景品として持ち帰ろうとしてるその発想と姿は非常に可愛かった(笑)。
子供っぽい考え方っていうか、でもその子供っぽさこそ正しく癒される要因になっていて
でも最後は伊御の甘い言葉に狙撃された!ってオチもまた見事に決まってて
まあ要するに半分はバカップル状態なんですけど(笑)。
今週はそんなキャラ性を純粋に出してた感覚で
いつもより素直なキュートさを演出するカットが多かった気がするな。それでいて、
みんなで過ごしたり仲良く遊んでる描写の雰囲気がすっごく良くて、羨ましく思える程に良くて。
平凡な日常って言うけれど、そんな平凡にこそこういうささやかな幸せが点在しているんだなあ、って
そんな風に素直に思えた話でもありましたね。みんなでワイワイ遊んで
みんなで仲良く二人の仲を見守って(笑)。
理屈じゃなく観てると気分がポカポカしてくるこのアニメ、個人的には至福の時間でした。
願わくばこんな青春時代を過ごしたかったものですよ。そんな幸せの表現に胸がギュッとなるアニメの一つ。

しかし宿題のパートの伊御さんは随分セクシーな格好してましたね。
つみきがまくらの匂いで興奮して鼻血出してたし
現実にいたら本当にフェロモン出しまくりのヤバい人なんでしょうね。その上お母さん的な立場だし
観る度に好感が上がるヒーローキャラっていうのも結構珍しい気はしますね。
そんな伊御くんに本気でキスマークを付けようとしたつみきちゃん
今回のこれは変態とかエッチではなく、純粋に乙女らしい可愛さが出ていてちょっとキュンとしました(笑)。
全体的にテンポもどんどん良くなってる印象なので続きを観るのも至極楽しみな一作ですね。







前述のようにベタと思わせて斜め上を往くお祭りのネタの数々も面白かったし新鮮だと思ったし
その上でつみきの乙女らしさや子供っぽい可愛さもいつも以上に際立ってて
榊とか真宵の存在感も往々にして目立ってる
姫ちゃんに関しては通常よりも抜けてる部分がキュートに映ったりと
オートマティックに眺めてるだけでも随分楽しめるような、そんなお話でありました。今週も満足です。