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超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

NICO Touches the Walls「ニコタッチズザウォールズ ノ ブドウカン」@日本武道館 14.8.19

2014-08-20 20:59:37 | ライブレポ
4年ぶりの武道館ライブ。














あのー、武道館は久々過ぎて正直前に行ったのがいつで誰だったのかがよく思い出せないレベルです
なんで東京に着いてから最寄駅がどこだったか数秒迷いました(笑
まあ九段会館が近くにあるのですぐ思い出しましたが。

なんかめちゃくちゃスッキリしたライブでしたねー
聴いてて見ててスカッとする場面が多くてMCというMCが殆どなかったのも私好みでした
何より今のNICOはもう純粋にロックバンドやってるんだなあ、っていうのを終始感じてました
前回がお祭り感たっぷりのライブだったとすれば今回は普通に自分達の庭にしてた印象
ただただ格好良いロックバンドがただただ格好良いライブを敢行した、物凄く真っ当なショウだったかと。
個人的にもプラスになったり気分が晴れたり良い作用をもたらしてくれてそれもまた嬉しかったです。
またこの場所でNICOを観る事が出来て本当に良かった。




















超久々の武道館で改めて感じたのは「音が良い」ということ
バシッとダイナミックに伝わりつつ細かい音の旨味も存分に味わえるこの箱がやっぱり好きです
正直どんな席から聴いても満足出来るのは流石って感じですね
また私の好きなバンドで武道館でやれるバンドは少ないのでその点でもNICOがいて良かったな、と(笑
でもまだまだこの場所で色々なバンドや歌手を観てみたいです。

前回のハイライトであった「Broken Youth」を一発目から披露、
そして二発目に終盤やアンコールでお馴染みの「THE BUNGY」を惜しみなく投入と
初っ端から飛ばす構成でこの時点で思い切りの良い選曲に惹かれていました
「THE BUNGY」では特効も使用するなど武道館ならではの演出もあり純粋にテンションが上がりました(笑)。

ストレートに突き刺さって来る名曲「ホログラム」はこの日も抜群の鳴りで気持ち良かったですし
本当にこういう大舞台が似合う曲だな~と再確認
そして音源以上にライブ映えする「夏の大三角形」はやっぱりスケール感満点で素晴らしかったと思います
この曲は単純なラブソングと思わせて実は余計な考えや自意識を持ってると損するよ、っていう
水面下でメッセージ性も映えてるのが個人的にお気に入りの一曲
あと、この曲も大箱が似合いますねえ


そこから哀愁漂うロックナンバー「妄想隊員A」をフレキシブルに歌いこなし
いよいよロック・モードに突入
いきなり振り切れたようなパフォーマンスで魅せる「B.C.G」では会場をライブハウスにする事に成功(真面目に)
距離感を意識させない攻撃的で快楽的な演奏は相当神懸ってたと思います
いつの間にか古村くんの暴れっぷりが目立つようにもなってる(笑
更に光村達哉のシャウトにも興奮しつつ。

そこから「バニーガールとダニーボーイ」に繋げる構成も良かったですね
しかもイントロ挟まずそのまんまっていうのが尚テンション上がる要因になってました
この曲は気が付けば物凄い鉄板ナンバーに進化していてこの日もシングル曲並の盛り上がりでした
こういうロックスター然とした曲がやっぱりNICOには似合ってるなあ、とも感じながら。

個人的に嬉しかったのが「アビダルマ」、
電車で武道館に向かってる最中から正直武道館で「アビダルマ」やったら格好良いだろうな
聴いてて気持ちが良いだろうな~って妄想してたんでまんま演ってくれてガッツポーズでした(笑
もうヘドバン推奨ってくらいのアグレッシヴで前のめりな演奏に個人的に夢中になってました
この曲は常に頭に巣くっている邪念を攻撃してくれるような曲なんで助かります
意外と「オーオーオー」の掛け合い等で盛り上がりにも貢献してたような

じっくりと「Diver」をいつも以上に丁寧に、沁みるように歌われた後アコースティックコーナーへ。


まさかの「Heim」、リリースツアー以降全然ライブでは聴いてなかったんで意表突かれつつ
光村達哉の根源的な歌の上手さがしっかりと伝わるパフォーマンスでこれまた素晴らしかった
更にまさかだったのは鉄板曲「バイシクル」をその流れで演奏したこと
「これアコースティックにすんの!?」と素直に思いましたが
いやしかしこれまた沁みる出来栄えで感心させられつつ
そこから「Mr.ECHO」っていう流れもまた色々曲の流れを組んでいて好選曲だなあ、と
この日は選曲の流れやセンスがかなり冴えてたなと今振り返って思います
ルサンチマンを吐き出すように歌われる歌詞をこの広い会場で聴くと余計に刺さるなあって感じながら
光村以外の3人のコーラスワークがまたやたら頑張ってて更に大きな感動を生んでいましたね

素朴さを感じさせた「ローハイド」も好感触、
それ以上に手ごたえを感じたのが「ニワカ雨ニモ負ケズ」で一年前よりグッと良くなってました
古村くんのリフの切れ味が以前にも増してストレートに突き刺さって来る上に
歌に込められた熱量も前よりもずっと上がってるようにも思えました
燻ってる自分が馬鹿みたいに思えてくるのが実に素敵
また武道館の音の良さも相俟ってそのリフが延々と脳内ループするのが堪らなかったですね(笑
リフだけで気持ち励まされた気がしたのは初めてかも

前回の「Broken Youth」よろしく会場を明るく照らして鳴らされた福音「手をたたけ」
会場全体が一つになって楽しめるこの曲はやっぱり名曲やなあ、と感じつつ
これだけの人数で素直にハンドクラップしている光景に感動したりもしました

最後は「天地ガエシ」で終了
これがまた意外と・・・と言っては失礼だけど思ってた以上に盛り上がってくれて
「今」に向かってフォーカスするような歌が多い公演で「リベンジ」というテーマ性との相性の良さもあって
きれいにライブがまとまったような感覚も受けたりして凄く良かったと思います
何かこう、込み上がって来るような滾るような感情を持ちながら
最後までNICOらしい姿勢を見せてくれるようなライブだったなあ、とこの曲を聴きながら感じてました
弱音と諦めきれない気持ちが同居しているような感じ。素敵で爽快な一夜でした。


アンコールでは初期の楽曲「image training」から新曲「TOKYO Dreamer」、
そして最後は哀愁も含んだ「N極とN極」をスパッと披露して2時間半のライブは終了
歌詞の内容を「君しかいないや」に替えて何気にクライマックス感を演出してたのも良かったですね
ストレートなエネルギーと燻ってる心情が良いバランスで融合されてた印象のライブでもありました。
もう一つの新曲である「バケモノ」もまたルサンチマン漂う内容で良かったなあ。
本当に、ただただ格好良くて人間くさくもあるNICOが常にそこにいたのが一番素敵でしたね。
ありがとうございました。






















1.Broken Youth
2.THE BUNGY
3.ホログラム
4.夏の大三角形
5.妄想隊員A
6.B.C.G
7.バニーガールとダニーボーイ
8.アビダルマ
9.バケモノ
10.Diver
11.Heim
12.バイシクル
13.Mr.ECHO
14.ローハイド
15.ニワカ雨ニモ負ケズ
16.手をたたけ
17.天地ガエシ
 
アンコール
18.image training
19.TOKYO Dreamer
20.N極とN極











「きっと良いだろう。」と思いながら参加したライブでしたが
その予想を越えて堂々としていて、純粋にロックバンドとして格好良いと思える
リベンジという仰々しい煽りの割には小細工もなくストレートにバンドを魅せたライブだったと感じました
その良い意味での気負いの無さがあくまで一個人の感想ですが客にも伝わって来たのが頼もしかった。
また三度この場所でNICOを観れる事を期待しています!

そして来年の2月に更に大きな箱でやるらしいです
直前にはニューアルバムも出そうな予感もしますし今から楽しみですね
ライブの技術、演出力の向上を見せつけたライブでもあったのでまた大きな場所で観るのがワクワクです。


個人的ハイライトは「アビダルマ」で。思いっきり引っぱたいてくれて助かりました。




marble『ヒノヒカリ、キミノコエ 2014』@TOKYO FM HALL 14.6.29

2014-07-02 21:08:59 | ライブレポ


















marbleのワンマンライブに行って来ました。













参加は冬のバースデイライブ以来だったんですけど
久々だったからかどの曲も新鮮に聴こえて兎角楽しかったです
清廉としたアコースティックコーナーがあったり、ロックバンド然としたパートがあったり
みんなでシンガロングする鉄板パートの威力も相変わらず絶大でめちゃくちゃ楽しい時を過ごさせて貰いました
基本的には盛り上がるというよりじっくり聴く感じですが時折みんなでアガるポイントがあるのが
やっぱり実に効果的に働いていて「盛りだくさん」って感じれる要因なのだと思います
どの曲も純度高くて素朴でメロディアスで私的に最高なライブでした
何度行っても飽きない魅力があると思います。

その一方で新曲群の披露も目立ったワンマンでもありました
実に7曲ぐらい一気に新曲が聴けたんですがそれがまた全部良かったんですよねえ・・・(笑
以前より歌詞が生々しいというか、遠慮がなくなって来てる感覚が嬉しかったです
前よりも自由に気ままに奏でられているイメージなので、
これからの作品やライブにも期待したいです

にしてもこのツアーは完全に何もリリースしてない状態で敢行されてたんですけど
そういうツアーを行えるようになった、というのは個人的に大きいですね
積極的にコラボを行ったり、プラネタリウムでライブしたり、何気に多作っぷりは健在だったり
のんびりまったり言ってる割には常にリスナーを楽しませようという意識の高さを感じます
このユニットを追いかけていれば自然とポップ・ミュージックの旨味を味わえ続けられる感覚すらあります
5周年を超えてまた変わって来た感覚もあるのでその辺含めて今後も楽しく追って行きたいですね。

















会場のトーキョーエフエムホールは最早毎年やってるレベルですけど
個人的にこの会場かなり好きなんですよね 最初迷いましたが慣れれば駅から近いですし
中もきれいだし時計付いてるし音も良いし、何より後ろの席からでもちゃんと表情が見えるのが素晴らしい
ある意味他の方々にも是非積極的に使って欲しいホールであります

最初はアコースティックで清廉とした雰囲気で始まり
「流星レコード」のシックな佇まいから儀武ゆう子さんの結婚式で披露したという「右手左手」
これがまた聴いててほっこり出来るような楽曲ですこぶる良かった。
個人的に大好きな「未来スコープ」はアコースティック形式によって歌の上手さが際立ってた気がします
この曲の「まっすぐな道を歩いてく」って歌詞と歌が本当に好きですね 切実な感じもするし。

バンド編成に切り替え、久々に聴いた気がする沁み入る「未来シルエット」
普段よりもリズミカルで楽しかった「芽生えドライブ」は間奏のギターソロのクオリティも高かった
流麗に鳴らされてました 
そしてもっと久々だった「水玉の空」はサビのドライブ感が非常に心地良かったですね
キラキラ感溢れるポップなアレンジもこの少し大きめの会場に似合っていました


新曲の「さかさ時計」を皮切りにロック色が強いパートに突入
次はミニアルバムらしいですがその表題曲である「白と黒」はのっけから赤裸々な歌詞が炸裂
そして爽快感溢れるサビの印象も良くて新曲なのにも関わらず相当盛りあがっていました
あまり聴き手の事を考え過ぎずフリーダムに鳴らされている心証の曲でしたね
はっきり言ってツボでした(笑

次も超メロディアスな新曲を惜しみもなく投入、ミュージカルっぽい感触もありましたが
だからこそ新鮮でヴィヴィッドに聴こえたのは中々の収穫でした
これも早く音源で聴きたいですね

去年から定番になっている「ぐるぐる」でみんなでタオル回し
この曲のメロディは本当に無添加って感覚があって個人的に大好きですね
やっぱり聴いてるとノスタルジーを感じられるあたりもツボです
もう会場で売ってないのが惜しいですね
それくらい純度の高い楽曲だと思う


キュートさ満点の「monopolize」でゴキゲンな雰囲気を作り出し更なるロック・モードに突入
この曲はアイドル歌謡の要素をオシャレに仕上げてるセンスが聴いてて最高です
菊池さんが話を振られて黙ってるのを見て
「しゃべれない人じゃないですよね? 笑」というmiccoさんの発言に笑いつつも
切実な歌詞が光る「ねがいごと」は正直今回のツアーでは聴けないかな、と思ってたので嬉しかった!
この曲あたりからバンド演奏にグル―ヴが出始めてた気がして個人的にノリノリな気分でした
この曲はとにかくサビの歌詞が好きで都合が悪い中でも「何か」をまだ諦めてない感覚が物凄くツボですね
それを「諦めない」って言葉を一切使わずにサラッと歌ってるのが余計に好きです
この曲はシングルでも良かった気はします まあ聴ければ全然良いんだけど(笑

いつもより滑らかなボーカルが光ってた「夢ぐも」も何気にバンド編成で聴いたのは久々
そんなテンション上がった「夢ぐも」に加えてパワフルに歌い切った「さくらさくら咲く」で更に加熱
そして終わり際の菊池さんのコーラスが非常に心地良かった「ハミングバード」と、
次々に定番を繰り出していく流れはやっぱり気分が高まって良かったですね
それでいていつもと違う感触も感じられたので尚更。

本編最後はこれまたここ最近の定番である「君とうたう。」、
この曲もまた何度聴いてもいいんだよなあ(笑
「Lingering Fizz」とはまた違った角度からの一体感があって素敵です
何より聴いてて物凄く「和」を感じさせてくれるのが新しいなあ、と思います
この曲は今でも物販で売られてるので機会があれば是非。名曲です。


アンコールではこの日あまり話さなかった菊池さんがまたもやアドリブで楽曲を披露
俺は福神漬け~みたいなおちゃらけた曲でしたがしっかりと格好良いのは流石の領域でした(笑

ここからは新曲を3連発
アンケートでどの曲が一番良かったか~と訊いてましたが
ぶっちゃけどれも良かったのでどれも音源化して欲しいですね
「未完成プラグ」は新境地とも呼べるポストロック的なアレンジで赤裸々な歌詞が光る楽曲
「平行線」は「幸せは365日」を彷彿とさせる純度の高いポップ・ソング
「ここに来たら、また思い出すんだ」はちょっとガレージっぽさも感じるロック色の強いラブソングでした
個人的には歌詞が好きだったのでアンケートは「未完成プラグ」に記入しましたが
どの曲も自由に気ままに鳴らされてる感覚があってとても好きでした

そして最後の最後は勿論鉄板ナンバー「Lingering Fizz」!!
もう流石というか待ってました、って感じの盛り上がりで最早ライブに於ける代名詞になってますね
毎回客席まで降りてくるパフォーマンスといいこの曲は本当に唯一無二って感じがします
目の前でニコニコ笑顔で歌ってくれるmiccoさんを観て物凄く元気をもらいました。
ありがとうございました。

















セットリスト
1.流星レコード
2.右手左手(新曲)
3.未来スコープ
4.未来シルエット
5.芽生えドライブ
6.水玉の空
7.さかさ時計(新曲)
8.白と黒(新曲)
9.新曲
10.ぐるぐる
11.monopolize
12.ねがいごと
13.夢ぐも
14.さくらさくら咲く~あの日君を待つ 空と同じで~
15.ハミングバード
16.君とうたう。

アンコール
17.未完成プラグ(新曲)
18.平行線(新曲)
19.ここに来たら、また思い出すんだ(新曲)
20.Lingering Fizz
















個人的ハイライトは「ねがいごと」ですかね
最近憂鬱というか全然だなって思う事ばっかりなので特に歌詞が突き刺さりました
この曲は是非フルアルバムに入って欲しいなあ、と思います
そして「和」のムードに思いっきり感化された「君とうたう。」も素晴らしかった

何よりまだ場数を踏んでない新曲群にその場で感情移入出来たのは大きかったですね
特に「白と黒」「未完成プラグ」が個人的にお気に入りで音源で聴きたいです!
「未来スコープ」のアコースティックアレンジも新鮮で、久々にワンマンの心地良さを味わえて最高でした。
やっぱりmarbleってライブも最高だと思いました。あらためて、ね。

余談ですがライブ前と後にこのブログにコメントを下さるきょむりんさんとお話が出来ました
しかもmarbleのファン=マブ達さんが開催しているマブ達会にも誘って下さり貴重な体験が出来ました
この場を借りてお礼をしたいと思います。この度は本当にありがとうございました。
また機会があったら一緒にライブ楽しみましょうね。


別館「君は転んで血を流す」に簡単なオフレポも書いたので良かったらチェックしてみて下さい。



海ノ奏「海ノ奏ハ春ノ調ベ~立春巡業~」@下北沢 風知空知 14.2.23

2014-03-02 13:40:05 | ライブレポ

















先週の日曜日に海ノ奏のライブに行ってました。
















風知空知に行くのは実に2年ちょっとぶりだったんですけど
相変わらずアットホームでいいところでしたね
なんかライブ・・・っていうよりは本当に部屋でじっくり聴くようなイメージですよ
椅子の座り心地もいいし最高にリラックスした状態でしっかりと音楽を楽しめる良いハコでした
その時も海北さん関係で来たんですけど(岩海苔)、今回も海北さん関係で来たんです。
元No Regret Lifeの小田和奏さんとのユニット「海ノ奏(うみのかなで)」のワンマンライブですね。

岩海苔は本当に爆笑を堪えられない類のかなり和気あいあいとした雰囲気なんですが
海ノ奏はそれよりももっとシックな雰囲気と言うか、もう少し落ち着いてるイメージですね
そんな中でも和奏さんとの仲の良さが伺える空気が度々出ていたりと
これはこれで良い関係のユニットじゃないかと
シックだけど、互いの絆はしっかりと伝わって来る感じ
そしてうみかなは所謂カバー曲が中心の流れでそれもまた両者のリスナーとしてとても新鮮で面白かったです
二人ともやっぱ歌上手いですわ。本当にね。


















久々だったので、一度来たとは言え最初少し迷いました
とはいえ駅から近いのは分かってたので迷っても普通に着けましたが
ソールドアウトという事で開場してすぐに賑わう雰囲気、お酒を飲みながら開演を待つと
二人が揃って登場、まずはユニットのオリジナル曲「かなで」からライブはスタートしました
覚えやすく口ずさみやすい普遍性の高い楽曲で挨拶代わりとしては相応しいかな、と
和奏さんの絞り出すような声が素敵でした。

先攻は海北さんでまずは自身の楽曲「30」を奏でます
これがルーパー(音をその場で録音してループさせる機器)の音と生音が良い具合に重なってて
ギターさばきも格好良くていきなり魅せられた形になりました
アコギで聴くといつも以上に小気味良く響くのが聴いていて心地良いです
ギリギリの心境で歩いていく悲しみと覚悟もきちんと伝わって来てそれが尚響きました

和奏さんがカバー曲を披露するとここでようやく海北さんのカバー曲「夢を信じて」
意外と徳永英明の曲調に合ってて切実さも出ていて良かったですね
そして和奏さんはこれまた爽やかな選曲「突然」で一気に場の空気をフレッシュに変えられました
懐かしいなあ・・・と感じつつ海北さんは昭和歌謡として「横浜」という楽曲を披露
これがまた彼の雰囲気にあったシックな楽曲で兎角心地良かったですね
こういう曲を歌うと本当に似合うなあ、と(笑


続く和奏さんはまさかのX「ENDLESS RAIN」を熱唱
これがね・・・すげえ彼の声にフィットしてるんですよ(笑
オリジナル曲?ってくらい違和感がなくて高音の魅力にメロメロでした
海北さんも高音の部分を熱唱したり色々と面白すぎ&新鮮すぎてヤバかったです
でも普通に歌えちゃうあたりやっぱこの二人めっちゃ歌上手いですよ
以前飲んだ時に「X setagaya(世田谷)」を結成しよう、って話になったらしいです。当然未進展。

次の海北さんの「PRIDE」はもうシングルのカップリングにしちゃえば?ってくらいハマってました
彼の震わせるような声質に凄くフィットしていて完全に彼の曲になってました
意外とロストの歌詞にも通じるなあ、と思ったりね

和奏さんがじっくりと「サヨナラCOLOR」を歌いあげた後に
海北さんは大胆にも「津軽海峡冬景色」を選曲、こぶしめっちゃ効いてる上に
この曲ですらあんまり違和感がなくて正直すげえな、と(笑
きゃりーぱみゅぱみゅの「つけまつける」を北国風に歌い上げてたりポテンシャルの高さを感じさせてました
MCでは「フォズのわっちやアンチェインの谷崎くんとか集めてカバー企画をやりたい」と話したり
特に海北さん「わっちのハマショーはハマショー以上にハマショーなんだよ」と力説してたので
いつか本当に実現させて欲しいです(笑

「君は僕の宝物」を和奏さんがカバー、これまたほっこりする仕上がりで素敵でした
この会場のアットホームな雰囲気にも実に合ってた選曲だったかな、と
これまたオリジナル楽曲「ウミノツキ」を二人で歌ってまず前半戦は終了
この曲がまた二人のハーモニーが際立っててメロもきれいで素敵な気分になれる楽曲でしたね
数十分の休憩を挟んだのち後半戦が和奏さんのチャゲアスカバー「天気予報の恋人」からスタートしました。


岩海苔でもやっていた「終わりのない歌」のカバーは本当に素敵で
聴いてると無性にグッと来るくらいに胸に沁みる熱量がこの夜も冴え渡っていました
この後はカバー合戦ではなくお互いのオリジナル楽曲をプレイ、
和奏さんは温かいエッセンス漂うソロアルバムを中心に歌い
海北さんは繊細な空気感の再現も凄かった1stの「4:53am」というレア曲も含めた選曲で応戦
まだ和奏さんのソロを聴けてなかったので手探りでしたがやっぱり歌の上手さがどの曲も際立ってて
一方で初めてアコースティックで聴いた「五月の桜」が新鮮だったり
歌詞に実直に勇気付けられる「バードコール」が胸にジーンと響いたり
割と定番で攻めずシックな楽曲で攻める海北さんの手さばきも良かったと思います
結婚式で歌ったという「陽だまり」もまた良かったんですが、
何気に逸話として「蛍」のサビをちょこっと披露してくれたのがより嬉しかったです(笑
この曲が大好きなファンが結婚式で歌ってくれと頼んだそうですが完全に別れの歌なんですよね
結局押し切られて歌ったそうですがその時に親戚一同に凄く睨まれたそうです
なんだか可哀想なお話でした(笑

本編最後はみんなで「かなで」を再び歌って終わり
終始和やかで落ち着いたムードでとても心地良い公演でしたね

アンコールでは一方がピアノを弾き、一方が歌うというこれまたユニットらしい試み
和奏さんのオリジナル楽曲「数十年後のラブソング」と
そんな彼が作曲したロストの「VTR」を歌って4時間にも渡る公演は幕を閉じました
オリジナル以上に優しくたおやかに鳴らされるこの楽曲の気持ち良さが二人の相性の良さを物語ってました
笑えるポイントもあり、感動出来るポイントもあり、ほっこりするポイントも多々あって
とてもバランスの良い一夜だったかなあ、と振り返って思いました
趣ある一夜に感謝、です。





















うみかなのオリジナル音源を購入し会場を後へ
たっぷり聴けて、たっぷりと温か味を感じて・・・・
たっぷりと音楽の面白さを味わう事が出来たワンマンでした
また岩海苔も海ノ奏も機会があればやって欲しいですね
そして関東ではやらなかったおだかいほくも絶対関東でやって欲しいなあ。
個人的ハイライトは海北さんの今井美樹のカバー曲「PRIDE」でした。そして和奏さんの「ENDLESS RAIN」!




THE NOVEMBERS “zeitgeist” RELEASE TOUR 「Flower of life」 @恵比寿LIQUIDROOM 14.2.21

2014-03-01 16:13:25 | ライブレポ

















先週の金曜日にTHE NOVEMBERSのライブに行って来ました。


















このツアーに参加するのは先月の宇都宮公演以来でしたが
あの時は割と美しい楽曲の方が印象に残ったのに対して
この日は逆に激情だったり攻撃的なナンバーのがガツンと響くような一夜でした
その上で救われるような気持ちも沢山受け取れて個人的には堪らないワンマンになってましたね
そもそも新譜は最高傑作に近いクオリティの作品だと思ってるので全曲聴けるだけでも価値があった
更に一曲一曲の魅力や熱量をきちんと掘り下げる事が出来ていた感触を含めて最高の夜でした

リキッドルームの2階では写真展も開かれていてそれもまた良かったですね
視覚的にも格好良いバンドになってるなあ、とまじまじと思えたりしました
今のノーベンバーズの格好良さがフルで伝わって来たのがファンとして嬉しい一日で。


















一曲目は新譜と同じく「zeitgeist」から
カクカクと鳴るアンサンブルの小気味良さ、音源以上の熱唱に早速気持ち良さを覚えつつ
これまた正確に刻まれるリズムのカタルシスが抜群に響いて来た「We」と素直に格好良く思えるモードへ
何気に中毒性の高い「D-503」はユニークかつザラザラとしたサウンドがこれまた気持ち良い
最後の「待ったりしない まったりしない お楽しみはこれから」って歌詞がやっぱり大好きです

ダンサブルなテンションもまた快感な「primal」では序盤のハイライトと思える程の熱量を生み出し
真っ当に格好良く感じられるロックンロールを懸命に奏でる姿に個人的に感動しつつ
ザクザク鳴り続けるギターサウンドが恍惚的な「Fiedel」に続く
この曲もまたお前が天国だと思うんならお前の勝手に行けばいい、と能動を促してて大好きな曲ですね
そんな歌詞を生で聴ける事は私にとってはとても嬉しく尊い経験だったりします

久々に聴いた「ブルックリン最終出口」、限りなく優しい歌声に心癒され
美メロが鳴り響く「pilica」、そして洗練された雰囲気が心地良い「philia」へと流れていく
その流れの上で更にディープに変化するように新譜から「Meursault」を映像付きで奏でる面々
その映像自体も独特の趣があって良かったんですが
サウンドに関しても以前よりも更に音に厚みや迫力が感じられるようになっていて
宇都宮で観たとき以上のカタルシスを受ける事が出来たのが個人的には良かったかなあ、と
こんな曲を今の日本で鳴らせるのは多分ノベンバの他に中々いないのでは
また歌詞も良い具合にシビアで納得があって聴いてて感情移入出来るんですよね

「アマレット」は、普段感じてる悲しい感情に寄り添ってくれる印象でこれまた沁みる出来栄えでした
この曲は聴く度に渋みというかムード感が増してる気がして結構なアクセントにもなってると思う
聴いてて胸が苦しくなる感覚もまた好きでした

新譜の中で一番好きな「Sky Crawlers」はイントロの時点でたまらないですね
この日はギターを弾きながらではなくハンドマイクでじっくりと歌ってくれました
それはそれで想いが鮮明に伝わって来て悪くないですね
それに新鮮だったし(笑
最後の咆哮に近い歌声もまた素敵である種のメッセージに近い何かを感じさせてくれました
歌詞の一部が「奴ら」に変わってたのも面白かったと思います。エネルギーもらいました。


音源以上のド迫力を叩き付けた「Louder Than War」、
バッキバキのアンサンブルと突如叫びだす緩急に恍惚的な気持ち良さを覚えました
この曲は宇都宮以上にリズム感、インパクトが磨かれていて有り体に進化を感じさせてくれましたね
そこからザラついた鉄の音が聴き手の感性に刺激を与えまくる「鉄の夢」に突入
ギターリフがあまりに格好良く決まってて素直に夢中になりつつ
更にボリュームを上げるシャウトにも痺れ
それは次の「dogma」で完全に極まってました
冷静な憤りを感じさせる歌声と最後の感情の総てを吐き出したかのような絶唱に端的にスカッとした
様々な感情が渦巻いてるステージ上の雰囲気もまた異様で刺激的で個人的にヤバかったですね
この辺はかなり興奮しながら観てました

そして、代表曲「彼岸で散る青」、この曲はいつ聴いてもグッと来ます
歌詞も一つ一つ刺さって来ますし盛り上がりも流石のもの、終わってからの拍手の音も一際大きい楽曲です
繊細に響き渡るリフの気持ち良さも素晴らしかったですね
熱量に再び火をくべる様に「Wire」、過熱し続けるロックサウンドの凄味に圧倒されつつ
音源よりも演奏時間が長引きロングスパンで奏でられる演奏の高まりは是非見てもらいたいと思う
特に異様に長くなってるアウトロの部分はライブ感たっぷりで素晴らしいです


そんな加熱しっぱなしのロックモードの末に
優しい歌声がしっとりとねっとりと響く「Ceremony」、決定打のような名曲に感じますが
以前よりも歌が丁寧に歌われてる気がしてこの曲もまた磨かれて来た感覚がありました
そして宇都宮では途中に配置されてた「Flower of life」で本編はラストだったんですけど
これがまた気持ちの良い祝祭感が溢れ出ていて非常に素晴らしかったと思います
それこそ聴き手を真正面から後押しするような誠実さを感じて
何だか無性に感動してしまいました
最後の盛り上がりとしても華としても十分な一曲でやはりこれが最後で凄く良かったな、と
「能動」への意欲を思いっきり掻き立てられるアルバムの世界観を完璧に再現した一夜でした。感謝。

アンコールでは「mer」を間奏でどっしりとしたロック感を含ませつつ演奏
最後の最後は「再生の朝」を全力で奏でてこの日のワンマンは総て終了しました
「溺れてもいい 泳がせてよ」って歌詞が個人的に特に心に残りました
優しい曲も、激しい曲も、わけ隔てなく格好良かったです。また頑張ろう、って素直に思えた。


















セットリスト
1.zeitgeist
2.We
3.D-503
4.primal
5.Fiedel
6.ブルックリン最終出口
7.pilica
8.philia
9.Meursault
10.アマレット
11.Sky Crawlers
12.Louder Than War(2019)
13.鉄の夢
14.dogma
15.彼岸で散る青
16.Wire(Fahrenheit 154)
17.Ceremony
18.Flower of life

アンコール
19.mer
20.再生の朝














旧譜からの曲もすこぶる良かったんですが
やっぱり新譜の曲を聴く方が個人的には楽しい夜でした
何故ならばやっぱりリズムが面白いし作中観が統一されてるので
もっともっと能動を歌って欲しい、浴びせかけて欲しいとか思ってしまうんですよね
その意味では非常に最高かつ新鮮味溢れる素晴らしい夜に仕上がってました
その上で感動的なラストもまた印象に残ったのも嬉しかったです

今のノベンバはより個性的なバンドへ進化を遂げているので機会があれば是非観て欲しいです。
個人的ハイライトは「Louder Than War(2019)」と「dogma」ですね。


ちなみに、小林裕介のMCで「セミファイナル」を「セミファイル」と発言してしまった部分があって
「セミファイルって何だよ・・・」とセルフツッコミされてたのが面白かった(笑



きのこ帝国「花束を持ってきみに会いに行こう」@渋谷CLUB QUATTRO 14.2.18

2014-02-19 15:34:37 | ライブレポ
















きのこ帝国のワンマンライブに行って来ました。



















ライブ、というのは基本的に「盛り上がる」とか「楽しい」「感動する」というイメージだと思いますけど
こときのこ帝国に於いてはそれは当てはまらないですね 
勿論「楽しい」部分もあったんですけど
それよりも強烈な「空しさ」「寂しさ」に胸の中が支配されてしまう感じというか
でもそれが今の時代に於いてはめちゃめちゃ個性的に映って結果的には大満足してしまうんですがね
初めて佐藤さんの弾き語りを観た時に「葬式の空気に似てる」と素直に思ったんですが
この日も半分近くはそれでした
でもそれが心の中に巣食っているどうしようもない感情の数々に作用してくれて
最終的には何かが浄化されたような・・・そんな気分になってしまっていたのでした

で、「ミュージシャン」という曲では自然に涙が出ました
あれは一体なんなんでしょうね
今年表現で泣いたのはこれで2回目なんですけど、ちょっと心に穴が開くような感覚でした
聴いてて(安直な言い方ですけど)切なくなるというか、恋愛的な事ではないですよ
そうじゃなくて人生の逃れられない苦しみが歌われてるので思わず呼応してしまう
有無を言わさず「感傷的」な気分になってしまうあの感覚
これは他では得られない感覚だなあ、と
再確認出来たようなワンマンライブでした
聴いててむちゃくちゃ悲しい気分になってしまったんですけど、それ含めて鮮烈に記憶に残るような
胸が搔き毟られるような一夜でした。半年ぶりくらいに観ましたけど相変わらず凄いライブをするなあ。
















初のクアトロクラスのワンマンでしたが
見事なまでのスシ詰めでした
何度も「前に詰めてください!」と呼び掛けるスタッフの必死さを観るに
「次はもっと大きな会場になるんだろうなあ」と自動的にしみじみ思いました
というか、なってくれなくちゃ困る(笑 きのこ帝国の音楽はスシ詰めで聴くって感じでもないですからね
でもまあある意味ファンの熱気というか、そういうのを強く感じれて
その上マナーも良かったですし変な不快感もなかったですね
一曲目は新譜と同じ「ロンググッドバイ」から。
小気味良い始まりに心が躍ります。

次は「畦道で」だったんですけど、
この曲は穏やかで優しい曲調で憎しみに近い感情を吐き出している曲なんで
必然的に聴いてて胸がざわついてしまいました 色々と思いだしてしまうというか・・・。
小気味良くワクワクする始まりからいきなりディープゾーンに入ったなあ、なんて感じつつ
押し広げるように「退屈しのぎ」
この曲はやっぱり言葉ではなく音で倦怠感のモヤモヤを表現しているような所もあってそれがまた良かったです
勿論サビの頷けるようなフレーズにも相応に感情移入しつつ「ユーリカ」と惜しみもなく人気曲を連続投入

「ユーリカ」は数少ない盛り上がりを演出するようなナンバーになっていて
アクセントとしてはこれ以上ないくらい作用してくれるなあ、と実感
その上最後の「明日へ」の部分が捻り出してるくらいの切羽詰ったボーカルに変化していて
それにもまたグッと来ました この曲のアンサンブルは本当にオリジナリティがあって良いなあと思う
和洋折衷的な感じ

ゆるく踊れる雰囲気で「夜鷹」、
実際はスシ詰めなんでそんな余裕もないんだけど(笑
でも気持ち的にはゆるく踊ってるような感覚になれてカタルシス満点でした
そしてこの日一番の葬式ムードを叩き出した「FLOWER GIRL」はなんかもう・・・異常でした
一般的なライブの空気とは違い過ぎていて、それがある意味楽しくもあったんですけど
ここまでどん底みたいな雰囲気をナチュラルに出せるのもそれはそれで凄いな、と
しかも歌詞に関してはそこまで陰鬱なわけじゃないですからね
勿論暗いと言えば暗いですが
歌詞云々よりも雰囲気がどうしようもなく深淵で終末観を醸し出していて
その圧倒的な負のオーラが逆にキャッチーに感じられるレベルでこれまた凄く良かったですね
個人的に新譜の曲ならばこの曲がこの日一番心に残ったかなあ、と思う これはぜひ生で聴いて欲しい。

ワンマンだと聴ける確率が高い「Girl Meets NUMBER GIRL」、
以前よりも雰囲気が洗練されていて賑やかさよりも焦燥感の方が印象に残るのがこれまた最高でした
この日唯一?和やかに盛り上がった気がする「風化する教室」をしみじみと聴きながら
再び新譜から「パラノイドパレード」、
この曲も音源以上に仕上がりが良好で情景がまっすぐに浮かんでちょっと切なくなる塩梅が素敵でしたね
新譜のリリース記念だっただけに新譜の曲が際立って聴こえるのは良いことだなあ、と


「ミュージシャン」・・・
照明も動きも一定のまま淡々と奏でられ抑揚を多少付けてじっくりと歌われる歌
だからこそシンプルに「素」の想いが伝わって来て自然に涙が出て来て、参りました
というか過去の色々な事を単純に思い出してしまってそれもあって涙が・・・。
こういう辛い気持ちを呼び起こしてくれるような曲が大好きみたいですね
理屈じゃない涙だったような気がします
うん、なんかこう、そのまんまの意味で「堪らなかった」ですね
しかし佐藤さんの声は本当にきれいで透き通ってて、おまけに上手いです。
ロストインタイムの海北さんもナカノヨウスケさんもそうですが
こういうきれい且つ上手い声で悲しい思い出を歌うからこそズシンと胸に響くものがあるんでしょうね
ちなみにきのこ帝国のライブで涙を流したのはこの日が初めてですね。

「夜が明けたら」はラストのサビを「決して僕を許さないよ」に変えてて
それがまた良いなあ、と思いました 理屈じゃなく感覚的にしっくり来る感じ
その後に「海と花束」って構成も良かったし、
演奏の儚いようなキラキラ感にも胸を締め付けられました
「WHITEPOOL」のアンサンブルの高まりに気持ち良さを感じつつ
決定打的な名曲「明日にはすべてが終わるとして」をこの日も聴けて嬉しかった
いつもそうなんですがラスト付近の「僕たちは」の部分で無性に感動してしまう自分がいます
凄く許されるような、或いは気持ちが浄化されるような感覚になれるので最早コンスタントに聴きたいと思う
最後に胸がすくわれるような福音に身を委ねる事が出来てとても幸せでした
この日もまた凄まじいクオリティのライブをありがとうございました。















セットリスト
1.ロンググッドバイ
2.畦道で
3.退屈しのぎ
4.ユーリカ
5.夜鷹
6.FLOWER GIRL
7.Girl Meets NUMBER GIRL
8.風化する教室
9.パラノイドパレード
10.ミュージシャン
11.夜が明けたら
12.海と花束
13.WHITEPOOL
14.明日にはすべてが終わるとして

アンコール
15.東京(新曲)
16.国道スロープ












アンコールでは「東京」って新曲演ってたんですが
これがまたストレートに突き刺さって来る名曲然とした楽曲ですこぶる良かったです
フレーズもバッチリ決まってて新たな「東京」という名曲群の仲間入りが出来そうだな、と
歌メロが際立ってたのも変化と言えば変化かもしれません
歌詞も切実で個人的に頷きながら聴いてました

最後の「国道スロープ」は途中でアンプのボリュームを上げて弾きたおす佐藤さんが格好良かったですね
抜群の疾走感と最大限の痛みという相反する要素を撒き散らしながら終わる、という選択が
いかにもきのこ帝国らしくて素敵でした
ちなみにこの日唯一疾走感のある楽曲でした(!)。
16曲中疾走感を味わえる曲がたった1曲というのも実にきのこ帝国らしいですね
その分解放感も凄まじくその意味でもラストに持って来たのはある種正解だったかなと思いました。


それにしても感傷的とかグッと来る、以前に
清廉としたメロディの美しさ自体単純に自分大好きなんだなー
なんて思ったりもした公演でもありました
凄く揺さぶられて、感情移入も出来て、情景も感じられて、なんだか深い楔を打たれたような感覚でした
またもや貴重な経験が増えて個人的には幸せだった今回のワンマンでした。また観たいです。