超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

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花咲くいろは 第18話 「人魚姫と貝殻ブラ」 感想

2011-07-31 22:48:06 | アニメ







「自分」は一人じゃない。





自我が成長するに従って、本当の自分やら何やらと悩みも芽生えて来ますけど
例え自分が何種類いたとしても
その全部が自分である事に間違いはなく
仮に誰かに影響されて自分が少しずつ変わっていっても、それもまた自分には間違いない、と。
要は自分の中に自分が何人も存在してたとしても
その総てが自分である事は真実なんだから
一人一人と上手く付き合っていけばいい、と。無理に変わろうとしなくたって
家で気丈に振舞う菜子も、外で恥ずかしがり屋な菜子も、
どっちも菜子であることに変わりはなく
その実両方が菜子の一部であって
それが合わさって一人の菜子という人格になる、と。だから両方欠けてはならない。
弟たちの面倒を手際よくみる菜子も、緒花たちとモジモジしながら、でも通じ合えてる菜子も
菜子以外の他人にとっては
どっちも大切な人物である事は変わりがないのだから。


私も家では割と強気で
外では弱気、って人間だから今回の話は通常以上に感情移入して観れた気がします。
格好だけ変えても中身なんて変わらないっていうテーマも共感できたし
例え目立たなくても強く干渉出来なくても
密やかな努力が小さく実る・・・って顛末もなかなかいいじゃないですか。
最後にスイさんが彼女を大きく褒めた時、なぜか少しだけ泣きそうになってしまった。
なんて素敵な顔をするんだろう。
そしてその後の菜子のはしゃぎっぷりもまた微笑ましい。
今週はちょっと文句の付け所が見当たらないくらい素晴らしかったねえ。
最近は抽象的な表現が際立ってたけど、こういう分かりやすいくらい爽やかなのも非常に「いろは」らしいね。
加えて色々考えさせてくれる奥深さも付属していて、様々な面で満足出来た1話でした。
やっぱり菜子のバックボーンってそこまで触れられてなかったから
こうやって堂々と描かれると愛着も増しますね。

でも、緒花に対して「図に乗るタイプ」、だとか
「敵を作りやすいタイプだから友達いなさそう」とか本音をポロッと零す所をみると
ちゃんと家の中の菜子も存在しているように感じるけどね(笑)。
それに対する緒花の反応も面白かったし
女子高生が4人で街をキャッキャ歩いてるだけでも相当絵になるもんだ。
という意味で目の保養的にも抜群な回だったのでした。ごちそうさま。




しかし緒花も民子もそうですけど
完全に職業病に掛かっちゃってるな(笑)。ここまで重症だと抜け出せないかもなあ。
そして菜子がメインでナンパされたのはやっぱり胸元が目立ったからなのだろうか。
同じ服でも一方はあどけない少女
もう一方はセクシーな女性・・・ってこの比較は流石に緒花が可哀相やな。でもまだ成長期ですから!って事で。



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NICO Touches the Walls「PASSENGER」全曲レビューその11 「Passenger」

2011-07-31 20:24:38 | 音楽(全曲レビュー)






NICO Touches the Walls「PASSENGER」全曲レビュー、その11。最終回「Passenger」です。

紆余曲折あった後の、決意表明のような。そんな曲です。





11.Passenger




【明日僕が消えたとして 
 君は泣くだろうか? 僕を想うだろうか?】

自分がどう想われてるかなんて
自分では知りえない事柄の一つですけど
例えば自分がふと消えたときに
その人が見せる表情だったり、反応だったりが一つの解答な気はします。
その時に平気な反応だったら寂しいし
かといって動揺しまくってても慌てるし、
でも本音は誰もが寂しがって欲しいんだと思うし。

人生は積み重ね、っていうのは個人的によく聞く言葉なんですけど
些細な事でもなんでもいいから
少しずつ少しずつ前に先に進んで行く、誰かに何かを残していく
それで最後に残ったものが、今まで自分がやってきた総て、というか価値って云えるものなんじゃないかと。
その為に壁だったり坂があるんだとすれば
それも一つの糧として
自分の中で受け入れられるかもしれない、消化できるかもしれない。
よく先も見えないし、後にも戻れないって云うけれど
その実種だけは蒔けてるのかもしれない。
だとしたら
ここからもう少し頑張ってみるのも一つの選択としては十分ありなんじゃないか、って。
そういう意志が込められているような、そんな歌にも感じます。


【ありがとうも ごめんねも 呆れるほど歌にするよ】

で、個人的なハイライトはここなんですけど。
こういう言葉を歌えるようになった、っていうのは強いですよね。
これから先を感じさせると同時に
絶対に辞めない、って意志も感じさせてくれて
更に面白いと思うのは楽曲の中で迷いや不満もきっちり言葉にしてて
でも、それでも手探りで進むのは悪い事じゃない
形のない表現って媒体は不安も尽きないけれど
それでも一人にでも届けば
誰か一人にでもこの声が届けば。それだけでもやった甲斐があるように思える。
それを一人でも多くの人に伝わるように、歩む事だけは止めない、と。
旅路の果てに見る景色が美しいものでありますように。

最後の最後に、真正面からのブルースを叩きつけて
このアルバムは万感の想いで閉じられます。
結構今までのアルバムと比べても自由度の高い作品ですが、締めはきちんと締まってて
この辺は中堅としての貫禄が出てきた、っていえるんじゃないでしょうか。
少なくとも自分は一番好きな締めだったりします。

という訳で、この全曲レビューシリーズもこれにて終了。一度でも読んで下さった方、どうもありがとうございました。




今までは聴かせるポイントを考えて
ミニでもフルでも作って来た印象だったんですが
このアルバムは結構四方八方に印象が散らばってるアルバムって感じで
それでも全体的なまとまりや流れは押さえられてて、
バンドとしての確かな成長、
手ごたえを大いに感じることの出来るアルバムでした。こういうのを正しく「飛躍」っていうんでしょうね。
ちゃんと楽曲をコントロール出来てる感じ。しっかりと手綱を握れている感じ。
8月には早くもライブでも聴いた新曲が発売。下半期のライブにも期待ですね。


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R-15 第4話「写真奇談」 感想

2011-07-31 01:45:23 | アニメ






色々とざん新過ぎるな・・・(笑)。





これは正直面白いですよ。
面白いと思います。
けどあまりに前衛的過ぎて、良さが理解されるのが数年後とかそういうレベルになりそうな。
個人的にもちょっと分からない部分はあったんですけど
それでも勢いがあって夢中で観れた感が。

結局来夏は芥川くんの事が好きだと思うのよね。
だからこそ他の女子には近づけさせないように、自分だけのものにしようとしている感じがする。
なんで、ああいう神風マシン(笑)を作らせて他の女子に嫌な感じで観られるように、思われるように仕向けた、と。
その点ではある意味策士なんですけど
ショーツまで用意するとはちょっと本気で惚れ込んでる感じがするね。
その分過去に何かがあったんじゃないか、とは思うけど。

そんな来夏の姿は本当に可愛かった。
自分だけに見せる表情を求めて、必死なアプローチが続いて。
個人的にこの作品で一番好きなキャラが来夏だから、それだけでもめっちゃ楽しかったんだけど(笑)。
行動理由が読めなくて惹かれるって言うのはあるかもしれない。
そして最後のオチについてなんですけど
あれは自分が芥川くんと同じ表情をしていた、だからこそ
彼とシンクロ出来た様な気がして嬉しかった・・・っていうのが個人的な解釈なんですけどどうなんでしょう。
何にせよ
本当は芥川くんのことが気になって仕方がないだろう来夏さんの姿が
めいっぱい拝めて話も色々と新しかったので満足ですね。
出来れば光カットしたバージョンも見たいわあ(笑)。


このアニメってパッと見、よくあるハーレムアニメに見せかけて
キャラとかはそれなりに新しい気がしますね。
加えて、そこを逆手にとって吹っ切れた部分が気持ちいいというか、それは来夏の存在も含めて
芥川くんの妄想がちょくちょく続くのもそうですよね。
あれって一見卑猥に見えますけど
彼の頭の中だけで展開されてるので
その意味では結構共感できる部分もあるんですよ。自分も結構妄想はしますからね(笑)。
ただ、人が見てるかもしれない中でのショーツ被りは本人も言ってたけど擁護は出来ないな!
まああれも、一応人じゃないって事でね。
許してやって下さい。




訳分からんタイプのアニメに於いて重要なのは
キャラを好きになれるかどうかだと思います。その点でこのアニメは合格ラインなんですけど
人によっちゃ余裕でアウトだったりするんでしょうね。そういう作りになってるとも思うけど。それが潔い、とも。



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THE NOVEMBERS/THE NOVEMBERS

2011-07-30 20:23:05 | 音楽(旧譜レビュー)





【もうこれ以上余計に生きても】

【もうこれ以上笑える気がしないから】 (最近あなたの暮らしはどう)





久々の旧譜レビュー。今日はTHE NOVEMBERSの「THE NOVEMBERS」です。



何気に一度も触れた事のなかったこのミニアルバム、
タイトルが示すようにこれが彼らの正式なデビュー盤になる訳なんですが
今聴いても
今のノベンバと大きく変わっている所は特になく
強いて言うならば今よりもギターロック成分は強めですけど
やっぱり自分的にはオルタナティヴバンドだと強く感じていて、
その要素は往々にして散りばめられています。
カッティングが気持ち良い「Exit」から、未だに根強い人気を誇る名キラーチューン「she lab luck」、
繰り返すように歌われるフレーズの強さ「最近あなたの暮らしはどう」、
ドスドスと心の奥まで強く鳴り響くようなミディアム・ブロー「ア_-オ」、優しくて悲しい「marble」、
そしてライブではいつもハイライト級のアンニュイで沁みる名曲「バースデイ」、
と当時こそそこまでハマらなかったんですけど
不思議と歳を重ねた今は
この詞世界も音の強さもメロディもどんどんハマってきてしまい、中毒にすらなるくらい。
キャッチーさに関して言えば正直今の方がずっと上ですけど
この頃のジワジワくる感じもこれはこれで素敵ですね。
初聴きでピンと来なくても
是非長い間味わって聴いて欲しいアルバム。
辛い経験とか悲しい出来事を経験したその後こそ思い切り響くアルバムかもしれません。

今が苦しくて、寂しくて、心空っぽで。
THE NOVEMBERSの曲には常にそんな生き難さが表現されてる訳ですけど
同系統のSyrup16gとかART-SCHOOLと違うのは
純粋にその風景と
その思想だけを切り取った形というか
五十嵐木下組ほど、そこまで熱心な描写をしてない印象で
でもその曖昧さが個性になってる印象もあって。
真っ直ぐに絶望を切り取ってしまったら彼らの二番煎じになってしまうけれど
ノベンバの音楽って云うのはふと感じる寂しい気持ちだったり
アンニュイな気分
やりきれない気分に作用するような・・・そして染み渡るような。そんな音楽になっていると思います。
例えば思いっきり沈みたい時に聴くのが彼らならば
その一歩手前で聴くのがTHE NOVEMBERSやPeople In The Box、みたいな。落ちるのではなく浸るときに。


【僕は今もずっとこの部屋で小さくなっていく
 同じ夢を見ている
 外は今もきっと誰かが犯されているのを忘れた】 (バースデイ)

退廃的で、耽美で、でもその瞬間こそが非常に美しかったりする、そんな世界観。
でもそういう嘆きだったり感情の吐き出しがあるのは
本当はまっすぐに
純粋に生きたいことの裏返しで
だからこそ同じタイプの人間にとっては一つの救いにも薬にもなりえる
そんな音楽の一つがTHE NOVEMBERSで、それはこのミニアルバムでも十二分に鳴らされていて。
風景描写だけで浸れる部分も大きいけれど
心の中にモヤモヤがある人物ほど
彼らの音楽って強く響く可能性が高いと思います。濃厚なアンサンブルに、グッと来るフレーズの数々。
この世界にたった一人取り残されてしまったような寂しい感覚。
その感覚はこの作品で特に色濃く鳴らされてるような。
そんな気もしますね。





来週は遂に新譜も出ます。
LOSTAGEの「CONTEXT」と併せて色々書けたらいいなあ。


コメント

ハナノユメ/チャットモンチー~高橋久美子の詞に関して~

2011-07-30 03:43:50 | 音楽





このブログに定期的に訪れて下さる方は既にご存知でしょうが
チャットモンチーからドラムの高橋さんが抜ける、と。
「神メモ」の感想書いたばかりですけど
急造的にちょっと一本記事を書いてみたいと思います。これは正直大きいよね。

★追記:っていうか今日って脱退日和?一体何が起こっているのか。




個人的な感想なんですけど
正直そこまで驚かなかったというか、元々チャットモンチーって個性強いし
昔から仲良し、ってタイプのバンドじゃないだろうから
こういう事もあるだろうなあ、って思ってたんですけど
それ以上に最近高橋さんは定期的に詞の個展、というかコラボみたいのをやっている印象だったんで
若干そっち方面に行きたいのかな?っていうのはあったんですけど。
驚いたとかっていうよりは
遂にこの時が来たのかなあ、って感じですよね。
理由も納得といえば納得だし、逆にこれからが楽しみな気持ちもあるんですけど。
LOSTAGEとか脱退後の方がより面白くなって来てる印象だしね。
ZAZEN BOYSも正直今のメンバーのが好きだし。

取り分け高橋さんはチャットモンチーの言葉遊び的な部分を担ってたから、
それがなくなってどう変化するっていうのは楽しみではあるよね。
劇的に変わるかもしれないし、そうじゃないかもしれないし。
今までのヒット曲の作詞が高橋さんって事を考えるとキャッチーさは薄れるかもだけど
その分ストイックな方向性に行くのかな、って考えれば。

更に云うと最後のアルバムが「YOU MORE」だった、ってのも大きいよね。
あれはポジティヴで軽快で、でもへヴィな部分もちょこちょこあった作品だったから
あれでキャリアを終えられた、っていうのは前向きでいいかもしれない。
個人的にも好きなアルバムだし。

個人的に、といえば彼女のドラムで一番好きだったのは「Last Love Letter」。
いつもライブの時ビシッと決まるのが堪らなく好きでした。
ガッと来てバーン、みたいな。伝わりづらいか。


母体の方は未知数ですが、冬の対バンツアーの方で様子は確認出来そうかな。
一ファンとしてお疲れ様でした、の言葉を感謝を込めて。
まだ9月まで残ってるけど。




で、こっからは「ハナノユメ」の話に移りますけど
自分が初めてチャットモンチーを聴いたのがこの曲で
前にも書いたけどそれはNHK-FM「ミュージックスクエア」からの選曲でした。
まずざん新なメロディに驚き
次にbloodthirsty butchersを思わせるアンサンブルの厚みに驚き
最後にハッとするような詞世界に驚き。
そんな個人的にはかなり衝撃的な出会いだった訳なんですけど、その割合的に詞っていうのも大きなものでして。

パッと歌詞を読んでみると
普通に見えるんですけど
口に出してみると、思わぬ感情が籠もってたりする。
シリアスとユーモアの使い分けっていうのかな。
そういうのをずっと感じてたんですけど
取り分けこの曲のインパクトは強くて、
【薄い紙で指を切って 赤い赤い血が滲む これっぽっちの刃で痛い痛い指の先】ってフレーズは
一発で覚えられて、一発で口ずさめる。後の「シャングリラ」「風吹けば恋」にも
この分かり易さは継承されてる気がしますね。
頭にループする感じのフレーズ。

今ならこの歌詞の本当の意味ってやつを自分なりに掴めた気がするんですけど
この歌詞の云いたい事って
人の心なんて容易く単純な事ですぐに傷付いてしまう
紙切れっていうちっぽけなもので指先が切れてしまうくらいに、
その程度で傷付いてしまう、と。


【二本足で立つ地球のすみっこ ふらつく体 バランスとれてるかしら】

そんなユーモアがあってシリアスな歌詞に
こういうリアルなペーソスを組み込んでくるから、
その威力も相乗効果で増すって言うか。
真ん中じゃなく隅っこに立っていて
その上安定感を失くしたままだと。

【枯れてしまったピンク色のバラ 幸せをあげるから】

でも、最後には前を向いて終わるのが高橋さんらしいというか
「シャングリラ」でも【希望の光なんてなくったっていいじゃないか】って書いていたように
どんな状況に置かれていても
最終的に幸せを掴むのは自分自身
相手を思いやるのは自分自身。
そんな想いが込められてるような気がして、またこの場合幸せをあげる相手が他人でも自分でも成立するように
自由度の高いって云うか、いい意味で抽象的な詞っていうか、そういう部分も好きだったりしました。
それは「ヒラヒラヒラク秘密ノ扉」でも同じくしてましたね。あの曲も大好きな曲だけど。




私の大好きなバンドであるLOSTAGEも、ショッキングな脱退の後は
気持ち的に新しいバンドって感覚があったように
チャットモンチーもまたこれからどんどん新しくなっていくんでしょうね。色々期待しつつ
残された高橋さんの詞も改めて楽しんでいきたいと思います。
また両者でコラボとかもあったらいいな。


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