超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

応援歌シリーズその10 タイガーアイ/STAn

2011-03-31 23:01:23 | 音楽(テーマシリーズ)





「悲しい事が僕らの前で手ぐすねひいて待ち受けてる
 それらを避けて通れればいいが 奴らは地獄の果てまで追いかけてくる」


という訳でSTAnの「タイガーアイ」が応援歌シリーズの最終回でした。
元々この曲が好きで好きでたまらなくて
このテーマシリーズを始めたようなものです。要はきっかけ、ですね。
この数年間で一番励まされた歌です。
正にkygによる「いい曲」、ですね。昔ライブでも「J-POP的にいい曲」って紹介してた気がする。





タイガーアイ          アルバム「ROCK」収録



生きてると壁だとか、迷いだとか
そういうものにぶつかるっていうのは当たり前の事で
その当たり前が嫌だったとしても
当たり前に来るんだからそれは避けようがない。めちゃめちゃ優れた人間ならまだしも・・・
ってこれは私がめちゃくちゃ優れた人間側じゃないからそう思うんですけど
悲しくなるような出来事だったり
自分を否定されるような出来事に出会うのは日常茶飯事で。それはもう本当に当たり前にやってくる。
したり顔で。
どや顔で。

だけどね。


「何が本当かさっぱりわかんなくなっても 
 価値とか意味とか見出すのは他の誰にもやらせちゃダメなのさ」

こういう事なんですよね。
他人の価値観だとか
世間の風評だとか
一般的な目だとか、それに身を任せてる自分は本当の自分とは言えない。
それは誰かに捻じ曲げられた自分だと思うから。

そうじゃなくて、自分の目で、耳で、心で、考えて感じたものが全てというか
他の誰かに価値や信条や、評価を任せてたまるもんか、と。
自分で考えて出した答えを信じよう、と。
それが間違っていたとしても。


個人的に、このフレーズにはこの数年で一番励まされました。
ここまで決定的なフレーズもそうそうなくて。
色んな場面で応用できる上に
常に頭の中でも鳴ってるような、鳴り響いてるような。そんな曲です。大好きです。

多分、この先ずっとこの曲は自分の中で残っていくものと思われます。
一緒に歩いていきたいような・・・
そんな曲ですね。
リフとかメロもめちゃめちゃ格好良いので音楽的にも素晴らしいし。もっと多くの人に聴いて欲しい曲です。
何かしら感じるところはあるんじゃないかな。きっと。
そう思いたい。





応援歌シリーズその9 未来は俺等の手の中/THA BLUE HERB

2011-03-31 01:43:29 | 音楽(テーマシリーズ)






応援歌シリーズも大詰めです。今回と次回で終了です。THA BLUE HERBの「未来は俺等の手の中」です。





未来は俺等の手の中               シングル「未来は俺等の手の中」収録





元々ブルーハーツのトリビュート盤に提供する予定だったはずが
全くのオリジナル曲だったため不可になったという逸話を持つ曲。
でも反映させたのは精神性、って事なんでしょうね。
敬意というか。


この曲ではBOSS THE MCの人生経験が実直に歌われていて、その内容が非常に生々しい、
と同時に必死でも、熱くもあって。
その意志の強さに勇気・・・というか「まだやれる」って気持ちをもらえる曲なんですけど。

生きてると極端に自信を失くすことなんてザラにあるんです。
それこそ日常茶飯事ってくらいに。
この曲と次回紹介する曲はそういう時に必ず聴く、節目節目に助けてきてもらった2曲です。
自分はこの歌の内容で歌われてるようなギリギリの生活をしてきた訳じゃないし
そこまで何かに人生を賭けた事もない。
深みのある人生じゃない。
けど、この曲で歌われてる内容を聴いてると、不思議と胸が熱くなってくると言うか
正直シンパシーを感じる部分なんかもあったりして。

生きていて、自分の好きなように行動していて、誰かに何かを分かってもらおうとして
でもその総てが暖簾に腕押しだと思える時が自分でも嫌になるくらいあって。
そういう時にもう辞めたいな、とか
これ以上やって意味あんのか?とか
結局悪いのは自分なのか、いや間違いなくそうだろう、とか
そういった日常生活に於いて無力感だとか、失望感を受けてる時って、何かもがどうでもよく思えてきて
たまに色々と諦めそうになる時があって。

もう何をやっても無駄なんだなと思う瞬間は日常のそこかしこらに転がっていて。


それでもまだ生きてる。幸運にも生きれてる。手綱を握れてる。
まだ生きたいって気持ちがあって、最低限の目標だったり夢があって
それがあるだけマシで。
 ギターウルフのセイジがよく言う言葉で、宇宙の歴史と比べたら人の人生なんてちっぽけなんだから
好きなように生きてやればいいじゃん、ってのがあったと思うんですが(結構適当です 汗)
この曲で歌われてる事ってそれに通じてる気がして。
まだまだたっぷりあるから。
だから諦めるな、と。
例えしんどくても、しんどいのを乗り越えた経験が助けてくれることもある。
あの時よく自分やれたなー、とかね。


「掴んだその手を離すな」

もう限界、って思ったその時にこのフレーズが頭に浮かぶ確率は本当に高い。
シンプルなフレーズですけど
この言葉と声には本当に助けてもらってきた気がします。
ここまで書いてきてなんですけど、今まで挙げた曲って初めから元気出そうと思って聴いていた訳じゃなくて
気が付けば心の中で大きくなっていった曲ばかりなんですよね。
それこそが本当の応援歌って言えるんじゃないかと。
持論ですが。



心から「名曲」って言える楽曲の一つですね。機会があれば是非。



これはゾンビですか? 第12話(最終回) 「はい、まだ続きます」 感想

2011-03-30 04:05:40 | アニメ






家族っていいな!



という訳で分類不可能な雰囲気を醸し出していたアニメ「これはゾンビですか?」も最終回です!
最後はみんなで歌って、踊って、アイドル合戦。
その分終わった後の寂しさが・・・(汗)。
このゆる~っと、でも時にビシッと引き締まる、そんな独特の雰囲気が癖になってたのかもしれない。
個人的に2話でややうん?って思ったんですけど
それ以降はどの回も均等に楽しめたような気がします。という訳でサービス回の感想行きますよ。





前回、ユーを連れ戻す事に成功した歩たち。
その時の良いムードを引きずったままの歩とユー。
一応ラブコメ的にはユーで決着が付いたって事なのかなあ?
とはいえまだまだじらして欲しい気もするけどね。2期があったらそこ観たいね。

みんなで温水プールへ。
あんな出来事があったからこそ、再びみんなで楽しもうと。
そんな思惑があったのかどうかは定かではありませんが、まあみんなの姿の眩しいこと。
ユーのスクール水着姿も良かったけど
意外にもトモノリのラフな格好にドキッとしたりね。今更トモノリ良くなってきた。

セラには罵倒されつつも(笑)
でもなんか、そこまで怒ってないし、嫌がってもないし。
口調はキツいけど、でもやっぱりある程度歩のこと認めた部分はあるのかもしれない。
頑張ったですもん、彼。
認められて然るべき。例え異常な目でもね(笑)。まあそこは男子たる所以、ってところですかね。


てっきりプールで水着がはだけてキャッ、的なものかと思いきや
セラの上司であるサラスが実はアイドルをやっていた!って事でアイドル合戦へ。
いやいややらされるセラ・・・って結構ノリノリなんじゃないの?(笑)。
ハルナも参戦、
でもアイドルってよりはメタラーですね。そしてパンク的なノリでもある。
もっとこう、可愛い衣装でもいいじゃない。
でも面白かったけど。

大先生の作った機械で力を歩に移し、ユーまでも参戦。その姿は・・・一言で可憐。
それまでが派手派手のノリだったから逆に気を引くよね。
それで盛り上がってるのがまた凄い。
まあ、ここまで無茶やっても魔法の力でなんとかなるんでしょうね。トモノリも観たかったな。
なんか初恋の歌とか歌って欲しいもんだ。
みんな楽しそうで良かった。
こういう時が一番幸せですよね。最後は力移されてること忘れて歩がエロワード口に出しちゃって
セラさんの制裁が下ります。
ゾンビだからって思いっきりカカト落としはキツいな(笑)。でもこの二人もなんだかんだで悪くはないよね。
また機会があったらこの二人中心のエピも観てみたい気がする。
目の保養としては一番貢献してくれてたのでは。


歩がゾンビになったことも
ユーがネクロマンサーであることも
ハルナが魔装少女である事も
セラやトモノリ、サラスが吸血忍者であることも
彼らにとってはどうでもよくて。
正確にはそれを飛び越えた生活だとか、楽しさがあって。それぞれの経歴も素性も関係ない
迷惑だって引き受けてやる
何度でも痛みを共有してやる
それでも一緒にいよう。一緒に暮らそう。バカやって生きよう。それが彼らの「人生」。

ビックリするくらいキレイにまとまっててビビったんですけど
原作はまだ続いてるんですよね?
何か複線的なキャラも出てきてたし。とはいえ物語としてこの着地点は申し分のない出来で。
中途半端じゃないからこそ、
別れを惜しむ事が出来ます。
という訳で、これまた寂しいですけどこれゾンの感想はここでお終いですね。
付き合ってくださりありがとうございました。






さて、最終回なので総評です。
最初は奇天烈なギャグアニメとして始まって、最後の方には感情に作用するストーリーアニメへ。
とはいえ個人的にはそれは想定の範囲内だったというか
そもそもその匂いは初期からあったものだし
それをやるのは何ら不自然でもなんでもない
むしろトコトン気が済むまでやってくれ、って思ってて。で、今回の話を観ても分かるとおり
きちんとキリの良い所までやってくれた訳ですよ。
それがまず嬉しいですよね。
気持ちよく観終われましたから。

もう一つ、この話は最初の部分だけ観ると、歩の救済物語なのかな?とか思ってたんですが
実は彼の心自体はもう序盤の段階で救われてたと思うんですよ。
だから、以前も感想の終わりにちょこっと書きましたが、このシリーズの本筋はユーで
ユーの救済物語だったんだと思います。
その為にみんなが一丸になって、頑張って成し遂げて。その過程と結果が面白い一作でした。

それとね、意外にもファミリー感漂うアニメでしたね。
一見すると家族には見えないし、というか何者?って思うくらいみんな変な奴らばっかなんですが
不思議と憎めなくてね。
むしろいいヤツらだなあ、とか思えてきちゃって。ラスボスであった夜の王ですら、人間くさくて。
そういった意外性もこのアニメの魅力の一つだったと感じてます。


あと、個人的にEDが地味に好きでした(笑)。何か毎週ホッとしてた。映像も含めてね。



君に届け 2ND SEASON 第11話「祭りのあと」+第12話(最終回)「大事な人」 感想

2011-03-30 03:13:37 | アニメ





いや、もうね・・・どんだけニヤニヤさせれば気が済むのかよ、と。同時にホロリもね。




一挙2話で最終回って久々に観ますね。でも一気に観れてカタルシスは増倍。
少し前の時代、特にテレ朝深夜にありがちでしたね。
今回のとは場合が違いますが。
一挙3話放送したアニメもあったからなあ・・・って事で今回は2話連結で行きますよ。
まずは11話から。





■11話「祭りのあと」


まあ、この、なんでしょうね。有り得ないくらいくすぐったい雰囲気。
どこか懐かしいような
でもそれが嫌じゃない感じ。浮かれすぎるのもどうかと思うけど
ようやく二人の恋が実ったんだもんね。
この日くらいいいじゃない。
文化祭の打ち上げで、もう二人の話題ばっかで、再現ドラマなんかやっちゃって。
思わず照れる二人。
そこで風早のせリフ・・・

「俺がベタ惚れなんだから」

一気に蕩けそうになったわ(笑)。よくこんな恥ずかしいセリフを堂々と言えるな!
でも、それがまた嫌味じゃないのがなんとも。
魔術でゲットしたの、とか言われてましたけど
爽子の素敵な笑顔は魔術レベルなんです。とか言いたい気分です。
ピンには結婚とか冷やかされ
お父さんに結婚したらどうする・・・?って聞いて無駄にへコませたり(笑)。
正にこの日だけは
この時だけは
世界は二人だけで回ってるような感覚で。二人の世界が完璧に出来ていた。
ある意味周りが見えてないとも言えるけど
繰り返しになるけど
それもまたいいじゃないですか。だって視聴者としても嬉しいんだもん。一期の1話から見てたんだもん。
この時を待ってたんだもん。
素直に祝福してあげたいよね。砂浜での正式告白とか、眩しすぎて砂になっちゃうレベル。
ロマンチック街道驀進中ですか?
ストロベリータイムを満喫してらっしゃるようで。「彼女」って呼ばれて舞い上がって
彼氏で居られる自分を嬉しく思って。

若いっていいですね。
恋っていいですね。
純粋さっていいですね。
っていうか君に届けっていいですね。
こんな青春送りたかったですね。
思い出すと空しいですよね。
でもそれとこれは別ですよね。
だから本当に良かったですよね!yeah!


しかも、その影響で幸せの手乗りタイガーならぬ、幸せの手乗り爽子状態に(笑)。大満足の後日談!




■12話「大事な人」


でも、その一方で悲しんでいる人もいる訳ですよね。
前回がロマンチック浮かれモード的な回だとしたら今回は失恋の悲しみを描く回。
それはもちろん・・・くるみも含めてね。
風早はただでさえアイドルだったからみんなの気落ちや嫉妬も大きかった。爽子は勿論悪くないけど。


「誰かの願いが叶う頃 あの子が泣いてるよ」

これは宇多田ヒカルの歌詞のワンフレーズですが
まさにこの内容の通り、っていうか観ててこのフレーズが過ぎりました。
爽子の願い、風早くんと付き合いたい。彼女になりたい。っていうのは確かに叶ったけど
それは同時に他のみんなの願いが破れるって事でもある。
ある意味残酷だけど
受け入れるべき事実な訳で。
でも、受け入れられない人達が爽子に詰め寄ってきます。どうなの?と。

そこで彼女を守ってくれたのは胡桃でした。
これは風早が自分の意志で決めたこと。
それが受け入れるべき事実。
それがありのままの真実。嘘偽りない本当の気持ち。そこから目を背けるなと。
加えて、爽子に詰め寄ってきた子達は自分から動いてない。
告白してない。
戦ってない。
だからそれも当然。そして千鶴曰く恋愛は長い片想いが偉いって訳でもない。
爽子が自分から精一杯ぶつかった事は間違いないし
それは彼女がようやく掴み取ったものであるし
やるべきことはやったと思うし。

でも、そんな詰め寄ってきた彼女たちも本気で好きだったことには変わりないんですよね。
ただ踏み出す勇気がなかっただけ。
これをきっかけに成長すれば全然良いと思うけど。破れて初めて分かる事もありますからね。きっと。


最後、胡桃との決着が残ってる。
爽子は自分の結果を伝えた。それだけ。対して胡桃はありがとう、って。
あなたが居たから告白に踏み切れた。
後悔せずに済んだ。
彼女は始めから玉砕覚悟の告白だった。風早の目が自分に向いてない事を知ってて告白した。
そのシーンの美しさは今でも覚えてますよ。
あれはあれで正しかったと思う。
結果として胡桃の恋は成就しなかったけど、彼女が必死に戦った事は間違いなんかなくて。

これでホッとした、と
終わりを迎えられたと呟く胡桃の姿は思った以上に訴えかけるものがあるなあ・・・。
恋の始まりと同時に
恋の終わりも思いっきり描く。光と影。こういう言い方はあれですけど、どっちも感情にくるもんですね。
爽子は破れた女の子の分まで大事にしなきゃいけないよ。
風早との恋をね。
でも、心配はあまりしてないですけどね。きっと大丈夫な気もするし。


最後は、二人のデートシーン。初々しすぎてこれまた蕩けそう(笑)。
二人が二人で居るだけで
どんな場所も特別に変わって。
どこにいるか、とか何をするか、じゃなくて誰と居るか。
それを体現していたようなラストシーンでした。実直に素晴らしかったと思います。
ってな訳で本遍の感想はここまで。
ありがとうございました。





総評は、最初も言ったけど焼肉後のサラダみたいな・・・そんなアニメ。
清涼剤とか、有り体だけどそんな形容詞が似合うくらい。
加えて2期では心の弱さとか、醜さも描かれていて
より物語に深みがましたな~って素直に思います。雰囲気だけでも楽しかったんだけどね。

自分は割りと変化球、ひねってるのが好きなんですけど
たまにはこんな眩しいくらいのストレートも悪くない、むしろこれが良い!みたいな。
真っ直ぐ過ぎて逆に浮いてる、みたいな。
自分にとってはそういうアニメ。
ニヤニヤもきっちり楽しめたしね。満足感はたっぷりでしたね。

あと個人的には体力的な都合で1期の感想を断念した経験があるので、その意味でも完走出来て良かった。
リベンジ出来ました。




Rio RainbowGate! 第13話「レインボーゲート」 (最終回) 感想

2011-03-29 23:34:58 | アニメ





リオは世界を救う!!



いや、これはちょっと凄い・・・というか完成度高すぎる。ここまでの作品になるとは思わなかった。
ここまで純粋な意味で感動できる最終回になるとはね。
冗談抜きで今期のトップクラスになりましたね。
なれましたね。
鳥肌立ったわ!拍手喝采ものです。





「あなたをずっと追いかけてきた―」。
リナは色々と理由を付けて、リオを憎む振りをして、復讐が生きる意味みたいな素振りをして。
でも彼女の本心は多分それじゃなかったんだと思う。
本当は、ただ単純に、ただ純粋に、リオに勝ちたかった。リオと勝負したかった。対等でありたかった。
そのくらいリオの事が好きだったんだよ。
元々の発端は復讐だったかもしれないけど、でもやっぱりリオに対する愛情は失われてなかったんだ。
それが分かった時点で泣ける。
彼女が見せた優しさは嘘じゃなかった。ただ生き方が不器用だっただけ。
それを受け止めてやれるのはリオしかいなかった。

リオは今まで相手を幸福にする、相手を気遣った勝負しかしてこなかった。それは一種の優しさで。
でもそれがリナにとっては苦痛だったんですよね。
それを知ったリオは、初めて自分の為に、自分の勝利の為に戦う事に決めた。
でもそれって主義を変えた訳じゃなく、自分本位な訳じゃなく
それが結果的にリナの幸福に繋がった。
「真剣勝負がしたい」。
これもまたリオの元々の主義には反してなかった事だったんですね。この場合はそれがリナの幸せになる。
最終的にリオが勝利して。

「本当の始まり」
ようやく、偽善でも、不要な優しさでもない、純粋な対等勝負を終えられたリナ。
彼女は負けを喫した訳ですが、不思議と清清しい顔をしている。
全力を尽くした者の満足の表情。
リオを好きな事を認め、遂に和解できたリオとリナ。ここまで来れて本当に良かった。


リサやリナの父親が逃亡した理由。
それはゲートを総て集めると、一度だけ願いが叶うというご褒美があって
それを狙ってカジノギルドが近寄って来たから。
泳がせて、悪用っていう。
でも、悪人を野放しにする訳にはいかない。その為に彼女らは対策を練って。対抗する為に考えて。
結果的にリオがレインボーゲートを手にした今回
なんとあのカルロスがポリスだったらしくて。あの無様な姿にも理由があったのね。油断させてたんだ。
彼がその場で取り締まってくれました。
カルティアの狙いも総ておじゃんです。どころか恋人にも裏切られた模様。
最後はすっぱりと正義が勝つ!
う~んどう考えても気持ちの良い展開ですね。これからはきっと、新しい生活が待っているよ。
もうリオもリナも寂しくなんかなくて
一人ぼっちでも二人ぼっちでもなくて。様々な複線が綺麗に収まっていく素晴らしさよ。

で、もっと素晴らしかったのは
リオの願いが、「世界じゅうの幸運」だったこと!このオチは凄い・・・っていうか単純に笑えるし
それにリナのお母さんまで助かってる・・・!
どこまで綺麗に畳むんだか!
カタルシスが半端ないよ!名実共にリオは勝利の女神だよ。全世界の救世主だよ。戦争も止めちゃったよ。
人によってはネタシーンって捉えるかもしれないけど
個人的には感動しっぱなしだったよ。
凄いよ!リオさん。


「おかえり」。
リナが言ったこのセリフも、
「リオでカニーバル」っていうミントのセリフも、総てが綺麗にキマってるように思えて。
なんだかすっごく素敵だった。
今期のダークホースは間違いなくこの作品だった。この最終回でB級狙いだった初回から
傑作レベルまで昇華できたと思います。

取り合えず、自分の心には間違いなく残りますね。本当に素晴らしい作品をどうもありがとう。
誰がなんと言おうと自分はこの作品がとても好きでした。
それは最終回で確信に変わって。

最後には再び波乱の予感を受けさせるカットだったし、まだまだリオの戦いは続くって事なんでしょう。
でもリオが居れば、リナが居ればもう大丈夫だって思えます。
そのくらい頼もしく成長した二人。
また機会があれば必ず見たい作品ですね。という訳で「Rio RainbowGate!」の本遍の感想は〆です。
お付き合い頂きありがとうございました。






さて、最終回なので軽く総評でも。
もう本遍が個人的に興奮するくらい大満足な出来なんで
ここで今更どうこうってのはないんですけど、そうですね・・・フェイク的な作品ではあったなと思います。
多分みんな軽いノリのサービスアニメだと思ってたかもしんないんですけど
蓋を開けてみれば少年漫画みたいなノリがあって
ちゃんとストーリーがあって、シリアス展開があって、最後には綺麗に上手く繋がって。
過不足がないように思えました。
内容がないと思いきや後半からは内容だけがきっちり詰まってました。
 そのサービス精神・・・視聴者を楽しませてくれる仕掛けの数々、それが楽しかったのと同時に
アニメらしい展開の数々だとか
個々のキャラクターの良さだとか。

適当に見えて、実は今期でもトップクラスにしっかりしてたアニメだったんですよ。
この最終回は本当に凄かった。
感嘆した。
畳み上手でした。そしてリオは最後までこの作品のムードメイカーでしたね。そんな彼女に万感の拍手を。