超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

2012 夏のアニメ新番組チェック!

2012-06-30 13:28:03 | アニメ(情報・その他)









最近よくチョモランマトマトを聴いてます。ある意味精神安定剤のような音楽ですね。すっげえ効く。





それとは別に、明日からいよいよアニメ新番組開始!!
え?「ニャル子さん」と「君と僕。2」以外最終回の感想書いてないって?
それはそれ、これはこれ・・・って話じゃなく(笑)、時間が掛かっても一つずつ書いていくつもりです。
その辺は、まあ遅くなるかもしれませんが気長に待ってて下さい。落ち着いたら、是非。

そんな訳で(?)、今回もまた恒例の新番チェックに参りたいと思いますよ。
南関東住まい+ケーブルテレビ加入の方のみ対象の最速表です。
これを基準に感想を書いていくと同時に
今回は2台あるTVの内、アナログのままのテレビをいよいよどうにかする予定でもあるので
結構柔軟に見れると思う・・・かどうかは分からないですが(笑)。まあ気楽に眺めてくと思います。では以下。







7月1日(日) 輪廻のラグランジェseason2 10時~ 東京MX
       TARI TARI 10時半~ tvk
       アルカナ・ファミリア 11時半 tvk
       人類は衰退しました 12時~ tvk
       マヴラヴ 1時35分~ テレビ東京

7月2日(月) 超訳百人一首 うた恋。 1時30分~ テレビ東京
       ゆるゆり♪♪ 2時~ テレビ東京

7月4日(水) 貧乏神が! 1時50分~ テレビ東京

7月5日(木) 夏雪ランデヴー 1時15分~ フジテレビ
       恋と選挙とチョコレート 1時25分~ TBS
       この中に1人、妹がいる! 1時55分~ TBS
       
7月6日(金) カンピオーネ 11時半~ 東京MX
       じょしらく 2時25分~ TBS

7月7日(土) ソードアート・オンライン 12時~ tvk
       ココロコネクト 12時半~ tvk

7月8日(日) はぐれ勇者の鬼畜美学 12時半~ チバテレビ
       織田信奈の野望 1時5分~ テレビ東京

7月11日(水) だから僕は、Hができない 1時30~ 東京MX





うん、まあこんな感じですかね。
前のを視聴してないのでアレですが薄桜鬼とドッグデイズ、ホライゾンとかもありますね。
ただまあ、言っちゃ悪いですが今回もかなり少なく感じますね(笑)。
バブル期を経験してるからなのか・・・
以前は気合を入れて
「いくぞっ!」って感じで改変期に望んでたんですがここ最近は手の平に収まる感じっちゅうか
別に頑張らなくても全部大体スマートにチェック出来ちゃう感覚は
良くも悪くも今ならではの特徴かな、と思いつつ
何だかんだで当たり作品が多いと良いですよね。
今期は一応7月以降まで続くのは「咲」だけかな?自分が感想を書いているアニメでは。

一応個別に期待の一言でも。



>輪廻のラグランジェseason2
千葉が舞台なのに千葉が最速じゃないのはやっぱり疑問ですね(笑
結局東京かよ、的な。しかもバンダイチャンネルよりも遅いという体たらく。
とはいえ、それでも最速で観れるから別にいいっちゃいいんですけど。

物語的にはいよいよ佳境に入っていく感じですかね。
個人的には男子との絡みに期待したいけど、百合は百合で良いからその辺の配分にドキドキしてる。


>ゆるゆり♪♪
でも、百合ならこっちで楽しめって話ですかね(笑
前回は自分が書いてきたアニメの中でも最も最速レベルで、
例えば9~12分くらいで即座にUPしてましたけど
最近は文章を打つスピードと、打つまでの決定力が前よりも衰えてきたので
以前のように終了15分以内でのUPっていうのはもう難しいかも。
結局ニャル子さんも1時間以上掛かってたし、また再びじっくり書くモードになってきたのかもしれません。
それはそうとして今回も個人的には1期5話のようなディープな百合描写にも期待してます(笑
あのちなあかは今観ても最高ッスね。


>TARI TARI
全然情報とか観てないですけど、最も気楽に観れそうであり、
最も期待を裏切ってくれそうでもあり・・・何より一人グラマーさんがいるのがいいですね。
自分グラマーキャラ凄い好きなので。場合にもよりますけど。はてさて、どう転ぶかも楽しみだな。


>じょしらく
僕の大好きな久米田康治原作の・・・原作ってところが微妙にアレですけど(笑
あの無機質な絵柄だからいいのに~、って部分はありつつまあヤスさんの絵もあれはあれで好きですけどね。
にしてもアニメ化作品2度目ってかつての不遇を知ってる私からすると凄いなあ、と思う反面
「知る人ぞ知る」作家からどんどんメジャーになってしまって
若干の違和感や寂しさも感じてたりします。
この感情は何なんでしょうね。いっそのこと「太陽の戦士ポカポカ」をアニメにして欲しいね。でも絶対観ます。


>だから僕は、Hができない 
これは、セックスを目指す話なんでしょうかね?
ただそれより最速AT-Xから5日も遅れてるって事実のが更に気になります。
それでも合計18作品中のラストを飾る作品、
程ほどに期待しつつ、って感じかな。





後はもう、特に予備知識も内容も予想出来ないので観た時の感覚に身を任せ、って感じですかね。
今回は思った以上に美少女系の作品が多い印象なんですが女性的にはどうなんでしょう。
「アルカナ・ファミリア」は女性向けっぽいですけど。
まあ男性的には都合が良いですが。

あと、ノイタミナって普通に他のアニメと同じ形態になったんですね?
いつの間にか同時スタートになってるから驚きました。
木曜日だけはちょっと頑張らなくちゃいけないかも。日曜日は絞れれば思ったほどでもなさそうですが。
実際どうなるかは始まってからのお楽しみ!って事でね。


そんな訳で、夏のアニメライフも共に謳歌しましょう!
皆さんにとっても一つでも良い作品との出会いがありますように祈ってます。
それと最近私生活だったりよくイベントに行く関係もあってリアルタイム更新が難しくなってます。
場合によっては今までと同じペースで行えない可能性があるのでそこもよろしくお願いします。
何だかんだで続けていくとは思うので、来期も重なればよろしくね。




エレファントカシマシ「CONCERT TOUR 2012 “MASTERPIECE”」@Zepp Tokyo 12.6.28

2012-06-29 23:01:45 | ライブレポ





昨日はエレファントカシマシのライブを観に東京はお台場まで。





新作「MASTERPIECE」を携えてのワンマンツアー、東京公演は富永さんの急病で延期になりましたが
見事元気でパワフルなドラムを見せ付けて非常に良い具合で復活してくれた印象のライブ
初期のナンバーの演奏も嬉しかったんですが
それ以上に新譜の曲がいちいち新鮮で楽しくて、
勿論定番曲でも最高に盛り上がってた印象ですが新譜の曲の盛り上がり方もまた個人的には印象的で
またこんな内容のライブを観に行きたくなる様な、それくらい素晴らしい内容のライブでした。
今も昔も宮本浩次の存在感とエネルギーは伊達じゃないレベルだなあと実感。
そして当たり前だけど歌がめちゃめちゃ上手くて感銘も受けました。
そんな夜の話、
一応セトリは毎回変えてるみたいですがツアー中であるのは確かなので、ネタバレは注意ですよ。では以下。






この日はいつもより一時間早く着いちゃって、何故かと言えばチケットの時間と
延期後の時間設定が違っていたのでそのまんま来てしまった自分の浅はかさを呪いつつも(笑)。
まあお台場なんて滅多に来る場所じゃないので適当にブラブラ歩きつつ
時間になって会場に入場
やっぱりエレカシともなると正直周りに若者少なめで
でも、そんないつものライブとは違う客層もまた新鮮ではあった
今のエレカシってやっぱり若者向けの音楽とは違って来てるのかしらん。普通に聴いて楽しいとも思うけど。
ただ、自分が若者かどうかは定かではないんですけどね(笑)。時間が来てライブ開始です。


「大地のシンフォニー」から地に足の着いた演奏と歌声で魅せるメンバー、
からの「優しい川」という正にオルタナティブそのものと言った感じの流れにビビる
この曲の歌詞は聴いてるだけで泣けてくるから不思議です。
その後に大好きな「化ケモノ青年」、
これもちょっと圧倒されるくらいに格好良かった。具体的に書くと、宮本浩次のオヤジ的な部分
それが洗練された感触で届けられてたから・・・かな?「酒持って来い」の連発がどうにも堪らず(笑)。
引きつったような歌い方と、それでも堂々としてるような佇まいが同時に味わえるのが最高だった。
元々好きな曲だけに、更にお気に入りになったような感覚があります。

これもまた大好きな「東京からまんまで宇宙」、若干テンポが上がって
微妙に疾走感すら感じるアレンジに仕上がってました。ジャキジャキと刻まれる鉄の音に魅せられる。
「約束」「ココロをノックしてくれ」と新譜の中でも特に沁み入るバラッドを連発
特に後者は切実な感情がフルに表現されてて、
更にサビもライブで聴くと思った以上に盛り上がってて素敵だった
前者に関しては「馬鹿だね俺は・・・」の歌詞の部分が特に沁みて沁みてしょうがなかった(笑)。
男性的にツボに来る部分を押しまくって来るから宮本浩次の歌は厄介でそれが素晴らしい。

アコギを持って若干ムーディな雰囲気で奏でられた「Darling」や
ライブではスピード感アップの上に、小気味よいカッティング&ロングバージョン化と
アルバムとは違う表情を見せていた「穴があったら入いりたい」に関しても最高で
特に後者はアルバムの中でも随一の盛り上がりを演出
「全部バレてるぜ御同輩」って歌詞
指摘のようで開き直りへの道標にもなってる最高の歌詞だと思う。自分もちょっと救われた部分、ある。
何度も繰り返し歌われるフレーズの気持ち良さ、ノリノリのメンバーと観客という条件も相俟って
中盤のハイライトとも言って良いくらいのカタルシスがこの曲にはありました。
最後、「今日はThursday」と呟く宮本さんも若干キュートで(笑)。


今や懐かしい部類に入る「眠れない夜」はセッションっぽいテイストが増幅されてて尚ベターに
初期の名曲「てって」はその歌詞の通りに自由に気ままに心リセット出来る様な
そんな豊かなメッセージ性、感情の吐露が魅力的な楽曲
続く「珍奇男」は・・・
完全にプログレ、オルタナの域ですね(笑)。多分10分以上演奏してたと思うんだけど
そんな自由気ままな宮本浩次の立ち振る舞いに普通に付いて行けるメンバーの力量もまた凄い。
半分ZAZEN BOYSのライブを観てるかのような感覚にもなりつつ、曲自体のインパクトも相当にデカい。
最近のファンが見たら確実に度肝抜かれる曲であったのは間違いないと思う。

「ご心配をお掛けしました・・・」という宮本さんのMCの後に
これまた爽やかで十分に気持ち、というか感情が伝わって来た「ワインディングロード」の心地良さ
そしてちょっと涙腺くすぐられた「七色の虹の橋」の宮本さん弾き語りも情景が見える出来、
やっぱり最新アルバムは名盤だと確信、
そんな思いの中で暴走奇天烈ナンバー「世界伝統のマスター馬鹿」を披露
ライブ向けなのは音源からして間違いないけど、生で聴くと迫力も段違い!
歌詞の意味不明さも更に研ぎ澄まされて聴こえて(笑)。「ボケナス」の部分はセリフで言ってました。

宮本さんがキーボードを弾きながらバンドと一緒に演奏した「飛べない俺」も雰囲気が良くて
本編最後の「我が祈り」ももう歌じゃなくて完全に汚い叫びになってる
それを今の年齢の宮本浩次がこなすっていうのも良い
迫力も衝撃も相応に
最後の最後まで観客を圧倒させる事に余念がない、そんな正しくロックバンドの洗礼を受けられたライブ
言葉にするまでもなく最高で、「MASTERPIECE」の楽曲の素晴らしさも改めて実感出来た出色の一夜でした。


アンコールでは、
名曲「今宵の月のように」を熱唱、
からの「so many people」はまるで若手バンドのライブみたいな盛り上がりと一体感!
宮本さんも富永さんのドラムを指して「絶好調!」と言ってましたがこの曲のドラムは特に最高
ただ迫力があるってだけでなく激しいリズムと若々しいスピード感が耳について
その上で聴き手を煽りまくるボーカリゼイションもまた恍惚
その流れで「ガストロンジャー」、
いつもの如く暴力的でライブ独自のアレンジもあって、他メンバーとの絡みもあって(笑)。
今じゃ完全に奇天烈な飛び道具からファン全員の黄金アンセムになってるその感覚も狂ってて面白いです。

最後の最後は「ファイティングマン」を文字通り戦うように熱唱して終了
宮本さんステージを去る時に観客に向かって全身を使って投げキッスしてたりとお茶目でした。
でも、石森さんのギターもまた若手なみの熱量でそこもまた凄かったな。
バースデイのフジイケンジもギターで参加
高緑さんの鉄壁のベースプレイと併せてアンサンブルの調子は正に絶好調、
好調が途切れないって意味合いでは本当に、正に!って感じのライブでしたね。
いつ聴いてもエレカシは凄いと感じる。






セトリ
1.大地のシンフォニー
2.優しい川
3.化ケモノ青年
4.東京からまんまで宇宙
5.約束
6.ココロをノックしてくれ
7.Darling
8.穴があったら入いりたい
9.眠れない夜
10.てって
11.珍奇男
12.ワインディングロード
13.七色の虹の橋
14.世界伝統のマスター馬鹿
15.飛べない俺
16.我が祈り
encore
17.今宵の月のように
18.so many people
19.ガストロンジャー
20.ファイティングマン





とにかく「世界伝統のマスター馬鹿」「東京からまんまで宇宙」「Darling」、
この辺りの曲が聴きたくて参加したライブでもあった訳ですが
蓋を開けてみると「穴があったら入いりたい」「ココロをノックしてくれ」「七色の虹の橋」等
そこまでライブ向けじゃないだろう、って思ってた曲が自分の中で意外にもグッと来たりで
そういう予想外な楽しさ、感動も大いに味わえた素晴らしい出来のリリースライブ
改めて「MASTERPIECE」ってアルバムを気に入れるには磐石の出来だったので
その意味でも参加は大正解だったかな、と。

あと、旧譜曲の選曲もまた今の自分の心境にピッタリな感じでそこもまた良かった
特に序盤の「優しい川」「化ケモノ青年」の流れは精神的にハッとせざるを得ないクオリティでした。
勿論「眠れない夜」「珍奇男」のインパクトも十分
そしてアンコールの「so many people」の磨き上げられっぷりもまた最高に響いた一夜
エレカシの魅力や特徴が最大限に発揮された抜群のライブだったかと思います。是非また近い内に行きたいです。

そして、何気に、意外な事にエレカシのライブレポって初めてでした。でもまた書きたいッスね。




FoZZtone「REC OK!TOUR」@F.A.D YOKOHAMA 12.6.18

2012-06-28 12:57:27 | ライブレポ






先週の月曜日、FoZZtoneのライブを観に横浜まで行って来ました。





「REC OK!TOUR」とだけあって、録音録画撮影全部OKっていう物凄い環境のツアーな訳ですが
上の画像は流石に何が何だかわかんねえですね(笑)。写真下手、っていうよりどうしても周りの動きがあるから
ちゃんと撮影する事は不可能に近かったです。静かな曲でも揺れあるし。
一応動画も撮ったんですけど、
この写真以上に最低の出来だったので載せるのは止めました(笑)。そもそもあんまPC詳しくないし。
音がもう完全にノイズにしかなってないから、聴くのにも使えないっていうね。
もっとそっち方面勉強するべきだったかな?まあ、それでも自分には文章があるので。
伝える為に頑張ります。

とても良いライブでした。というか、最高でした。
楽曲は全部最近の曲だったんですけど、不思議と定番/盛り上げ曲/新鮮曲と
それぞれの役割が決まっている感触で
とても新譜の曲だらけのライブには思えないくらいの完成度のライブ
正直身体は踊ったり頭振ったり、ガンガン拳突き上げたりと動く事を止めずに
最後まで絶頂のままで正に音楽的オルガズムだらけだった印象の横浜公演
やっぱりこのバンド本当にレベル高いッス。
これからも、プッシュしていきます。
なんか久々に全部出し切れた、っていうか汗掻きまくった印象のライブでシャツも完全に濡れてました。
完璧にイカされましたね。と言う訳でまだツアー中なのでセトリのネタバレには注意ですよ。
では以下。







このハコに行くのも本当に久々なんですよね・・・多分2年半前のツアーで行ったきり、
またしてもFoZZのツアーでここに来る事になりました。個人的には音が良いので結構好きなハコ。
石川町駅で降りてブラブラしつつも会場に到着、
既に大勢の人、
中には結構デカい撮影機材を持ってきてる人もいて本格的な準備に驚きつつ
私はと言えばちっちゃいデジカメ一つ、って事で初めから気合の差が違ったんだな、と(笑)。
ただまあ、ぶっちゃけあんまり真剣に撮影録画に力を掛けすぎるとライブを純粋に楽しめなくなる、
全力で面白がれなくなる気はしたので、まあ私はこれくらいで良かったんだな、とも。

今回はそういうREC OKって特徴の他にも学生バンドを呼ぶって試みもあって
最初に出てきたのがCRAZY WEST MOUNTAINって大学生のバンドでした。
前日の千葉は高校のコピーバンドだったらしい。
色々な意味で破天荒なツアーになってますねえ(笑)。



◆CRAZY WEST MOUNTAIN

一言で言うと、ありふれた洋楽的ミクスチャーバンド、なんですけど
途中の楽曲からそこに日本のお祭り的要素が入ってきて
個人的にはそっちの曲の方が、
そういう方向性のがオリジナリティがあって良かったと感じましたね。
演奏技術は流石に高くて、もうメジャーとかに行っても違和感無いくらい上手かったです。
後はボーカルの人のMCが結構赤裸々で面白かった(笑)。音源作るのに15万掛かったとか、そういうの。



◆カラーボトル

ここからは普通の対バン。
カラーボトルは初めて観たし聴きましたが
フラカンとか怒髪天、スキップカウズとかインザスープとか
その辺の男くさくて普遍的なロックバンド、という印象
どっちかっていうとオルタナ系バンドの方が好みな私ですけど、久々にこういう系統のバンド観たので
その意味では割と新鮮で終始楽しく観れた気はします。FoZZのわっちが顔合わせの挨拶の時に
「今日はバチバチのバトルですね!」と言ったらしいんですがそれに対して
「俺らケンカ超弱いっすよ 笑」
と、めっちゃ軽く避けてたのが逆にフレキシブルで面白かったです。
「あなたと笑っていたいから~」って歌詞が何気に沁みた新曲のカップリング曲が一番印象に残ってますね。



◆FoZZtone
セトリ
1.MOTHER ROCK
2.TOUGH!!!
3.Fish,Chips,Cigarettes
4.Club Rubber Soul
5.森には帰れない
6.ターミナル
7.Tomorrow Never Knows
8.GENERATeR
9.Keller Water
10.LOVE
encore
11.4D
encore2
12.白鯨




一曲目から「MOTHER ROCK」という大盤振る舞い。
こういう表現は笑われてしまうし、上手く伝わらないのかもしれませんが
何故かこの曲を聴いてる最中にずっと救われたような気分になってて・・・。
心のモヤが一つ取れたっていうか
そんなに明るい詞でもないのに(笑)。
でも、理屈じゃなくて心のド真ん中にポーンと飛び込んで来てくれるタフさと繊細さを感じて
なんか一曲目から物凄い感動しながら観てしまったのでした。改めて「MOTHER ROCK」が大好きになりましたね。

「Fish~」も「Club~」も思った以上にライブ映えして圧倒的でした。
特に後者は最後の部分をアカペラ?で歌う演出が素敵で
この曲もまた増幅された切なさに恍惚気味
前者に関してはアップテンポな曲ながらも本当にわっちの歌の上手さが如実に伝わる曲になってて
生で聴いてより一層キャッチーだな~って思えた、そんなワンアクトに仕上がってましたね。

でも、「森には帰れない」が一番凄かったかなあ。
この曲は音源を越えてたと思う。
ミディアムながら心にグッと来るサビの張り詰めた力強さだったり
間奏の部分も音源よりもずっとタフになって表現されててそれもまた良かった
んで最後の締めも迫力満点で完全に骨抜きにされた印象
またライブでこの曲聴きたいッス!
それくらいこの日新譜の楽曲の中では「Keller Water」と並んで印象に残った楽曲でした。


続く「ターミナル」で単なるミディアム・バラッドに留まらない
その中間を往く静かでもあり、でも盛り上がりも忘れない音像に舌鼓しつつ
ここでわっちのギターの弦が切れて、竹尾さんが一人で間を繋ぐMCを頑張ってされてました。
この日は録音OKって事にちなんで目覚まし用に竹尾ボイスを注入したり(笑)。
「味噌汁出来てるで。」と
「ベーコンエッグ出来てるで。」の
和洋両方の朝食パターンってアイディアが秀逸でした。でも後者に関しては
「ベーコンエッグとシェービングヒーロー」の繋ぎみたいに思われて若干否定、っていうか
「そう思われるからちょっと躊躇ったんやけど」と言い訳をされてましたね(笑)。
まあその曲はワンマンで聴ける事を期待しつつ・・・。

「GENERATeR」は恐らくこの日一番の盛り上がり。
わっちが天井に手を付けて扇動するかのような振る舞いで終始パフォーマンスを繰り広げてましたが
それもまた興奮出来て良かったし、何よりまさかわっちがダイブという事態に驚愕でした(笑)。
長年ライブに通ってますが、ダイブって何気に初めて観た気がする。
色々殻破りつつありますね。
斯く言う私もこの曲の時はあまりに興奮しすぎて瞳孔が開きそうなくらいアガってました。
それもあって、帰ってから今FoZZで一番リピートしてる楽曲だったりします。
こんなアジテーションも出来る様になった事の感慨深さもありつつ・・。


後半はまず「Keller Water」が間違いなく最高でした。
一体感に関してはこの曲がベストでしたね。
それぞれで思い思いに盛り上がるって感じじゃなくて、みんなで一斉に盛り上がってる感覚
さり気にこの曲の獲得は大きいんじゃないかって思いつつ、必死の形相でギターを弾く竹尾さん
彼のロック魂も十二分に炸裂していたこれまた会心のワンアクトだったんじゃないかと。
この曲ほど拳を突き上げるのが似合う曲もないですよね。

最後の「LOVE」は、出たばっかなのに物凄い定番曲の香りがしました(笑)。
この曲の存在だけですごく安心するっていうか、場の空気が引き締まる感じ?
正にシンガロング推奨といった感じの王道のアンセム
ラストの締めには完璧に相応しい楽曲、
と同時に自分のOMAの選曲の最後も「Keller Water」~「LOVE」だったのでそこもまた嬉しくて(笑)。
なんせ自分好みの曲順って事ですからね。最高って思わない方がおかしい、っていう。

アンコールでは竹尾さんが「酸欠になりたいんや!」と言って「4D」を熱演
この曲では物凄いドシャメシャになって
目の前が何も分からなくなるくらい頭振ったり身体動かしたりで完璧にストレス発散してました。
竹尾さん「(客に対して)お互いに尊敬出来る関係でありたい。」て語ってたり
完全に目線が同じなのがちょっと嬉しいですよね。
非常にアグレッシブなパフォーマンスでオルガズムと一緒に踊り騒ぎ切れた感触でした。


でも、ここから更にダブルアンコール、って事で若干終電が気になりつつも(笑)。
最後は結構マニアックな選曲「白鯨」、なんでもCRAZY WEST MOUNTAINに近い楽曲を選んだそう
そのビンビンこっちまで届いてくる音の振動に揺さぶられつつ
この曲でも全力で盛り上がって、汗を出し切って
見てるこっち側も全部曝け出しちゃうような全身全霊感の演奏で以って最後の最後までお客さんを魅了
正にFoZZtoneのポテンシャルがあますことなく発揮された渾身の名演だったと思う。断言する。
そして、二日目でここまでの完成度まで持っていける、
その実力にも改めて感銘を受けたり。
素晴らしいライブでした。今更ですがおつかれさまでした。ありがとうございました。






公式のtwitterかなんかでライブハウスで起こってる出来事を知って欲しい、とか
そういうつぶやきがありましたけど、この日のライブを観てて本当にそう感じましたね。
「森には帰れない」「GENERATeR」「Keller Water」、
どれも音源で聴いてるだけでは分からなかった楽曲の表情が見えた気がしていて
それもあって帰ってきてからじっくり聴いた「From the INNER KINGDOM」は更に良い具合に聴けて
本当にこのバンドには常時楽しませてもらってるな~・・・と。感謝したくなりましたね。

で、もう一つ思ったのがFoZZtoneみたいなバンドっているようでいない。
柔軟だし、割とどういうジャンルもこなす雑食なバンドだけど
その実歌は歌謡歌手に負けないくらい上手かったり
でも勢い重視のバンドのような暑さがあったり
今本当の意味でグレーゾーンを突けてるバンドだな、と。グレーゾーン好きとしてそこもまた嬉しく感じた。

ともかく、今のFoZZtone、本当にイイです。
脂が乗ってる時期なんだろうな、と思いつつ
この狂騒にはこれからの乗っていたい。
いちフォズヘッズとしてこんな熱いライブが体感出来て本当に至福でした!




marble「5th anniversary~つながる手と手 in Tokyo~」@TOKYO FM HALL 12.6.17

2012-06-27 03:39:57 | ライブレポ





去る先々週の日曜日、marbleのライブを観に東京は半蔵門まで行ってきました。






なぜここまでレポが遅れたのか?と言えばレポを書く為に力を充電する事が必要だった、とか
そんな風にしか言えないのだけれど、でもどんなに遅れてもこの日のレポは絶対に書くべき、と思ってました。
それくらい思い出に残る最高のステージでしたね・・・色々な意味合いを込めて「ありがとう」、です。

実は今回の東阪ツアーは幸運な事に両方とも参加出来まして、
特に大阪公演は2年ぶりという事もあり
蓋を開けてみれば両日「ベスト盤の楽曲は全部こなす」という基本ラインは保ちつつも
その他のセットリストが丸々違う曲だったりと、曲順も含めて全くの別物になってたのが面白くて
大阪は大阪でバラエティに富んだ仕上がり、東京はメリハリがくっきりした仕上がりとライブの印象も違う
振り返ってみれば別々の趣のワンマンを一週間に2回も体感する事が出来たと言う事で
結構に充実したツアーだったなあ・・・としみじみ思いました。
セトリに関しても
きっちりと工夫して両方来た人でも楽しめる仕様になってた辺り、相応に粋だと感じたのと同時に
遠征の甲斐もきっちりあったなあ、と個人的に嬉しい気分になれましたね。
大阪に行かなければ「地球」の弾き語りも、久々の「星空」も「紫陽花色の部屋」も聴けなかった。
どの曲も定番とは言い難い頻度でプレイする楽曲群なのであそこで聴けて良かった
でもベスト盤の楽曲でも響き方は違ってたり
その辺の差異も十二分に楽しめたダブルの名演、改めて「最高でした。」と書き綴って置きたいと思います。
それでは東京のレポは以下から、もうツアーは終わってるので興味があったら読んでみて下さい。






TOKYO FM HALLっちゅう事でなんとホールワンマンですよ。ホールで観る機会も早々無いので
結構楽しみにしてたんですが、音響も良いし何より物凄く久々に最前列で観ました。どんだけだろう?
それすらよく憶えてないんですが、ぶっちゃけ整理番号5番以内でしたからね・・・
しかも発売当日に買った訳でもないのにラッキーだなあ、と思いつつ
会場はきっちりソールドアウト、
ホールワンマンが売り切れって何気に凄く気分良いですね。初めての会場なので当然迷いつつ(笑)。
なんとか到着、一曲目からクライマックス!?と言わんばかりのなんと「Lingering Fizz」からのスタート!

そこから「空想ジェット!」、菊池さんがめっちゃ笑顔で楽しそうに弾いてた「初恋limited」は
オールディーズの匂いたっぷりで大阪とはまた違った地に足の付いた演奏を披露
「水彩キャンディー」も大阪以上にギターの主張が激しい気がして
初めからロックモードで色々と新鮮さを感じつつ
最前列だったので
目の前で弾けて歌うmiccoさんの姿がとにかく眩しくてしょうがなかった(笑)。
観ていて「ああ、この人は本当に歌う事が好きなんだな・・・」って感じれるその純粋さがいつ観てもグッと。
ただ、その後のMCで「一曲目から「Lingering Fizz」はないよね~ 笑」って語るmiccoさん
いや、多分毎回観てるようなファンであれば意表突かれて面白かったと思う(笑)。


純度たっぷりの「空中迷路」、未だにこの曲がmarbleで一番好きです。
続く「芽生えドライブ」で心地の良い幻想空間を作り上げた後で
アコースティックコーナーに突入
久々の曲ばっかりだったんですが、中でもこれは数年ぶりに演奏したんじゃないかと思う「Tiny Sweet」
久々だからっていうのもあったけど、ここまで良い曲だったんだなあとしみじみ再確認
音源では聴いてるけど生で聴くとまた違った感触っていうか
本当に優しい世界に連れて行かれるんですよね。
その分、演奏歌うのは他の曲と比べて難しいらしいですけどね(笑)。
miccoさん「こんな難しい曲誰が作ったのかな?」
菊池さん「俺。」
菊池さん「練習して。」
miccoさん「うん・・・」
というやりとりが微妙にシュールさを感じれて面白かった(笑)。
ホールでやることになったのは、
サポートメンバーのPatさんが「ピアノ弾きたい」ってお酒の席で言ったのがきっかけだそう
確かにホールはホールで独特の趣があって良いですよね。ライブハウスも似合いますけど。
今やPatさんのキーボードはmarbleには欠かせない要素にもなってますよね。

スロウテンポになった事でメッセージ性がより伝わる「新しい世界」、
それまでゆるゆると談笑してたのに
いきなりシリアスな雰囲気に変わるその切り替えが凄いな・・・ってつくづく感じましたが
ここでもPatさんのピアニカが良い味出しててアレンジもまた抜群の仕上がり
いつもはライブモードの楽曲なだけに中々に新鮮で面白かった。

お互いの服の話になって、両人とも「どこで買ったの?」って質問してたんですが
それに対する答えがどっちも「スタイリストさんに用意してもらって・・・」って答えだったのは笑った。
話弾まねえ(笑)。
ベスト盤から外されたのは「うた種」に奄美バージョンが入ってたのが大きい、という
「violet」の深遠なる心象風景を映し出すような音と歌には誰もがトリップしたに違いない。
この曲は音源でも心地良いけど、ライブだと必ず音源以上のものを得れます。凄い。

しっとりと「アネモネ」を歌いこなした後で
マブ達が結婚したら式で歌って下さい、という曲紹介から「ゆらり、ふわり、君となら」
この曲大好きだから久々に聴けて本当に嬉しかった!
リリース時よりもタフになってた歌声と
メロディの求心力に夢中になれる感覚を味わえて至福の数分間でした。凝ったドラミングもまた雰囲気たっぷり。


アコースティックコーナーが終わると
精神的に辛い時期の事を歌詞にした、という「それだけ」
一本の光が差し込むような凛として真っ直ぐな歌声に浸りつつも
「宝石」の若干渋みを感じる演奏もまた気持ちが良い
その流れで洗練された「流星レコード」で空気を澄んだものに変えると
ここでまたmiccoさんがギターを持って一緒に演奏するパートに突入!

「星屑tears」でエモーショナルな間奏の歌声で観客をしっかり魅了すると
インディー時代の名曲「ただここに そばにいる」を元気たっぷりに披露する面々
ここでも菊池さん本当に楽しそうに嬉しそうにギター弾いてて
やっぱりロックンロールを演奏するのが本当に好きなんだろうな・・・とか思えて
そんなノリノリな菊池さんを観るのもまた楽しかった。
曲としてもこれまた結構久々に聴けましたしね。ストレートなパワーポップって感じで今では新鮮な曲です。

でも、続く「朝はやってくる、short filmのように。」を聴いてたら
結構変わってるようで、でも実は地続きなんじゃないの?って思えるくらいに
良質のロックンロールが展開されていて
それもまた本質的な、根源的な部分の不変を示すようで個人的にはナイスな選曲だったと思う。
どの角度から聴いてもポップでジーンと来る楽曲を、っていうのが肝だと感じますが
一方で古き良きロックの匂いを感じさせるのもまたmarbleなんだと。
そんな風にも思えた一連の熱演でしたね。

「青空loop」「さくらさくら咲く~」で鉄板の盛り上がりムードを演出しつつ
「これからもmarbleをよろしくお願いします。」という一言を添えて「幸せは星の上」を演奏
この曲もリリース時以上に磨き上げられた、垢抜けた感じがしていて
今では当時以上に好きな楽曲になりました。
そんな大阪とは違ってミディアムなムードで終わるって言うのも両日言った者としては
どっちのパターンも味わえたって感じで気分は上々だったかな。
気が付けばずっと楽しいまま、
あっという間に時間が過ぎ去っていた正に磐石のライブでした。途中のアコースティックは最高だったけど
前半の爆上げモードや後半のロックモードも同じくらい新鮮で良かった。素敵なライブでした!


アンコールでは年末に新宿BLAZEでまた5周年の締めのライブを行う事や
タイアップ決定のお知らせを報告しつつ
菊池さんが即興で披露した「儀武ゆうこの歌」のクオリティ、セッションのレベルが高すぎて
「これがプロなのか・・・!」と真面目に驚愕しました。でも歌詞は「儀武ゆうこ」だけですけどね(笑)。
でも即興とはいえ、やっぱり菊池さんの声は爽やかでフレッシュでいつ聴いてもいいですね。
その後本人(儀武さん)が登場して関連で「おかえりなさい」披露
またも「たまゆら」の宣伝したり
ダブルアンコで司会したりとそのやんちゃぶりを大いに発揮していました。ただ、
アンコールで一番良いと感じたのはそういうサプライズじゃなくてマイクを一切使わずに
アンプラグドで披露した「流星レコード」だったりします。菊池さんとmiccoさんが中央に集まって
何一つの電気も使わずに、純度100%で披露したその曲は本人達も泣きそう?ってくらいに
素晴らしく心に沁みるような演奏で、この日一番の収穫だったかもしれません。
marbleが作り出す「静寂」の世界観に
満足出来なかった事は今までで一度もありません。この日はその中でも特に際立ってたような
純粋に音楽って素敵だなと思えるような熱演になってた事だけは絶対に伝えたい。
これが音楽なんだ、って私は実直に感じましたね。ありがとう、miccoさん、菊池さん。







セトリ
1.Lingering Fizz
2.空想ジェット!
3.初恋limited
4.水彩キャンディー
5.空中迷路
6.芽生えドライブ
7.Tiny Sweet
8.新しい世界
9.violet
10.アネモネ
11.ゆらり、ふわり、君となら
12.それだけ
13.宝石
14.流星レコード
15.星屑tears
16.ただここに そばにいる
17.朝はやってくる、short filmのように。
18.青空loop
19.さくらさくら咲く~あの日君を待つ 空と同じで~
20.幸せは星の上~旅の途中、空を見上げて~
encore
21.おかえりなさい(cover)
22.流星レコード(unplugged)
encore2
23.Lingering Fizz





この日のライブはいつもとは違ってロックモードから始まったり
アコースティックセットで久々の楽曲を連発
miccoさんギターを弾きながらの歌唱パートの存在
そして普段はしないダブルアンコールの存在も嬉しかったし
更にはアンプラグドでの感動の「流星レコード」は掛け値なしに最高で
そもそも終わりと最初の曲が一緒って言うのも特別感があったしで
総合するといつもとは違った試みや挑戦を含みつつ
いつもと比べても負けないようなカタルシスを作れてた、そんなライブだったんじゃないかと思います。
個人的に最も印象に残ったのは最後の「流星レコード」なんですけど
でもどの曲も印象にはきっちり残ってるし
それぞれのパート毎の面白さ、気持ちよさも磐石だった
何より一回のライブで様々なジャンル、方向性の楽曲をたっぷり味わえるその音楽的な豊かさ
充実感こそがこのライブで最も感じた個人的な印象でした。

オーガニックポップの洗練された空気で飛び出した二人が
ポップソングにもサブカル層直撃の音楽もやって
元々バンドだった時の
ロックもオールディーズも下北系のギターロックまでこなして
そこからまたオーガニックに回帰して、でもライブを意識した楽曲もいっぱい作って
そんな文字通りの「歴史」が垣間見れた非常に興味深く面白かった公演で
この日もこの日で、
この日しか味わえなかった感動があるのは書くまでもない
正に本当はライブユニットだと思ってるお二人の実力が遺憾なく発揮されたライブだったと思ってます。
もう実際は本当に何も言う事はないんですけど(笑)。最高でしたね。次のワンマンも楽しみです!



あと、これは記事本編には関係ないのですが
前回の大阪レポを書いた後に「きょむりんの「日記は苦手」」のきょむりんさんが
あの記事をツイートしてくれてそれをmiccoさんがRT、更にPatさんもRTしてくれたみたいで
こんなこともあるんだなあ、と嬉しい気分になりました。
この場を借りてお礼させて下さい。皆様ありがとうございました!





這いよれ!ニャル子さん 第12話(最終回)「夢見るままに待ちいたり」 感想

2012-06-26 04:14:38 | アニメ





いや~、今期一番じゃないッスか!?







勿論俺の中で、だけどな(笑)。んーでももうここまでのクオリティならば別に言う事ないっちゅうか
ほぼ完璧な着地だったんじゃない?要は真尋が騒がしい日常を、彼女達との日常を
そこを認めることがこのシリーズの最終的な着地点になった訳で
それって凄い美しい終わり方だと思うのよね。
だって、元々静かに暮らしたいとか迷惑だって言ってた奴がそれを受け入れたって事は
きっちりニャル子のアプローチが功を奏した、想いは伝わってたって事ですから。それだけで感無量
途中まで泣きそうになりながら観てましたね(笑)。誰が何と言おうと個人的にはニャル子さんのクールでした。
それくらい実直にこのアニメにハマれたって事です。いやはや、一つのコメディの傑作やね。


何から書こうかな・・・
取り敢えずは真尋くんの事から書こうとは思うんだけど
彼は最終回っていうかその付近に於いて目覚しい変化や成長を見せていて。
それは自分を想ってくれてるニャル子の想いを受け入れつつある点や
自分の間違いを認めるようになった
今まではニャル子を責めてばっかの真尋くんだったけど、最終回では「こんな時だけあいつに頼って」と
それ即ち今までのニャル子さんの頑張りやありがたさを認めて、尚且つ反省もしているっていう
一言だけで成長を表せる良いセリフだったと思ってるんだけど。
それに加えて
戦闘でもただボーッと突っ立てるだけではない行動力も手に入れて
カップルの共同作業のような手順でシリーズのラスボスを撃破する勇気の描写だったり
色々な意味で傍観者じゃなくなったっていうか、個人的には主人公の方向性として真っ当に正しいと思ってて。
自分ではまともに戦えない分、そこに付随する感謝の気持ちを忘れずに、協力する姿勢をも見せる
純愛物語だってずっと言い張って来ましたけど
案外真尋くんの成長物語でもあったのかもしれないですねえ。
とにかく、真尋くんは間違いなくラブコメの中でも特に好感度の高い主人公でした。

んで、デレる描写もまたイイんですよね(笑)。
美少女ラブコメで主人公がツンデレってどうよ!?と思わなくもないが
それでも可愛いっ!って思っちゃうのは仕方の無い事よね(笑)。
いや~なんかもう遂にデレたか!って感じでいちいちニヤニヤしちゃいました。
そうか、自分が欲しかったのはインスタントではなくこうやって徐々に徐々に堕ちてく様なのかー、とも
ちょっと思えたり、状況を受け入れたどころか、その状況を潜在的に楽しみ始めた真尋くん
確かにニャル子さんとの距離が縮まってる純愛っぷりがとっても素敵です!
ギャグアニメでなく良質なラブコメを観終えた感覚になれたのが最も素晴らしかったかなあ。
ともかく、デレ始めた彼のキュートさはある意味ヒロインズを凌ぐ程でした。
ただでさえ擬似ハーレム展開でニヤニヤしてたのに
そこに真尋くんのデレを重ねるなんてニヤニヤし過ぎて思わず膝叩いちまったよ(笑)。
散々悩んで迷って傷つけて、反省も後悔も懺悔もした分最後にはとっておきのご褒美が待ってました。
その突き抜けたコントラストの素晴らしさにも頷きつつ、まあ傍から観れば立派な恋人だよ!
とは最後ですから記述して置きましょうかね。ニャル子さんの「あーん」にも応えてくれたのは感動したよ。


お話としては、まあ今回も恒例の酷いオチでしたが(笑)。
複線の張り方は意外と上手だったかなー、と。
あの傷はじいが付けたものだったのか・・・それじゃ怒るのも当たり前なんだけど
何気に結構なレベルのド外道だとも思いましたね(笑)。最後なだけに思いっきり憎める敵になってた気がする。
それに、あのエロゲーのシーンが大事な複線になってるって誰が気づくんですか?(笑)。
あまりに予想外すぎて笑ったというよりは驚いちゃったんだけど
それも含めて「らしい」ラストバトルでしたね。
他のみんなも一斉に駆けつけて大味ながら敵が敵なのでカタルシスも抜群
結構適当なオチに思えてその実「ちゃんと憎める敵」って観点からすると良く出来てますよね。
今は敵にもちゃんと理由を付けていちいち憎めなくするのが常套ですけどそんな風潮に逆らってるのが面白い。

しかし、前半の物寂しい空気は観てるこっちまで寂しくなったかな(笑)。
だからこそ後半の大騒ぎがきっちり映えてもいた訳ですけど
なんとなくどらえもんの、
独裁者スイッチのお話を思い出したのは私だけかな。散々失敗した後で一人になってしまうっていう
そういうオマージュ的要素も含まれていて安定して面白かった印象
回想のチョイスも面白くて
こっちは半分泣くぞって気分で観てるのにハス太くんのニャル子と真尋の子供を愛せるか云々ってセリフは
思わず笑ってしまったんだけど(笑)。まあそれも「らしさ」って事なんでしょうね。
それにしても意外と思い出の場所は多かった印象で
あの行為からしても淡白なようで真尋の胸には色々な思い出が詰まってた
失くした現実のパーツを必死に掻き集める真尋くんの姿に胸打たれてたのは私だけではあるまい(と、思いたい)。
何にせよ、ふざけてるようで実はすっごい優しい物語でもあるんじゃないかなあ、とは感じましたね。
結果的に泣きやしなかったんですけど心情的には泣きたい気分でした。
野望も打ち砕いて、
真尋のナイスな仲直りもあって
真尋が初めてこの日常を必要だって宣言して
その上で明確な進展もあったりして・・・
最後のニャル子さんの「大好きです」ってセリフはシンプルですけど名言ですね。
それもまたこのアニメが屈強な純愛アニメであった事の証なんじゃないかなー、とは感じつつ
個人的には何一つの不満もない、どころか素敵ポイントだらけの至福の最終回でした。
ここで敢えて宣言すると、俺はニャル子さんが大好きだァー!!
・・・って事で。
1クールの間精一杯楽しませてもらいました。常に最高でした。ありがとうございました!


あ、そうそう、ぐたたんに関してあんまり触れてなかったね。
ぐたたんは、出番は少ないながらも
真尋がニャル子たちの存在を真に必要と宣言するきっかけのキャラだったので
単なるロリキャラ以上に結果的には彼女のお陰でニャル子さんとの距離が縮まったって事で
思った以上に重要なキャラだったんじゃないかな、って思います。
それに、純粋に可愛かったし
意外と腹黒さもなく素直なキャラ造詣でしたし(笑)。
また新シリーズでもあれば是非出番増やして彼女の可愛さも堪能したいところですな。
そういった意味で、実は無駄なキャラって一人もいないんじゃないかな、って個人的には思えてたり。
母親ですら擬似ハーレム枠に入っちゃってるその懐の深さもまたいいですねー(笑)。
でも、なんだかんだいって家を留守にする事が多いって事は
反面孤独でもあったってのは明確なので
今の状態は今の状態で尊ぶべき大事な瞬間瞬間でもあるのかな、とも思ったり。
何にせよ、みんなきっちり初期から変われたり成長出来たりで良かった。納得の行く最終回でした。

ギャグに関してもちょいと。
ああもう最後まで文字数多くて申し訳ねえな(笑)。
まあ、有名どころだと「なん・・・だと・・・」でしょうが
空間を使って高度な作戦を考えて
その上でやってる理由がエロゲーの為っていうのはある意味シュールで面白かったです(笑)。
そして一人になった瞬間にソロプレーに走ると睨まれてた真尋が可哀想だなあ。
年代を考えると、まあそうかって気もするけど
一緒にいるからって同じタイプの人間だと勘違いするのもまた安直といえば安直ですね。
にしてもニャル子さん宇宙では有名なエロゲーマーなのか・・・桐乃とタメ張れるかもしれないですね(笑)。
最後の最後で擬似?触手プレイもあったけど、何気に針になって刺そうとした場面でビビった
それくらい地球の、日本のエンタメに価値がある世界観なんですね。
って微妙にこの作品の傾向も垣間見えたりしました。

ニャル子さんの可愛さについては・・・もう説明不要かなあ。
ピッチピチの登場シーンの色っぽさからしてたまりませんでしたけど
何より7話宜しく堂々とした告白のシーン
ごまかさずにちょっとシリアスに言える様になったのもまたニャル子さんの成長の一つ、なのかな?
「あーん」を嫌がらずに食べてくれたのは自分の存在が受け入れられたみたいで
彼女的には本当に嬉しい出来事の一つだったんだろうな。
そんな些細な出来事で有頂天になる
ニャル子さんって本当にいじらしくて可愛いよなあ、と感じつつ繊細な部分もチラホラ覗く様な作りで。
最後まで一途にアタックを貫き通しちょいデレまで達成させた努力家のニャル子さん
そんな「頑張り」が実はちゃんと報われるのもまたこの作品の良い部分かと。
最後までニャル子さんは天使のままだったのが素晴らしかったです!
そんな訳で、本編の感想はこれでお終い。
ここまで読んでくれた方、今まで読んでくれた方どうもありがとうございました。
ニャル子さんは多分一番気合を入れて今期書いてたアニメなので少しでも魅力が伝わってくれたら幸いですね。






総評は要るかな(笑)。
既にここまでで手が痛いんですけど
そう・・・ですね、自分にとっては一番感想書きたくなるアニメっていうか
逆に書かずにはいられない的な?それほど求心力の強いアニメだったっていう事と
あとはシンプルで適当な様で実はちゃんとしたアニメという印象で
最初から最後まで揺れ動きもなしに真尋とニャル子の関係性や距離で押し通した
実は昔ながらの正しい、至極真っ当なラブコメディだったんじゃないかっていうのは確実に思うところ
恐らく今流行の他のラブコメと比較してこそこの作品の特異性って見えてくるんじゃないかと。
それが大いに感じられたのが、個人的には嬉しかった。
少なくとも久々に揺れ動き描写のないラブコメアニメを観れて
その点では終始新鮮で魅力的でしたね。一部パロディが分からなくてもきっちり楽しめる作品だった
個人的には全話観終えた後に確実にそう思えたのが一番嬉しかったかなあ。

それと、「闇の方が素敵」ってOPの歌詞の通りに
世間一般で受けなかった、受け入れられなかったものに光を当ててるアニメでもありましたね。
それでも確実に必要としている人はいるんだよ、っていうさり気ないメッセージ性(?)も個人的に好みだった。
まあそれらを要約すると最高に大好きなアニメでした!って最後に残るのはこれだけやね。
今は非常にスカッとした気分でこれを書いてます。
重ね重ねスタッフの皆様読んでくれた閲覧者の皆様ありがとうございました。

で、2期はいつですか?(笑)。