超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

夕焼けロケットペンシル/あさのゆきこ

2011-10-31 22:58:10 | 漫画(旧作)






あさのゆきこ「夕焼けロケットペンシル」全3巻読了。完結したので「旧作」のカテゴリーで書きます。





これは・・・正直名作とか傑作とか
そういう形容をしても全然いい気がする。なんといっても
登場人物全員に感情移入出来るっていうか・・・ここまでの作品は早々ないですよ。
親しみやすい絵柄に
適度に刺激のあるストーリー、人間関係の妙と面白い要素てんこ盛りで
しかも全3巻と手短にまとまってるから手も出し易いコストパフォーマンスも良い・・・って事で
相当オススメしたい漫画なんですけど、人を選ばない感じもするしなんならドラマになっても良いレベルですけど。
途中泣きそうになったシーンもあったりして
デビュー作でこれだけのものを描けるとは次の作品も楽しみですな。
笑い有り可愛さあり感動あり、薀蓄もあったり、様々な視点から楽しませてもらいました。
一気読みするのにも向いてるかもしれません。引きが上手いタイプの漫画なので。
特に2巻の最後は読みきり飛ばして次に向かったくらい(笑)。
そのくらい無駄の無い漫画ですねえ。
終わるべき時にきっぱり終われるセンスは中々出来ないので、それもまたお気に入りポイントだったり。

文房具屋のお話なんですが
実在するマニアックな文房具が多数出てきて、その点でも面白かったり
経営のノウハウなんかもちょこちょこ出てきたり
町の小さな~って感じなので
自然にハートフル方面に持っていきやすかったり、でも時折ヘビーな展開もあったり
主人公のサトミちゃんは可愛いしで(笑)。
恋愛方面も押さえていて
過不足無いな、っていうか絵柄も前述の通り親しみやすい絵柄で誰でも楽しく読めるし・・・
今のマイナーに留まってるのは正直もったいないな、とも思いつつ
隠れた名作として
伝わっていって欲しいな、って気持ちもありつつ。最初から最後までずっと面白かったものなあ。
子供ならではの葛藤も苦悩も努力も全部描かれてて
でも大人の抱える迷いも苦しみも描かれてて。
でも、多少ネタバレかもしれないけど、最後の終わり方は実に爽やかで、なんかもう今すぐに続編希望!とか
大声で言いたいくらいその後を想像してしまう。
むしろ想像させてくれ、と。
特にサトミちゃんは小学生の時点でも美人の片鱗たっぷりなんで、大人になったら凄そうだな、とか
そしたらエビスくんとの関係は・・・?だとか。漫画家のお兄さんがよくフィーチャーされてたけど
個人的にはエビスくんのが好きなんですよね。
普段ツンケンしてるけど、実は・・・っていう。子供時代のエピソードも良かった。
愛さんのエピソードも分かるなあ、っていうタイプのお話で良かったし
まあ要するに臆病者って事なんですけど(笑)。
登場人物が全員存在感ある上に、そんな多方面から良いお話を次々と書かれてるので、読み返すのも楽しいって
そんなタイプの作品にはなっていると思います。表紙から良作の匂いがプンプン漂ってたんですが
思い切って一気買いしてみて本当に良かった!
もし2巻の時点で買ってたら、3巻が気になりすぎてモヤモヤしてたかもしれん(笑)。
今年読んだ漫画の中でも結構に印象深い作品になりそうです。
んで次の作品にも当然期待って感じで。
オマケも賑やかで良いですね。





いや~しかしロケットえんぴつとか
消しゴムを弾いて落とし合うゲームだとか
色々と懐かしいですねえ!
なんかもういちいち子供センサーが反応してしまう感じで・・・
グッと来る場面ばっかの漫画でした。




ベッドフォンタウン/PaperBagLunchbox

2011-10-31 03:33:47 | 音楽(名盤レビュー)






前回は1年ぶりでしたが、今回は1ヶ月ぶりの名盤レビューです。
時を経て自分に多大な影響を与えたと思われるアルバムを紹介するコーナーであります。

今回は、PaperBagLunchboxの「ベッドフォンタウン」です。





「ついさっきまであの娘の心震わせていた別れの歌も
 あっという間に あっという間さ」 (さよなら日和)


「ふらつく夜の散歩道 
 悲しい心のそばにはいつも誰もいない」

「すべてはぼくの勝手な一人
 誰かなら笑いとばせるはずの痛み
 なんて頼りない夜なんだろうか
 
 すべて忘れるまで
 ずっとそばにいてくれたあの子はいない そんな夜はどこまでも続くよ」 (ふらつく夜の)


「嵐のようにはしゃいだあとで
 何故だか妙に切なくなるんだ」 (partyはつづく)


「さみしいだけなんてうそだろ?
 楽しいだけでもうそだろ
 結構いい顔でわらう
 部屋ではひとりで何思う」 (オレンジ)


「ぼくにも何かできることを
 ぼくにもどこかいける場所を
 確かめようとしたら
 追いかけようとしたら

 すぐに消えてしまうんだけどね」 (夜明け)





いつでも元気で、精神的に健康で
いい夢を観て・・・なんて都合のいい風には出来てない自分と世界ですから
不安定な感情に弄ばれたり
どうしようもない虚無感に襲われる事も日常茶飯事な訳ですけど・・・
そんな時には劇薬のように作用する音楽です。
こういう歌は
はっきりいって本当に孤独な立ち位置にいる人にしか歌えないし、歌っても響かない。
サウンド的には浮遊感のあるアレンジとボーカルが印象的なリラックス出来るタイプの音楽なのに
詞に関して言えば
その間逆っていうか、人間の持つ不安や絶望、悲しみやルサンチマン、孤独、そういった
ある種のうめき声っていうか軋む音っていうか・・・そういったものを振り切れるまで表現した詞になってて
当然こんなものが売れたりマニア層に浸透する訳もないんですけど
その分
きっと不安定な人間や後ろ向きな人間が聴いたら
正直中毒になる可能性はめちゃめちゃ高いと思います。
癒しって言葉を使うのもあれですけど
逆にこういう言葉がヒーリングになってる感覚もあるんですよね。触れたくない部分に触れられると
泣きそうになったり、或いは素直に泣けたり・・・勿論それを初めから狙っているようなあざとさは皆無で
むしろ自然にこういう風になっちゃうんだろうな、って
人間性が高い次元で出てるのが
とても秀逸で、最高で、好きならばずっと好きで聴いていられるくらい思い入れのある音楽です。

このアルバムって
リアルタイムで聴いて、リアルタイムで好きになったんですけど
本当に心に響くようになったのって
ある程度歳食ってからなんですよね。
若い時に聴いても
ある程度感動するかな?とは思うんですけど、実際は何度も何度も聴いたり、色々な経験を積んだりして
その延長線上で聴いてみると・・・
ちょっと泣きたくなる位心に響いてしまう。
心の中の不安定な感情を全部掬われた気持ちになる。
ていうのは、これ歌ってる人そのものが不安定だし不安定な歌声って思うし、って事で
そのあまりの本音や心情の吐き出しっぷりに感動するのではないか、と。
しかも日本語で
伝わりやすい言葉で
情感たっぷりの歌声で。
やっぱりこういう音楽は、その国の言葉で聴いた方が全然強いなあ、とは感じる。
音響を組み込んだアレンジも荘厳で柔らかさもあって、様々な観点から琴線に触れてくる
そんな至高の孤独の音楽。
幸せじゃなくても
そこに救いが無くても
とってつけたような感動が無くても
それでも感動したり、泣きそうになる音楽ってなんて素晴らしいんだろう、って。
言っちゃえば、ありのままを
ありのままに描いているだけ。それなのに、でもそれがすっごく琴線を震わしてくる、っていう。
無名だし知名度無いけど
確かにこの音楽に何度も救われて来たんだな、って最近改めて聴き込んで、そんな事を思ってしまいました。
出来るだけ深夜に一人きりで、ヘッドフォンから大きな音で聴いて欲しい、そんな作品でもあります。


一押しは全曲なんですが(なんせ名盤って評価するくらいだし)
中でも詞の密度が恐ろしく濃く、虚ろなボーカルも絶品な「ふらつく夜の」、
他人とは感性が違っても必死に想いを伝えようとする様に心打たれる「5度」、
多分この中で一番情緒不安定な「オレンジ」に、
途中の轟音が壮絶な「藍時」、
唯一テンポ早めの「夜明け」の焦燥感も快感且つ沁みる、と出色の曲は多いものの
ほぼ全ての曲がミドルテンポ、バラッドなので当然若者向けではないのですが
そんな入り口の狭さを越えるくらい
心にダイレクトに来る曲がいっぱい並んでいます。神秘性も往々にしてあるので、その意味でも
他とは毛色の違う音楽にはなってて
全体的な統一感もまた素晴らしいアルバムに仕上がっています。
もう既に解散済みで
誰も知らない知名度のバンドだとは思いますが
この作品の凄まじさは機会があれば是非、って所です。あくまで個人的な評価ですけどね。





このアルバムの影響って言えば、
やっぱりこれを聴いた事で、ますます本音を出す曲を
精神にグッと迫ってくる曲を
そんな音楽をますます好きになれたかな、って気はつくづくします。
それも個人的な感性による判断でしかないのですが、このアルバムからは本音しか感じなかったので。
それが滑稽で、でも一番美しかったとも思う。




MO'SOME TONEBENDER「阿鼻叫喚ツアー」@恵比寿LIQUIDROOM 11.10.29

2011-10-30 02:51:20 | ライブレポ





モーサムのライブを観に恵比寿まで行ってきました。東京行くのも久々だな。



ことごとくワンマン観る機会逃してきたんで、ここでようやく観れたのは大きかった。
と、同時に驚異的でパワフルで常軌を逸した公演であったことも要記述!って感じのライブでした。
本当に今はサポートドラム加えて4人でやってるんだなあ・・・
音も異様だし佇まいも異様だしで
色々と感じるものも多かったんですけど、なんかもう理屈じゃなくて内側からグイグイ来るって言うか・・・
そんなバンド力の光る公演ではありましたね。激しすぎて感動する、っていう変な事態にも。






出てきた瞬間から、底なしのテンションで
ギャングオブフォーのカバー「To hell with povetry」を武井さんが熱唱
そのまま「go around my head」~「Young Lust」と今思い出しても眩暈がするような
怒涛の音の洪水に飲み込まれつつ・・・
ここでまたハード目の新曲を投下で収まらないフロアのテンション、「youth」でその一体感が到達点を迎え
そこから「未来は今」と更にポップに突き抜けるアンサンブル。
この辺から
ようやく冷静に観れるようになってきた感じ。今のアレンジは正直ライブ音源にして欲しいくらい格好良くて
オーバードライブって形容が似合う無骨なアンサンブルが本当に素敵でした。
その上を行くポップさを見せ付けたのが
「シンクロニシティ」~「カクカクシカジカ」の流れ。今でも「SING!」の曲を組み込むあたり
その幅の広さに感心させられますけど
正に少年時代のワクワク感が蘇ってくるような音の流れに感銘を受けつつ・・・
ここで個人的に大好きな「マカロニ」が!あの特徴的なベース音は生で聴くと更に心地良かった。
最近レビュー書いたのもあって、余計にこの曲が鳴らされて嬉しかった!
どんどん熱気を帯びてくアンサンブルも印象的で。

「目を瞑りながら聴いてください」
「土砂降りの雨の夜に作った曲です~」みたいな前置きの後に
ディープな世界観に誘われた「ONE STAR」。めちゃめちゃ長かったけど
不思議と退屈はしなかった。
聴き終えた後、余韻に浸りつつ、超懐かしい「WINDOWPAIN」、って・・・相当古い曲だな!
インディーズで出した最初のCDの曲やんけ。
未だ演奏してるのか・・・と同時に
ここで聴けてラッキーだったなあっていう嬉しい気持ちも率いて聴き入りました。そして今でも違和感なし。

新曲「メタルカ」でフルスロットルで暴走しつつ
早くも定番のような安定感を魅せる。元々公開してたっていうのもあるけど、
それにしても全く新曲感なくて驚きました。勿論いい意味で。
「Lost in the city」~「Bad Summer Days Blues」の打ち込みモードは・・・ひたすらに凄かった(笑)。
なんかもうツッコミどころ多すぎて逆にそれが正常になってる感覚っていうか。
その感覚は「hammmmer」で大爆発して
正に本当に手の付けられない状態、阿鼻叫喚、支離滅裂、でもそれが気持ちイイ!って状態まで持っていき
堂々のライブピークを刻んだ熱演に、感動する曲でもないのに感動。
続く「BIG-S」でもその熱量は保ちつつ
最後は「GREEN&GOLD」だったんですけど、これまた演奏進化しすぎ!って程進化してて・・・
「未来は今」でも思ったんですけど、音源より今はグッと表現も厚みも大分先行ってる感じですね。
最後の最後まで圧倒されつつ、
怒涛のロックンロール・ライブラリーが終了、疲れる疲れないの前に
ずっと「凄えなあ・・・」と別世界のように観てたので不思議と疲れはなかった。

アンコールでは
新曲「シャイニング」に加え
これまた懐かしの「HigH」と最後までブッチ切ったテンションでライブは終了、
2時間とは思えぬ濃い内容のライブでしたが
瞬間瞬間のインパクトも凄くて、「HigH」も出だしから持って行かれましたね。面白いライブでした。全体的に。





セトリ
1.To hell with poverty
2.go around my head
3.Young Lust
4.新曲
5.youth
6.未来は今
7.シンクロニシティ
8.カクカクシカジカ
9.マカロニ
10.ONE STAR
11.WINDOWPAIN
12.メタルカ(新曲)
13.Lost in the city
14.Bad Summer Days Blues
15.hammmmer
16.BIG-S
17.GREEN&GOLD
encore
18.シャイニング(新曲)
19.HigH



最初っから終わりまでずっとテンションが天井知らずで凄まじい公演だったんですけど
セトリが豪華って言うか
マニアックって言うか
中々に面白かったのと、今は勇さんが曲によってはギターだったり、ドラムでツインドラムになったり
打ち込みだったりで自由度が相当上がっているので予測不可能な楽しさもありつつ
ブッちぎったテンションの凄まじさを楽しむのもありつつ
でもポップな曲はポップだし
踊れる曲は踊れるしで、前にも増して面白いバンドになってるなあ、っていうのが再確認出来たライブでした。
それで個人的に大好きな「マカロニ」と超古い「WINDOWPAIN」が聴けたのもラッキーでしたし
それぞれの楽器の鳴りの突き抜けっぷりも含めて
悔いなく楽しめた公演でした。
ライブで観ると改めてそれぞれのキャラ立ち具合を再認識出来ます。「BIG-S」の時のベースは絶品だった。
これからのモーサムも更に面白くなっていきそうな予感もしましたね。太く弾けそうで。




WORKING’!! 第5話「ワグナリアの巨大な胃袋」 感想

2011-10-30 00:20:58 | アニメ





動くから、金くれ!




なんでしょうね・・・やってることは別に普通の事なのに
普段が普段なだけに、ちょっとでも良い方向に動くと感心してしまうっていう
そんなギャップによる魅せ方、っていうね。
杏子さんはいつもの杏子さんらしかったんですが、子供には優しい・・・って事、である意味不良時代に
八千代に優しくしたあの頃から地続きなのかな~とはちょっと思いましたね。
この作品でサイレント演出とは意外でしたが
割とハマってるし、普通にちょっとした感動もあったり。その分、オチがシュールで思わず笑ってしまったんですが
まあ小鳥遊くんの言うとおり、この作品は男性陣が大人になるべき作品なんでしょうね。
まあなんだかんだいってやってる事はやってると思うから
あの腹に免じてご勘弁を、って所ですかね。
とはいえ実質佐藤さんが店長みたいなようにも見えましたけどね(笑)。雇われる側が説教ってざん新だなあ。

でも、佐藤さんや相馬さんはまだ良識のある人物だと思うんですが
小鳥遊くんは自分で言うほど大人じゃない、っていうかある種の犯罪者予備軍っていうか(汗)。
ミニコンっていうか
ロリコンっていうか
幅広いっていうか
欲望に忠実だなあ~・・・っていいますか。今週の彼は真面目な時とアレな時との差が激しすぎたぜ。
「大丈夫です」「大丈夫って何が?」みたいな話の流れには思わず笑ったんですけど
まあぽぷらやまひるに幻滅されない程度に自重して下さいね、ってオチで。
改めて全員が全員おかしなところあるって独自性は
上手く活かされてる様で安心の5話目でした。こんなバイトだったら楽しいよね~ってアニメならではの理想、
でもその理想に浸かるのが非常に面白いって本当に思ったお話でした。
何気に杏子さんってキャラ立ってて可愛いですよね。改めて。


そんな中で山田がますます暴走してましたね(笑)。
「何も出来ないのは山田も同じです!」って
そのセリフを真顔で言う所にあの子の恐ろしさが全部集約されています。
まあ実際
人気高いからブラウン管の外では相当可愛がられてるでしょうけど・・・ああでも悔しいけど可愛いな!
可愛いけど、ちょっと悔しいな!って事で彼女の存在は安定どころか更に勢いを増すのでした。
ここまで傍若無人な振る舞いがキュートに感じられるキャラも早々いないですよね。
その他にも佐藤さんと杏子さんの関係性もまたねじれてるようで
それでいてストレートでもあって
色々な関係性が面白く立ち回ってた今回でした。3サイズは確かにかなりいい線行ってそうですね。
そこへの八千代さんの反応もまたツボでした。今回ツボるポイント多いなあ。




しかしぽぷらちゃんは山田にすら下に見られてるのか・・・
なんか可哀相、と思いつつも
ムードメイカーとしての働きっぷりは相当のものだったなあ、とも思った今週の彼女でした。


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MONOBRIGHT「ACME」全曲レビューその10「COME TOGETHER」

2011-10-29 15:49:45 | 音楽(全曲レビュー)





MONOBRIGHT「ACME」全曲レビューその10は「COME TOGETHER」です。先行シングル。
起き抜けに聴くと良い感じの曲。






10.COME TOGETHER




それまでの曲が内省的に自らを掘り下げる内容だっただけに
ここで一発突き抜けてきたな、っていうか。
流れとしては非常に上手いし
明朗快活っていうか
分かりやすくノレる曲って感じの一曲に仕上がってます。キーボードのアレンジも耳障りが良いし
全体的に漂う爽やかな雰囲気も基本文化系テンションのモノブライトの中では異端。
そんな訳で一つの新境地とも取れる楽曲になってますが
詞の方はやはりモノブライトっぽさもちゃんと残っていて。



【恥を知るな怠けるな かといって無理はするな】

人はどうしても周りの人間の色だったり
基本的に格好悪さから自分を遠ざけようとしますけど
そうじゃなくて
もっと自分の好きな事ややりたい事、求める事を思いっきりやってやれ、っていうか
それに対しては恥なんて知らなくても良い、
周りを気にする必要なんてない。
自分の感じるままに。
・・・とは言いつつ、それをゴリ押しではなく、マッチョなノリではなく
「無理はするな」とあくまで文化系のノリのメッセージになってるのがモノブライトらしいですね。
この辺で一線引いてる感じ。巷の応援歌とのセンスに於いて。

【勝利とは、自分の為ですか? そうさ自分の為さ】

人はどうしても、
っていうか日本だとどうしても
謙虚な姿勢だったり
周りに遠慮をしがちになりますけど
結局は何をするにしても、自分の為にやらなきゃ
先なんて見えないし
奇麗事なんか抜きにして、自分が幸せになる為に頑張るのもまた真理なんだと。
確かに独りよがりでもいけないけど
だからといって自分をないがしろにする必要なんて全くないし
自分を幸せにするのを怖がる必要も引け目も要らない。
そういう努力に関しては
もっと貪欲で居ても良いんじゃないか、っていう一つの思想。それもまた欠けてるパーツなのかもしれません。
そうやって「本音」を次々と暴くような言葉が多いですね。特にこのアルバムは。




周りに対して気を使いすぎる事も
自分を捨てる必要もなく、
むしろ剥き出しのまま生きた方が実は楽、っていう
堅実なメッセージ・ソングになってるのと同時に、フォローもきっちり入っているという
無責任じゃない所がまた心地の良い一曲。大きな会場で聴くと一体感が最高です。