土曜日 朝8時からのお楽しみ。
NHKラジオ 「耳で聞く短編小説」
作:藤原 新也 「尾瀬に死す」
『私は、中学校時代の親友の一人・倉本洋司から一通の手紙を受け取る。
そこには、倉本が妻殺しの容疑をかけられ、現在、裁判中であることが書かれていた
倉本はガンで余命4か月の妻・芳子とともに尾瀬を訪ねたが、その際、芳子は容体が
急速に悪化して死亡した。倉本は殺人の容疑をかけられた。
長い裁判の末、倉本は無罪を勝ち取るのだが、芳子はどのようにして死んだのか。
人はどのようにして自らの死と向き合うのか…。』
語り:清水 紀雄
★ 昨日録音したものを何度も聴き返しています。
死に向き合う時、人はどのように死ぬのか。
『・・・・・・倉本は、妻の懇願により思い出の尾瀬に最後の旅に出たのだが、
思いがけなく妻が死んでしまう。しかし。覚悟の自殺だったと後で知ることになる。
しかし、どのように死んだのか わからないためいつまでも気持ちが残っている。
友人の私に 無罪が確定後会いに来て、心情を吐露する。
私は、自分の母の臨終の事を話す。
死に直面している母を前に、気がかりを一つずつ消していった。
母は、もう口もきけないのだが、なにか言いたい様子。
私は母の口元に耳を近づけ・・・
お父さんは、我々子どもが面倒見るから大丈夫だよ。
水道は、業者に直してもらうからね。
今朝買ってきたメバルは 後で食べるからね。
洗濯物は もう取り入れたから。
などなど、気がかりと思えるものをみな囁いてやった。
だから、もう伯母(以前に亡くなった母の姉)のところへ行ってもいいよ。
すると母が 突然「水が欲しい」という。
水を上げるとおいしそうに飲み込みにっこり笑ったとき、心臓が・・・
医師が、「ご臨終です」といった。
人は、死に直面すると、気がかりを一つずつ消していくんですよ。
私の母は自殺だと思います。
倉本は、妻が、尾瀬の湿原で、満足そうに 水筒の水を飲んだのを思い出した。』
★この話は 実に胸に迫る話だと思いました。
なんか実感として胸に落ちるのです。
NHKラジオ 「耳で聞く短編小説」
作:藤原 新也 「尾瀬に死す」
『私は、中学校時代の親友の一人・倉本洋司から一通の手紙を受け取る。
そこには、倉本が妻殺しの容疑をかけられ、現在、裁判中であることが書かれていた
倉本はガンで余命4か月の妻・芳子とともに尾瀬を訪ねたが、その際、芳子は容体が
急速に悪化して死亡した。倉本は殺人の容疑をかけられた。
長い裁判の末、倉本は無罪を勝ち取るのだが、芳子はどのようにして死んだのか。
人はどのようにして自らの死と向き合うのか…。』
語り:清水 紀雄
★ 昨日録音したものを何度も聴き返しています。
死に向き合う時、人はどのように死ぬのか。
『・・・・・・倉本は、妻の懇願により思い出の尾瀬に最後の旅に出たのだが、
思いがけなく妻が死んでしまう。しかし。覚悟の自殺だったと後で知ることになる。
しかし、どのように死んだのか わからないためいつまでも気持ちが残っている。
友人の私に 無罪が確定後会いに来て、心情を吐露する。
私は、自分の母の臨終の事を話す。
死に直面している母を前に、気がかりを一つずつ消していった。
母は、もう口もきけないのだが、なにか言いたい様子。
私は母の口元に耳を近づけ・・・
お父さんは、我々子どもが面倒見るから大丈夫だよ。
水道は、業者に直してもらうからね。
今朝買ってきたメバルは 後で食べるからね。
洗濯物は もう取り入れたから。
などなど、気がかりと思えるものをみな囁いてやった。
だから、もう伯母(以前に亡くなった母の姉)のところへ行ってもいいよ。
すると母が 突然「水が欲しい」という。
水を上げるとおいしそうに飲み込みにっこり笑ったとき、心臓が・・・
医師が、「ご臨終です」といった。
人は、死に直面すると、気がかりを一つずつ消していくんですよ。
私の母は自殺だと思います。
倉本は、妻が、尾瀬の湿原で、満足そうに 水筒の水を飲んだのを思い出した。』
★この話は 実に胸に迫る話だと思いました。
なんか実感として胸に落ちるのです。
ラジオ文芸館「尾瀬に死す」のネット検索で
あなたのブログにたどり着きました。
録音したものを何度か聞き直しされたそうですね。
さすがに正確に物語を再現されていると思いました。
私もブログに感想やあらすじを載せました。
文学作品は味わう者の個性が感想にも表れ、それぞれ
なるほどと感心したり、勉強になったりします。
読ませていただき、ありがとうございました。