宮沢賢治 作
書棚の本を読み返している。
きょうは、「銀河鉄道の夜」
久しぶりに読んで
衝撃。
こんな話だっけ。
そもそも、私は読んだことがあったかなあと。
若い頃、宮沢賢治全集を
買ったのだけれど、全部読んだか記憶にない。
奥付は1985年 第27刷とある。
孤独な、ジョバンニ。
カンパネルラは、
親友だと思っていたけれど
、ジョバンニが勝手に憧れていたクラスメイトだったのだと、改めて知る。
漁に出たきり音信不通の父、病弱な母、家族のために働く姉との暮らしは、貧しい。
クラスメイトにも疎外されている。
ジョバンニは、小学生なのに、新聞配達や、活版所の活字拾いのアルバイトをしている。
孤独な彼は、いつも何のために生きるのかと自問自答している。
ある日、銀河鉄道に乗り
カムパネルラに出会う。
銀河鉄道には、亡くなった人たちが次々乗り込んでくる。
みんなの話を聞きながら、
ジョバンニは
みんなの幸せのためなら
自分の体をサソリのように
百ぺん焼いても構わないと
思うのだった。
生きるとは、自分を犠牲にして、人のために尽くすことなのだとジョバンニは、気づく。
最近のステイホームで
本を読み返す機会が増えている。
昔、読んだときとは違う感想を持ったりして、意外な発見がある。
最近の一番の感動は
「日日是好日」
テレビの放映を見て
感動して、本を取り寄せ
読了。
結婚前に、少し習った事があり、様々な所作を思い出しながら、むず痒いような
思いを噛み締めながら
見ました。
短期間だったので、ふくささばきも、茶巾の、所作も
何も身については、いないのだけれど、
いろいろ懐かしく感じた。
茶道の先生だった叔母や、免許皆伝の姉を強く思い出した。
死んだら、みんな
一緒になくなってしまうのだなあとつくづく思うけれど。