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「辺境を歩いた人々」

2007-06-24 22:29:07 | 読書/新聞/映画など
宮本常一の「辺境を歩いた人々」を読みました。

近藤重蔵、松浦武四郎、菅江真澄、笹森儀助など、江戸、幕末、明治にクナシリ・エトロフから蝦夷地、琉球、台湾、中国・ロシアの国境まで歩いた人たちの足跡をたどります。そのほか、近藤富蔵、円空、良寛、田代安定、伊納嘉矩などの話もおりまぜて出てきます。

いずれも、詳細な旅の記録を残した人たちです。

菅江真澄が、真っ白に人骨が散乱する山道など飢饉の東北を歩いた記録は、言葉を絶する悲惨さです。農民たちはそれを記録するすべもなく、役人たちは、現実を見ようとさえしないなかで、その真っ只中を命をかけて旅した真澄の記録は、後の世につたえる貴重なものです。

辺境の人々は、忘れられ、圧迫され、懸命に生きていました。

宮本常一著「辺境を歩いた人々」河出書房新社、2005年12月30日、1800円+税

子どもたちも読めるようにやさしく書かれています。

宮本常一は、1907年8月1日生まれ、今年生誕100年をむかえます。瀬戸内の島に生まれた旅する民俗学者宮本常一については、またの機会に書きます。



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