eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

クラウド・ネイティブ

2009-02-25 09:30:19 | eLearning
クラウド・コンピューティングの時代がはじまりつつあるなかで、「クラウド・ネイティブ」という言葉をみかけるようになりました。

グーグルやアマゾンのように、最初からクラウド・コンピューティングの基盤のうえにビジネスを組み立てている企業のことをいいます。

それに対して、IBMやマイクロソフトのように、外からクラウド・コンピューティングのビジネスに参加してきている企業は、「クラウド・イミグラント」と呼ばれています。クラウドの世界への移民者というわけです。

クラウド・イミグラントにとっては、クラウドの世界がうまれて、はじめて本格的にネットビジネスへ参加するチャンスがうまれたという側面もあります。起死回生のチャンスとなる可能性もある。

eラーニングの分野でいえば、ネットラーニングは、クラウド・ネイティブです。それに対して、イントラネット型のLMSをすててSaaS型に切り替えているeラーニング各社は、クラウド・イミグラントです。

もちろん、これからeラーニングに参入する会社は、すべて、クラウド・ネイティブになるでしょう。一方、ダイヤルアップの時代にサービスを開始したネットラーニングのような企業のなかで、クラウド・ネイティブなeラーニング企業は、ほかにはほとんどみあたりません。

クラウド・イミグラントのeラーニング会社の課題は、どれだけ早く、クラウド・コンピューティングにそったビジネスモデルにきりかえていくことができるかということでしょう。SCORMもそのひとつです。どれだけ早くSCORMを脱却して、自由で多機能で強力なLMSを各社が競い合うか。

クラウド・コンピューティングを基盤とするeラーニングは、ユーザ企業にeラーニング活用のチャンスを拡大し、コスト負担を格段に軽くして、利便性を一気に強めるでしょう。

クラウド・コンピューティングは、また、あたらしいeラーニング企業に、起業のチャンスを大きく拡大します。




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