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eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

またまた方向違いの議論

2006-09-04 11:36:29 | eLearning
eラーニングをめぐる議論の迷走は、これまでたくさんあった。しかし、市場の成立にともない、多くは整理されてきた。

しかし、またまた、方向違いの議論が出てきた。

「eラーニングは業務システムに吸収される?」つまり、業務マニュアルのような使い方が基本になり、業務システムの一部となって、eラーニングと意識されることもなくなるかもしれないという見方だ。

米国のeラーニングは、仕事ベースであり、多少この傾向がある。しかし、日本的なeラーニングは、人を育てる教育的な面が強い。

くりかえし述べてきたように、情報と知識はちがう。情報は、検索しててに入れることができれば共有できる。しかし、知識の共有は、教育と学習によって可能となる。スキルも同じだ。

この「業務システムの一部になる」という論点は、スキル教育や判断力教育など、個別教育としてeラーニングが強力な役割をはたしている分野をまず見落としている。

英語の文章を読むときに、そのたびに辞書をひいても読めなくはない。しかし、しゃべるとなると、それはかなり苦しい。 業務マニュアルの参照ですむことと、身につけることでは大きな差がある。

今後、ますます知識プロフェッショナルの育成と継続学習のニーズがはげしく拡大する。知識社会・変化社会において、あらゆる教育研修のニーズが飛躍的に拡大し、その教育の手段のひとつとして、eラーニングの役割はますます強まるだろう。

業務システムのなかで活用されるeラーニングも、eラーニングの多様な活用として、なくはない。しかし、eラーニングの主流ではまったくない。

見当違いの議論が影響力をもつとは思われないが、過去に見当違いの主張をしてきた人たちの反省はあるのだろうか。




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