インターネットの急速な普及によるネット時代は、いよいよ、つぎのクラウド・コンピューティングの時代へはいりはじめました。
eラーニングにもそれは大きな影響を及ぼし始めています。
具体的な動きのひとつは、イントラネット型のLMSの利用が終わり、インターネット上で利用するSaaS型のLMSが一般的になることです。
LMS(ラーニング・マネージメント・システム)がSaaS型つまり、インターネットで利用料だけ払う利用方式にかわることによって、LMSの爆発的な進化がはじまりつつあります。
LMSの進化をさまたげてきたもののひとつは、SCORMという標準化です。SCORMは、SCORM対応のLMSを貧弱な機能に押し込めてきました。しかし、SCORMにかりに存在意義を主張できるものがあるとしても、イントラ型のLMSにかぎられます。クラウド・コンピューティングとSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)の時代に、もはやSCORMの存在余地はありません。
SCORMのくびきをはなれた各社のLMSは、今後、自由に、独創性をきそって、多様に、爆発的に進化するでしょう!
ここにも、eラーニングの爆発的な多様化の基盤があります。
eラーニングにもそれは大きな影響を及ぼし始めています。
具体的な動きのひとつは、イントラネット型のLMSの利用が終わり、インターネット上で利用するSaaS型のLMSが一般的になることです。
LMS(ラーニング・マネージメント・システム)がSaaS型つまり、インターネットで利用料だけ払う利用方式にかわることによって、LMSの爆発的な進化がはじまりつつあります。
LMSの進化をさまたげてきたもののひとつは、SCORMという標準化です。SCORMは、SCORM対応のLMSを貧弱な機能に押し込めてきました。しかし、SCORMにかりに存在意義を主張できるものがあるとしても、イントラ型のLMSにかぎられます。クラウド・コンピューティングとSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)の時代に、もはやSCORMの存在余地はありません。
SCORMのくびきをはなれた各社のLMSは、今後、自由に、独創性をきそって、多様に、爆発的に進化するでしょう!
ここにも、eラーニングの爆発的な多様化の基盤があります。
大学出版部に勤務しております福島と申します。
大学教育でのeラーニングの応用に関心があり、岸田様のblogを拝読させていただいております。
blogを拝読して、LMSがイントラネット型からSaaS型へ移行する方向にあることは理解できるのですが、そのこととSCORMの衰退(予想)との関係がいまいち整理できないでおります。
例えば、ある学部で採用しているコンテンツ群が、1社だけのサービスではなく複数社のサービスで構成されているケースを考えているのですが(教科書の場合これが普通でしょう)、この様な場合、各社別々のプラットフォームからSaaS型のサービスを受けるとすれば、ユーザ情報をはじめ成績評価などに必要な重要情報の多くが各社のプラットフォームに分散管理されてしまい、管理が一元化しずらくなるように思えます。もしそうであるとするならば、管理業務を担う学部や教務部にとって大変不合理な話となります。
このようなことを漠然と考えておりますと、最終的にはSaaS型へ移行するにせよ、各社が提供する教材コンテンツを特定のプラットフォーム上に集中管理させたいニーズは残るように思え、(SCORMであるかは別としても)教材コンテンツの標準化の必要性は依然残るように感じるのですが、如何でしょうか?
不勉強につき、的外れな質問でございましたなら失礼をお許し下さいませ。
大変重要なご指摘です。
「ユーザ情報をはじめ成績評価などに必要な重要情報」の「管理が一元化しずらく」という点は、ご指摘のようにSaaSに移行してものこります。
そこで大切なことは、「ユーザ情報をはじめ成績評価など」の標準化です。
じつは、ペーパーの通信教育では、提供する各社で標準化をおこなっており、ユーザ企業などは、社員がさまざまな会社の通信教育を受講しても、標準化された共通のフォーマットで受講生管理・成績管理をおこなっています。
主要なeラーニング各社があつまって、現在、eラーニングにおいてもこのような標準化を準備しています。その標準化ができれば、各社のeラーニングをSaaS型のLMSで活用しても、共通化された成績・受講生管理をeラーニング各社のLMSで相互に共有してつかうことができるようになります。
ご利用される側では、どこでもeラーニング会社のひとつをメインとしていただければ、利用するeラーニング各社の成績などを統合して管理できます。
近日中に、標準化が発表される予定です。
教材コンテンツの標準化ではなく、LMSが管理する学習関連情報を標準化するという選択については理解できました。ご説明いただき感謝しております。
確かに、プラットフォーム間で受講生管理や成績管理の互換性が担保できれば、質問させていただいた問題はかなり解決できるように思います。
コンテンツホルダー自身によるプラットフォームの入れ替え等の局面では依然問題は残るでしょうが、少なくともユーザ側については影響を回避できるでしょう。
また、標準化によってユーザ側の環境を考慮せずに済むことは(御社プラットフォームの従量課金制と併せて)eラーニングをはじめようと考えている出版社にとっても大きなメリットだと理解します。
現在、主要なeラーニング各社によって成績管理等の標準化が進められているとのことですが、標準化の前提としては、やはり企業研修をメインに想定されているのでしょうか?
それとも高等教育をも視野に入れたものなのか、その点につきましても、引き続きご説明いただければと存じます。
通信教育の標準と互換性を確保するという課題や、高等教育も視野にいれること、また、将来には、集合教育とも学習履歴標準化を統合することも課題になってくると思われます。
多様な立ち場のかたがたの叡智を集めることが必要でしょう。
今後も楽しくblogを拝読させていただきます。