eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

一と足すすめ

2010-02-06 23:19:39 | 読書/新聞/映画など
ふりかざす
太刀の下こそ
地獄なれ
一と足進め
先は極楽

生涯60回以上の果し合いに勝ち抜いた宮本武蔵です。いつも地獄をみていたに違いない。

この本当の意味を理解するには、きびしい戦いをかいくぐらなければならないのだろう。

武士の兵法においては、負けることを許されない。負けは死であり、絶対に勝たなければならない。

「武士の兵法をおこなう道は、何事においても人にすぐるる所を本となし、・・・」武蔵が繰り返し言う「朝鍛夕練」だ。

兵法は自由だ。「兵法の道に、おのれと自由ありて、おのれと奇特を得、時にあいてはひようしを知り、おのづから打ち、おのづからあたる、これみな空の道也。」
環境も敵も戦いの展開も多様であり、自由自在に戦わなければならない。流れにそってタイミングをとらえ、あらゆる手段をつかって。

沢庵和尚いわく、こころが一箇所にとどまらないとき、人は無限の力量を発揮できる。「これ皆修行なり」

つまるところは空。
「まよひの雲の晴れたるところこそ
実の空と知るべき也。
空を道とし、空を道と見る所也」(空之巻)

武蔵は、「死する道においては、武士ばかりにかぎらず」とも言う。

『五輪書』は、日本史上でも、注目すべき思想書のひとつだと思う。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿