eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

「それはできている」

2010-02-06 16:08:46 | 読書/新聞/映画など
自分は、それには十分に努力して、よくできていると思う分野があります。

トヨタの品質管理もそうかもしれません。

「そのことはよくできている」と思う分野では、もうそれ以上をめざす努力がなくなっている場合が多い。

ここに意外な弱点がある。

以前、日本を代表するエクセレントカンパニーのトップクラスの幹部から、こんな話を聞きました。かれが、自分の担当する分野の業績をトップに報告するときに、120%の成果とこれ以上できないというほどの努力を話したそうです。
かれは、翌日別の部署へ異動を命じられました。君は、もうこれ以上この部署で成長しないと。

自分が、自分でよくできていると思い込んでいる分野はなんだろうかと考えています。そこに自分の最大の弱点がひそんでいる可能性があります。

得意分野は、たえず、引き続き最大の努力を必要としている分野です。



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5 コメント

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良いところにも悪いところにも (tokoya)
2010-02-06 16:59:26
黒い白鳥はいると思う。
それは自分の考える範囲の外にいることが多い。

たゆまない努力が前進のエネルギーになるに違いないと思う
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Unknown (かつしん)
2010-02-07 01:06:55
はじめまして。
いつも興味深く拝見させていただいております。

本稿、素晴らしい心がけだなとは思います。。。

ただ、こういった発想・姿勢を常に期待されると平均的な意欲・能力の人は苦しくないでしょうか?
いつ達成感を感じれば良いのか?

私自身は色々と恵まれているほうだと思うので、まぁ構わないのですが・・・。

中国で4年弱暮らしてきて、日本に病む人が多いのは、優秀な方・実績のある方が、こういった正論を、それほど意欲も能力もない人に主張・期待するからではないかなぁと思うようになりました。

また、こういった主張・見解を披露する人は、あたかも全ての成果は、自分の努力で成し遂げてきた、自分でコントロールできるという傲慢さを感じます。

中国に来て4年になります。
赴任当初は中国人の根拠のない自信・楽観さにイライラしましたが、
今では、日本はそれを学ぶべきだと感じるようになりました。

本稿は、成果を出せないのは、
その人の意欲・努力が不足しているからということを訴えたいのでしょうか?

それとも、ご自分が絶えず学ぶ姿勢でいることアピールしたい?

個人の信念・価値観とする分には問題ありませんが、あまり公共の場で開陳するものではないかなぁと感じました。

批判的な意見を述べさせていただきましたが、自然を愛する様子、60歳をすぎても学び続ける様子などは、とても共感かつ励まされております。
本稿の内容は、違和感を感じたので、
投稿させていただきました。
的外れであればご容赦ください。
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tokoyaさん (岸田 徹)
2010-02-07 21:57:27
そうですね。自分の考える外にいる。
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かつしんさん (岸田 徹)
2010-02-07 23:10:03
読んでいただいて、ありがとうございます。中国に4年ほどおれれるのですね。

この文章は、わが社のいましめです。経営者としての自分へのいましめです。

わたしたちは、同業2,000社くらいのなかで、強いビジネスモデルをもって展開してきました。
最強であると自負もしています。
しかし、自分たちが強いと思っていることを、はじめて本格的に点検しようと考えています。

自分で強いと思っている中に、思わぬ弱点がかくれていないかどうか。
できていると思うことによって、改良がとまっていないかどうか。

経営方針の説明責任の一部として書いています。
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Unknown (かつしん)
2010-02-09 10:30:40
岸田さん

お忙しい中、ご丁寧な返信をありがとうございます。
甘えて、さらに発言させていただきます。

> 最強であると自負もしています。
はい。承知しています。
事業の強さだけでなく、ワークライフバランスに配慮した制度(それを実際に利用している人が多い!)は、
素晴らしいなぁと感じています。

御社には業界を代表する企業として、頑張って欲しいという意味で、期待値が高くなっています。

その観点でもう少し言いますと、、、、

回答してくださった心がけ、大変素晴らしいと思います。

が!

もの足りません。

私見ですが、豊かになった日本にとって、
「乾いた雑巾を絞る」ような発想は
卒業する時が来ていると考えています。

日本に(心が)病んでいる人が多いことを懸念しています。

岸田さんの発言は悪意もなく正論ですが、強者の論理です。
病んでいる人が多いのは、ここらへんに遠因があると考えています。

お手本となる企業は、
「~すべき」という義務感・危機感で動くのでなく、
「~したい」という使命感・ワクワク感で動くような社風を期待します。

Googleは「世界中の情報を整理する」から「テクノロジーで世界を平和にする」
という感じのビジョンに変えるようだという報道がありましたね。
(事実かわかりませんが、同社の社員がそういったことを考えていることは事実でしょう。)
松下幸之助さんの水道哲学に通じるものを感じます。

KIBANさんは「eラーニングを世界中に!」と掲げていますね。(目的が不明ですが…。)

リーディング企業には、無邪気でわかりやすいワクワクするビジョンを語って欲しいと思います。

ちなみに私は
「学習機会均等の実現を通して公正感のある社会づくりに貢献」
などと一人で力んでいます。

脱線しました。

岸田さんのライフスタイル、御社の活躍には敬服しています。

「それはできている」で訴えたかった意図もよくわかります。
が、まだその先があると思います。
あくまでも期待値が高いからの苦言と受け止めていただければ幸いです。

これからも同じ事業に携わるものとして励みにさせていただきますので
頑張って下さい。
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